ba3ji3の植物園43
アメリカアサガオは、熱帯アメリカ原産のヒルガオ科サツマイモ属のつる性一年草です。一般的なアサガオよりも花が小さく(直径約3cm)、夏の終わりから秋にかけて白色や淡い青紫色の花を咲かせます。道端や畑などに野生化していることが多い外来種です。葉が深く3〜5つに切れ込んでいるのが特徴ですが、丸い葉を持つ「マルバアメリカアサガオ」という変種もよく見られます。また、萼(がく)に長い毛が密生し、先が反り返る点が通常のアサガオと異なります。成長が早く、畑や野原を覆う勢いでつるを伸ばすため、農作物に影響を与える雑草として扱われることもあります。江戸時代の末期に観賞用に導入されましたが、第二次世界大戦後に帰化が認められました。現在では各地の道ばたなどで見られます。全体に短毛があってざら付き、茎はつるになりよく分岐し、長さ数mになります。葉は心臓形で3〜5裂し、長い柄があって互生します。葉腋に短い柄のある
花序を出し、直径3cmほどの紫色から紅色のロート形の花をつけます。花柄の途中にやや多肉の苞葉が1対あり、萼裂片が果時に著しく反曲する点が特徴です。花期は夏〜秋です。
シロミノコムラサキは、北海道及び青森を除く日本各地の山野に分布するシソ科の落葉低木で、秋にできる白い実を観賞するため庭木として幅広く植栽されています。シロヤマブキのように、何色なのかよく分からなくなる名前ですが、園芸用に広く普及するコムラサキの一品種で、白い実がなることからシロミノコムラサキと名付けられました。コムラサキは小柄なムラサキシキブという意味合いで、ムラサキシキブは源氏物語の作者である紫式部にちなみます。シロミノコムラサキの開花は6~8月で、葉の脇付近から伸びた花軸に、画像のような白い小花が10~20輪が集まって咲き、雌雄同株で花には1本の雌しべと4本の雄しべがあり、それぞれが花先から突き出しています。果実が白く熟すのは8~11月で、直径は3ミリほどと小さいですが多数が密集します。本種に似たシロシキブの果軸は葉柄と同じ場所から生じますが、本種では少しずれた位置から生じるのが見分けのポイントです。花や果実の色以外はコムラサキにほぼ同じで、葉は長さ2~8センチの長楕円形で両端が尖り、枝から対になって生じます。表面は濃緑色で裏面は白みを帯びています。
ツルムラサキは、6月〜10月頃に旬を迎える夏の代表的な緑黄色野菜です。加熱するとモロヘイヤに似た「ぬめり」が出るのが特徴で、β-カロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄分などの栄養価が非常に豊富に含まれています。茹でると特有のぬめりが出て、葉はやわらかく茎はシャキシャキとした食感が楽しめます。特有の青臭さや、ほのかな土っぽさ(えぐみ)があります。茎が緑色の「青茎種」が一般的ですが、茎が赤紫色の「赤茎種」もあります。現在店頭に並んでいるものはほとんどが緑色の品種です。ほうれん草を凌ぐほどの栄養価を誇り、とくにカルシウムは野菜の中でもトップクラスの含有量を誇ります。アクが少し強いため、生食よりもサッと茹でてアク抜きをするのがおすすめです。たっぷりの熱湯に塩を加え、太い茎と葉を時間差でサッと茹で(茎1分、葉30秒など)、すぐに冷水にとると鮮やかな緑色が保てます。
ホウキギク(箒菊)は、キク科シオン属の植物で、明治時代末期に渡来した北アメリカ原産の帰化植物です。茎の上部で多数の細い枝が上に向かって鋭角に分かれ、逆さにしたホウキのように見えることからこの和名が付けられました。日当たりの良い荒地、空き地、川の土手、道端、埋立地など、全国の身近な場所で見られます。夏から秋(8月〜10月頃)にかけて、直径5〜6ミリほどの小さな頭花を多数咲かせます。舌状花は白〜淡い紫色で、筒状花は黄色です。花が終わった後には、タンポポのように綿毛(冠毛)が長く伸びます。
草丈は50〜120センチほどに育ち、葉は細い線形で茎を抱くようにつきます。北アメリカ原産で、明治末期に大阪で発見されました。現在では各地に雑草化しています。茎はよく分枝し、葉は基部から先端までほぼ同じ幅の線形で、基部は少し茎を抱き。頭舌状花は白色で、まれに淡紫色。冠毛は筒状花より長いです。花が終わると冠毛はさらにのびて総苞の外につき出ます。
オカヒジキは、海岸の砂地に自生するヒユ科の野草(多肉植物)です。海藻の「ヒジキ」に似た細く尖った葉を持ち、シャキシャキとした食感とクセのない味わいが特徴で、ビタミンやミネラル(カリウムやカルシウムなど)が豊富に含まれています。日本では古くは各地の海岸に広く自生していたオカヒジキを野菜として利用していたと言われています。細長い緑の葉を海藻のヒジキに見立ててオカヒジキ、ヒジキ菜などと呼ばれ、地域によっては緑色の藻の一種のミル(海松)に似ていることからオカミル、ミルナとも呼ばれます。鮮やかな緑色が印象的で、やわらかい若芽はシャキッとした独特な歯ざわりです。病気や害虫の心配もほとんどなく、栽培しやすいので家庭菜園初心者にもおすすめの野菜です。生でも食べられますが、アクや青臭さを取るために1〜2分ほどさっと塩ゆでして冷水にとるのが基本の下ごしらえです。山形県の伝統野菜として有名で、特におきたま(置賜)地方の発祥とされています。
ヒメヨモギ(姫蓬)は、日本本州から九州にかけての乾燥した草原に育つ、キク科ヨモギ属の多年草です。アルテミシア属の一部なので、この属の広い分布のために耐寒性があります。これらは、両半球の温暖から熱帯気候帯、特に半乾燥や乾燥した環境で最も一般的に見られます。乾燥に強く、銀灰色の葉を持つ多年草のほとんど(つまり、水蒸気の蒸発を抑制できる銀色の毛で覆われた葉)と同様に、特定の水の要件はありません。土壌構造やpHに特にこだわりがありませんが、非常に肥沃で重い土壌ではうまく育ちません。 土壌が貧しいから中程度の肥沃で排水の良い状態で、少量から中程度の湿気を含んでいる方が最適です。細くて槍のような形の葉と、乾燥した生息地での強健な成長が特徴です。茎は這うことが多く、灰緑色の葉を支え、適応的に水分の損失を最小限に抑えます。この丈夫な多年草は、他の植物が生育しにくい痩せた土壌で特によく育ち、そのシンプルさと丈夫な性質の中に自然の優雅さを漂わせます。
オオヌマハリイは、日本、朝鮮半島、中国、ウスリー原産で、カヤツリグサ科ハリイ属の多年草です。北海道、本州、九州の山地の浅い池などに自生します。長い匍匐枝を出し花茎を束生し群落を作ります。草丈は30~70cmです。別科別属(カヤツリグサ科フトイ属)の、カンガレイとよく似ていますが、カンガレイより小柄です。茎は円柱形で柔らかい。7月~10月に、茎頂に楕円形~卵形をした1個の小穂を付けます。小穂は鱗片が螺旋状に重なったものです。鱗片の間に花があり1本の雌蕊と3本の雄蕊があります。花後に倒卵形の果実が成ります。小穂が茎よりも太くなり、茎には横隔膜がありません。植物名は沼に生え、針のように細い「藺草(い)」からきています。北海道や本州、九州のきれいな水辺や湿地に育ちますが、環境の変化によって数が減っている地域もあります。
コメヒシバは、日本に生えるイネ科の一年草の雑草で、メヒシバに似ていますが全体的に小さく、日陰を好む特徴があります。コメヒシバは全体ほとんど無毛で、葉の両面は無毛であります。葉の表面脈上には微細な歯があるようで、さわるとざらつきます。葉の縁はしわが見られ、葉鞘も無毛でかが、葉舌の部分にだけ白長毛があります。葉の色は日陰に生育する傾向が高いためか、メヒシバやアキメヒシバに比べて緑色が濃く、美しい緑色です。世界各地に分布するイネ科の一年生雑草であり、芝地での代表的な強害雑草です。 柔らかい茎は扇上に分枝し、斜上あるいは地表を這い、節部からひげ根を出し四方に広がります。春~夏に発生し、7~8月に数本の枝穂が出て小穂を付けます。深さ10cmの土壌温度が12~15℃に達すると発芽します。春、土壌表面が乾燥と湿潤状態を交互に繰り返すことで発芽が刺激され、適度な光と水分条件が揃うと発芽・成長します。
オオアレチノギク(大荒地野菊)は、南アメリカ原産のキク科の植物です。日本では昭和初期に帰化した外来種で、道端や空き地、畑などでよく見られる「雑草」の代表格です。世界の熱帯、亜熱帯に広く帰化していて、
昭和初期に外来したムカシヨモギ属の雑草で、市街地にもありますが、郊外の田園地帯に多いです。夏から秋にかけて茎が1〜2メートル近くまで高く直立し、全体に柔らかい毛が生えているため白っぽく見えます。8月から10月頃にかけて、茎の先端に目立たない小さな白い花(頭花)を多数咲かせます。秋に発芽して「ロゼット(地面に葉をロゼット状に広げた状態)」で冬を越し、春から急激に成長します。非常に多くの種子をつけ、風に乗って拡散するため繁殖力が非常に高い植物です。よく似た帰化植物に「ヒメムカシヨモギ」や「アレチノギク」があります。オオアレチノギクはそれらに比べて「葉が厚く、あまり垂れ下がらないこと」や「花(総包)が円筒形で細長いこと」が主な違いです。
ハルシャギクは、北アメリカ原産のキク科の一年草で、明治初期に日本へ入ってきた帰化植物です。黄色と赤褐色の2色で中心が輪っか状になる花、コスモスに似た細い葉、そして高い繁殖力が大きな特徴です。60センチから120センチほどに育ちます。外側が黄色で、中心部が濃い赤褐色や紫色の蛇の目模様をしています。細かく分かれていて、コスモスの葉によく似ています。:
「ジャノメソウ(蛇目草)」や「クジャクソウ」とも呼ばれます。ハルシャギクは北米西部原産の帰化植物。明治の初期に観賞用に導入された一年草。荒地・路傍に野生化しています。ロゼットで越冬し、高さ1m程度になります。全体無毛で葉は対生し、葉は2回羽状複葉で細く、花は6月に咲き、舌状花は先端側が黄色で基部が紫紅褐色です。蛇の目模様に見えることから、ジャノメギクの異名を持っています。開いたばかりの花は花弁が平開していますが、次第に花弁が下に下がりってきます。花弁が下がった状態の花は、まさに蛇の目傘です。
ミブヨモギとは、ヨーロッパや中央アジア原産のキク科の多年草で、お腹の虫を退治する薬の原料として日本で育てられた植物です。名前は、京都市の壬生(みぶ)にあった会社で栽培に成功したことに由来します。高さは約1メートルになり、全体が白い細かい毛に包まれて銀色っぽく見えます。お腹の寄生虫(回虫)をなくす「サントニン」という成分が多く入っています。昭和初期(1927年頃)に日本新薬が海外から種を戦前や戦後、お腹の虫に悩む日本人のために北海道や東北などでたくさん栽培され、健康を守るのにとても役立ちました。とり、当時の会社のあった京都・壬生で育てたため「ミブヨモギ」と名付けられました。人に寄生する回虫は、かつて国民の寄生率が9割を超えるといわれ多くの人を悩ませてきました。回虫駆除にはシナヨモギの蕾が用いられましたが、この植物は中央アジアで栽培され、我国では100%輸入に頼っていました。第一次世界大戦で医薬品の輸入が途絶え国産化が急がれました。シナヨモギと同属の植物の栽培を昭和2年(1927)に開始しました。試作の地が京都の「壬生(みぶ)」であったことからミブヨモギと命名されました。
ミヤコグサは、北海道から沖縄まで日本各地に分布するマメ科ミヤコグサ科の多年草で、日当たりのよい乾いた場所を好み、山地の草地や平地の道端、海岸などで普通に見られます。小さくて育てやすいことなどから、花の観賞あるいはマメ科のモデル植物として栽培されることもあります。ミヤコグサという名前の由来には、江戸期の文献「大和本草」において本種が京都の耳塚付近に多いと記されたことによるという説、薬草名の「脈根草」が「みやこぐさ」に転訛したとする説があります。開花は春~秋で、葉の脇から伸びた長い花茎の先に、蝶形をした鮮やかな黄色い花を1~3輪ずつ咲かせます。花の直径は1.5センチほどで「竜骨弁」と呼ばれる下部の花弁は合着して筒状になり、花の基部にある3つの苞は小葉と同じようになります。葉は濃緑色で、クローバーやカタバミに似た雰囲気を持ち、長さ7~15mmの楕円形の小葉が3枚集まってできていますが、葉の付け根にある托葉も葉と同じような感じになるため、葉の構成は分かりにくいです。クローバーやコマツナギと同様にモンキチョウ(蝶)の食草となっています。
コシロノセンダングサは、明瞭な白い花びらを持つキク科の1年草で、コセンダングサの変種であり、シロバナセンダングサの別名もあります。世界の熱帯や暖帯が原産の帰化植物です。黄色い筒状花のまわりに、長さ5〜7ミリほどの白い花びら(舌状花)が4〜7枚ほどつきます。小型のコスモスのようにも見えます。コシロノセンダングサはシロバナセンダングサの別名もある北米原産の帰化植物で、本州中部以西に広く帰化しており、コセンダングサに似ているが、明瞭な白色の舌状花を持つ点で区別される。近寄って観察するとコスモスを小型にしたようなイメージがあります。コセンダングサとは変種の関係にあり、生育地に関しては、どちらも荒れ地に生育する点では共通しているが、コシロノセンダングサの方が、より肥よくな場所に生育する傾向が高いです。河川では、堤防には群生しますが、礫河原には出てきません。頭花全体では直径2cmほど。沖縄や四国の南岸に生育するものは舌状花の長さは15mmほどで、頭花全体の直径は3cmを越えます。
チリメンタケは、タマチョレイタケ科シロアミタケ属の硬いキノコの一種で、広葉樹の枯れ木や倒木に生える白色腐朽菌です。傘は半円形や腎臓形で、表面は白色や淡い褐色、裏面には放射状や迷路状の独特な網目・溝模様があります。チリメンタケ(縮緬茸)は「白色腐朽菌」と呼ばれるキノコで、森林生態系で枯れ木を分解する重要な役割を果たします。本種によって腐朽した木材からは芳香剤のような特徴的な匂いがするといいます。チリメンタケという名前は、穴の開いた裏面が和布の縮緬を思い起こさせることに由来します。主にその薬用特性で知られています。食用のキノコとしては人気がありませんが、伝統的な医療実践に価値があります。収集は、料理の楽しみのためではなく、治療目的で行われることが多いです。一部のグルメキノコのように季節的に広く入手可能であるわけではありませんが、自然の治療法として重要な役割を果たしています。他の薬用キノコと同様に、チリメンタケ(縮緬茸)を使用する前に健康専門家に相談して、安全で適切な使用を確認することが重要です。
コスズメガヤとは、ユーラシア原産のイネ科の1年草で、道ばたや空き地などに生える丈夫な帰化植物です。明治時代に日本へ入ってきたとされ、踏まれる場所に強いのが特徴です。草丈は10〜40cmほどで、地面に沿うように広がったり斜めに立ち上がったりします。ほぼ世界じゅうに広がる1年草で、
国内には明治時代にユーラシア大陸より渡来したと考えられています。とても丈夫で踏まれ強く、種子繁殖力の強いとてもタフな草です。 環境を問わずいたるところに生えていますが、特に道路わきのアスファルトのすき間や、
砂利を敷いた駐車場の隅などの乾燥地を好みます。コスズメガヤは花が終わって初夏から秋にかけ、 茎の先に円錐形の穂をつけます。 ひとつひとつの小穂は長さ3~8mmほどで平たいかたちをしています。小花の数は5~12個ほどです。花の穂の軸をルーペで見ると、腺点と呼ばれる匂いを出す点があります。
ぷんぷんと匂ってくるほどではありませんが、草むしりでコスズメガヤをたくさん抜いた後に手を嗅ぐと、独特の匂いを感じられます。
シロザは、北海道から沖縄まで全国に分布する一年生の陸生植物で、極めて普通な夏畑雑草で、特に北日本の畑圃場ではよく目立ちます。空き地などにも見られ、種子で繁殖します。夏生雑草としては6℃程度の低い温度でも発芽可能で、早春から出芽が始まり、発芽適温は25℃程度です。幼植物は小さく軟弱で、死亡率も高いですが、生育を続ければ2mほどにもなります。茎は直立し、作物などによる被覆がない条件では分枝も多く出します。縦に緑色の筋が走り、株の直径は3cmほどにもなって硬く、葉は互生、茎の中部以下につく葉には葉柄があります。葉身は菱形状の卵形か、長い三角状卵形で先はとがり、基部はくさび形で、鋸歯があります。上部の葉は披針形で全縁で、表面には白、または赤い粉がふいたようにみえます。生育初期に赤い粉が目立つ個体も、生育が進むと次第に白が目立つようになります。花序は円錐花序で、花は軸に密集して付き、披針形、全縁の苞葉が混ざります。花被は1mmほどで倒卵形、両性花で、開花は晩夏に一斉に始まる傾向があります。
ベストベルベッツォは、先端がピンク色に色づく美しい白い斑入り(ふいり)の葉が特徴的な、香りが強い珍しいバジルの品種です。食用としてサラダや料理に使えるだけでなく、観賞用のきれいな花壇のリーフとしても人気があります。白の縁取りと緑の濃淡がある葉の先端が、ピンク色に染まります。普通のバジルよりも香りが強いと言われています。サラダに添えると華やかになり、通常のバジルと同様にソース(ペースト)などにして食べられます。一見すると観賞用ハーブのようですが、意外なことに、普通のバジルと同じように食用できて、しかも普通のバジルより香りが強いです。斑入りバジルは、最近流通が始まった葉にきれいな斑が入ったバジルです。スイートバジルより若干強い香りがしますが、利用法は一般的なバジル同様、料理に使うことができます。とてもきれいな葉なので、料理の他、庭や花壇の植栽としても隣の花を引き立てるカラーリーフとして植栽すると見栄えがします。
カワラヨモギは、河原や海岸に生育する、半常緑の多年草、ないし茎の下部が木質化する亜低木です。通常、河原のものは茎が斜上~直立して高さ40~150cmほど、海岸のものはそれよりも背が低く、やや匍匐性を示します。葉は、コスモスの葉のように細く裂けます。越冬時の葉は裂片がやや幅広で、白い短毛に密に覆われて青白く、かたまって束生状につきます。また春から夏の葉は裂片が細い糸状で、光沢のある緑色を呈し、互生します。初秋に入ると分枝する花茎を立て、おびただしい数の頭花をつけます。個々の頭花は直径・長さとも1.5-2mm程度で、黄緑色ないし淡褐色です。キク科といえば秋を彩るキクをはじめ、ダリア、ヒマワリなど美麗な花をもつ属が多い中、ヨモギ属の花はきわめて地味です。虫媒花として進化したキク科の中にあって、ヨモギ属は昆虫の少ない乾燥地や荒地に適応して、再び風媒花の道を歩んだ仲間として知られます。
緑色の小さな葉に鮮やかな白いふちどりが入る、美しく育てやすい耐寒性常緑低木です。スイカズラ科ロニセラ属の園芸品種で、明るいカラーリーフとしてガーデニングや寄せ植えに人気があります。ロニセラ・ニティダは、中国原産のスイカズラ科スイカズラ属の常緑低木。常緑で、小さな葉が枝いっぱいに付き、横に枝を広げる樹形なので、グランドカバーに好まれます。スイカズラ属ですが、スイカズラのようにつるにはならず、ブッシュ状に繁る低木です。ロニセラ・ニティダは樹高50~100cm、生長がゆっくりなので、ポット苗で購入したものは大きくなるまでに数年かかるつもりで植えるようにしましょう。刈り込みに耐え、よく分岐するので、適宜剪定を行えば、こんもりとした茂みのような樹形を形成できます。葉には明るい斑が入る品種や、葉色がライムグリーンの品種などがあり、日向から明るい日陰まで育てられるので、シェードガーデンの高木の下草としても人気があります。4月~6月頃に小さな黄緑色の花を咲かせますが、あまり目立ちません。花を観賞するというよりも、葉や樹形を楽しむ庭木です。
イヌワラビは、日本などの東アジアに広く分布するイワデンダ科のシダ植物です。ワラビに似ていますが食用には適さず、「役に立たないもの」や「劣っているもの」を意味する接頭語の「イヌ」がつけられました。草丈は20~60cmほどで日本全国の林縁や少し湿った場所で見ることができる馴染み深いシダ植物で、地下には短く這う根茎があり、黒褐色の細い根を多数出して土に定着しています。地上に立ち上がって茎のように見える部分は葉の一部である葉柄であり赤紫色や暗紫色を帯びる美しい色彩が特徴です。葉は2回羽状複葉という鳥の羽のように細かく切れ込んだ繊細な形をしており質感はとても柔らかです。緑色の葉の主脈付近に白緑色の斑が入り赤紫色の葉柄とのコントラストが実に見事です。シダ植物の仲間ですので花は咲きませんが、代わりに胞子によって繁殖するという独自の生態を持っています。葉の裏側を覗くと三日月形や鉤形をした胞子嚢群が多数ついており次世代への命を育みます。
ヤマイバラとは、本州(中部地方南部以西)から九州にかけての山地にまれに生える、バラ科バラ属の落葉低木(半つる性)です。他の木や崖をよじ登って大きく育ち、鋭いトゲと大きな白い花を咲かせるのが特徴です。半つる性で、崖などをよじ登り、鈎形の強い刺が多いです。葉は互生で、長さ11〜15cmの奇数羽状複葉です。ノイバラの仲間では最も大きく小葉は2〜3対、長さ5〜10cmの長楕円形または楕円形で、先は鋭く尖り、縁には鋭い鋸歯があります。表面は深緑色で光沢があり、裏面はやや白いです。頂小葉は側小葉よりやや大きく、托葉は幅が狭く、ほぼ全面が葉柄に合着し、縁には腺毛がまばらにあります。枝先に白い 花が10〜20個集まって咲きます。花は直径4〜5cmと大きく、花弁は5個、花柱は有毛で花柄は長さ3〜5cmと長く、軟毛と短い腺があります。萼片には綿毛と腺があり、果実は偽果、直径8〜10mmの扁球形で、11月に赤く熟します。
ビロードクサフジは、ヨーロッパ原産のマメ科ソラマメ属のつる性植物で、別名「ヘアリーベッチ」や「シラゲクサフジ」とも呼ばれます。全体にやわらかい毛が多く、春から秋にかけて紫色の小さな花をたくさん咲かせます。日本では、牧草や緑肥として使われたものが野外に逃げ出し、空き地や河原などに生えています。牧草用、緑肥用等として使用されることから、各地から逸出したものが記録されています。茎はつる性で太く、長さ80〜150cm。葉は羽状複葉で小葉は5〜12対あり、長楕円形〜披針形、長さ1〜3cm、幅3〜6mm、先端部は分岐した巻きひげとなります。托葉は卵形で長軟毛があります。総状
花序は葉腋に側生し、10〜40花をつけます。萼は長さ5〜6mmで円筒形、花は紫色〜紅紫色、長さ1〜2cmで旗弁は上部がそり返っています。豆果は長楕円形で長さ約3cm、幅1cmで中に2〜8種子を入れています。本種の白花品も一部見受けられます。花期は4〜5月です。
ツガサルノコシカケとは、針葉樹の幹や倒木に生える硬い多年生のキノコで、大きな半円形の傘、鮮やかな色のグラデーション、木のように固い性質が特徴です。多年生で年々大きくなっていきます。一番外側の白い部分が成長しているところで、以前成長した部分は木質化し、ニスを塗ったような光沢を持ち、灰褐色~黒色です。成長の軌跡は年輪のようになり、径は最大50センチ程度となります。猿が腰掛けるには十分な大きさです。サルノコシカケは深山に生えているキノコです。分類的には、ヒダナシタケ目サルノコシカケ科に属し、樹木の幹に無柄で半月状の傘が棚状になるキノコの総称と言ってよいでしょう。サルが腰掛けるという意味から行くと、ある程度の大きさと、しっかりとサルの体重を支える強度が必要です。サルノコシカケ科のキノコは数え切れないほどありのすが和名に「サルノコシカケ」と付いている種はそれほど多くありません。猿が腰掛けるという現実性に従うと、その条件を満たすものは少なく、和名はその条件に忠実といえます。サルノコシカケを冠しているものは、コフキサルノコシカケ、クロサルノコシカケ、ツガサルノコシカケ、ぐらいしか見当たりません。
フィランサス・ミルティフォリウスは、スリランカ原産のコミカンソウ科(トウダイグサ科)の常緑低木です。細く柔らかい枝が下垂する特徴を持ち、小さな葉や控えめな花を付ける観賞用の植物として知られています。小低木で、常緑で、境界線などの低い生垣や、ロックガーデンなどグランドカバーにはうってつけの植物と言えそうです。コミカンソウ科の常緑樹です本種はスリランカの森林地帯で、概して水路沿いに自生する樹種です。
樹高は50cmから3m程度で、側枝がしなやかに垂れ下がります。小さな薄い革質の葉が2列に並んで生えます。直径2mmほどの小さな花を咲かせます。庭木のほか、低い生垣やロックガーデン、盆栽の素材として使われます。日当たりと水はけの良い場所を好みます。
アカザカズラとは、南米原産のツルムラサキ科のつる性多年草であり、「オカワカメ」や「雲南百薬」の別名でも広く知られる、栄養価の高い健康野菜です。熱帯アメリカや熱帯アジアが原産で、つるが2〜10メートルほどに長く伸びます。葉は肉厚で光沢があり、加熱するとワカメのようなぬめりと食感が出ます。葉酸、マグネシウム、カルシウム、ビタミンAなどのミネラルが豊富です。ツルムラサキ科アカザカズラ属のオカワカメは、熱帯アジアや熱帯アメリカが原産のつる性の植物で、「アカザカズラ」や「マデイラカズラ」とも呼ばれます。アカザカズラ(別名:おかわかめ・雲南百薬)は、さっと茹でておひたし、味噌汁、酢味噌和えやサラダにするのが美味しい食べ方です。生のままでも食べられますが、15〜20秒ほど軽く茹でると青臭さが消えて、特有のツルッとしたぬめりを楽しめます。おかわかめ(雲南百薬)の葉や茎は、基本的には安全に食べられる健康野菜ですが、シュウ酸が含まれているため、生での大量摂取や食べ過ぎには注意が必要です。
ブルーベリーは、ツツジ科のスノキ属の小果樹で、その果実が濃い青紫色に熟すことからブルーベリーと呼ばれています。この仲間の植物は、北半球の各地に自生する種類があり、日本にはクロマメノキ、ナツハゼ、シャシャンボなどが知られています。欧米では昔から、野生のブルーベリー果実を摘んで食用にしていました。
20世紀の初めより、アメリカ、カナダ原産の種類から品種改良が始められ、今日では世界の温帯圏で広く栽培される果樹になっています。ブルベリーの果実は緑、赤、青と色を変化させていきます。果実は、子房と花たくの発育した小球状の液果(ベリー)で、成熟すると紫黒色(青藍色)になり、果面に白い粉を被ります。大きさは1~4g程。熟期は、6月上旬~9月上旬まで(品種によって異なる)続きます。鮮やかな紅葉がみられるブルーベリー。種類により10月の中旬から遅いものでは12月から年明けまで紅葉が楽しめます。
イワヒメワラビは、コバノイシカグマ科に属するシダ植物の一種です。日当たりのよい野山や道端に生え、ワラビに似た柔らかい葉を大きく広げます。開けた草地でたくさん見られる三角形のシダで、似た場所に多い山菜にちょっと似ていますが、ホンワラビはより葉が細かく切れ込み、毛が多くてフワフワして、葉裏の胞子のう群が丸いです。名前は岩場に生えてにたシダという意味ですが、岩場より草地によく生え、ヒメワラビとも分類的に大きく異なります。鮮やかな緑色の葉は小さな羽のような形をしており、自然の中でとても可愛らしく見えます。イワヒメワラビは、小さくて丈夫なシダ植物で、くさび形の小葉からなる繊細な三角形の葉を持っています。光沢のある濃い緑色の葉は、しばしば整ったロゼット状になり、石の表面にしっかりとへばりついています。似たような葉でありながら、種類が全く異なるものがあります。イワヒメワラビ、ヒメワラビおよび
ミドリヒメワラビです。
シマトネリコは、爽やかな小さな葉と美しい自然な樹形が特徴の、モクセイ科トネリコ属の常緑高木(または半常緑樹)です。沖縄や台湾、東南アジアなどの暖かい地域が原産で、日本の住宅では「シンボルツリー」や目隠し用の庭木として非常に人気があります。シマトネリコは、トネリコ属では数少ない常緑樹です。美しい小葉が規則的に並ぶ奇数羽状複葉から降り注ぐ木もれ日が、涼しげでさわやかな印象を与え、人気を呼んでいます。5月下旬から7月にかけて、枝先に小さな白花が房のように咲き、やがて結実して白色の翼(よく)をもったタネが見られます。タネは樹上に長くついているので、遠目に見ると花が咲き続けているようにも見えます。街路樹に利用される場合は、幹が1本で見通しのよい単幹仕立てがほとんどですが、庭木としては、細い幹が数本立ち並ぶ株立ち仕立てのほうが、柔らかで自然な感じで人気があります。成長のスピードが非常に早く、何もしないと10m近くの高さになるため、定期的な剪定が必要です。暑さに強く病害虫にも強い一方、寒さにはやや弱く、寒い地域や冬の北風が強い場所では葉が落ちることがあります。
コロラドビャクシンは、北米西部原産のヒノキ科ビャクシン属の常緑針葉樹であり、青みがかった銀緑色の葉と、細長くすらりとした円錐形の美しい樹形が特徴のコニファー(園芸品種の「ブルーヘブン」や「スカイロケット」など)として広く知られています。一年を通して灰白色や銀青色、青緑色を帯びた美しい色合いを保ちます。樹形:ロケットのように上へ細長くスマートに伸びるため、庭のアクセントやシンボルツリー、花壇のポイントによく使われます。原産地では山地の岩が多い乾燥した場所でみられることが多く樹高15m、幹径1mにもなる常緑針葉高木です。樹形は円錐形で、樹皮は赤褐色で、縦に割れ目がはいり、薄くはがれます。葉は十字対生し、枝に平らに密着する長さ0.2cmの鱗状葉で先がとがり、黄緑色~濃緑色です。若い木では3輪生する長さ0.5~1cmの針状葉が多く出ます。雌雄異株で、果実は球果で、翌年の秋に熟し、径0.5~0.8cmの球形、白粉を帯びた青黒色になります。
ディコンドラは、這うように伸びる長い茎に葉が密につき、グラウンドカバーやハンギングの寄せ植えのアクセントとして最適です。ただし、葉柄が長くて踏圧には強くないので、植える場所には配慮します。冬に葉が傷みますが、株が枯れることはなく、毎年春からまた見ごろを迎えます。花は3mm程度と小さく、葉のつけ根に咲いて葉に隠れるので、ほとんど目につきません。丸みのあるハート型の小さな葉を密に茂らせて地面を這うように広がる、ヒルガオ科の暖地型多年草です。お庭のグランドカバーや寄せ植えのアクセントとして広く利用されています。高さが5cm〜10cm程度のため、芝生のように頻繁な芝刈りをする必要がありません。多くの植物が苦手とする半日陰や北側のお庭でも元気に育ちます地面をびっしりと覆うため、雑草の生育を抑える効果があります。寒さで葉が茶色く枯れることがありますが、根は生きているため春になると再び芽吹きます。
カロライナアオイゴケは、北米原産のヒルガオ科の多年草で、別名「ディコンドラ」や「ダイコンドラ」とも呼ばれる、地面を這うように丸い葉を広げる植物です。直径15〜20ミリメートルの丸いハート型の葉をつけ、地面にツル(ランナー)を伸ばして広がります。4月から8月にかけて、クリーム色のごく小さな花を咲かせます。苔(コケ)ではなく、葉の形がアオイに似ていて、アメリカのカロライナ州で見つかったことに由来します。芝生の代わりや、庭の地面を覆う植物(グランドカバー)として利用されます。樹液に触れるとかゆみや赤みが出ることがあるため、扱う際は手袋を着用することをおすすめします。タチアオイ
や ゼニアオイ などの葉に似ることから名前が付きましたが、苔ではなくヒルガオの仲間です。地面にランナーを伸ばし繁殖することから、グランドカバーや芝生の代わりとして用いられています。北アメリカ南部原産ので各地に帰化しています。
ルッコラは、地中海沿岸地域原産の一年草で、別名ロケット。ルッコラはイタリア語の名に由来します。イタリアンブームで、サラダに欠かせない葉菜としてポピュラーになりました。葉にはゴマの香りとぴりっとした辛みがあります。栄養価も高く、ビタミンC、ビタミンE、カルシウムなどが豊富に含まれています。特にカルシウムが豊富。病害虫が比較的少なく、育てやすいことも特徴です。春まきと秋まきが可能です。ごまのような香ばしさとピリッとした辛味、そしてわずかな苦味を持つアブラナ科のハーブ野菜(葉物野菜)です。英語では「ロケット」、和名では「キバナスズシロ」と呼ばれています。噛むとごまのような香りが広がり、爽やかな辛味と苦味があります。イタリア語の「ルッコラ」が日本で広く使われていますが、英語圏では「ロケット」、アメリカでは「アルグラ」、和名では「キバナスズシロ」と呼ばれます。春(4〜6月)と秋(10〜12月)の年2回が旬です。
マルバアカザは広範囲にわたる北アジアおよび東アジアに固有の植物種です。この種はまた、北部および中央ヨーロッパの一部に導入され、帰化しています。海岸の砂浜や川岸に生えるヒユ科(旧アカザ科)のアカザ属の一年草で、厚みのある長楕円形の葉の裏面に白い粉状の物質がつくのが特徴です。海岸の砂浜などでみられる一年草で、茎は枝分かれして、直立するか斜めに立ち上がって高さ20~60cmになります。葉は互生する単葉で、長楕円状卵形~広卵形で、質が厚く、葉柄があります。葉の裏面には粉状毛があります。葉の縁は全縁で、薄い膜質で半透明の縁どりがあります。開花期は夏~秋ですが、暖地では晩春から開花します。茎先や上部の葉腋から穂状の花序を出し、花序は枝分かれして軸には透明な管状の毛がはえます。花は黄緑色で小さく、花序の節ごとに8~10個が束生します。果実は扁球形の胞果で、種子は光沢のある黒色です。カワラアカザは葉が細く、花序はふつう枝分かれしません。
シロヤマブキは、春に白い4弁の花を咲かせ、秋に4つ一組の黒い光沢ある実をつける、バラ科シロヤマブキ属の落葉低木です。名前にヤマブキとつきますが別属であり、葉が対生することや花びらが4枚であることが大きな特徴です。ヤマブキと混同されることがありますが、両種は同じバラ科に属すものの別属の植物です。シロヤマブキの花は4弁で枝先につくのに対して、ヤマブキは花が5弁で枝の腋につくこと、また、シロヤマブキは葉が対生(茎の同じ節から2枚の葉が向かいあって出る)であるのに対して、ヤマブキは互生であることで区別できます。また、シロヤマブキは立性でほとんど枝垂れませんが、ヤマブキは枝垂れた姿になります。ときに栽培されるシロバナヤマブキは、ヤマブキの白花品種ですが、花がない時期でも、葉のつき方等で簡単に区別することができます。シロヤマブキは日本にも自生しますが、分布が非常に限られており、絶滅危惧ⅠB類に選定されている貴重な植物です。
アーグチフォリウス・メタリックシルバーは、美しい銀葉が特徴の原種クリスマスローズの仲間です。緑色と銀色が混ざったエメラルドシルバーの葉、黄緑色の花、丈夫で育てやすい性質を持ちます。アーグティフォリウスは原種の有形種(木立性)のクリスマスローズです。株元から複数の茎が立ち上がって葉を展開し、その頂部に花を咲かせるのが特徴です。大株になると1mを越す丈になるため、庭や花壇で目を引く存在になります。3裂に分かれた葉はギザギザした鋸葉です。それに対して花は丸くてかわいらしい形をしています。黄緑色の花は素朴な雰囲気で、他の植物との色合わせをしやすいのも魅力のひとつです。原種以外に、カラーリーフにもなる銀葉や斑入りの園芸品種もいくつか流通しています。フォルムがかっこよく、葉だけの時期は背丈のあるオーナメンタルプランツにもなります。大輪で花色はパステルグリーン色で、お花もとても可愛い品種です。冬の貴婦人と呼ばれ、冬のお庭を可憐に飾ってくれるクリスマスローズで、その花はうつむき加減に控えめに咲きながらも、華やかさがあります。
ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)は、中国原産のメギ科の常緑低木です。とげのある羽状複葉でヒイラギナンテンより小葉が細く全体に小さく、秋に穂状に黄色い花を多数つけますがヒイラギナンテンは冬に咲きます。秋に花の咲くものが少なく花粉や蜜源としてスズメバチなどが集まります。成長が遅く日陰でも育つことなど管理が楽なことから庭園に植えられています。秋に咲く黄色い花は細長い葉で、有毒成分を特徴とします。葉がヒイラギのようにトゲを持ち、ナンテンのように葉が並ぶことから名付けられました。別名はマホニアと云います。9月〜11月の秋頃に、黄色い小さな花を穂状に多数つけます。冬から春にかけて藍黒色の実が熟します。全草にベルベリンなどのアルカロイド(毒)を含んでおり、犬や猫、人間が食べると害があります。明治初期に日本へ入り、庭園樹や公園の下草として広く使われています。開花時期には甘い蜜を求めてハチ(スズメバチなど)が多く集まるため、近づく際は注意が必要です。
ユーカリ・ニコリーは、オーストラリア原産のフトモモ科ユーカリ属の常緑高木で、「ブラックペパーミント」や「ペッパーミントガム」とも呼ばれます。強いミント系の爽やかな香りと、ヤナギのように細い繊細な葉が特徴です。糸のように細いシルバーグリーン〜ブルーグリーンの葉を持ち、強いペパーミントのような芳香を放ちます。二コリーはオーストラリア東南部の砂漠地帯原産の乾燥に強いユーカリです。ブラックペパーミントとも呼ばれ、香りがとても強い品種で、シャープなミント系の香りがあります。寒くなると葉が赤く紅葉します。切り枝としてアレンジメントにも活用できます。ある程度の耐寒性もあり、大きく育つと耐寒性は増し関東以南の太平洋側なら庭植えできます。成長が早く、乾燥地でもよく育ち、良く繁りますので緑陰樹として植栽されています。耐潮性があるので、海岸近くにも植えられます。葉を水蒸気蒸留すると芳香性の精油(ユーカリ油)が得られ、清涼、防腐の作用があります。
ミズナは、シャキシャキとした食感とギザギザした葉が特徴の京都原産の伝統的な京野菜です。アブラナ科の植物で、昔は畑のうねの間に水を引き入れて育てていたことからその名がつきました。ミズナは、茎葉がよく分枝し、葉先がとがって深い切れ込みがあるのが特徴です。京都原産の野菜で「京菜」とも呼ばれます。「ミズナ」と名付けられたのは、畑の作物と作物の間に水を引き入れて育てたことから。今では一年中出回っていますが、京都では「ミズナが並び始めると冬本番」と言われるほど、寒い時期に味がよくなります。シャキシャキと歯切れがよく、クセのない味わい。肉や魚の臭みを消してくれるため、以前は、鍋物に使うことが主流でしたが、サラダで美味しく食べられることが知られたことがきっかけで全国的にさらに広く海外でも有名になり、注目されています。生育適温は15~20℃と冷涼な気候を好むため、秋から冬にかけてが生育の最適期。大株に育ち、収穫量が多い冬のグリーン野菜です。
モミジルコウは、ヒルガオ科サツマイモ属のツル性一年草です。夏から秋にかけて鮮やかな赤い小花を咲かせます。葉がモミジのように切れ込んでいるルコウソウということからこの名があります。別名ハゴロモルコウ、モミジルコウソウと云います。アメリカでルコウソウとマルバルコウを交配して作られたつる性の1年草で、栽培されているものが日当たりのよい人家近くで野生化しています。ルコウソウより全体に大きく、茎は無毛でフェンスや他の低木などにZ巻き(上から見て反時計回り)に絡みついて伸び、長さ2~4mになります。葉は互生し、長さ4~6cmの広3角形で掌状に深裂し、裂片は披針形です。葉腋から長い柄のある花序を出して鮮紅色の花を上向きにつけます。花は直径2~3cm、長さ4~5cmの漏斗形で、雄しべは5個で花冠から突き出て葯は白色です。雌しべは1個です。ルコウソウは葉が魚の骨のように線状に深裂することで区別でき、マルバルコウは花が朱赤色で葉は広卵形で切れ込みません。果実は直径0.8~1cmの短い楕円形の蒴果で、種子は長さ4~5mmで有毒です。
アメリカイヌホオズキは、北アメリカ原産のナス科ナス属の一年草です。日本全国の道端や畑、空き地などに生える一般的な帰化植物(雑草)で、夏から秋にかけて白い小さな花を咲かせ、黒い実をつけます。北アメリカ原産の外来植物で、北海道から沖縄まで、全国各地の道ばた、畑地、牧草地など、日当たりの良い場所に生育する40~80cmほどの一年草です。日本以外でも「南アメリカやアジアに帰化している」とされています。花は夏頃から咲き始めますが、結実しつつ初冬頃まで咲き続けている株もしばしば見られます。花は分枝した枝の途中あるいは葉の付いている箇所の逆側に散形の花序を多数出し、2~6個の花を付けます。花序軸は長さ1~2.5
cm、花柄は0.5~1cmほどで、花柄はイヌホオズキのように付く場所がばらついては付かず、花序軸の先端にまとまって付きます。花序軸、花柄には伏した短毛があります。花冠は5裂し、直径0.5~1cmほどで、淡紫色から白色をしています。白色の花冠よりも淡紫色を帯びた花冠の方が多い傾向がある印象ですが、生育環境によっては同じ個体にほぼ白色の花と紫色を帯びた花が混在する場合もあります。