ba3ji3の植物園45
シロオオハラタケは、ハラタケ目ハラタケ科ハラタケ属のキノコです。夏から秋にかけて、草地や畑、林の周辺などに発生します。英語圏では「ホースマッシュルーム」と呼ばれています。白く端正な姿のシロオオハラタケは、庭や公園でも見かけることがあり、うっかり食用のキノコと誤認されやすい代表格です。しかし、このキノコは強い胃腸毒による激しい嘔吐や下痢を引き起こす危険があり、同定ミスは命に関わるケースにもつながります。シロオオハラタケは白色からクリーム色のかさ、自由柄のひだ、白い胞子紋、つばがある点が特徴です。幼菌から成菌にかけてかさは卵形から饅頭形、最終的にやや平らになり、中央がうっすら褐色を帯びることがあります。一方で、猛毒のテングタケ属と非常に似るため、食用との誤同定は厳禁です。毒性は主として胃腸毒で、少量でも強い症状を生むことがあります。毒は加熱や乾燥で無毒化しないと考えられ、地域の保健当局や中毒事例でも食用は避けるべきとされています。症状は数時間以内に嘔吐、下痢、腹痛が急速に出現し、脱水により点滴治療を要する例も少なくありません。
ヒビワレシロハツ(罅割白初)は、ベニタケ科ベニタケ属の白いキノコです。初夏から秋にかけてブナ科などの広葉樹林の地上に生えます。成長すると白い傘の表面が粉状になり、ひび割れが起きる特徴があります。主に夏から秋にかけて、広葉樹林(特にブナ、コナラなど)の地上に発生します。外生菌根菌で、樹木と共生関係を持ちます。傘の表面が乾燥すると特徴的にひび割れることが名前の由来です。傘は、径5~8cmでまんじゅう形から平らに開き、中央部が窪みじょうご形となります。表面はやや微粉状で湿った時にはやや粘性を持ち、成長すれば縁部に溝線が生じ、しばしば溝線から内側にひび割れます。色は最初はほぼ純白で、老成すればやや淡黄褐色を帯びることがあります。図鑑や地域によって「可食(やや辛味がある)」とするもの と、「不食(または毒・食不明)」とするものがあり、一般的に食用にはあまり向かないキノコとされています。類似した白い有毒キノコもあるため注意が必要です。
カウリフラワー・スライム・モールドは、英語で「カリフラワー状の粘菌(変形菌)」を意味する呼称です。学名である (シノニム)や、日本語の一般名称であるクチキホコリなどの変形菌の一種を指します。初めは白く盛り上がった球体や塊状で、表面の凹凸や質感が野菜のカリフラワーに似ていることからこの通称があります。幼い段階では水分を含んだアメーバ状(変形体)で、のちに表面が銀灰色から茶褐色のカサカサした薄皮(子実体)へと変化し、内部で胞子を作ります。朽ちた木や切り株、倒木などの湿った場所に春や秋によく現れます。毒や害はなく、人間、ペット、植物に対して無害です。自然界で有機物やバクテリアを分解する役割を持っており、庭や森林の土壌が健全であるサインとも言われています。数日経てば自然に消滅します。
イヌホタルイは、カヤツリグサ科ホタルイ属の湿性植物で、日本全国の水田や湿地にごく一般的に見られる代表的な水田雑草です。農業現場では、本種を含めて「ホタルイ」と呼ばれることが多いですが、狭義のホタルイとは別種です。図鑑等では多年生とされることが多いですが、実際の水田では種子から育つ一年生として振る舞うことが多いです。ホタルイ属の植物のなかで、全国的に最も普通にみられる雑草が「イヌホタルイ」です。水田のなかで密生すると稲に必要な養分を吸い取ってしまい、稲の生育が悪くなり収量が減ることも。種子は、条件が良いと10〜20年の寿命があると言われる一方、特定の除草剤成分に対して抵抗力を持つ「除草剤抵抗性」を持つ場合もあります。ホタルイは溝や湿地に発生しますが、現在は水田のなかではほとんどみられず湿った休耕田にまれに確認されるくらいです。なお、ホタルイは漢字では「蛍藺」と書くように、ホタルの住むようなところに生える藺(イ)からきた名前のようです。
スイスチャードとは、赤や黄色、ピンク、白などの鮮やかな茎や葉脈が特徴のヒユ科(アカザ科)の葉野菜です。和名は「フダンソウ(不断草)」といい、季節を問わず収穫できるほど強い性質を持ちます。味はほうれん草に似ていてクセが少ないため、幅広い料理に使われます。スイスチャードは地中海原産で、赤や黄色、白などカラフルな茎や葉脈を持つビーツの仲間です。スイスチャードに近い品種は日本にもあり、「うまい菜」などといわれていて、1年中いつでもつくれるので不断草という総称で呼ばれています。味はほうれん草に近く、ほうれん草代わりにスイスチャードを使って料理ができます。スイスチャードは茹でるとせっかくの色が抜けてしまうため、カラフルな色味を活かしたサラダや炒め物におすすめ。ポリフェノールがカラフルな色をつくり、ミネラルも豊富です。えぐみやアクが少ないのも特徴で、茹でずに調理することでシャキシャキとした食感が楽しめます。
ハマユウは、日本や韓国の済州島に分布する毎年花を咲かせる多年草で、主に海岸線に群生します。正式な和名はハマオモト(浜万年青)ですが、ハマユウの名前でもよく知られています。日本の平均気温15℃の地域を結んだラインをハマオモト線と呼び、このラインより南の地域に自生します。北限は房総、三浦半島になります。葉は生長点を芯として、そこに葉っぱの付け根部分(葉鞘)がぐるりと巻き付いて円柱状の球根(鱗茎)を作ります。球根と言っても地面から大きく突き出した幹のようで、大きくなると高さ50cm、太いところで直径15cm程になります。葉っぱは先端の尖った帯状で、表面には光沢があります。長さは50cm~80cmで球根から斜め上に向かって伸びます。開花期は7月~9月、中空の太い花茎を長く伸ばしてその先端に10数輪の花を咲かせます。花は夜に開いて芳香を放ちます。花びらは白で細長くて基本は6枚、付け根の部分でくっついています。雄しべ(花糸)は下の方が白で上の方に行くと紫色になります。種子は径2cmほどでコルク質の皮に被われているので水に浮きます。海岸線に沿って広く分布しているのは、このタネが海に流されていくからではないかと考えられています。
ミドリハッカは、シソ科ハッカ属の多年草で、一般にはスペアミントという名で広く知られているハーブです。清涼感がありながらも甘く爽やかな香りが特徴で、ハーブティーや料理の風味付け、お菓子のトッピングなどに日常的に活用されています。ヨーロッパ原産の多年草で、江戸時代に香料として栽培されるようになったといわれており、繁殖力が強く栽培されているものが道端などに野生化しています。花は、6月~10月に咲き、高さは40~130cmになります。葉はよい香りがし、ハーブとして利用されるほか、精油を抽出してガムや歯磨き粉の香りづけに利用されます。ナガバハッカ(ケハッカ)とよく似ていますが、ナガバハッカは全体に毛が多くて葉の中央部分の幅が最も広いのに対し、ミドリハッカは毛が少なくて葉の中央よりも根元に近いところの幅が最も広いことで見分けることができます。
ハシゴシダとは、ヒメシダ科ヒメシダ属(またはハシゴシダ属)に分類される常緑性(または半常緑性)のシダ植物です。直角近くに並ぶ羽片の様子が「梯子(はしご)」のように見えることからその名が付けられました。丈は30〜60cmほどで、葉身は細長く先が尖った広披針形をしています。軸に対して羽片が下まで互生(交互に並ぶ)し、小羽片の付け根の上側にある裂片がピョンと他より少し長くなるのが大きな特徴です。光沢のない黄緑色から淡緑色で、柔らかい紙質から草質ですが、手触りは少し乾いた感じがします。葉の柄や軸、裏面には細かい毛が多く生えています。胞子嚢群(ソーラス)は葉の縁寄りに並び、丸い腎臓形(円腎形)の包膜で覆われています。主に低地や低山の林内、あるいは林の縁など、やや乾燥した比較的明るい林床に自生します。地中の根茎が長く這って広がります。日本国内では本州(関東地方・宮城・秋田以南)、四国、九州、琉球列島に広く分布する在来種です。国外では朝鮮半島、中国、台湾、東南アジア、南アジアなどにも見られます。
ハイゴケ(這苔)は、日本全国の身近な日当たりのよい土の上や岩の上などに生える、黄緑色をした大型のコケ(蘚類)です。地面を這うように茎を伸ばして大きな群落を作ることからこの名前が付きました。乾燥や日光に比較的強く、初心者でも育てやすいのが特徴です。ハイゴケはハイゴケ科ハイゴケ属の苔で、北半球の広い範囲に生息しているシダ植物です。日本でもよく見かける苔なので、苔といったらハイゴケを思い浮かべる人も多いと思います。ハイゴケという名は、地面を這うように生長するため名づけられました。漢字では這苔(ほふく)と書き、英語では地面を覆うことからカバーモスと呼ばれています。葉の色は、黄緑から茶色をしています。真夏の直射日光が当たらない半日陰で、湿度がある程度あればどんな状況でも育つ丈夫な植物です。乾燥にもある程度強いので、盆栽、苔玉、テラリウム、日本庭園など、さまざまな場所で活躍しています。ハイゴケは胞子によって増えるため種はありません。胞子で増やすことは難しいので、苗から育てます。
カゼクサは本州、四国、九州、朝鮮、中国、ヒマラヤに生育する多年草です。畦道、路傍、草地、堤防糊面などに生育し、茎は根本から斜め上に伸び、踏みつけられてもほとんどダメージはありません。根本の部分がちょうつがいのようになっており、踏みつけられても茎はそのときに倒れるだけであり、すぐに元通りに立ち上がります。葉も強靱であり、傷付きにくいです。オオバコ、クサイとともに踏みつけ雑草の三役の1つです。花は8月頃から咲き始める。花序はまばらにつき、よく見ないと花穂があることがわからないほどまばらに小穂を付けます。子供の頃、カゼクサの葉を結んで罠を作って遊んだものです。近所の広場にはカゼクサがたくさん生えていました。カゼクサの隣り合わせの株の葉を結んで輪を作り、友達を呼び寄せて足を引っかけさせるわけです。考えてみれば結構危険な遊びでしたが、不思議と怪我をしたおぼえはありません。葉をしっかりと縛り、罠を作ることができるほど、カゼクサの葉や茎の組織は丈夫なのです。
アカカタバミは、カタバミより全体が小型で、赤紫色になる品種です。乾いた場所を好み、道端のアスファルトのすきまなどでよく見られます。カタバミより葉もやや小型。花弁はカタバミよりやや橙色が強く、花弁の基部付近に赤い輪の班紋があります。赤色が強くて萼片まで赤色を帯びているものは少なく、赤色の薄いものは萼片が緑色です。全体に赤味が薄いものはウスアカカタバミといわれ、カタバミとアカカタバミの中間型です。アカカタバミとウスアカカタバミの境界ははっきりしていません。アカカタバミ、ウスアカカタバミを含めてカタバマとする見解が普通になっています。人類に例えれば,皮膚や髪の毛がちがっていても,学問上はすべてヒトであって,ホモ・サピエンスというのと,よく似ています.アカカタバミの駆除は、地中に残る太い主根や地下茎、種子を完全に断つことが重要です。手作業では土が湿った状態で根元から真上に引き抜くか、場所に合わせて日産化学 ラウンドアップマックスロードなどの非選択性除草剤や芝生用の選択性除草剤を使い分けます。
「桧(ひのき)」とは、ヒノキ科の常緑針葉樹のことです。正字である「檜」の略字(俗字)であり、日本では古くから最高級の建築用材や神聖な木として重宝されています。
福島県以南(屋久島まで)に生育する常緑高木で、高さ30メートル、直径60センチ程になります。スギに比べて成長は遅いけれども、材は日本の針葉樹の中で最も高値で取引されるため、人工造林面積が増加していますが、スギとともに春先の花粉症の原因となっています。ヒノキ材の特徴は、スギと同様にまっすぐに伸び、加工がしやすいことに加え、色が美しく光沢があり、香りが良いこと、耐久性に優れ腐りにくいことなどで、宮殿や神社仏閣などの建築材として古くから利用されてきました。なかでもヒノキ造りで有名なのが、世界最古の木造建築「法隆寺」です。また、「伊勢神宮」は、今日も20年ごとの遷宮には木曽のヒノキが使用されています。さらに、材は建築用だけでなく、仏像や能面などにも使用され、材と同じく耐久性のある樹皮は神社の屋根を葺くために利用され、「檜皮葺(ひわだぶき)」と呼ばれます。
ココスヤシは、南米原産のヤシ科の植物で、リゾート感あふれる美しい樹形と高い耐寒性から、日本の庭木やシンボルツリーとして人気を集めています。-7℃〜-10℃程度の寒さにも耐えることができ、関東以南の地域であれば屋外での地植えも可能です。弧を描くように垂れ下がるシルバーがかった美しい羽状の葉と、古い葉の付け根(葉柄)が残ってできるゴツゴツとした幹の模様が特徴です。ヤシの木の中では比較的成長が遅く、日本国内では5m前後でまとまるため、一般家庭の庭にも植えやすいサイズ感です。初夏にクリーム色の花を咲かせた後、秋にかけて黄色やオレンジ色の甘い香りがする実をつけます。この実は食用にもなり、ジャムなどに加工されることもあります。近年のリゾートガーデンブームで日本でもジワジワと人気の高まりを見せているココスヤシ。ハワイや東南アジアのリゾート地で見たような南国ムード溢れる迫力たっぷりのヤシを自宅にも植えたい、そんなニーズの高まりから日本にも少しずつ植栽されるようになって来ました。
ヒマラヤスギは名前のとおり、ヒマラヤの亜高山帯が原産の常緑高木です。明治初期に導入され、庭園木として利用されています。ヒマラヤスギの葉はやさしく見えますが触ると結構痛いです。長く伸びる勢いの良い枝は長枝といい、1本づつ葉が出ています。この長枝からは毎年ほとんど伸びない短枝がでて葉がかたまって付きます。ヒマラヤスギの雄花序は夏には目立ち始め、小さな松毬状のものが枝上に点々と見えます。長く伸びて花粉を放出するのは11月から12月にかけてで、この頃に小さな雌花序もあるはずなのですが、まだ見ていません。10月の終わりには茶色くなって鱗片が開いているのが見られました。11月の終わりには鱗片がバラバラになって落下していたので、この頃に種子散布するのでしょう。球果の先端部はばらけずにまとまった形で落下します。これがバラの花のようであるのでシダーローズとよばれ、クリスマスのリースなどに珍重されています。ヒマラヤスギは播種と挿し木で繁殖されます。各地の古木は挿し木によって苗木が作られたために枝としての性質が強く残っているものが多いです。
アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)は、北アメリカ原産のキク科オオハンゴンソウ属の植物(帰化植物)です。夏から秋にかけて、中心が黒紫色で盛り上がり、周囲に黄色い花びら(舌状花)をつける直径5〜10cmほどのおおらかな花を咲かせます。別名はキヌガサギク、園芸品種は「ルドベキア」の名で親しまれています。茎や葉に硬い粗い毛が多く、触るとざらざらします。高さは40〜90cmほどに育ちます。6月〜10月頃に長い花茎の先へ花を咲かせます。葉に硬い毛があること(粗毛)と、在来種のハンゴンソウに似ていること、および中国の薬草名に由来する「反魂(死者の魂を呼び戻す)」という言葉から名付けられました。明治から昭和初期にかけて観賞用や牧草の混入で日本へ入り、現在では北海道から九州にかけて道端や草原、山岳道路沿いなどで野生化しています。近縁種の「オオハンゴンソウ」は特定外来生物に指定されていますが、本種(アラゲハンゴンソウ)は特定外来生物ではありません。ただし、環境省の生態系被害防止外来種リストには掲載されており、繁殖力への注意が必要です。
チョウセンマキ(朝鮮槇)は、イヌガヤ科の常緑針葉樹(低木)で、イヌガヤの枝変わりから作られた日本独自の園芸品種です。濃い緑の美しい葉と刈り込みに強い性質から、庭木や生け花の花材として使われます。生垣や切り花に使われる常緑低木で、イヌガヤの変種から作り出された園芸品であり、日本の野山はもとより朝鮮半島にも自生はありません。「朝鮮~」と冠するのはかつて韓国産と誤認されていたことによるもので、日本固有の栽培品種です。葉がイヌマキやラカンマキに似ているとしてマキと名付けられていますが、これらとの関係はありません。また、葉は柔らかく、カヤのようにチクチクすることはありません。葉が螺旋状に発生するのが特徴で、イヌガヤやマキなどとは根本的に異なります。強い刈り込みをした後などには、いわゆる先祖返りして、原種であるイヌガヤのような葉を発生します。開花、結実は難しく、カヤやマキなどのように実を楽しむことはできません。
ケイヌビエは、イネ科ヒエ属の一年草で、イヌビエの変種です。水田やその周辺のあぜ道などに生える雑草で、穂に長くて硬い毛が目立つのが特徴です。稲の育ちを邪魔する強い雑草(強害草)として扱われます。イヌビエうち、特に長い毛があるもので、イヌビエより全体に大きいことが多く、小穂の長さの4~5倍の長い芒が第1小花の護頴につき、暗紫褐色を帯びることが多いです。第1小花の護頴表面は平らで膨らまないなど、芒の長さ以外はイヌビエと変わりません。イヌビエの変種とされていたが、芒の長さが不揃いになるイヌビエとケイヌビエの中間型も存在し、イヌビエと同種として扱うようなっています。イヌビエよりも全体的に大きく育ち、高さは80〜120cmほどになります。穂の部分に紫色の長い芒が目立ちます。これが「毛」の由来です。役に立たない・ヒエに似て非なるものという意味の「イヌ」に、毛(芒)がある「イヌビエ」という意味で名付けられました。稲と同じように育つため、養分や日光を奪い、稲の成長を大きく悪化させる厄介な雑草として嫌われます。
バンクシア・マルギナータは、オーストラリア東部が原産のヤマモガシ科バンクシア属の常緑低木です。別名シルバー・バンクシアとも呼ばれ、黄色いブラシ状の花と裏面が銀白色の葉、比較的育てやすい強健さが特徴の人気があるオージープランツです。ヒイラギに似たギザギザとした葉を持ち、裏側はきれいな銀白色をしています。夏から秋にかけて、黄色や白みがかった黄色のブラシのような花を咲かせます。バンクシアの仲間の中では比較的寒さに強く、日本の環境でも育てやすい品種です。育つ環境によって地を這うような低木から数メートルの高さになるものまで個体差があります。コンパクトに楽しめる矮性種も流通しています。葉の表面の緑色と裏面の白色の対比が美しいことから英名でシルバー・バンクシアとも呼ばれる所、花房は円筒型で雌蕊が長く突出しているためボトルブラシのようなユニークな外観をしている所、花の黄緑色から黄色をしているため明るさや爽やかさを感じさせる所、果実は木質化した太い果軸に埋まるように実るため「フジツボ」や「クチビル」を想像させるユニークな外観をしている所などにあります。
インゲンマメ(隠元豆)は、中央アメリカ原 マメ科の一年草およびその食用種子です。未熟なサヤを丸ごと食べる「サヤインゲン」や、完熟した豆を乾燥させて煮豆や餡にする「インゲンマメ(金時豆や白いんげんなど)」があり、江戸時代に中国の僧・隠元禅師が伝えたとされます。成長途中の若いサヤを収穫し、野菜として炒め物や和え物、天ぷらに利用します。完熟した種子を収穫し、金時豆や手亡(白いんげん)として甘納豆や煮物、白餡などに使われます。支柱を立てて育てる「つるあり種」と、コンパクトでまとまって収穫できる「つるなし種」があります。1年に3回ほど収穫できるほど成長が早いことから、関西では「三度豆(さんどまめ)」とも呼ばれます。β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンCなどのビタミン類が豊富です。食物繊維やカルシウム、カリウムなどのミネラルもバランスよく含んでいます。
プンゲンストウヒは、北米のロッキー山脈などが原産のマツ科トウヒ属の常緑針葉樹です。別名「コロラドトウヒ」や「ブルースプルース」とも呼ばれ、銀青色の美しい葉と端正な円錐形の樹形から、庭園のシンボルツリーや高級クリスマスツリーとして人気があります。北アメリカ西北部の山腹や水辺に自生する常緑針葉樹で、コロラド州(アメリカ)の木に指定されており、別名をコロラドトウヒと云います。欧米を中心に60以上の品種が作られていますが、枝ぶりが端正で銀青色の葉が美しい「ホプシー」はプンゲンストウヒのみならずコニファーの最高峰とされています。日本では北関東以北の公園やコニファーガーデンで、モミノキやドイツトウヒと同じようにクリスマスツリーとして使われることが多いです。耐寒性が高いため特に北海道では、円山環状通りをはじめとした街路樹としても使われています。成長はかなり遅く、一年で10センチほどしか伸ませんい。接ぎ木で増やすのが一般的ですが、見栄えのするプンゲンストウヒは高価になりやすいです。
ハヤズソウは、葉を引っ張ってちぎると矢の根(矢筈)の形になることで知られる、マメ科ヤハズソウ属の身近な野草(一年草)です。小型の一年草で、背丈は20~50cm、茎は根元で分枝して立ち上がるか、地表をやや斜めに伸びて次第に立ち、先端は斜め上に伸びるようになります。茎は細いですが硬くて節があり、節ごとに葉が出ます。また、下向きの毛がはえています。托葉は卵形で淡褐色です。葉は三出複葉、小葉はだ円形で先端は丸く、頂小葉がやや大きいです。葉はつやのない緑色で葉質は草質で、特徴的なのが葉脈で、側脈が多数あって、それらはほぼ平行して斜めに出て、いずれもほぼ直線的に葉の縁にまで達します。光に透かせると、それらが明るく浮かんで、矢筈状の模様に見えます。花は7~9月、葉腋につき、単独か最大6個くらいまでまとまって出ます。花の長さは5mm程と小さく、赤みを帯びた紫色です。果実は種子一個を含む節果で、円形で偏平です。和名は漢字で矢筈草です。これは、上述のように葉脈が矢筈状に見え、これを引きちぎると矢筈型に切れることに由来します。
スエヒロタケは、南極大陸を除く世界中の枯れ木や切り株に群生する、ごく身近な小型のキノコです。スエヒロタケは、扇のスエヒロ、末広がり、おめでたい和名が付いています。天候、湿度によりカサが伸びたり縮んだりします。すなわち、湿度が高いと扇形に広がり、乾燥して縮むと、扇がバラバラになり、猫の手が集まったようになります。カサの裏にはヒダがよく発達しており、そのためハラタケ目キシメジ科に分類されていましたが、最近はヒダナシタケ目スエヒロタケ科に分類される方が有力なようです。このキノコは、人間にとってある意味存在意義が大きい功罪を持っています。食用には向かないです。しかし、このキノコから抗がん剤が作られています。菌糸体の培養物からシゾフィランと言う副作用の少ないガン治療薬を作ることができるとのことです。スエヒロタケは地味でごく普通種であるが、なんともユニークなキノコです。カサは白~灰色、淡紫褐色で、表面は荒い毛でおおわれています。強靭で、様々な環境に適応し、針葉樹、広葉樹の倒木に年中発生し、南極を除く世界中に分布しています。
ポリゴナムは、コンペイトウのようなピンク色の小さな丸い花を咲かせ、地面を這うように広がるタデ科の植物(一般には「ヒメツルソバ」の名前で流通・親しまれているもの)のことです。ヒメツルソバは旧属名ポリゴナムの名前で流通することも多いです。原産地はヒマラヤですが、日本でも半野生化するほどよくふえます。真夏を除き春から秋まで、ソバの花によく似た小花が多数集まった直径1cmほどのピンク色の花を咲かせます。葉は緑色でV字形の茶色い模様が入り、秋になると紅葉します。茎がほふくし、土に接した節から発根して広がっていきます。花壇に植えるときは、広がりすぎてほかの植物に影響を及ぼすことがあるので、適宜切り戻しをするとよいでしょう。簡単に引き剥がすこともできます。暑さと乾燥に強いので、夏のグラウンドカバーにもおすすめです。関東地方以西であれば、冬は地上部が枯れますが、根は残って冬越しします。
アオギリは、沖縄、台湾、中国南部、ベトナム等の亜熱帯を原産とするアオイ科の落葉樹で、奈良時代に日本(本土)へ渡来し、伊豆半島、紀伊半島、四国及び九州南部などの暖地で野生化しました。現代では植木として庭園、街路、公園、校庭等い広く植栽されています。葉がキリに似て、若い木の樹皮が緑色(昔でいう青)になるためアオギリと呼ばれていますが、キリの仲間ではありません。漢字表記は「青桐」、「梧桐」などで、「碧梧(へきご)」とすることもあります。南国風の葉は大人の顔ほどの大きさをした掌状で、枝から互い違いに生じます。長い柄があって浅く3~5つに裂け、裏面には毛が多くあります。若いアオギリは幹や枝にも葉緑素を含むため緑色となり光合成を行いますが、樹齢を重ねると灰白になります。樹皮は丈夫で水に強く、縄や織物に使われました。材は棺を作るのに最良との説もありますがキリほどの需要はありません。枝や幹は直線的であり、樹形に鑑賞価値は乏しいですが、葉が大きくて木陰を作りやすいこと、成長が早いこと、煙害に強いことから公園樹や街路樹として使われています。一般家庭においては、枝葉が広がり過ぎないよう、太い幹を途中で切断した「寸胴切り」という形で管理されることが多いです。
マツヨイグサは夏の夕暮れを待って、月の滴が零れ落ちたかのような黄色い花を咲かせます。またの名を「ヨイマチグサ」とも。あくる朝にはしぼんでしまう「一日花」で、一夜限りのはかない草花です。マツヨイグサは、江戸時代末から明治時代初期に園芸種として日本へ渡ってきた帰化植物です。その名を一躍有名にしたのは、大正時代の愛唱歌『宵待草』。竹久夢二作詞、多忠亮作曲のこの歌は、1917年に発表されると、たちまち一世を風靡しました。竹久夢二は、大正ロマンを代表する抒情画家・詩人。『宵待草』の詩では、房総半島で夢二自身が味わったひと夏の悲恋が、可憐な花によせて詠われています。以来、マツヨイグサには彼が好んで描いた、愁いを帯びた美人の面影が色濃く漂うことになりました。マツヨイグサの仲間は美しい種が多く、いずれも南北アメリカ大陸の原産です。日本には1870年頃に観賞用として渡来し、逃げ出して全国に広がりました。このうち黄色い花を咲かせる種をまとめて、一般的に「マツヨイグサ」と呼びます。
キイチゴはバラ科のイチゴのような果実を付ける植物の総称です。大抵の種類で甘みと酸味があり、種はかなりはっきりとしたものが多いです。キイチゴの出現はおよそ4月の下旬ごろから始まり6月頃程度まで探すことができます。(一部冬に実を付けるものもあります)キイチゴの仲間はバラ科の植物であることから花の姿が想像しやすいという特徴があります。これは春に咲くサクラ類がバラ科であるため、我々に馴染み深いお花であるからです。また、バラにトゲがあるようにキイチゴの仲間の多くには幹や葉にトゲがあります。そうした色々な要素を見ていくと花や果実の時期以外でも探すことができるようになり、キイチゴ類を味わえるチャンスが増えるはずです。モミジイチゴはバラ科の植物の1種です。美味しいキイチゴ類の代表格であり、果実がオレンジから黄色をしているため、間違えることもほとんどない優秀なキイチゴです。花期は4月から5月頭ぐらいで、果実は4月下旬から6月頭頃まで見つけられます。果実はさすがにおいしくみずみずしいのはもちろんなのですが、なんといっても酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。モミジイチゴは見かけたら食べずにはいられない位普通においしく、5月頃の自然の散策を楽しくしてくれるとてもいい山の恵みです。
ヘチマは、熱帯アジア原産のウリ科の一年草、およびその果実のことです。ヘチマとは、インドが原産とされるウリ科ヘチマ属の植物です。日本には、中国を経て江戸時代に渡来したとされています。ヘチマと言えば、たわしやスポンジなどの日用品として利用するイメージがありますよね。ヘチマの実は成熟するとともに繊維が多く固くなるため、大きく成長したものは食用には向きません。しかし、開花から間もない若い実であれば食べることができます。沖縄では食用のヘチマが栽培されており、「ナーベーラー」という名前で呼ばれています。ヘチマの中でも繊維があまり発達しない品種を栽培していて、開花から2週間程度の若い実を食用として収穫します。ゴーヤと並ぶ夏野菜の代表格で、沖縄県では日常的に食卓に並びます。衝撃に弱く長距離の輸送には向かないため、ほとんどが沖縄県内で消費されるようです。食用のヘチマは、太めのきゅうりのような形をしています。ナスやズッキーニのような食感で、加熱するととろりとやわらかくなります。みずみずしく甘みがありますが、特有の土臭さを感じることもあるようです。