四方山見物16

 



 

山形県のぶどう生産量は全国第4位で、その中心となっているのが南陽市です。「菊とぶどうといで湯の里」として、赤湯温泉街を中心に、菊、ぶどうの生産が盛んで、その他にも多種多様な花と果実がなる自然豊か土地です。南陽市赤湯の北の方にある「十分一山」は、江戸時代に鉱山で栄え、山梨から金堀りに来た人がぶどうの苗をこの山に植えて、ぶどうが出来たという言い伝えがあります。今ではハンググライダーの世界選手権が行われる山としても有名になりましたが、ここが山形県のぶどう発祥の地です。十分一山の麓にはぶどう畑が多く、置賜盆地の寒暖の差や白竜湖から立ち上がる湿った空気が良質なぶどうを実らせ、夏から秋にかけてぶどう狩りを楽しめるスポットとしても賑わいます。全国的にも珍しいぶどうの碑もあり、ぶどうを中心として栄えた名残も見てとれます。



 

山形県南陽市烏帽子山公園では、ソメイヨシノやシダレザクラ、エドヒガンなど約一千本の桜がお迎えします。烏帽子山公園は置賜地方を一望できる地にあり、 四季の景観と眺望を楽しむことができます。およそ4万坪の広大な敷地には、千本を超える桜が植えられており、日本のさくら名所100選の地に認定されています。約千本の桜が咲き誇ることから「烏帽子山千本桜」とよばれています。日本でも有数のエドヒガンの群生地です。山全体がピンクに染まる光景は、まるで「絵巻物」のよう。近くから眺めても、遠くから眺めても絶景です。そして夜はライトアップされ、桜の美しさが際立ちます。昼とは違いロマンチックな時間が流れます。



 

南陽市の中心、赤湯温泉街に位置する「烏帽子山八幡宮」は、表参道正面には、石造りの大鳥居がそびえ立っています。地域住民の守護神として尊崇も篤く、境内が余りにも狭いため、明治十九年現在の烏帽子山の風光明媚な地を選び五ヶ年の歳月と延六万三千人の人夫と七千九百人石工を動因して完成した神苑に、明治二十三年社殿を新築遷座、明治三十五年県社となり、平成十七年に社殿を再建しました。

 

境内参集殿の前にあり、赤湯町にある巨石七岩の1つで、高さ約3m、重さ10数トンもある巨大な石に、高さ70cmの長方形の碑が3面に刻まれ、その横には3つずつの小さな碑が彫られている。全国でも珍しい巨石の磨崖碑です。碑面には梵字や造立年号が刻まれていた形跡がありますが現在磨耗しており、判読は困難ですが、密教の修験僧が彫ったと推測され、鎌倉時代から江戸上期に至るまでの作ではないかといわれています。また古文書米府鹿之子によると、『慈覚大師のところに塩竈神社から使の者が参り、所用の問答が終わって塩竈に帰ろうとするとき「烏帽子」を置き忘れた石である。』というところからこの名があり、神苑烏帽子山公園の名称もこの巨大な磨崖碑烏帽子石の発見により命名されました。

 

継ぎ目のない石造りの鳥居として日本一の大きさを誇る、山形・南陽市の『烏帽子山八幡宮』。鳥居の日本一ではなくて、継ぎ目のない石造りの鳥居で日本一です!『烏帽子山八幡宮』は、赤湯温泉と言う温泉街のはじっこにある烏帽子山公園に鎮座する神社で、商売繁盛や家内安全の御利益がある神社となっています。そんな『烏帽子山八幡宮』では、地元の注連縄保存会が2月末ごろに数日がかりでしめ縄を作り、この時期に掛け替えています。烏帽子山八幡宮の大鳥居は、1903年に建てられて、高さ10.75m鳥居最上部の笠石は幅12.7mと、継ぎ目がない石造りの鳥居としては日本一の大きさを誇ります!



 



 



毎年10月上旬~11月上旬まで、熊野大社周辺と南陽市中央花公園で開催される南陽の菊まつり。1912年、初めて菊人形が料亭に飾られ、その翌年からは菊花品評会が開催されるようになりました。100回以上開催されるこのまつりは、菊人形を飾る菊まつりとして全国一の歴史があります。南陽市中央花公園には、10月中旬~11月上旬まで花人形師の菊池家に代々継承された技が光る華麗な菊人形が飾られます。毎年テーマに合わせて作られる菊人形は、何種類もの菊が使用され、まるで色鮮やかな着物をまとっているよう。山形県内の菊愛好者が育てた菊が一同に集まる菊花品評会は、その数約1000鉢にも。丹精こめて育てられた絢爛豪華な大輪の菊花が並び、菊の魅力に引き込まれてしまいそうです。

 



 

東北の伊勢とも言われ、和歌山県の熊野三山、長野県の熊野皇大神宮とともに日本三熊野の一つに数えられる熊野大社。縁結びで有名な山形県内有数のパワースポットです。参道の入口には大鳥居、参道には樹齢850年の大イチョウも今なお力強くそびえ立ちます。46段の石段をのぼると現れる、どっしりした風格のある拝殿と風格漂う本殿が。本殿裏側の「三羽のうさぎ」の彫刻をすべて見つけると願いが叶うとか。二羽目まではどこに隠されているか授与所で教えてくれるそう。三羽目は、人から聞いたり、場所を教えてしまうことでご利益がなくなってしまうとか。三羽目は、自分の力だけで探してみましょう。

 

東北の伊勢とも言われ、和歌山県の熊野三山、長野県の熊野皇大神宮とともに日本三熊野の一つに数えられる熊野大社。縁結びで有名な山形県内有数のパワースポットです。参道の入口には大鳥居、参道には樹齢850年の大イチョウも今なお力強くそびえ立ちます。46段の石段をのぼると現れる、どっしりした風格のある拝殿と風格漂う本殿が。本殿裏側の「三羽のうさぎ」の彫刻をすべて見つけると願いが叶うとか。二羽目まではどこに隠されているか授与所で教えてくれるそう。三羽目は、人から聞いたり、場所を教えてしまうことでご利益がなくなってしまうとか。三羽目は、自分の力だけで探してみましょう。



君が代にこんな一節があります。「さざれ石の巌となりて、苔のむすまで」小さな石が長い年月をかけて大きな岩になり、その表面に苔が覆っていく様子を歌っています。何もない岩に、自然と苔という命が誕生する。目には見えない、何か不思議な力がはたらいています。命を誕生させる不思議な力。それを、昔の人は「むす」と言って表現しました熊野大社の神様は、あらゆる命を生み出し育む「むすひ」の神様です。



 

美しい大自然のなかにたたずむ東日本最大級の「飯豊どんでん平ゆり園」は、広さ7haの敷地に多品種50万本のゆりが咲き誇る東日本最大規模のゆり園です。2003年夏リニューアルオープンしました。ゆりが見ごろを迎える6月中旬~7月中旬にかけて「ゆりまつり」を開催します。ゆりまつり期間中は売店もオープンします。園内リードをつければ、ペット連れもOKです。ペットと一緒にお散歩を楽しめます。園内にはゆり以外にも季節の花や樹木などが植えられています。豊かな自然をゆったりと楽しむことができます。



 

 



白川湖の水没林は、一か月限定の神秘的な風景です。白川湖に春先の雪解け水が流れ込み、満水の時期を迎えると、新緑のシロヤナギがあたかも水の中から生えているかのような、幻想的な光景を見ることができます。 白川ダム湖岸公園からご覧いただくことができます。



毎年4月中旬から5月中旬にかけて約1か月間限定の景色です。ゴールデンウイークは大変込み合うことが予想されますので、ゴールデンウィークが明けたすぐあとの平日が一番のおすすめです。 時間帯は、特に朝方がおすすめです。天気が良い日は霧に覆われることがあり、木々に朝霧がかかると、まるで物語の一幕のような幻想的な風景を見ることができます。

 



白川ダム湖岸公園内には、パークゴルフ場・オートキャンプ場などが併設されており、カヌーやSUP体験のほか気軽にアウトドアを楽しむことができます。また、公園より車で約3分のところには山形県源流の森(開園期間4/29~11/30)があり、丸太やワイヤー、ロープで作られた40種類以上のアドベンチャーコースや陶芸教室、リースづくりなどを楽しむことができます。









付近には農家民宿が7軒あり、田舎ならではののんびりとした宿泊もおすすめです。「農家民宿いろり」では要予約で山菜をメインとした定食も提供しています。





長井市の市の花、そしてまた市章としても、広く市民に親しまれているあやめ。遠く室町時代にはすでに、当時の出羽の団長井の里に、その優美な姿を現していたようです。いま、野川のほとりに美しく咲き競うあやめ公園の始まりは、明泊43(1910)年。開墾された杉林の跡地に、数十株の野生のあやめが植えられ、茶店が開かれたことからです。

 

その後に数度にわたって整備され、大正3(1914)年には、あやめ全園として開園することになりました。大正21年に長井線が全線開通したころからは、花の季節には、サーカスやさまざまな見世物小屋が並び、夜になると無数のぼんぼりに明かりが灯り、たくさんの観光客が集まるようになったのです。



あやめ公園は、昭和3(1928)年には町営となり、人々の憩いの場となっていました。昭和丘年の人気投票では、「山形県一名所」に選ばれています。しかし、第二次世界大戦が始まると、食料増産のため、大切に育てられていたあやめはことごとく抜き取られ、公園はイモ畑に姿を変えてしまいました。

 

この時、これを惜しんだ野川の川向こうにある曙園(現在の「はぎ園」〉の当主が、残されたあやめを自園に移し、その保存に努めたと言われています。やがて長い戦争が終わりを告げ、平和が訪れた時、近郷のあやめ愛好者や明泊神宮から譲り受けたあやめが植えられ、長井のあやめ公園は再び蘇ったのです。

 

現在、3.3ヘクタールという広い敷地には、500種100,000本ものあやめが植えられ、名実共に日本一のあやめ公園となっています。ちょうど見ごろの六月下旬から七月上旬にかけて、野川から引き込んだ透明なせせらぎが流れる園内は、紫、青紫、藤色、白などさまざまな色のあやめが咲き乱れます。ここにはまた、全国でも珍しい31種頬の長井古種が、大切に保存されています。





正式名称は白布高湯温泉です。古くから福島の信夫高湯、山形の最上高揚(蔵王温泉)とともに奥州三高湯の一つに数えられ昔から『三湯湯治』と呼ばれて「三温泉全部に宿泊すれば100年長生きできる」と言われて賑わいました。最上川の源流の山間(海抜820m)に湧き出、大自然に囲まれた静寂の中に独特の情緒を持つ標高900メートルにある爽涼の地。西暦1312年の開湯で、白斑の鷹がこの温泉で眼病を治したことから名付けられたと云われています。その後、江戸中期以降は米沢藩内の代表的な保養地として親しまれてきた歴史ある温泉地です。白布の名の由来は先住民語で「霧氷のできる場所=シラブ」という意味からつきました。また遠い昔病いに侵された白い斑点の鷹が 湧きでる豊富な湯につかりみるみる病いを治したことから「白い斑点の鷹の湯」で『白斑鷹湯』という説もあります。

 

「西吾妻スカイバレー」は、米沢市の名湯白布温泉と裏磐梯に位置する福島県桧原湖北岸を結ぶ全長17.8kmの山岳道路です。ヘアピンカーブの連続で白布峠の南側は東鉢山七曲りと称する芸術的なカーブが続き走行時には注意が必要ですが、目の前には見事な景色が続きます。白布峠の展望台からは桧原湖と磐梯山の絶景を味わえるほか、天候次第では、北の飯豊連峰や朝日連峰も遠望できます。特に紅葉の時期はお勧めで、ナナカマドやヤマウルシなどの深紅とダケカンバの黄色、トドマツの緑のコントラストが鮮やかです。元々は有料道路でしたが、現在は無料開放されています。ただし、11月上旬~4月中旬は冬季通行止めとなります。



 

ホタルの里としても知られる自然豊かな米沢市の小野川温泉近くの田園風景の中に浮かび上がる鮮やかな歴史絵巻。水田をキャンバスに、色彩の異なる稲を植え付け巨大な絵模様を浮かび上がらせる「田んぼアート」を鑑賞することができます。水田には6月中旬頃より絵柄がうっすらと浮かび上がり、稲の葉のコントラストが鮮やかな7月、稲穂が出始める8月、穂が実り稲刈りを控えた9月とそれぞれの季節に見どころがあります。およそ36アールの田んぼでは、市や地元の観光協会などが、色とりどりの稲を育てて絵のように表現する「田んぼアート」をおよそ20年前から毎年行ってきました。