四方山見物36

 



 

富山県は朝日小川総合開発事業の一環で朝日小川ダムを1984年(昭和59年)に着工していますが、その際に上流の小川温泉元湯に至る道路の一部がダムの湛水による水没することになったため、県道約3㎞区間の付け替え工事が行われることになり、1986年(昭和61年)7月からダムサイト左岸の高さ80mの山腹に事業費22億6,900万円かけて建設され、1989年(平成元年)3月29日に完成、一般供用を開始しました。トンネルの長さ1,316mは、完成当時の富山県道のトンネルとしては最長のトンネルでした。

 

朝日小川ダムは富山県朝日町山崎にある富山県が管理する洪水調整、河川維持、発電を目的とする重力式コンクリートの多目的ダムです。ダム湖は、あさひ小川湖と命名され、最大貯水量は5280000㎥、有効貯水量33580000㎥で発電は下流の北陸電力朝日小川第二水力発電所で最大出力は114200kwです。堰堤天端は道路になっていて右岸に相ノ又林道の阿造谷橋と相ノ又トンネルがあります。相ノ又林道は相又谷に沿って上流へ向かっているが途中に北陸電力朝日小川第一水力発電所、最大出力は42800kwがあります。取水は黒部川支流の黒薙川上流北又谷にある北又ダムで取水し小川へ水系変更して放流しています。

 

小川ダムからトンネルを抜けた先に小川温泉元湯「ホテルおがわ」があります。県道45号線はここまでで、一部の地図では小川温泉を過ぎると道路は狭くなり北又ダムへと通じていますが、崖崩れで車は通行不可能です。北又ダム建設時は通れたのかもしれませんが修復される様子はなく廃道らしいです。北又ダム管理所の屋上にヘリポートがあり、ダムの修理などはヘリコプターを使用するらしいです。富山側からは北陸自動車道黒部インターで降り、宇奈月温泉方面へ右折、中坪交差点を左折して黒部川に架かる権蔵橋を渡ります。栃屋から新川黒部橋を渡る新川スーパー農道を利用することもできます。新川スーパー農道は春はチューリップ畑の中を通ります。

 

尾瀬場トンネルの入口(下流側)付近は、町道うなづき湖線と、黒部峡谷鉄道の線路が平行しています。尾瀬場トンネルの前方が上流側(とちの湯方面)、後方が下流側(宇奈月温泉方面)、トンネルの右に宇奈月ダムがあります。トンネルを背中にしたところは、町道うなづき湖線と、黒部峡谷鉄道の線路が平行しています。線路は、狭軌レール(762mm幅)の内側に、脱線防止のガードレールが敷かれているので、道路幅との違いが、大きく見えます。

 

宇奈月温泉は、富山県黒部市にある温泉です。黒部川の電源開発を背景として1923年に開湯された温泉地で、黒部川の河岸段丘面に位置します。黒部川の渓谷沿いなどに旅館や保養所が立ち並び、峡谷美を愛でる黒部峡谷鉄道のトロッコ観光の拠点でもあります。 全国的にも珍しい7kmにも及ぶ引湯管を使った引湯です。情緒あふれる温泉街、「宇奈月温泉」は、黒部峡谷の玄関口にあり、富山県随一の規模(収容人員3,500名)を誇る温泉郷です。かつては「桃原」と呼ばれた、桃の樹林が広がる無人の台地でした。黒部川上流の黒薙温泉から引湯が成功し、1923年に開湯以来、多くの文人墨客から愛されてきた歴史があります。

 

宇奈月温泉のお湯は日本有数の透明度ともいわれ、黒部川の清流を思わせる無色透明の湯は、肌にやさしい弱アルカリ性単純泉。源泉温度は90度以上と高く、体の芯から良く温まる「美肌の湯」です。黒部川沿いに建ち並ぶ旅館やホテルからは、四季折々の表情を見せる峡谷の山々を望むことができ、大自然と絶景を満喫できます。山の幸はもちろん、山峡にありながら日本海が近く新鮮な海の幸も味わうことができる宇奈月温泉。峡谷の名水で仕込む地酒や地ビールも絶品です。



 

黒部川の川名ルーツ クロベの語源はアイヌ語のクンネベツからきているといわれています。 クンネとは暗いまたは黒いを意味し、ベツは川を意味しています。 また、魔の川を意味するクルベツによるという説、黒部山奥にあるネズコと呼ばれる常緑針葉樹が生えており、これの別名が黒檜(くろひ)といわれていたためという説もあります。黒部川は富山県富山市と長野県大町市の境にある鷲羽岳にその源を発し、3000m級の山々が連なる立山連峰と後立山連峰の間に黒部峡谷を刻みながら流れ下っていきます。



 

また、黒部川では、流速が速く、強大なエネルギーを持った流れが流 下するため、河岸の洗掘、侵食により堤防が決壊する危険があります。 そのため、護岸の根継ぎ や縦工の整備を行う必要があります。 さらに、堤防の厚さが小さい箇所では水の浸透や漏水など による破壊の危険があるため、堤防の厚みを増やす必要があります。この黒部川流域は日本有数の年間降水量をほこり、山地部の地形が非常に急峻であるため、激しく侵食され続けました。 そして、その土砂により下流域には日本一美しいと言われる広大な扇状地が形成されました。

 

黒部川の砂防事業の特色を一言で表現するならば、とても「きびしい」ということです。工事現場に入ることができるのは雪がとける5月中旬から10月下旬までで、11月に入ると山を下りなければなりません。また、資材の搬入や施工などに、とてもたくさんの自然条件による困難や制約があります。しかしながら、これらを克服して砂防工事は着々と進められています。



黒部川の上流部は大部分がV字型の深い谷となっているため、人も容易に入れません。砂防えん堤を建設するには、まず新たな道路をつくる必要があり、1基つくるにも大変な作業になるため、完成までに長い年月を要しています。黒部川上流部への交通手段は全て黒部峡谷鉄道(トロッコ電車)に頼っています。砂防工事で使う建設機械は、一度分解してからトロッコ電車に乗せ工事現場でくみ立て直さなければならず、大変な手間がかかります。

 

黒部渓谷の優れた自然環境・景観の保全、維持、創造さらには渓流の利用に配慮した砂防事業を推進するために黒部川流域において、平成9年度に「黒部川流域渓流環境整備計画」を策定しました。これは、砂防事業を進めるにあたり流域内の環境特性を検討し、「環境ゾーン」を策定して、それぞれの特性にあった砂防施設の整備を進めていくものです。

 

宇奈月ダム建設時、資材運搬用道路として橋が架けられました。長さ約186m、赤い半円形が翠色の湖面に映えます。橋周辺の左岸にはとちの木が多数存在し、「内山のとちの森」と呼ばれています。樹齢300~400年ともいわれる大木が県の天然記念物に指定されていて、散策道から見ることが出来ます。春には紅色を帯びた白い花が咲き、甘い香りが漂います。

 

宇奈月ダム建設時、資材運搬用道路として橋が架けられました。長さ約186m、赤い半円形が翠色(スイショク)の湖面に映えます。橋周辺の左岸にはとちの木が多数存在し、「内山のとちの森」と呼ばれています。樹齢300~400年ともいわれる大木が県の天然記念物に指定されていて、散策道から見ることが出来ます。春には紅色を帯びた白い花が咲き、甘い香りが漂います。黒部峡谷を走るトロッコ電車に乗ってすぐの見どころは宇奈月湖です。宇奈月ダムの完成で出来たダム湖ですが、エメラルドグリーンの湖面がとても綺麗です。宇奈月湖に架かる赤い湖面橋がアクセントになり映えます。行きはトロッコ電車の右手に見えます。宇奈月湖は結構広く(長く)シャッターチャンスは沢山ありますのでいい写真が撮れます。

 

宇奈月ダムは、一級河川黒部川の富山県黒部市宇奈月町 舟見ふなみ 明日音沢あけびおとざわ 地内に建設された多目的ダムで、洪水調節、水道水の安定供給、水力発電を目的に、平成13年に完成した高さ97m、長さ190m、総貯水容量2,470万m3の重力式コンクリートダムです。洪水を防ぎ下流域を災害から守るとともに、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムとして建設された、

 

黒部川にあるダムは、宇奈月ダムのしくみ・黒部川の自然・黒部川を守る仕事などのいろいろな情報や資料が展示されている情報資料館があります。また事前に申し込めば監査廊の一部を見学することも可能です。宇奈月ダムは、洪水を防ぎ下流域を災害から守るとともに、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムとして建設されました。ダムにかかるアーチ型の赤い橋と、エメラルドグリーンの湖面が絶景。ダムの点検などを行うために「監査廊」と言われるトンネル通路があり、一部を見学することも可能です。周辺には「大夢来館」があり、ダムの役割や仕組み、黒部川の自然について学ぶことができます。



 

黒部川にあるダムは、宇奈月ダムのしくみ・黒部川の自然・黒部川を守る仕事などのいろいろな情報や資料が展示されている情報資料館があります。また事前に申し込めば監査廊の一部を見学することも可能です。宇奈月ダムは、洪水を防ぎ下流域を災害から守るとともに、豊富な水を水道水や発電に生かす多目的ダムとして建設されました。ダムにかかるアーチ型の赤い橋と、エメラルドグリーンの湖面が絶景。ダムの点検などを行うために「監査廊」と言われるトンネル通路があり、一部を見学することも可能です。周辺には「大夢来館」があり、ダムの役割や仕組み、黒部川の自然について学ぶことができます。

 

黒部渓谷鉄道で、宇奈月から欅平まで往復乗車。黒部渓谷ぞいにこちらの湖があります。宇奈月ダムの人造湖で、エメラルドグリーンの湖面が美しいです。黒部川に築造された宇奈月ダムの人造湖で、湖面は神秘的なエメラルドグリーンです。峡谷が紅葉で鮮やかに染められて美しい景観です。なお、渓谷が花崗岩(御影石)で形成されていること、急峻のため短時間で水が流れ落ちることで不純物が少ないことから、光の反射の関係で青っぽく見えるとのことです。

 

2001年に完成した宇奈月ダムによって生まれた巨大な湖です。エメラルドグリーンの湖に真っ赤な湖面橋がかけられ、湖面に移り込む様子が鮮やかです。黒部峡谷の豊かな自然に囲まれ、そのフォトジェニックな景観は、隠れた絶景スポットとして人気を集めています。景色が良いため、湖周辺でハイキングを楽しむ人も多いです。とくに紅葉シーズンは湖を取り囲む山々が真っ赤に染まり、圧巻の美しさです。湖畔には「尾の沼公園」が整備され、水辺に降りることもできます。また、湖面橋の近くには宇奈月ダムの役割や仕組みを伝える情報資料館「大夢来館」もあります。冬季は湖面橋より先へは通行できないので注意が必要です。



 

1927年(昭和2)に建設された柳河原発電所が宇奈月ダムの完成により水没することになり、1993年(平成5)、下流70mの地点で「新柳河原発電所」として生まれ変わりました。ヨーロッパの古城を想わせるメルヘンチックな外観が特徴的です。おだやかな湖面に影を落とす発電所の美しい姿を眺めながら、トロッコ電車はダム湖のほとりを走ります。対岸の宇奈月ダムの展望台やとちの湯周辺からも遠景が見られます。

 

新山彦橋を渡り、2つ目のトンネルを抜けて右手に見えるのがヨーロッパの古城のような建物の発電所です。出力は4万1200kW。昭和2年(1927)に造られた柳河原発電所が国土交通省宇奈月ダム建設によって水没するため、平成5年(1993)に新たに建設された。柳橋駅付近で、車窓から外観を楽しめます。



出し平ダムは、富山県黒部市の黒部川に建設されたダムです。ダムは一般人が立入ることはできませんが、黒部峡谷鉄道のトロッコ電車から姿を見ることができます。出し平ダムには排砂設備を整備され、貯水池に流入した土砂を排砂しダム機能を維持するため、堤体の左右両側に排砂設備を設置しました。1991年12月に日本初の排砂実験、2001年6月からからは宇奈月ダムとの連携排砂を実施しました。

 

一方、排砂が原因で漁業被害が生じたとして、2002年12月に富山県の漁業者が損害賠償などを求め関西電力を提訴し、一審の富山地裁は、関西電力に対し原告に約2700万円を支払うよう命じ、2011年4月5日に名古屋高裁で、原告・被告双方の間で解が成立しました。関西電力新柳河原発電所は、宇奈月ダムのダム湖上に浮かぶ城をイメージして作られ、上流の出し平ダムから取水して、新柳河原発電所で発電しています。



 

黒部市の宇奈月駅から欅平駅までを黒部川沿いに沿って走り抜ける黒部峡谷トロッコ電車。全長20.1kmを片道約1時間20分で結びます。沿線には黒部峡谷の見どころが盛りだくさん!秘境の大自然を満喫できるスポットや秘湯をご案内します。また、黒部峡谷の大自然を望むことができる温泉地「宇奈月温泉」をご紹介。トロッコ電車の旅とあわせてお楽しめます。

 

トロッコ電車の愛称で親しまれている黒部峡谷鉄道。黒部峡谷の秘境に列車が走るようになるまでには、大変な歴史があります。人々を寄せつけない秘境の地だった黒部峡谷は、降雨量が多く急峻な河川であるため、水力発電のための電源開発を行うのに適している地形でした。1923年、発電所などの建設に使用する資材運搬用鉄道として、トロッコ電車の敷設が開始されました。



 

その後、電源開発のための工事は過酷を極めながらも、黒部川をさかのぼって柳河原、黒部川第二、黒部川第三、黒部川第四といくつもの発電所が建設されました。なかでも黒部川第四は通称「くろよん」と呼ばれ、世紀の大工事として今も語り継がれています。資材運搬用だったトロッコ電車は地元の方の生活用として走っていましたが、徐々に観光客が乗るようになり、1953年に「黒部鉄道」として旅客輸送へと移行し、黒部峡谷の観光が栄えるようになりました。

 

北アルプスに深く刻まれた、日本有数のV字形の谷「黒部峡谷」は、日本三大渓谷・日本の秘境100選のひとつでもあります。黒部峡谷は、北アルプスのほぼ中央の鷲羽岳に源を発し、長さ86km、標高差3000mを流れ下る黒部川の上・中流域に、切り立った深いV字峡を形成しています。冬は深い雪に閉ざされますが、トロッコ電車が運行する4月中旬から11月末の期間は、多くの観光客で賑わっています。



 

車中から眺める手つかずの大自然と四季折々の渓谷はまさに絶景!なかでも峡谷全体が赤や黄色と鮮やかに色づく秋の紅葉の時期はベストシーズンです。4月中旬から11月末の期間、壮大な渓谷を駆け抜けるトロッコ電車。客車タイプは2種類、旅の目的や気分によって選ぶのも楽しみのひとつです。



 

普通客車は、窓がないオープンタイプです。座席は横一列4人掛け。運賃のみ。車内を吹き抜ける風を感じ、黒部川のせせらぎを聞きながら絶景を楽しめます。リラックス客車は、開閉可能の窓付きタイプです。座席は転換できるクロスシートで横一列3人掛けです。運賃+530円で、ゆったり旅を堪能できます。時刻によっては乗降口が大きいバリアフリータイプの客車もあります。すべて定員制で、全員座って旅を楽しめます。峡谷は夏でも肌寒いことがあるので、普通客車に乗る場合は上着を用意しておくと安心です。

 

トロッコ電車の醍醐味は車窓から絶景を楽しめること!黒部川の清流とともに、春は新緑を、秋は燃えるような紅葉を車窓から堪能できます。行きは進行方向の右手側に絶景ポイントが集まっているので、座る位置にもこだわってみましょう。また、車内放送では黒部峡谷のみどころをご案内してくれます。地元富山県出身の室井滋さんの素敵なナレーションに耳を傾けながら絶景をお楽しめます。