秋保温泉の天守閣自然公園にある「市太郎の湯」は、秋保温泉街の細い道を奥へ奥へ進むと城風の白塀が見えてきます。秋保の奥の院でも着いたかのような気分になります。四季折々の花が咲く十万坪の敷地を誇る池泉回遊式庭園・小屋館跡庭園の一角にあります。木の温もりが伝わる浴場には露天風呂もあり、美しい庭園を眺めながら湯に浸かれます。浴槽は3ヵ所あり、内湯、半露天、露天と並んでいます。洗い場は水圧も温度調整も問題ありません。内湯は、台形でそれなりの広さがあります。角の丸い石が湯口になっていて、投入されたお湯は反対側の湯船の縁から溢れています。微量に含まれる鉄分のせいでしょうか。お湯は茶色に色づき、底が見えない程度に濁っていました。鉄とも異なる、なんというかスモーキーな特徴的な香りがします。食塩泉ですが意外とサラッとしておりべた付き感は感じません。内湯と露天の間にも浴槽がありました。一応外気の入る半露天ですが、周囲がほぼ囲われているので内湯と変わりません。内湯を抜けて一番奥にある露天風呂は、十分な広さがあり、ちょっと混雑しても不便は無さそうです。塀があるため開放感は薄めです。それでも周囲の木々は見えるようになっています。
東北の玄関口仙台市の温泉と言えば秋保温泉です。「せせらぎ」はホテル「きよ水」の日帰り温泉施設です。ちょっと高めの価格設定もあるのか、子連れ客がまず居ません。そのため、割とゆっくり静かに入れる日帰り温泉施となっています。時間帯などにより、多少の制限がありますが、ホテル「きよ水」の大浴場も利用できます。内湯も露天風呂も岩風呂で構成されており、それぞれ「あつ湯」側と「ぬる湯」側があります。露天風呂は巨大な岩をくりぬいて造られた、洞窟のような空間があり、そこだけでも4~5人同時に入れます。川向に県道が通っていることもあり、目隠しで遠くの景色は望めません。内湯は浅めに造られており、半身浴で長い時間の入浴できます。お湯は新鮮です。泉質は塩化物泉だけど弱アルカリなのでツルツル感があります。
秋保温泉の奥、ホテル佐勘の先にある公共系の温泉宿です。政府管掌健康保健保養所であった「ホールサムインばんじ」は、JCHOが実施した入札で株式会社ビルワークが落札し運営しています。大型旅館が多い秋保温泉にあって、小規模旅館好きにとって有難い存在です。元は公共の宿だったので、ちょっと色気は足りませんが、しっかりとした建物です。浴室はタイル張りのわりとオーソドックスなスタイルですが、窓が大きくて非常に明るい印象です。ガラス窓際に浴槽がありますが、浴槽は大小2つに区切られています。小さい方は気泡浴になっていて、大きい方はジェットバスが2基ついています。湯は無色透明で、ツルッとした浴感が楽しめるアルカリ性の温泉です。窓からは見ごろを迎えた色づいた山々が見え、景観を楽しむことができました。浴室の一角には露天風呂に出る扉があります。扉を開けるとそこから真下へと下りる螺旋階段があります。けっこうキツイ階段で、階段をおりると目の前に岩風呂になった露天があります。露天といっても立地柄、壁も天井もあるのですが、冷たい山の風が流れ込んでとても清々しい感じです。また岩風呂もゴツゴツとしたワイルドな雰囲気があり、また外側は崖になっていて眼下には川が流れているのが見えます。小規模な露天ながらもとても雰囲気が良くて気に入りました。
秋保温泉は、「日本三御湯」や「奥羽三古湯」のひとつに数えられ、その開湯は古墳時代にまで遡ります。古くから薬効の豊かさが有名で、欽明天皇、伊達政宗も入湯したと伝えられるほどです。宿自慢の「薬師の湯」には、趣の異なる3つの大浴場「水心鏡」「月宮殿」「梅の粧」があり、全16種の湯めぐりを愉しむことができます。幻想的な大浴場「水心鏡」広い大浴場と自然を感じることのできる満月風呂は、どこか幻想的な雰囲気漂う「水心鏡」の主役ともいえるお風呂です。1人ずつ楽しめる陶器風呂は、名湯をひとり占めできる贅沢なお風呂です。かけ流しの湯の音と自然が相まって、心やすらぐひとときを過ごすことができます。多様な湯浴みを楽しみたいなら「月宮殿」9種類のお風呂が楽しめる「月宮殿」。サウナ、岩風呂、檜風呂と、温泉をいろいろな形で楽しめます。自然の美しさを感じる「梅の粧」ガラス張りで自然の景色を一望できる内風呂と、自然の中に溶け込む外風呂がある「梅の粧」。お風呂はもちろんのこと、自然に癒やされたい方に最適なお風呂です。特に外風呂は、昼と夜でがらりと雰囲気が変わるので、両方訪れる事をお勧めします。ほかに3種の貸切風呂もあります。
秋保温泉より山形方面に3kmほど奥まった山中にある温泉宿です。周囲を豊かな自然に囲まれ、閑静な宿として長年多くの方々から愛されてきました。歴史は100年くらいで、湯治の宿として知られています。ぬるめのお湯は弱アルカリ性の単純温泉で、刺激が少なく身体にやさしいと評判です。湯治専門の宿だけに長期滞在する常連客も多く、自炊もできる設備が整っっています。神ヶ根温泉は、以前は混浴だったようですが、現在日帰り入浴に関しては男女別の浴場となっている為、女性も安心して入れるようになりました。浴場は小さめで、4人くらい入れる大きい方の浴槽が温かい温泉です。こちらは循環・塩素消毒・紫外線装置を使用しており、もともとの温泉成分が薄いせいか消毒臭が目立ちます。もう一つのかなり小さい浴槽は、27度の源泉がそのまま掛け流された水風呂です。体育座りでギリギリ1人入れる大きさで、体格の良い方なら入れそうにありません。そもそも水風呂として使っていいのか不安になる大きさです。神ヶ根温泉の良い点を挙げるとすれば、長時間入っても湯あたりしにくい泉質であり、人が少なく非常にゆったりと入浴できるということす。
自然に囲まれた一軒宿で、強度のアルカリ性-の自家源泉が自慢のばんじ山荘は、宮城県の秋保温泉に近い山間にある一軒宿です。近くには秋保大滝や二口渓谷、磐司岩など名所が多く、また大東岳や三方倉山など登山に適した山々が沢山あります。大自然そのままの「ばんじ」山荘は、美味しい水と澄んだ空気、そして最高のお風呂があります。お湯は自家源泉で、とろりと肌に優しく湯量も豊富です。
青根温泉はNHKの大河ドラマ「モミの木は残った」で有名になりました。宮城蔵王の花房山の中腹にある静かな温泉街で、伊達家の別荘として「青根御殿」が建てられた400年の歴史ある温泉です。アオヌキの木の根本から温泉が湧き出ていたので「青根温泉」と名付けられたと伝えられています。青根温泉の東側には仙台平野が広がり、天気が良ければ松島や、金華山まで見渡す事が出来ます。昔ながらの湯治場の雰囲気がそのまま残った、閑静で心休まる温泉街です。標高500mの高原にある静かな環境の青根温泉は開湯450年の歴史を誇り、エコーホテルは、薬草湯や泡風呂がある大浴場の他大岩を積み上げた大露天風呂は100坪もの大きさで東北有数の規模を誇ります。
青根温泉は、伊達藩の保養所として1528年に開湯して以来460年余りの歴史を誇っている名湯です。さらに、かの有名な作曲家古賀政男氏の名曲「影を慕いて」は、失意の中で青根の雑木林をさまよっているうちに生まれたとい云うエビソートもあり、現在その雑木林に古賀政男の歌碑が建っています。ほどよい熱さの透き通った湯が、たっぷり流れる露天風呂。眼前の豊かな山塊に目をやれば、心までほぐれるような心地よさです。ここの露天風呂から見える山谷が重なって行く、広大な景色を見下ろすことが出来る景色は抜群です。
古くから仙台と山形を結ぶ最短ルートとして、多くの旅人が行き交った笹谷峠、その少し仙台寄りに位置する笹谷温泉開湯の歴史は近年で、平成元年(1989年)、その泉質の良さから平成4年、東北大学心療内科の医学研究協力施設となり注目され、多くの学者や医療関係者が世界一の薬湯の称号を与えました。一乃湯での温泉は全国で唯一の「芒硝鉄泉」という泉質で、”宝の湯”、”奇跡の薬湯”とも呼ばれる自慢のお湯には、ミネラルを始め13種類の成分が含まれています。山の緑を背にして立つ、昔ながらの庶民的な温泉旅館です。
谷山温泉は東北自動車道村田インターの直ぐ近くに有ります。宿の周りには山里の風景が広がり、のどかな風景が眺められます。近くには谷山自然公園があり宿から一望出来ます。昔から自噴していたと言われている湯量豊富な温泉は、身体の芯まで温まる硫酸塩泉です。松尾川のせせらぎを聞きながら入浴できる露天風呂は混浴で、東屋風な造りになっています。
山形県と宮城県の県境にそびえる蔵王連山、山形県側の麓には蔵王温泉や上山温泉など有名な温泉があります。その反対側である宮城県側の麓に有るのが遠刈田温泉です。遠刈田温泉は今から800年ほど前、牛若丸(源義経)を奥州平泉に導いた金売橘次が金の採掘をしていて発見されたと伝えられています。開湯したのが1601年、昔は蔵王権現への登拝のための湯治宿として栄えててました。さんさ亭は雄大な蔵王の大自然に抱かれた標高330mの高原にある温泉旅館です。解放感溢れる露天風呂付大浴場と旬の素材を生かした料理が自慢です。ここは、まるで故郷に帰ってきたような不思議な懐かしさを覚えます。耳を澄ませると野鳥の声も聞こえます。
日帰りでも遠刈田温泉を堪能できる「湯の里」は温泉街の高台にあります。温泉街の高台にあり、さらに露天風呂は最上階に造られているので蔵王連峰をはじめ連なる山並みの展望がすばらしい。浴室は、内風呂1つ、露天風呂1つ・サウナ・水風呂のこじんまりした温泉です。大浴場は、大変広く気持ちいいです。源泉の温度が高いことから加水しているようです。また、衛生管理の為に循環濾過していました。遠刈田特有の鉄臭さは感じられませんが、いつまでも長湯出来そうです。内風呂からの眺めが良く気持ちよかったです。露天風呂は湯加減が丁度よく長湯できましが、露天風呂に面した道路から女湯が丸見えだったのが少し気になりました。
かつては湯刈田という文字が当てられていた遠刈田温泉は、蔵王連峰を西に望む標高330mのなだらかな高原にあり、松川河畔沿いの開けた一帯に20軒ほどの旅館が点在する静かで明るい温泉地です。神の湯は、元々温泉センターと呼ばれていた共同浴場でしたが、近年立て替えられで名称も変更されました。神の湯という名前の由来は、恐らく背後に遠刈田神社が鎮座しているためでしょう。温泉街のど真ん中、両側に道路が走る広場の中心に建てられていて迷うことなくここにたどり着けます。浴槽は2つに仕切られ「あつい湯」と「ぬるい湯」に分けられています。
温泉街からちょっと離れた場所にあり、遠刈田大橋を渡って60m先を左折し、道なりに進んでゆくと施設があります。武田信玄にゆかりある由緒正しき古民家(山形県鶴岡市の古民家を解体)を移築再生した建家です。100年以上の歴史が滲み込んだ建材の一つ一つから重厚感が伝わってきます。大浴場には日本最大級の巨石露天風呂があります。木材や石板タイルを用いた和風の浴室内には、手前側に洗い場が、奥の窓下に内風呂の浴槽が配置されています。内風呂は3.5メートル四方の四角形で、正方形の石板タイルが敷きつめられています。岩を刳りぬいた湯口の内部には、赤錆の破片のような固形物が溜まっており、また浴槽は全体的に黄色く染まっています。こ薄い山吹色を帯びて弱く濁り、湯中では焦げ茶色の細かな浮遊物がチラホラ舞っていました。露天風呂は建物に囲まれた坪庭みたいなスペースに設けられており、眺望は期待できませんが、日本庭園風の趣きにレイアウトされており、さほど狭いわけでもないので、閉塞感を抱くことはありませんでした。
標高330mの高原にあり、信仰登山の基地や湯治場として知られてきた宮城県の「遠刈田温泉」。地名で言うと、宮城県刈田郡蔵王町に位置する温泉で、2014年には「にっぽんの温泉100選」にも選ばれた名湯なのです。バーデン家壮鳳の温泉は、窓が大きく採られた内湯は2種類、中央に八角形で4人ほどが入れる高温湯と、その周りを囲む20人程度が入れる低温湯があります。温度差は確かにありますが、もうちょっと温いお湯も欲しい気がします。湯口は2つの浴槽の間にあり、どちらもかなり熱いお湯が注がれています。大浴槽を中心にジャグジー、サウナ・水風呂とあります。外には屋根つきの露天風呂もあり、岩の隙間からかなり熱いお湯が静かに注がれています。浴槽の湯は、熱すぎず温すぎず、長湯をするのにはちょうどよい湯加減で、よく温まるお湯でした。開放感は薄いですが、風は気持ちがよかったです。こちらの温泉、黄土色に色づきでにおいはあまり感じません。弱アルカリ性らしいのですが、入った感じはヌルスベ感は強くないです。湯使いは、加水なし・加温なし・循環あり・消毒ありの掛け流しです。
蔵王国定公園の別荘地、蔵王エコーラインの玄関口、野鳥のさえずる緑豊かな別荘地で、その一番奥の、静かな小さなホテルです。蔵王山を起点とする川のせせらぎ野鳥のさえずる緑豊かな別荘地です。内湯の浴槽は5人サイズの小さめの浴槽です。浴槽の底のあたりからお湯が注がれています。湯温を均一にする工夫と思われます。湯温は適温です。浴槽が小さいので、お湯に浸かれば、浴槽の縁から大量に溢れ出します。浴室の奥のドアから外に出ると露天風呂があります。露天風呂の石造り浴槽は6人程度が入れる広さです。中央が板で仕切られていますが、湯口のある奥が熱め、手前が温めとなっています。木の樋から管が出ていて、浴槽の底のあたりから注湯されています。無色透明でとってもきれいなお湯です。肌に擦ると若干ヌルッとした感じがあります。湯に浸かると、お湯は浴槽の縁から外に流れ出していきます。露天風呂からの眺めはよく、目の前には新緑の木々、眼下には川の流れを見ることができます。しばらく景色を眺めながら寛ぎました。
昔、京の都から姫のお供として東下ったかっぱ達が長旅の疲れと傷を癒したと云われ、以来かっぱの湯と親しまれてきた湯量豊富な「濁り湯」です。どのお風呂からも蔵王連峰が裾野まで一望でき、2015年2月にリニューアルした「かっぱの湯」と「桃源の湯」の湯船も利用可能。露天風呂から230度で眺めることができる蔵王連峰は圧巻です。浴室は、内風呂1つ、小さな露天風呂で、湯の里よりもこじんまりしていましたが、蔵王連峰が1番良く見えるお風呂で最高でした。こちらのかっぱの湯は足元が畳式になっている大浴場でした。露天風呂は、木の板のテラス状のスペースに名前の通り檜で組まれた四角い湯槽が中央に鎮座しています。景色に関しては雑木林が見えるだけです。有料の貸切風呂もあります。森林浴風呂・ひのき露天風呂・八角堂風呂・かまくら風呂の4種類です。
その昔、京都の公卿三条盛実の姫おまんの方は、夢のお告げによって奥州に下り、遠刈田の山中で炭焼きをしていた藤太という者の妻となった。藤太は炭焼きを続けるうち、岩崎山金山(現在の籠山)を発見し大長者となる。夫婦は三子をもうけ、長男の橘次が家業を継いで発掘した金を売る。これが金売り橘次である。橘次は、岩崎山金山を発掘中、霊泉を発見した。勿論これは伝説であり、岩崎山金山の発掘は慶長年間であるといわれていますから、温泉の発見も徳川の初期であろうと思われます。刈田郡史によりますと、「この湯、初め蒲生氏郷に仕えていた大沼某の四世の孫、勘十郎という者がこの地に移住し、荒地を開拓し慶長6年9月に温泉を発見した。その後元文5年3月にも新たに発見された」とあります。この一帯は、白石城主片倉家の所領となっていたため、白石家中は湯銭を免除さ れたという記録もあります。メインストリートの東の端に共同浴場「壽の湯」があります。特徴的な湯屋の建物です。1993年に建てられてまだ新しい施設です。
遠刈田温泉の温泉街中心部で軒を連ねているお宿や浴場には、7号泉という赤茶色に濁った源泉が引かれている場合が多くあるのですが、ちょっと離れると別の源泉を使っているお宿もあります。温泉街の南を流れる松川を渡って、烏帽子岳の麓に「トスネット元気荘」があります。この施設は、仙台市に本社を置く警備会社で、「トスネット元気荘」はその会社の保養施設なのですが、一般の外来客も日帰り入浴や食堂を利用することができるんです。温泉は、男女別の内湯に露天風呂が1つずつあり,それぞれに茶褐色透明のお湯が注がれています。内湯は適温で,その内湯から溢れたお湯が露天風呂に注がれる仕組みになっています。露天風呂はかなり温めで、岩で組まれた湯口から桧系のアブラ臭が香る茶褐色のお湯が注がれていて,茶色い湯花も多数舞っています。単純泉ながら心地よいもので,長時間浸かっていても疲れがこないお湯でした。
鎌倉温泉は、鎌倉権五郎景政が、夢の中で女神から教えられ、傷を治したと言う伝説の秘湯です。ウグイスやカッコーの鳴く静かな山の中の一軒宿で、心と体をリフレッシュするいやし系温泉です。夏には、近くにある栗の木でカブトムシとクワガタムシが対決し、夜は、ホタルが舞う温泉です。目の前の山には、ニホンカモシカの親子が、のんびりと散歩に訪れます。浴室は、3~4名詰めて5名程が入れる浴槽があり、大きな窓から外を眺められます。お湯は無色透明無臭で、強アルカリ性ですが、殆ど「ぬめり」は感じず、ただ肌はツルツルした感じになります。古くから皮膚に良いお湯として知られており、「あきらめていたアトピーが治った・肌荒れ、水虫、あせも等が治った」など肌に効くお湯として評判らしいです。源泉が低い冷泉の為、薪を燃やして加温し湯船に注がれます。湯船のお湯は熱めで、寒い今時期でもすぐに体が温まります。熱すぎる方は、浴場内のホースで水を足します。冷泉を薪で燃やして加温し、湯船に源泉100%のお湯が投入されます。循環、消毒有りですが、消毒の匂いはありません。のんびりここでくつろぎながら、羽を伸ばす湯治も良いかもしれません。
追見温泉は宮城県南西部の七が宿町のダム湖の南側にある、子供向けのレジャー施設の中にある温泉です。天使の温泉は、深さ980mの地下から毎分180ℓ(一分間に約ドラム缶1本分)の弱アルカリ性の温泉が供給されてます。源泉は飲料にも適していて、うすい甘味があり水の粒子が通常の水の一万分の一と小さい為、舌や肌がつるつるして子供や女性に適しています。温泉は温めでクロレラが含まれ長時間の入浴に適しています。
南蔵王の高原地に点在する温泉のひとつ「不忘の湯」があります。県道254線沿いに看板が立てられているので、迷うことなく辿りつけます。別荘分譲地内に有る温泉で、本来日帰り入浴施設では無く別荘購入者の為の温泉です。温泉の名前は蔵王連峰南端の不忘山に因んでいるそうです。第二次大戦中には、東京大空襲の襲撃を終えた米軍のB29が山中に墜落して乗員が死亡しており、敵味方を超えてその御霊を弔うことを目的として、付近には「不忘の碑」も建てられています。お風呂は露天風呂のみ、敷地外に対して視界を遮るものが何もないため、外から思いっきり丸見えです。お風呂というよりは庭園の池のような雰囲気です。お湯は、よわい塩味に金気臭がするものの、キシキシ感よりもヌルヌル感の方が強い浴感でした。
鎌先温泉の歴史は古く、湯が発見されたのは、1428年と言われています。岩角に湯気が立ち上がるのを見つけ持っていた鎌の先で突いたら、突然、湯が噴き出したところから鎌先温泉と名付けられたと言われています。鎌先温泉は、南蔵王の山襞に包まれた静かないで湯です。切り傷に特効のある名湯としての評判は衰えず現在でも数日間の湯治をする滞在客が多いです。又この地は弥次郎系のこけしの故郷としても知られています。一條旅館は600年以上も前から鎌先温泉の湯主を務める老舗旅館で、2本の自家源泉から毎分40立が自然湧出しています。
宮城県白石市の鎌先温泉にある元禄元年から続く老舗宿「にごり湯の宿 湯守守木村屋は2本の源泉で5つのお風呂が楽しめます。数少ないペットと泊まれる宿としても人気です。源泉100%かけ流し露天風呂があります。「傷は鎌先」の鎌先温泉随一の湯量が自慢 鎌先で濁り湯を露天で堪能できるのはこの宿だけ です。鎌先温泉の発見は、正長元年(1428年)、白石の一樵夫がこの山中に入り、 喉の渇きを覚えたので水を谷間に求めたところ、偶々そこに温泉が湧出しているのを発見し、鎌の先で岩をうがって湧き口を探し出したといい、そこから鎌先の地名が起きたといわれています。温泉は、2階には天狗岩風呂、5階には大浴場があります。天狗岩風呂は基本的に混浴で,広々とした不思議な柱が乱立する世界に浴槽があり,湯口が2箇所あります。右側の湯口からは熱めでドバドバとお湯が注がれており,左奥にある湯口からは適温のお湯が注がれています。2つのお湯は明らかに浴感が異なり,おそらく右側が循環湯口,左奥が加温源泉が注がれる湯口と思われます。無色透明でやや熱めのお湯は入り心地が良く,時間さえあればじっくり浸かっていたいお湯です。
宮城県最南端に位置して福島県と境を接し、市域の西南から北東に向けて阿武隈川の支流白石川が流れています。白石市の市街から西へ10km弱、急に道が上り坂となり、一挙に深山幽谷の気配が濃くなってきた先に小原温が現れます。源義経の臣常陸坊海尊が発見したと伝えられる小原温泉の「いづみや」は、この小原温泉で400年の歴史と伝統を誇ります。自慢の温泉は一度に100人も入浴できる東北屈指の大浴場です。広いガラス窓のおかげで渓流の陽光が降り注ぐ浴室は、窓の下には大きな浴槽が据えられています。広い湯船で熱が放出されるのか、湯船の温度は体感で42℃ほどでした。湯口周りには白い析出が現れていますが、実際に口にしてみますとほぼ無味無臭でして、味や匂いのみならず浴感も、癖が少なくて優しいお湯でした。露天風呂は、山の緑に囲まれながら白石川の渓流を眺める爽快なロケーションに、4人サイズの岩風呂が設けられています。
白石川のせせらぎが響く豊かな自然に包まれた温泉地です。かつらの湯は、「旅館かつらや」向かいの駐車場へ車を停め遊歩道の案内板に従って渓谷沿いに歩いて行きますと、真新しいヒノキ作りの立派な入浴施設があります。昔から自然湧出する湯殿が有りましたが、洪水の土砂で埋まってしまいました。それを白石市が再建したものです。かつらの湯の手前には白石川に架かる赤い吊り橋があり、吊り橋を渡ると景勝地の「碧玉渓」を散策する小原温泉遊歩道があります。この遊歩道を15分くらい歩いて行きますと洞窟のある「かもしかの湯」が有ります。
かつて奥州街道の脇往還であった羽州街道は、桑折宿から分かれて小坂峠を越えて仙台藩領に入り、現七ヶ宿町を通り抜けて現山形県上山市の楢下宿に至る、その南部の小原温泉から七ヶ宿に行く途中の山の中に、一軒だけポツンとあるのが白石湯沢温泉です。交通の便は決して良くはない場所の施設ですが、結構綺麗な温泉施設で多くの入浴客で混み合っていました。この温泉の歴史は古く、伝えられてる伝説によれば1200年前から知られていたということです。終戦後かつての浴槽が置かれていた洞穴が破壊したことから一時期忘れ去られていましたが、平成になって「やくせん」として復活しました。
東北自動車道「白石I.C」降りて約7分、または東北新幹線「白石蔵王駅」か、JR東北本線「白石駅」より車で約5分の場所にあります。露天風呂、主浴槽、ジェットバス(立湯)、スーパージェットバス、バブルバス、電気風呂、替わり風呂、北投石の湯、寝湯、座り湯、シルクインバス、水風呂、サウナなど多種多様な入浴設備を備えています。湯YOUパークの利用料金は、何とも太っ腹な完全無料なのです。子どもから大人まで楽しめる娯楽スポットとして定着してきた「スーパー銭湯」です。自宅では味わえないリフレッシュ空間は、多くのリピーター客にも好評とのことです。
また、蔵王連峰の麓にひかえる白石は、「鎌先温泉」や、「小原温泉」、「白石湯沢温泉」といった温泉の宝庫でもあるので、温泉巡りの拠点にもなります。
東日本大震災により、甚大な被害を受け営業を休止していました「わたり温泉鳥の海」が、2014年10月4日に日帰り入浴を再開しました。施設は5階建てで、最上階にあるお風呂からの眺望が自慢です。お風呂は、岩風呂と檜風呂で、男女日替わり交代制です。海辺の天然温泉「わたり温泉鳥の海」は、すべすべした柔らかい泉質で、肌に優しくよく温まり、神経痛や関節痛に特に効果があると評判です。施設は5階建てで、5Fに浴場があります。早速お風呂へ。そこにはジャグジー付寝湯と、広い内湯があり、褐色に色付く透き通ったお湯が満たされています。お風呂は循環加熱のようで、ザブンと入ると少しオーバーフローするようになっています。アルカリ性のお湯で、肌触りがツルツルする温泉です。外の露天風呂は、ほんの少し白っぽく見える透明のお湯です。内湯、露天風呂ともにちょっと複雑な匂いがありますが、新しい施設なので落ち着いていないものだと思います。