温泉三昧19

 

 

大江戸温泉物語 鳴子温泉 幸雲閣別館が2018年3月17日よりオープン致しました。場所は、鳴子温泉の入口なので、町中の観光目的の方だと不便を感じるかも知れません。建物は隣の幸雲閣本館と違い、低層のシンプルな何かの公共施設のような一風殺風景な感じですが、新しいきれいな建物です。1Fにバリアフリーのトイレがありますし、屋内の大浴場にもほとんど段差がないので、素晴らしく感じました。チェーンの宿の湯めぐりと公衆浴場の利用が送迎付きで無料でした。また履物を替えて外へ出て行く露天風呂も風情がありました。ここの露天風呂は冬期間寒く湯温も下がりやすいので要注意です。こちらの別館の大浴場のお湯が気に入り、2~3回入りに行き、その度無料のマッサージチェアにお世話になり快適に過ごせました。 隣の幸雲閣本館の温泉にも入りに行きましたが、宿泊客が多く落ち着きませんでした。

 

鳴子温泉郷には日本にある 11種類の温泉の種類のうち 9 種類が揃っています。その天然温泉の源泉かけ流しの風情豊かな露天風呂と内風呂、さらに鳴子の里山の四季折々の自然が一望できる展望大浴場が亀屋の自慢です。鳴子の外れ、鳴子パールホテルの並びにある立派なお宿です。鳴子温泉には11種の温泉が湧出しています。亀屋は名物「黒湯」があり、初めての方は匂いと色に驚きますが、おなじみ客には長く愛されてきました。浴室に入ると東鳴子温泉でよく出くわす鉱物油のような匂いが充満していました。内湯・露天ともにやや熱めの湯加減となっており、油臭は室内空間である内湯の方が強かった一方で、露天風呂は金気が比較的明確でした。露天は岩風呂で、奥の湯口からポコポコと音を立てながら熱い源泉が投入されており、その流路は黒光りしています。内湯同様にこちらも放流式の湯使いであり、浴槽のお湯は手前側の穴から床へ流れ出て排水されていました。熱めのお湯ですが、外気のおかげで火照った体が適度に冷却されますから、暑い季節には露天で湯あみをすれば爽快です。

 

鳴子温泉観光ホテルは、「プロが選ぶホテル・旅館100選」に選ばれ、古くから美肌の湯として名高い鳴子温泉の老舗です。平安の時代より開湯一千年の時を伝える鳴子温泉郷にて、古より人々から「心のふるさと」として、“美肌の湯”としてこよなく愛され続けております。鳴子温泉の長い歴史と同様、伝承された優しさあふれるもてなしに触れれば、誰もがまた訪れたくなる宿です。観光ホテルのお風呂は、男湯と女湯は固定されているようで、男湯は「源蔵の湯」と名付けられています。大型温泉ホテルの大浴場にふさわしい、ゆったり広々とした空間です。長方形の大浴槽がメインのお風呂には、源泉が刻々と注ぎ込まれています。全体に御影石が敷き詰められ、高級感があります。一角に「真湯」と呼ばれる温泉水ではないお湯の浴槽がありました。あまり見かけたことがありませんが、硫黄臭のある温泉なので、こういった風呂のニーズもあるのかもしれません。露天風呂は屋根付きの檜風呂となっていました。浴槽内には段が付いているのですが、白濁しており外からは全く認識できません。

 

宮城県にある鳴子温泉郷、なんと1000年近い歴史を持っています。かつての偉人である源義経や松尾芭蕉などもこの温泉郷を利用していたとの事です。そんな鳴子温泉の源泉100%かけ流しを楽しむ事ができるのは、旅館すがわらです。当旅館は温泉が目玉になっており、美肌効果のある温泉として以前に何度かテレビ放送もされています。場所は、鳴子温泉の国道47号線の新屋敷の交差点を駅方面へ県道170号線に曲がるとすぐ突き当たりにあります。大浴場は、3段になっており、中段のステップには豆タイルが敷き詰められています。温泉は100%源泉そのままです。源泉温度が高いために湯船がかなり熱くなっていることが多く、脛までお湯に入ったところ、皮膚にピリピリとした刺激が走る湯加減でした。お風呂の掲示には「必ず湯もみなさってからご入浴して下さい」と書かれていました。その案内に従い、湯船の脇に立てかけられていた湯もみ棒でしっかりお湯をかき混ぜたところ、加水することなくちょうど良い湯加減に落ち着きました。白い析出がこびりついている石の湯口が2つあり、それぞれからお湯が注がれていました。浴槽の大きさに対して投入量が少ないように見えるのですが、上述のように温泉の温度が高いため、加水をせずに温度調整すべく、湯量を絞っているものと思われます。露天風呂は、日本庭園風の空間に石造りの丸い浴槽が一つ据えられ、筧からお湯がチョロチョロと落とされていました。内湯もこの露天風呂も同じ源泉を引いているのですが、やはり環境によってお湯の見え方が異なり、内湯で瑠璃色に濁ってお湯も、露天風呂では淡い青白色の貝汁濁りを呈していました。

 

JR鳴子温泉駅から徒歩4分の鳴子温泉街にあるカジュアルな温泉旅館です。板塀にこけしをかたどったライトを備えたエントランスと、中庭に面した明るくモダンなロビーがあります。浴室は8階にあります。「天馬」と「天翔」という2つの浴室があり、日替わりで男女が入れ替わるようになっています。浴室に入ると、消毒用の塩素の匂いが感じられます。内湯の浴槽は大きく、30人程度が入れる広さです。大きな木製の湯口からは熱めのお湯が注がれています。湯温は適温、無色透明のお湯で、時折「ふわっ」と硫黄臭がしてきますが、浴室全体に塩素臭がしているためにあまり感知できません。浴槽の中では、細かな湯の花がチラチラと舞っています。全体として、とってもマイルドな感じのお湯です。窓側に設けられた排出口から、溢れたお湯が外に流れ出していますが、循環と掛け流しが併用されています。8階にあるので、窓からの景色は抜群です。温泉街や遠くの山々が一望できます。露天風呂に向かう。露天風呂は、浴槽は小さくて4人サイズです。湯口からは熱いお湯が注がれています。こちらは、掛け流しとなっており、溢れたお湯は浴槽の縁から外に流れ出しています。消毒用の塩素の匂いもほとんど感じられない。内湯からの眺めも良かったが、露天風呂からの眺めはとても良いです。

 

鳴子温泉街の山の手に温泉神社があり、その下に鳴子温泉のシンボルである共同浴場、滝の湯があります。千年の歴史を持つ古湯で、滝の湯のお湯は温泉神社の「ご神湯」を引いています。建物は江戸時代の湯小屋を再現した風情ある木造建築で、地域の人々から旅行者まで、たくさんの人から親しまれている公衆浴場です。白濁したお湯と板張りの浴槽で、昔ながらの懐かしい雰囲気が漂っています。浴室は総ヒバ造りで落ち着いた雰囲気です。湯船は大小2つに仕切られています。お湯は白濁していて、やや熱いく、柔らかく気持ち良いお湯です。お湯をなめてみると少し酸っぱいです。建物の裏に源泉があって、そこから何本もの太い丸太の樋でお湯を導いています。この樋から落ちるお湯が打たせ湯となっていて、打たせ湯はぬるめにしてあって長い時間打たれるのにちょうどよいです。

 

戦後間もなく早稲田大学の学生が掘削の実習で堀り当てた温泉のため、「早稲田湯」の名で長く親しまれています。掘削50年の節目であった1998年に早稲田大学理工学部石山修武教授の設計により全面改築が施されて現代的なおしゃれな建物となり、高い天井いっぱいに木の香りが漂う憩いの空間へと生れ変わりました。浴室に入ると、すぐに硫黄の匂いが感じられます。浴槽は、2つあり、左側の浴槽は熱めで深く、5人程度が入れる広さです。右側は温めになっており、10人程度のサイズです。3本の樋からお湯が投入されています。樋から落ちてきたお湯は、いったん湯溜めに入り、浴槽に入っていきます。溢れたお湯は、浴槽の縁から静かに流れ出しています。湯船は木製ですがその他は石造りで、天井が高く、浴室が開放的な空間が演出されています。また、湯船に注ぐ湯の音が高い天井のおかげか良く響き、なんとも心地よい雰囲気です。泉質はわずかに湯の花浮かぶ薄い濁り湯ですが、硫黄の香りはしっかりしています。

 

まつばら山荘があるのは、いわゆる鳴子温泉街の川向うです。国道47号線の川渡温泉入口の交差点を温泉街の方向とは反対側に曲がり、鳴子中学校の脇を通って川沿いの道を進むと、山荘の案内表示があります。そこから坂を少し登ったところに「まつばら山荘」があります。温泉街から離れておりますので静かな環境で温泉を満喫出来ます。浴室内にはモール泉のような木材臭的芳香が湯気とともに充満しています。お風呂は内湯のみですが、奥に長くて高い天井のおかげで空間容積が大きく、開放感があります。浴槽は右側の角をカットしたような五角形で、総檜造なので肌への当たりが優しく、お湯は最も奥に設置された湯口よりドバドバ吐出されております。湯船のお湯は琥珀色の半透明で、底がみえ難いほどの透明度でした。湯加減は若干熱めですが、肌を滑るとてもなめらかな浴感を堪能できます。湯中では茶色や黒褐色の小さい浮遊物が舞っていました。

 

自家源泉100%かけ流しの自慢の温泉は、2つの泉質を源泉かけ流しで楽しめます。内湯は茶色、露天は白い湯の華でやや白濁と2種の湯が楽しめます。 ちょっとぬるめに感じましたが湯上がり後も汗がにじむくらいでした。琥珀色の純重曹泉幾らか木材のような匂いがします。浴室は2方向が大きなガラス窓になっているため、実際の床面積以上の広さや開放感を得られます。内湯で使われている源泉は、隅っこの湯口からドボドボと大量に供給されています。東鳴子から川渡にかけての一帯で湧く温泉に共通して見られるモール泉的なタイプで、湯船のお湯はコーヒーを薄めたような淡い琥珀色を帯びた透明で、少々の清涼感を伴うほろ苦味を有し、モール臭に少々の焦げ臭とアブラ臭的な匂いがミックスされて香っていました。そして湯中では滑らかなツルツルスベスベ浴感を楽しむことができました。浴槽は10人サイズです。槽内はタイル貼りですが縁には御影石が採用されており、縁の切欠からお湯がしっかりと溢れ出ていました。露天風呂は、目隠しの塀が立ちはだかっているため、開放感よりもむしろ閉塞感の方が強いです。モール泉系だった内湯とは全く異なるタイプのお湯で、湯船のお湯はわずかに青色を帯びているような灰白色にはっきりと濁っており、湯中では溶き卵のような白い湯の花がユラユラと舞っています。内湯同様に放流式の湯使いであり、浴槽縁の切欠からしっかりと溢れ出ています。お湯からはタマゴ臭とゴム臭がミックスされたような硫化水素臭が香りました。

 

「ホテルニューあらお」は一寸大きな目立つ施設で全体的に広々としています。ここの名物は400年の時を越えて滾々と湧き出す名湯「御殿の湯」です。東鳴子温泉神社付近に、仙台藩や岩出山城主の遊楽地として御殿が造られました。遊湯したのは岩出山城主9代義監と、仙台藩主・伊達慶邦で特に楽山公は文久3年8月子供のいないのを憂い、夫人と共に赤湯に湯治し、宗基、邦宗の二子をもうけたことから記念の松を植えました。名付けて「手招きの松」と言いました。御殿の湯は、明治43年8月の水害で崩壊してしまいました。温泉は東鳴子特有の琥珀色したビニール系アブラ臭のするコーティング系ツルツルのお湯です。

 

東鳴子の中ではめずらしい宿で、他は鄙びや昔ながらの湯治雰囲気満点なところが多ですが、旅館大沼は今風です。ここだったら普通の若い女性も喜ぶような温泉宿ではないかと思います。旅館はコンクリート造りのまるでマンションのような造り。入り口だけは木で雰囲気造りがされています。旅館大沼には8つのお風呂があります(うち1つは足湯)。しかも貸切風呂が5か所。そのうち4か所は無料で貸切可能です。使用している源泉は、旅館大沼の自家源泉と、東鳴子温泉の宿が共同で使用している源泉の2種類が注がれていて、やや異なる泉質のお湯を楽しむことができます。

 

東鳴子温泉は宮城県の北に位置する全国的にも有名な 鳴子温泉郷にあり、昔から湯治や長期療養滞在にも適した温泉地です。いさぜん旅館は1941年の開業で、玄関前の長寿の松をくぐると長生きすると言われます。館内には、「鉄鉱泉」と「炭酸泉」が一緒になった浴室、「大浴場」、そして「中浴場」という3つのお風呂があります。混浴浴場は、2種類の自家源泉がかけ流され、浴槽ごとに源泉が違います。東鳴子の特徴であるアブラ臭の強い共同源泉と異なり、あっさり目の湯です。衝立を挟んで反対側のヒョウタン型の湯船は、「いさぜん」旅館自家源泉1・2号と似た傾向の湯です。湯の香りの濃厚さがやや違うので、違う湯なのだとわかります。浅い石造りの浴槽の古びた感じがいい雰囲気です。

 

豊かな泉質で知られる宮城県の鳴子温泉郷は開湯より1200年。伝統ある温泉です。東鳴子温泉は、鳴子温泉郷の東部に位置しており湯量豊富な温泉地です。最寄り駅は鳴子温泉駅から一駅の「鳴子御殿湯駅」となり、駅前には温泉街が広がっていますが、旅館「紅せん」は温泉街から少し離れた川向こうの静かな場所に立っています。12~13人が浸かれそうな大きさの内湯には、淡黄色で透明、うすい土類系の匂いと味のある、ややキシキシした肌触りの適温の湯が注がれています。露天の岩風呂は約15人位入れる大きさです。自家源泉がで、湯もちもよく、寛げる温泉が楽しめます。

 

馬場温泉は東鳴子温泉の外れにあります。国道47号線沿いの東鳴子温泉の入り口手前の消防署近くです。東鳴子温泉は14軒の旅館がありますが、駅周辺から国道沿いや江合川の対岸まで広い地域に温泉が点在しています。鳴子の温泉は、日本国内にある10種の泉質のうち8種がここに集まっています。源泉数は370本以上。昔から東北の湯治場として有名で、温泉の効能や泉質の良さには定評があります。浴室へ入るとコンパクトな脱衣所があり、3人入ったらいっぱいのコンパクトな湯船があります。一見してわかるように泡がすごいです。湯は熱いですが、気合を入れ、体を湯に沈めると熱さのわりには、ピリピリ感が少ないのですぐに慣れました。体中が泡に覆われ身体の周りで泡のはじけるパチパチシュワシュワと良い音がします。臭いはコールタール臭がプンプンと鼻をかすめます。湯量もドッバドッバと賭け流されオーバーフローしています。

 

川渡(かわたび)温泉は「続日本記」にも記述が残る鳴子温泉郷最古の湯です。川渡大橋を中心とした小さな温泉地で風情ある12軒の宿が並んでいます。昔から「脚気(かっけ)川渡」といわれるほど脚気に特効があり、その評判は京まで伝わったほどです。江合川(荒雄川)そばに川渡温泉のシンボルともなる川渡共同浴場があります。中鉢温泉は「ここは東鳴子かそれとも川渡か」悩める位置にあります。国道47号線沿いに独自源泉(自慢の{「こはく」湯は琥珀色した濁りの少ない独特のお湯です)を持ってる一軒宿です。

 

川渡(かわたび)温泉は、開湯から1000年以上を誇る歴史ある温泉地で、鳴子温泉郷の東の玄関口とも呼ばれています。越後谷旅館は、2つの源泉「乳白色の硫黄泉」と「お肌ツルツル炭酸水素塩泉」が自慢の宿です。廊下の突き当たりの左側には男湯(不動の湯)と貸切風呂があり、右側には女湯(越後の湯)があります。お風呂の入口を開けた瞬間に硫黄の匂いに包まれます。6人サイズの浴槽には、川渡カラーともいえる笹濁りのお湯が張られていて、湯口からは、勢いよくお湯が注入され、切り欠けと浴槽の縁からは溢れたお湯が流れ出しています。
大小さまざまな形の湯の花が多数舞っていました。

 

川渡温泉は、鳴子温泉郷の一つに数えられ、同温泉郷の「東の玄関口」と呼ばれる、落ち着いた雰囲気の温泉地です。江戸時代には湯治場として賑わっており、今でもその面影を色濃く残しています。その高い効能が脚によく効くことから「脚気川渡」と称されています。「ぬまくら」の湯は温泉掘削から100年を誇る自家源泉から湧く温泉が掛け流されています。お風呂は男女別の内湯が一つで、浴槽は大小の二つに分かれています。右側の大きな方の湯船はごく一般的な全身浴槽で、8人前後は同時に入れそうな大きさです。源泉投入口は大きな湯船にしかなく、源泉温度が高いので、加水すること無く湯温を調整するために投入量を絞ってるのかと察せられます。実際に湯口のお湯は直に触れないほど熱いものでしたが、湯船では41~2℃で落ち着いており、加水せずに入浴することができて、湯もみ板を使うこともありませんでした。湯使いは完全掛け流しです。お湯はややグレー混じりの鶯色に弱く濁り、湯中ではときタマゴのような薄い黄色の湯華が浮遊していました。お湯からは川渡らしいはっきりとした硫黄臭が発せられ、口にしてみるとタマゴ味+苦み+渋み+甘みが感じられました。適度な湯加減でもあったので、しっかり長湯できます。左側の小さな湯船は浅い造りになっていて、寝湯するための浴槽のようです。

 

開湯千年、奥州三大古湯に数えられる「川渡温泉」春は菜の花の黄色と桜のピンク、夏は緑の田園風景、秋は黄金色に輝く田園と紅葉、冬は白一色の冬景色、約二千坪の広々とした庭園が見渡す山々、心もからだもリラックスできる、「玉造荘」四季折々の情緒溢れる風景を満喫出来ます。「玉造荘」は、川渡にある公共系の温泉宿泊施設です。泉質は意外な事に単純硫黄泉です。浴室はかなり広く、内湯の大浴場とつとジャグジー風呂があります。大浴槽は大量の湯が注がれており、豪快に掛け流しになっています。湯はぬるめで湯口の湯も適温になっています。循環濾過の可能性が高いですが、白と黒の湯花も多くあり、源泉も多く足されているのだと思います。湯は肌触りが柔らかく皮膚に纏わりつく感がありぬめり感もあります。川渡では一番のぬるぬる度があります。硫黄臭はさほどではありませんが、全体としては悪くない湯です。見た目は共同湯などと同じ系統に見えますが別物です。

 

平成17年4月、農村運動公園内の公園の中の宿ロマン館の脇に温泉休憩施設「加護坊温泉さくらの湯」が開館しました。男女それぞれにある源泉のみを使用した大露天風呂は、3段階の深さになっており、野外の開放感を味わいながらお好みに合わせた温泉入浴が楽しめます。加護坊温泉「さくらの湯」は、田尻のシンボル加護坊山に咲き誇る千本桜の光景にちなみ、名付けられました。地下1200mから湧き出る源泉は、成分濃度が極めて高く、またその成分が身体に取り込まれやすい性質である事から、その美肌成分に多くの女性客で賑わっています。

 

切込温泉は、宮城県北部の山の中に有ります。深い森と清流のせせらぎの中、大自然に湧き出る天然の湯で、杜の都仙台から温泉を目指して行くとなると、途中日帰り温泉が幾つか有りますから、ここを目指して来る人は少ないと思われます。入浴客は殆ど地元の人でした。温泉は薄い緑色をしていて、他に類を見ない温泉らしさを感じさせます。質が濃く少しクレゾール系の匂いが有りました。施設にはプールもあり、子供連れでゆっくり楽しむ事が出来そうです。

 

薬師の湯は、宮城県加美町の薬莱山の麓に平成5年「ふるさと創生事業」の資金で温泉掘削を行い開湯しました。薬莱山の自然の恵みを受けた澄み切った空気と四季の移ろいを楽しめる日帰り温泉として、今では、年間20万人が訪れる地域観光の中核として、又地域住民の憩いの場として欠かせない存在になっています。薬師の湯は豊富なお湯が掛け流しとなっています。源泉温度が高いためか、水とお湯が同時に注がれています。外には大きな露天風呂があります。

 

海を眺める温泉は太平洋に数少なく、女川温泉は、三陸のダイナミックな海岸美と温泉の効能の双方を楽しめる恵まれた環境にあります。また、万石浦はその湾の形から朝日と夕日を望むことのできる景勝地です。華夕美は、牡鹿半島の付け根、ラグーン(外海から隔てられた水深の浅い水域)的な万石浦に面し、とても眺めの良い景色のそばに建つ絶好のビューポイントに位置しています。お風呂は大きな内湯と木の香りのする露天風呂があり、万石浦の絶景が広がっています。

 

松島温泉は、日本三景「松島」の素晴らしい絶景を一望出来る場所に湧き出す温泉地です。源泉は、1500mもの地下に貯留した数億年前より熱で温められた天水を利用しています。太古天泉と呼ばれるこの温泉は、まさに天からの恵みと地元の人々や温泉客に親しまれています。この地ならではの風光明媚な景勝も楽しみの一つです。一の坊は、七千坪の庭園とその先に続く松島の海を眺めることが出来る宿で、アート・庭園散策・ライブビュッフェ等様々な魅力ある温泉リゾートホテルです。

 

岩松旅館は、創業以来の姿を保ち続けています。名物の谷底にある湯壺露天風呂にたどり着くには、階段を数え切れない程(八十八段の階段)下りなければなりません。ここだけ時間がストップしたような温泉情緒が感じられます。広瀬川の河畔に天然の岩をくり抜いた浴槽が4つ並んで風情たっぷりです。ひとつひとつに異なる源泉を引き効能もさまざまというのが大きな特徴で、それがまた温泉通にはたまらない魅力になっています。当然源泉(自噴)かけ流しです。春の新緑から冬の雪景色まで渓流の四季折々の景色が堪能できる、作並温泉元湯の老舗宿です。露天風呂から見下ろす広瀬川は清らかに澄んでいて、数多くのイワナやヤマメが泳いでいるのが確認できます。

 

温泉の由来の中には動物が発見したといわれているものや、又高僧が発見したとされるものが多いです。それだけ地中から湧き出る温泉は神秘的なものだったのでしょう。作並温泉も例外ではなく、東北地方を行脚中に、行基が発見したと云われています。仙台の奥座敷、作並温泉にある「ゆづくし一の坊」は、豊かな緑の香りに、川のせせらぎを聞きながら楽しむ湯はなめらかな肌触りで、湯上がり後のしっとり感が人気の秘密。肌にやさしい泉質と豊富な湯量から「美女づくりの湯」とも言われています。3つの源泉に8つの風呂があり、なかでも清流が手に届きそうなほど近くを流れる「広瀬川源流露天風呂」から眺める景観は素晴らしいです。

 

作並温泉は奈良時代に行基による発見とされ、鎌倉時代に源頼朝の奥州征伐時にも利用されたという事です。江戸・明治時代になると温泉利用が進み、昭和60年には年間60万人を超える利用者が訪れ「仙台の奥座敷」と呼ばれています。「グリーングリーン」は、広瀬川の上流に位置し17階建のホテルです。客室から四季折々の風景が一望出来ます。温泉は、幻想的な「大岩露天風呂」や、名湯に身をゆだねる「天空の湯」など多彩なお風呂があります。館内には2箇所の浴場があり、1つは地下2階(玄関を1階とした場合)の大浴場、もう1つは2階の露天風呂と内湯です。地下階の浴場はかなり広く、窓の外の眺めが良い感じです。眼下に広瀬川が流れ、目線の少し上に国道の橋が見えます。お湯は無色透明で無臭のさっぱりしたものです。浴槽には、熱いお湯と、ちょうど良い温度のお湯が注がれております。2階の浴場は、内湯は眺めるだけにして露天風呂に向かいました。お湯は温泉というより、プールっぽい匂いがし今一でした。温泉ガーデンのプールと同じお湯なのかも知れません。

 

秋保温泉は仙台市中心部からクルマで約30分の位置に有ります。第29代欽明天皇が皮膚病を治したとの伝承が残るほど、いにしえから知られた温泉地です。江戸時代には伊達藩の入湯場が設けられ、明治からは湯治客の訪れも盛んになりました。宮城県随一の歴史の深さを誇っている温泉街です。緑水亭は三万坪の敷地の中に広大な日本庭園と、東日本屈指の広さを誇る露天風呂「篝火の湯」が有ります。

 

秋保温泉を代表する「華乃湯」は、多彩な湯殿が特徴で、敷地内には内湯・露天併せて計19カ所の湯殿が点在し、とても一日では入りきけません。ホテルに居ながら湯巡りが出来ます。渡り廊下を歩いて、建物から少し離れた所に露天風呂があります。大きな岩で造られた浴槽は、奇岩怪石が立ち並ぶ磊々峡に面しており眺めは抜群です。建物側三方は、板塀で囲まれていますが、前面は渓谷に向かって大きく開けています。新緑・紅葉・雪景色と、それぞれの季節に見せてくれる表情は美しく、そんな光景を眺めながらの入浴は目を潤してくれます。