温泉三昧33

  

 

松川渓谷温泉は、江戸時代には多くの湯治客で賑わいながらも、いつしか繁栄は影をひそめ、その存在を知る人も少ない幻の湯でありました。そして時を経て、昭和42年、信玄説を辿って再発見されるに至って再び多くの湯治客が訪れる名湯となりました。温泉の周辺は、名瀑「雷滝」の落差50メートルの大瀑布、日本紅葉百選にも選ばれた自然美などが広がり、信州有数の景観を誇っています。温泉は駐車場から歩いて坂道を下った松川渓谷沿いに有り大自然を埋め尽くす四季折々のロケーションを楽しみながら入浴できます。

 

小布施町から県道豊野南志賀公園線を進んでいくと、松川渓谷の玄関口「山田温泉」に到着します。大湯は、開湯200年の歴史をもつ古湯に、桃山風建築の堂々とし佇まいいが温泉情緒を醸し出しています。浴室は、高い天井、壁、床、浴槽に至るまで総木造りです。洗い場は浴室奧にあり、カランなどは無く、壁沿いにあるお湯が流されている樋の所々に湯口があります。湯口にある木の板を手前に倒すとお湯が出る仕組みで、なかなか面白い造りです。浴槽は10人ほどが浸かれる大きさの「あつ湯」と、その隣に「ぬる湯」があります。ぬる湯は40度くらいで長湯可能ですが、浴槽は4人も浸かれば一杯の小さなものです。あつ湯は43度強とやや高めです。湯口は2箇所あり、隅にある木製の湯口からは高温のお湯が注がれ、カランから延びた樋を流れる、ぬるめのお湯が投入されています。やや青みがかった灰色微濁透明で微塩味、苦み、渋み、微硫黄味、微硫化水素臭を感じます。

 

「秘湯の宿」というと、山間に潜む一軒宿が多いのですが、満山荘の環境は、抜群に明るく広いです。海抜1550mに建つ宿は、背後に広大な山田牧場の緑、そして前面の樹海彼方には、善光寺平から飯綱、戸隠、妙高の三山が眺められる地形になっています。何よりも美しいのは、遠くに連なる北アルプスの山並みであります。雲上にその優美な山容を見せるのは、北は小蓮華から南の穂高までの3000m級の北アルプスの峰峰の全容が、浴槽から眺められます。まさに絶景ですね!

 

志賀高原の主峰笠岳の南麓に広がる山田牧場は広さ159ヘクタールのスケールで、北アルプスの眺望と牛の放牧は、北欧ムード漂う高原です。冬にはスノーボーダーやスキーヤーの天国に変わります。奥山田温泉Red Wood Innは、アメリカの国立公園セコイヤナショナルパークから輸入した樹齢1650年、直径5メートルの巨木を、幾多の困難を乗り越えて日本に運び、内装のいたる所に使用し、75センチの梁や、太い幹を丸ごと使った直径3.2メートルの露天風呂にして造られたのがレッドウッドインです。それを刳り抜いた丸太の露天風呂がRed Wood Innの自慢です。夜空を見上げながら、また朝霧の中で入る露天風呂は格別です。雑誌やTVでも数多くとりあげられている穴場の温泉です。

 

須坂方面から松川北岸沿いに東進すると見えてくるのが、高山村営の温浴施設であるこの蕨温泉ふれあいの湯です。雰囲気のある和風建築の建物で、スーパー銭湯とはまた違う落ち着いた雰囲気が良いです。開放感あふれる展望風呂からは、雄大な北アルプスの大パノラマと善光寺平が満喫できます。温泉は露天風呂1つと内湯1つのシンプルな作りですが、それぞれ十分な広さがあり、特に露天風呂からは、周りの山々を見渡すことができとても開放的です。民家がところどころにあるとても静かでのどかな場所に立地しているので、露天風呂から見える風景とその湯加減とで、心と体が非常に安らぎます。木の温もりを感じさせる内湯空間は、壁や湯船の縁も木で製作され、床や湯船の底には石が貼り込まれ丁寧な仕上げとなっています。壁際にある長方形の湯船はほぼ無色透明の湯に満たされ、壁の湯口から湯が注がれています。露天風呂は、山の風景やその先に続く山々の景色が美しい。湯面が外光を受けてキラキラ輝く湯船に浸かります。

 

七味温泉は、信州高山温泉郷の中でも一番奥にある山の中の温泉地です。3軒の宿があり、どこも日帰り入浴もできます。七味温泉のある松川渓谷の紅葉は、信州随一の紅葉の名所とされ、七味温泉では、紅葉を見ながら静かな掛け流しの露天風呂に入れるので人気があります。入り口にある「紅葉館」も、名前通り紅葉が売りで、本館と、道の反対側に野天風呂のみの別館があります。まさに秘境の宿です。渓谷添いの野天風呂は、大きな岩を自然な感じに組み、野趣溢れ開放感満点な豪快な岩風呂です。眺望も良く向かいの山肌を見ながら、緑っぽい乳白色の不思議な色のお湯につかれます。

 

七味温泉に新しく日帰り入浴施設ができましたが、私が出かけた時は、未完成の時期で、施設の入り口に、「野天風呂お気軽にご利用ください」との立て札があったので、遠慮なく利用させていただきました。恵の湯は、2009年の夏に開業し、近くのホテル渓山亭が管理・運営しています。男女別の露天風呂と貸切露天風呂があり、風呂を竹柵で囲んだだけのシンプルな施設です。浴槽は広く、20人くらいは余裕で入れそう。川の方向には、遮るものがなく、とても広々と感じです。お湯は白濁していて、光の加減で青白くも見えます。浴槽の底には、硫化鉄が沈殿していて、お尻や足の裏が、墨に触れたように黒くなるのが珍しいですね。熱いお湯が投入されていますが、浴槽が広いせいか、ややぬるく感じました。風の音、鳥の声、松川のせせらぎの音、豊かな自然との一体感を味わう至福のひとときです。

 

信州屈指の温泉大国「高山村」は、村の中央を流れる松川渓谷沿いには計8つの温泉が点在し、何れも秘湯ムードの漂う素晴らしい温泉です。松川渓谷は紅葉の名所としても有名で、秋の紅葉シーズンになると、全国からたくさんの観光客がこの地へ訪れます。その松川渓谷の最奥、深い山峡の地にあるのが七味温泉で、7つある源泉の味と色がそれぞれ違う事から、その名が付けられました。昭和36年に電気が引かれるまでは「ランプのいで湯」でもあり、交通の便が良くなった現在でも、深い渓谷を通る険しい道の先にある秘湯です。「山王荘」は、中でも一番奥にある山の中の温泉地です。エメラルドグリーンの源泉かけ流しの温泉で内湯と露天風呂があって露天風呂の真ん中には石が置いてあります。湯加減もちょうどよく露天風呂に入りながら空と緑の木々が良い感じです。館内はやや狭く古びた湯治宿ですが、風呂場はけっこう新しく掃除も行き届いていいます。内湯と続きの渓谷露天はシンプルな構成です。

 

松川渓谷に沿うように温泉地がある信州高山温泉郷の、8つある湯の中でも1番山深いところにあると言われているのが七味温泉です。「渓山亭」は、松川の上流にある源泉かけ流しの白濁りの湯で紅葉を楽しめる旅館です。秘湯ムードの七味温泉にあってひときわ立派な外観の純和風旅館です。とても瀟洒清潔でいい感じです。複数ある自家源泉は、白く濁った硫黄泉で、鉄分が多いため、沈殿した湯の華に触れた部分の肌が黒くなることもありますが、自然に落ちるので心配はありません。浴場は広い内湯と続きの露天。ほかに貸切露天の「せせらぎの湯」があります。内湯大浴場は深め岩風呂が1槽あり、巨大な岩から源泉の湯が湯滝状に投入され、やや熱めの湯が掛け流しになっています。ほぼ無色澄明の湯に白い湯花が大量に浮遊し、淡い苦味に弱めながら刺激感のある焦げイオウ臭がします。サラサラとキシキシのまじった硬い浴感の石膏系で、けっこう鮮度感があります。露天は岩風呂で、渓流方向に開いていますが、岩組がやや高いのでやや閉塞感あります。

 

子安温泉は、高山村の県道351号山田温泉線沿いにあります。平成3年に開業した割と新しい温泉です。信州では珍しい黄褐色のお湯で、光を反射して緑がかつて見えます。よく温まるので、地元の人に大人気です。また子宝の湯として知られています。湯船も建物も全てが木製で、洗い場も蛇口もなく湯船に浸かるだけなのですが、泉質が良く、昔からの湯治場の風情があります。この温泉の特徴は「療養泉」。療養泉とは、温泉(水蒸気その他のガスを除く)のうち、特に治療の目的に供しうるものです。つまり、効果が見込めるとされる特定の成分が濃い、高いのグレードの温泉という事です。主に地元の方向けの温泉として営業していて県外から入りに来る人はそれほど多くないそうです。泉質はナトリウム塩化物泉で、口に含むと塩味がし、茶褐色の温泉は柔らかく熱めの湯です。

 

高山村は長野市から北東にある山村です。高山村を流れる松川沿いに、山田温泉、七味温泉など7ヶ所の温泉があって信州高山温泉郷となっています。高山村の中心部に作られた森林スポーツ公園の一画にYOU遊ランドがあります。スポーツ公園には、フィールドアスレチック、屋内ゲートボール場、ターゲットバードゴルフ場があって、温水プールのYOU遊ランドは、その中心施設です。白いドーム型屋根の特徴のある大きな建物で、温水プールとウォータースライダーがあり、プール脇にはジャグジーがあります。同じ建物に温泉の浴室と露天風呂があります。温泉の方は、内湯は大きなガラス窓の袂にひとつの総タイル張り湯船があって満々と満たされた透明なお湯が湯船から溢れています。露天風呂は、小さなチョッと深めの扇形湯船がひとつ佇んでおります。澄んだ空と山の新鮮な空気がすこぶる気持ちよい温泉です。

 

かつては、陸の孤島で最後の秘境と云われていた長野県の秋山郷は、今では道路も完全に舗装され、紅葉の名所として知られています。秋山郷の一番奥にある切明温泉は河原を掘れば温泉がこんこんと湧きだしてくる湯量豊富な所です。リバーサイドハウスの大浴場は平成10年4月に新築されたものです。浴場は中津川に面しており夫婦岩や夫婦滝も望める絶景です。源泉は河原の手掘りの温泉で掛け流しになっています。

 

秋山郷は信州三大秘境といわれ、一昔前は陸の孤島状態でした。その秋山郷で最奥の地にあるのが切明温泉です。切明温泉にある旅館街の裏の河原に野湯があります。ここは、観光名所として有名になり、訪れる人も多いです。東京電力切明発電所に通じる橋を渡って立て看板の案内に沿って歩いていくと、河原一面お湯が湧き出る野湯があります。湯船は特に手作りしなくても、既に出来上がった湯船があり利用させて頂きました。岸辺に丸い人工的な湯溜まりがありましたが、熱くて入れませんでした。

 

秘境「秋山郷」は長野県の北東に位置し、信濃の三大秘境のひとつで、平家の落人の隠れ暮らした里であります。苗場山(2145m)と鳥甲山(2088m)に挟まれた山峡!日本でも有数の豪雪地帯にあり、中津川渓谷沿いにあります。和山温泉「仁成館」は、鳥甲山を眼面に望む絶景の地で、江戸時代に秋田のマタギによって発見されたと云われています。一帯では今でも冬になると、マタギの流れをくむ村の猟師が熊狩りなどを行っています。銘石でなく河原の石を拾って置いたような素朴な露天風呂ですが、かえって周囲の自然に溶け込んでいます。

 

秘境と云われた秋山郷は、中津川の深い渓谷であります。渓谷の入口が新潟県で、その奥が長野県になっています。小赤沢温泉は、県境の長野県側にあります。小赤沢は苗場山の西の登山口であり、この温泉は、登山者にもよく利用されています。小赤沢温泉の湯は、療養泉というだけあって、効能成分は普通の鉄鉱泉の数倍はあるといわれ、又、真っ赤な湯が数分おきに音を立てて噴出する間欠泉になっています。湯は温めなので、時間を掛けてゆっくり入浴を楽しむのが良いと思います。

 

秀清館は、中津川の西岸に湧き、一説に平家の隠し湯とも伝わるボリュームのある山間にある一軒宿です。江戸時代、鈴木牧之は、「秋山記行」で、秋山郷の里人の極貧の暮らしを記しました。現在近くに大秋山集落の供養碑が立ち民俗資料館もあります。秋山郷は、平勝秀が落ち延び、ここ屋敷に逃れ住んだことから、平家伝説が残っております。硫黄分が多い温泉で、やや白濁し良く温まる良質の温泉です。露天風呂は混浴で、廻りから丸見えの宿の入口にあり、巨岩を配した豪快な造りです。

 

青木村は上田市のお隣、日本の原風景が広がるのどかな村です。明治の作家・田山花袋に「四季とりどりの美しさ」とたたえられた沓掛温泉は、その青木村のさらに奥、静かな農村にある歴史ある古湯です。特別有名なわけでもない沓掛温泉ですが、そこには地元の人のみならず、県外の温泉マニアからも大絶賛される、共同浴場の小倉乃湯があります。夫神岳の西麓に湧く古湯です。開湯は平安時代まで遡り、現在も共同浴場の隣に集落の炊事場がり、昔の面影を残しています。温泉は、「万病の名泉」とも「美人の湯」とも称され今も、湯治客や常連客で賑わっています。

 

その昔、鹿に化身した文殊菩薩が、日頃信仰浅からぬ一人の猟師に、信州丸子の山中に湧く、効能あらたかないで湯の存在を教えたと伝えられている。鹿教湯温泉は、江戸時代より湯治湯として栄え、今日に至っています。長野県の中部に位置する上田市には、鹿が教えたと伝わる「鹿教湯温泉」があります。鹿教湯の周囲には、別所や田沢などの有名温泉が多く存在しますが、鹿教湯温泉も知名度ではかなりのものです。そんな鹿教湯にあって、「鹿月荘」は目立たぬ存在。それでもそこが魅力的なのです。のんびりとした公共の宿は、赤の和柄の絨毯が敷かれたロビーは昭和レトロな空間です。

 

塩田平を囲む山並みの西方にそびえる夫神岳の麓に、この地方の古い歴史とともに、絶え間なく湧き続けてきたのが別所の温泉です。この自然の出湯と人との関わりは、夫神岳の麓から古代の布目瓦が多数発掘された事によってもその古さが想像されます。昔から庶民の安息療養の場所であり、また温泉の効能と医薬信仰がやがて、仏教の霊場としての、北向観音堂となったとおもわれます。「信州の鎌倉」と呼ばれる長野県上田市の塩田平に湧く古湯が別所温泉は、「大湯」、「大師湯」、「石湯」と3ヶ所ある昔ながらの共同湯のなかで、「真田幸村の隠し湯」といわれるのが石湯です。その名の通り、湯船の周囲は石張りで、岩の間から温泉が給湯される風情あるつくりになっています。石湯の入口に立つ「真田幸村の隠し湯」の碑は、もちろん池波正太郎の筆ですが、実は大河ドラマ登場人物の向井左平次、女忍者・お江はともに創作なので、あくまで、物語の中での「真田幸村の隠し湯」ということです。

 

別所温泉は、長野県上田市にある温泉です。標高570mの高地にある信州最古の温泉で、日本武尊が7か所に温泉を開き「七苦離の温泉」と名付けたという伝説から「七久里の湯」とも呼ばれています。かわせみの宿は、別所温泉一番の高台に位置する一軒宿で、高台の宿ならではの絶景を望む源泉かけ流しの露天風呂が自慢です。上田市や遥か遠くの山々をも望み、開放的なひとときを楽しめます。塩田平を囲む山なみの西方にそびえる夫神岳のふもとに、この地方の古い歴史とともに、絶えまなく湧き続けて来たのが別所の温泉です。別所温泉を一望する高台に建つ「別所温泉 かわせみの宿」は、2017年にリニューアルされた和モダンなエントランスとロビーが迎えてくれます。温泉は、宿自慢の展望露天風呂は、源泉掛け流しの温泉を堪能することができます。信州の山並み、温泉街の夜景を眺めながら湯あみを楽しむことができます。

 

長野と上田の丁度中間、地蔵峠の頂上付近に位置する森の中の、地蔵峠近くの別荘地「真田いずみの森」内にある日帰り温泉施設です。自慢の露天風呂は自然林に囲まれた県下最大級の広さです。北海道産の瑪瑙石を湯船の中にも置くなど庭園風の仕立てになっており、他にも石をくりぬいたお風呂や水風呂などが楽しめます。建物はフィンランド製ログハウスで、大広間などの内部も木をふんだんに使った作りになっています。天然ひのきづくりのサウナ小屋や、約100畳の庭園露天風呂は、大自然の中ならではの四季ごとに違った表情を見せてくれます。内湯の壁面は木目調で統一されており、とても落ち着ける雰囲気です。露天は3つもあり、3つのうち1つは水風呂です。かなり山奥にあるので、野外の水風呂は、大変冷たいです。そのほか2つは広さや温かさの違う広い露天です。露天のまわりは、日本庭園のように樹木が手入れされており、背後には森が続いているので、自然の美しさを堪能しながら入ることが出来ます。

 

真田氏の館をイメージした純和風六文銭入り瓦が印象的な総合温泉施設は、戦国武将の真田氏の館をイメージした純和風の建物で、瓦には六文銭をあしらっています。上田から菅平に向かう途中、真田一族発祥の地に、山を背に堂々とした和風の建物が立っています。浴場は、さまざまな機能付きの浴槽が揃う大浴場と、景色のよい露天風呂があり、のんびりと長湯が楽しめます。浴室は内湯と露天があり、内湯は20人サイズの大浴槽と気泡湯にサウナなどがあります。内湯では浴室入口のかけ湯が源泉かけ流しになっていて、浴室内も軽いアブラ臭が漂っています。浴槽のお湯は循環なので、残念ながら特徴は薄めなものになっています。露天には6人サイズの岩風呂があります。狭いながらも庭園風の庭になっていて雰囲気があります。湯口からはややぬるめの源泉が出ていて、硫黄混じりのアブラ臭があります。こちらも浴槽内では循環されているので、実際のお湯はほんのり何かの香りがする程度になっているのが残念ですが、内湯よりは露天のほうがレベルは高そうです。

 

里山風景や美ケ原の稜線が美しく望める、好ロケーションにある施設です。丸子から武石峠を経て、浅間温泉や美ケ原へ抜ける県道沿いの丘の上に立っています。2カ所ある浴場は、ジェットバスや打たせ湯、サウナを備えた展望大浴場と岩組みの露天風呂と、ドライとミストのサウナ、大浴場の造りや展望などに少し違いがあるので、週ごとに男女を交替します。武石温泉うつくしの湯は、全館バリアフリーになっており、高齢者や体の不自由な人も利用できます。付き添いの家族と一緒に入浴できる福祉風呂もあり、高齢者や身体障害者などにもうれしい施設です。露店風呂からは美ヶ原などの眺望を楽しませてくれます。温泉は、西方約500mの田園地帯に湧出す天然温泉で、かすかに赤みを帯びた透明無色の湯は、温泉成分を豊富に含み、心身の緊張をゆったりとほぐしてくれます。

 

大自然に囲まれた上田市の西部、室賀の山あいにある、ゆったりとした造りの立ち寄り湯「室賀温泉 ささらの湯」は、毎日お湯を入れ替える源泉100%の良質な天然温泉に入れると人気の施設です。内風呂は檜と岩風呂の2種類があります。地下1500mから湧き出るのは良質な「単純硫黄泉」は、仄かに硫黄の香りを感じられ、トロトロの浴感は化粧水に浸かっているような感覚です。浴後は、お肌がスベスベになる「美肌の湯・美人の湯・美粧水の湯」として親しまれています。露天風呂は開放感があり気持ち良かったです。飲泉所もあり、五感を使って温泉を堪能させて頂きました。温泉は硫黄泉で、浴槽のお湯は循環していませんが、源泉をろ過し、不純物を取り除いてから使用しているとの説明でした。オーバーフローはありますが、浴槽の底にお湯のが勢いよく吸い込まれる部分があります。ささらの湯はアルカリ性の温泉なので、肌がツルツルになることで有名な温泉です。源泉かけ流しの湯は特に女性に好評だそうです。実際入ってみると、すぐに肌がツルツルしてきます。

 

昔からの湯治場の良き面影を残した山奥の秘湯.中房温泉は、日本アルプスの緑豊かな中腹に位置する季節限定の温泉旅館です。海抜1462m北アルプス燕岳の中腹にある中房は、まさに温泉天国です。裏山は流れ出る温泉の噴気と湯煙に包まれています。湯口が36カ所もあり、湯の量は量り知れません。閑静な山の冷気の中で聞こえるのは湧き出る湯の音だけです。白滝ノ湯、御座の湯、滝ノ湯、蒸湯、薬師の湯、大浴場、大湯、岩風呂、菩薩の湯、わたの湯、不老泉、月見ノ湯と、入り切れぬほどの露天風呂の数があり、見上げる星空との競演は、ため息がもれるほど美しい。まさにアルプスの幻想です。

 

北アルプスの名峰、燕岳・大天井岳・有明山に囲まれた中部山岳国立公園内中房渓谷に有明荘はあります。人里を離れ車で40分、秘境ともいえるこの地から湧き出る天然温泉と、自然が織り成す四季折々の美しい風景が訪れる人々を迎え入れてくれます。燕岳登山口まで700mの中部山岳国立公園内にある温泉地で、北アルプス表銀座の登山口に一件宿です。燕岳登山の基地としても利用され、多くの登山者で賑わっています。四季を通して魅力的な表現をする露天風呂が名物です。

 

1848年に幕末の蘭学者・兵学者として知られている佐久間象山が、志賀高原の開発のため行った調査の際、手負いの小熊が傷を癒しているのを見て「熊の湯」を発見したと云われています。大変特徴のある湯の色で一度入れば記憶に残ります。熊の湯温泉は、志賀高原から草津温泉方面に行く道から、ほたる温泉のホテルの立ち並ぶ手前を右に入った場所にあります。鮮やかな黄緑色の掛け流しのお湯で、古くから名湯として人気があります。「熊の湯」の名前は、子熊が傷を癒していた、という逸話に基づいています。

 

志賀山温泉ホテル渓谷は、志賀高原・ジャイアントスキー場の目の前に位置するホテルです。外観は、まさにスキー場の宿と云う感じです。冬はスキー客で賑わいますが、夏場は比較的空いていて、じっくり温泉を楽しむのには向いています。温泉は、湯ノ花も漂う硫黄臭のあるお湯が、掛け流しされており、ホテル外観からは想像出来ない浴室からの渓谷の眺めは素晴らしいです。お風呂は大浴場と露天風呂の2種類をご用意、緑に囲まれた展望風呂では、新鮮な空気の中で体にやさしい硫黄泉の湯を楽しめます。

 

地獄谷と言えば、後楽館の向い側にある地獄谷野猿公苑の「スノー・モンキー」が有名ですが、後楽館は地獄谷野猿公苑が出来る100年前に創業。元祖おんせんモンキーのお宿なのです。温泉モンキー「スノー・モンキー」発祥の宿なのです。世界中で猿が最初に温泉に浸かった露天風呂があり、冬はもちろん春から秋もお猿さんが温泉にやってきます。時には温泉に入る事も。猿と共に家族のように過ごせる温泉宿です。地獄谷温泉は、長野県下高井郡にあります。湯田中・渋温泉郷の中に有る一件宿の温泉です。その他、熱湯を吹き上げる間欠泉などもあり、温泉愛好客で賑わっています。あちこちの岩盤から湯が湧き、滲み、湯量は豊富、お風呂はすべて掛け流しです。

 

湯田中の高台に建ち、北信五岳、北アルプスを望む美しい眺望に恵まれている。小林一茶も愛した名湯は千三百年の歴史を誇り、この名湯を含め三本の源泉を所有。源泉掛け流しで湯守が毎日、湯量温度を調整している。まさに湯浴みを愉しめる絶好の湯環境です。源泉は生き物です、季節や天候のみならず、1日の内でも刻々と度や状態が変化します。やんちゃな子供のようで全く目が離せません。大浴場、露天風呂はこんこんと湯が溢れ清潔で心地よく快適にご入浴できるように湯守が見守っています。3種の源泉をオリジナルブレンドした正真正銘100%天然の温泉が自慢です。

 

旅館 湯の原は、星川橋を渡って夜間瀬川の左岸に渡り、100m先で県道宮村湯田中停車場線(342号)から分かれて左へ80m余り進むと右手に所在している温泉旅館です。開湯は1924(大正13)年。夜間瀬川の川原で積雪がなく朝夕水蒸気を上げている箇所を手掘りで掘削したところ温泉が湧出し、川の堤防整備が行われた1931年頃から温泉地が形成され始めました。浴室は玄関前の階段を上がった2階にあります。まるで共同浴場のようにシンプルで、全体的にお手入れ不足が否めない感じです。タイル張りの浴室は一見すると実用的な印象を受けます。総木造の浴槽も温泉風情の醸成に一役買っていました。おおよそ4人サイズ。長年使い込まれたことを匂わせる深い色合いと、たっぷりお湯を吸って角が取れたような柔らかな質感が、これまで幾人もの湯浴み客を癒し続けてきた宿の歴史を物語っているようです。湯船には無色透明のお湯が湛えられ、この浴槽縁を乗り越えてお湯が絶え間なく溢れ出ていました。源泉のお湯は一旦木箱の湯溜まりにストックされてから、細長い樋を流れて浴槽へと落とされています。湯気の影響で音の反響がより強調されていました。お湯を口に含むと薄塩味とともに微かな砂消しゴム的硫黄感が得られ、渋温泉のような土気をちょっと燻したような香ばしい匂いが湯口から漂っています。湯船に浸かると、少々トロミを伴うツルツル浴感がはっきりと得られ、お湯の鮮度感も良く、湯中で肌を摩ると温泉ならではの滑らかな感触を楽しむことができました。露天風呂が設けられていました。木造の湯船が大小一つずつあるのですが、小さな方は使われておらず、大きな方だけに崖の上からお湯が落とされています。

 

草津志賀道路(国道292号線)の長野県側終点近くに「みやま温泉わくわくの湯」はあります。志賀高原の豊かな自然に周りを囲まれた四季折々の草花が季節ごとの彩を添えるふもとに位置しています。施設は民宿にある露天風呂の事です。日帰りも長期の滞在もできる民宿です。ぱっと見では温泉が沸いているような場所には見えません。露天風呂は一つだけの小規模な温泉で、硫黄の匂いがするやや温度が高い温泉です。硫黄色に染まった湯口の下に、籠の様なものを置いて、不純物を取り除いています。掛け流しですが、湯がおとなしい感じなのはそのせいかもしれません。湯は少し白濁した感じで湯の花も舞っています。湯口付近は猛烈に熱いですが、大きな湯船の奥の方は適温で快適に浸かれました。柔らかいさっぱりした湯で掛け流されています。露天は25人ぐらい入れる大きさの岩風呂ですが、目隠しがあるので展望はよくありません。

 

創業100周年を迎えた、信州奥蓼科の秘境・横谷渓谷の懐にある一軒宿です。巨石を積み上げた露天風呂からは四季を通じて渓谷美が楽しめ、殊に紅葉の時期は絶景です。長野県でも有数のパワースポットとして、年に10万人以上の方が横谷渓谷を訪れている。そのパワースポットのど真ん中に旅館があります。来館するだけでパワーチャージ金運アップの露天風呂も人気です。渓流を臨む2つの露天風呂、渓谷を眺められる2つの内湯 は、炭酸ガスが溶け込んだ温泉で、血液の循環がよくなり血圧を下げる効果があるといわれ、日本ではめずらしい泉質です。