温泉三昧28

 

 

新と名乗るからには、新ではない普通の三川温泉もあります。その手前にある新三川温泉に「壱の湯」があり、多くのお客さんでにぎわっています。お風呂は内湯のみですが、お風呂にしては大きく、十分に寛げます。入って正面の窓側に浴槽が据えられ、右側に洗い場が配置されています。浴槽は大きなひとつの槽を板で二つに仕切っており、湯口側は熱く、湯尻側が適温になっていました。その仕切り板は底が刳りぬかれており、湯面側にも細長い穴が刳りぬかれていて、仕切り板の上下でお湯が貫通できるようになっています。温泉に含まれる金気の影響で湯口は赤く染まっているのが印象的です。そんな湯口から投入されるお湯の量はかなり多く、上に噴き出す感じで浴槽へ供給されています。浴槽のお湯はうしお汁のような感じで少々の青白い笹濁りを呈しており、浴槽内は赤黒く光っていました。そんな浴槽に肩まで浸かってみますと、食塩泉的なツルスベ浴感と硫酸塩泉的な引っかかる浴感が拮抗して肌に伝わってきます。食塩の効果でしょうか、暫く汗が止まらなくなるほどよく温まります。鮮度感も良好です。

 

新潟県東部に位置する麒麟山、その名前の由来は中国の架空の動物、麒麟にその形が似ているという事からきています。「古澤屋」はその麒麟山の麓に佇む、阿賀野川と飯豊連峰を望む小さな純和風の温泉宿です。創業は昭和10年、建物は創業当時のものを多く残し、自然との調和を意識しています。自慢の2千坪の雪椿庭園では春に咲く約100種1千本もの雪椿と数々の桜が旅人の心を癒します。長い廊下を歩いた先に浴室がありますが、途中の庭園の緑が美しいです。大浴場は明るく、大きなガラス窓から阿賀野川が展望できます。露天風呂があり、眺めはすばらしいです。雄大な阿賀野川の流れを眺めていると心癒されます。無色透明、無臭ですが、程良い塩味がします。加温循環式とのことですが、オーバーフローが多く、気持ちよいです。露天風呂は川の音、鳥の鳴き声、虫の音をゆっくり聞くために、浴槽の底から湯を注入する設計になっています。静寂の中に入浴できるのは至福の喜びです。

 

碧水荘は旅館の並びの一番奥にあり、道路もここで途切れています。並走していた線路は「ここが限界」とばかりにトンネルの中へ潜り込んでました。本当にどん詰まりの場所なのです。それでも駅から徒歩5分かそこらだから近いです。碧水荘の大浴場は一般の内湯と貸切露天風呂で、どちらも源泉かけ流しです。貸切の方は1回・45分だけ無料で利用でき、チェックイン時に希望時間を押さえる方式です。内湯は、もわっとタマゴ臭漂う左手にカランが4つ。正面には中央の仕切りで4名と、4名サイズの区画に分けられた浴槽があります。最大の特徴はお湯の色です。本当に目にも鮮やかなエメラルドグリーンで、キラキラと輝いています。人工的に着色したんじゃないかと思えるほどです。この色を見ただけでもここに来た甲斐がありました。湯口側は熱く、湯尻側はぬるくはないけどまあ適温でした。泡付きとか湯の花はないですが、とにかく鮮やかなエメラルドグリーンと鼻をくすぐる硫黄香がすばらしい。貸切露天風呂は、1名分の洗い場と、湯口側6名サイズと、湯尻側8名サイズに区切られた岩風呂があります。全体が屋根に覆われた全天候型で、外の堤防との間には板を張った目隠しの塀があります。

 

村杉温泉は、建武2年(1335年)足利家の武将であった荒木正高が戦乱を逃れてこの地に着き、 薬師如来のお告げにより温泉を発見したと言い伝えられております。前述の約700年前に温泉が出たということから、現在の温泉街のほうへ移住し、以降国有地払い下げを受けたりしながら各自の土地を確保し、村杉温泉の原型が形作られ現在に至っております。また薬師堂があり、源泉があり、外湯がある型は歴史ある温泉の原型と言われています。長生館の浴室は、ぬるめが自慢の温泉ですが、この日は湯温が高めで、無色透明無味無臭の湯は一見すると特徴がありませんが、肌に柔らかで、しっとりと包み込まれるような感じを受けます。露天風呂は、名物のトンネルを抜けると、広大な空間が広がり、大きな露天風呂があります。手前の小浴槽は、非加熱源泉が掛け流しされています。大浴槽の湯も内湯と同様に、やや熱めで、温まりは良かったです。源泉は自噴しており、ポンプで貯湯タンクに汲み上げて、源泉を加圧ポンプで道路埋設配管を通して長生館まで供給されています。供給量は毎分20ℓとの事です。源泉温度は25.2℃と低温ですので、当然ながら加温され、循環ろ過装置を使用し、塩素系薬剤による消毒が行われています。

 

1335年、足利家の武将だった荒木正高が戦乱を逃れてこの地に着き、薬師如来のお告げによって温泉を発見したと言い伝えられているのが村杉温泉です。温泉街にある石段の上には源泉の薬師の湯、そして正高が建てた薬師堂が今も残り、当時の面影を感じさせてくれます。村杉という地名は、この薬師堂へ続く道に、仏の恩に報いるために杉や松を植えたことから名付けられたと言われています。村杉温泉の真ん中に立つ共同浴場は、観光客向けというよりは地元の人々の社交場の様子です。男女別ののれんをくぐると、中にはすぐに番台さんが居るので、いま買った入湯券を渡してッ脱衣場へ。内湯は6人サイズの湯船があるシンプルなもので、浴室は天井が高く、浴槽はゆったりと手足を伸ばす事ができる深めの浴槽です。お湯の温度は少し熱めです。無色透明で特色はありません。最大の特徴は珍しい天然ラジウム泉ということですが、目に見えるものではないので特徴はわかりづらいです。

 

出湯温泉は、新潟県阿賀野市にある温泉です。阿賀野市へ合併前の北蒲原郡笹神村で、五頭連峰西側の山裾に位置し、五頭連峰県立自然公園に含まれます。古くから湯治場として知られる静かな温泉地で、平成20年2月に新しく生まれ変わった共同浴場です。地元では「新湯」と呼ばれ親しまれています。新しい浴槽が気持ちよく、掛け流しされている天然温泉は、何よりの贅沢です。浴室は奥の壁に長方形の浴槽があり、シンプルに8人サイズの浴槽があります。お湯は無色透明で、やや白濁し、ほんの少し硫黄の香りがあります。乾く前に少しペタつく感じもします。味は少し甘い味がします。浴槽もカランも源泉かけ流しの温泉が使用されています。ここの温泉はとにかくお湯を汲んで帰る人が多い印象で、大きな空のペットボトルを持ち込んで、せっせと湯口のお湯をつめる人がいました。飲用の効能が良いのだと思います。味も美味しいし。湯上がりの休憩施設もありません。しかし200円で新鮮な温泉が利用できるのは素晴らしいです。

 

五十沢温泉「ゆもとかん」は、残念ながら一般的な知名度は低く、「いかざわおんせん」と読める人も少ないと思います。しかし、実は全国的にも屈指の名湯として、温泉通の間では有名な宿です。圧倒的に豊富な湯量と、軽やかな硫黄臭を放つ泉質、透明な湯の美しさの三拍子が揃い、温泉の違いが分かる人なら愛用の宿になるに違いありません。のどかな風景の中に立つ一軒宿は、昭和51年、消雪用の井戸を掘っていたら湯脈に当たりました。

 

魚沼平野を眺めることの出来る高台に位置し、また周りの山々が織成す四季折々の眺めの中で入浴できます。温泉は、大浴場・サウナ、屋外には 露天風呂・かぶり湯・薬草湯・打たせ湯・冷水浴・信楽焼陶器風呂・塩サウナがあります。入口の先は2階につながる階段があり、受付があります。内湯の湯船はかなり広く、よほど集団で入らない限り、窮屈な思いはしなくてすみそうです。お湯もしっかり温泉で、出た後もかなりあったかさが残ります。露天風呂は岩風呂で、その他に屋根を掛けたあずまや風の薬草風呂があった。薬草湯は石打ユングパルナスのスタッフが山で採取した「どくだみ」「笹」「げんのしょうこ」を乾燥させて細かく刻み森下仁丹の「薬仁湯」をブレンドし使用しています。露天風呂の隅にドアがあり、これは何だろうと思ったら塩サウナの部屋がありました。

 

国道17号線から会津方面に国道252号を進み、案内板に従って右に進み、川を渡って、更に案内板に従って進んだ先にこの施設があります。越後奥只見郷の麓にある清流・破間川河畔に広がるリゾート施設「神湯とふれあいの里」にある温泉施設です。館全体に大きなガラス窓を使い、周囲の樹木に抱かれている気分になります。浴場は、空間の大きさに開放感を覚えます。内湯はかなり大きな細長い浴槽と、丸いジャグジーがあり、その側に、サウナや水風呂があります。お湯は、無色透明で匂いもなく、味見しても無味で余り特徴がありません。循環・加水のお湯でした。石造りの浴槽も、洗い場もきれいで清潔感がありすがすがしいです。露天風呂は大きな石で造られ、ちょっとした滝もあります。広さは内風呂よりは小さいものの、それでも十分な広さです。目の前にある手入れされた庭と、その向こうに広がる森林を眺めているととっても贅沢な気分になれます。

 

芋川、折立などの温泉地が点在する湯之谷温泉郷の奥に位置する秘湯の宿です。352号線から木々に囲まれた細い道を進んだ先に突如現れる「駒の湯山荘」は山小屋風の素朴な佇まいです。山中にありながら雑誌・自遊人に紹介され、しかも特典対象施設という事で、立寄り客でかなりの賑わいです。お宿は宿泊棟と休憩舎の二棟にわかれ、両方に浴室がありますが、立寄り可能なのは後者のみです。休憩舎は内湯のみで浴室は二つあり、混浴浴室と女性浴室を備えています。石板張りの混浴浴槽は8~9人サイズのもので、浴槽中央には円柱状の湯口があり、20cmほどの高さまで噴水のように湯が吹き上げています。凄い勢いの源泉が吹き上げており見るも楽しい光景です。この浴槽サイズで、度肝を抜く桁違いの源泉投入量はなかなかお目に掛かる事はありません。湯は無色透明、石膏臭に弱タマゴ臭があります。キシキシの浴感があり、湯中を細かい気泡がプカプカとたくさん浮遊してます。ぬる湯で長湯向きですが、次々訪れる入浴客のため、場所を譲ることになります。

 

ゆとりある空間に佐梨川の清流の音が流れ緑もまぶしい山の向こうに、まだ残雪が輝くもうひとつの山がそびえたちます。開湯800年の歴史ある大湯温泉は、収容人数の多い大型ホテル旅館や規模の小さな旅館など、奥只見湖観光の拠点として賑わっている。ホテル湯元は、旧湯之谷村に位置し日本百名山の一つ越後駒ヶ岳の北隣にある老舗の大型ホテル、大湯温泉で最も大きい宿です。浴室はホテルの規模なりに大きいです。浴槽は30人サイズです。中央の柱に岩が寄せ集まっていて、下から突き出した管を通して無色透明のお湯が投入されています。少し熱めの適温といったところです。時おり白い小さい粒が漂っているのは湯の花だと思います。泡付きはなく、特徴的な匂いもない。裏を返せば消毒の塩素臭は感じません。奥の隅っこには内湯とほぼ一体化してつながった6名サイズの小浴槽もあります。こちらは湯口から遠い分少しもぬるいので、ここを陣取るのがいいかもしれません。露天風呂は、。5~6名サイズの岩風呂で屋根付きで、周囲は庭園風に整えられており、目隠しの塀越しに越後駒ヶ岳の肩口にあたる一部がどうにか見えます。

 

小説「雪国」の川端康成も浸かったというこのお湯です。越後湯沢駅からガーラ湯沢方面へ温泉街を抜け、山手へと急な坂をあがっていくとその建物は見えてきます。ご主人にお話をうかがうと、湯に浸かりに来る方は地元の方も多いですが、「泉質がすばらしい」ということで県外から足を運んで来られる方も大勢いらっしゃるとのこと。それ程に、こちらの湯は名湯として登山客や温泉通に認知されているのです。源泉掛け流しの湯である“山の湯”は、湯沢の中でも独自の源泉を有しており、浴場の戸を開けるとほのかな硫化水素の匂いが鼻をぬけます。小さめな湯船は5~6人でいっぱいになってしまいますが、情緒は満点です。もう一つの浴槽には源泉が注がれますこちらの温泉は無色透明の単純硫黄泉です。湯船に浸かると肌にまとわりつくようなスベスベ感もあり、よく温まります。

 

川端康成の小説「雪国」「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」のヒロイン駒子にちなんで名前が付けられました。とても風情のある温泉です。民家風に造られた建物はまだ新しく小さいながらも清潔です。残念ながら露天風呂はありませんが、内湯は広い湯船です。お湯は単純温泉なので澄んでいて、ちょっと熱めにしてあります。スキー帰りに汗を流すのにちょうど良いかもしれません。広い窓からは雪に覆われた越後の山々が見えます。浴室は、15人ほど入れる湯船と仕切りが付いた洗い場がある人気の浴場です。館内には「雪国」展示コーナーもあり、小さいながら休憩室用の広間もあります。小さめながら休憩コーナーもあって湯上がりに一休みできる。展示コーナーには映画「雪国」の写真パネルがありました。駒子役は岸恵子、島村役は池部良でした。

 

越後湯沢駅構内の施設「ぽんしゅ館」の中にある、お酒をとことん味わいたいときに、日本酒入りの温泉につかり、休憩したら新潟県全ての蔵元の地酒を試飲できる「ぽんしゅ館」の中に天然温泉に浴用酒を加えた効能豊かな温泉です。時間の経過と共に湯の質がまろやかに変わる体にやさしいお風呂です。旅の疲れも癒されます。日本酒好きの憧れがそのまま現実になっている施設が、新潟県の越後湯沢にあります。「酒風呂 湯の沢」は、「糀カフェ」の奥にあります。1日2回、お客さんの入り具合によりますが、合計4升の日本酒を投入しています。湯に浸かっているとやわ?っと日本酒のにおいが感じられ、よく温まります。お湯は越後湯沢に湧く温泉を使用しています。酒風呂は入浴用のお肌をスベスベにする美容効果があります。飲むだけではないお酒の楽しみ方も新潟ならでは。お酒に弱い方や、お子様でも安心してご入浴できます。

 

『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底 が白くなった。』いう書き出しの川端康成の小説「雪国」ととも に湯沢は温泉地として全国的に有名になっていった。湯沢温泉コマクサの湯は越後湯沢駅からも近くにある公営の日帰り温泉で、湯沢高原スキー場・アルプの里のロープウェイ駅に併設されています。浴場に入ると、内湯ながらもけっこう明るくて広々としています。大きな浴槽に、そして大きなガラス窓となっています。壁全体が窓になっているので、とにかく開放的です。そこから見える景色は、ロープウェイのケーブルと、その山々、また周囲の建物なども見えます。あまりにも開放的過ぎて「あらら、丸見えじゃないか」と思ってしまうくらいです。浴槽の湯は薄く黄色いような気もしますが、ほとんど無色透明のきれいな湯です。

 

湯沢の高台に位置する和風旅館、ホテル双葉は、谷川連峰の望み、展望大浴場「空の湯ママらくパパらく」、眺めの良い「露天風呂」「蒸し風呂」「洞窟風呂」など個性溢れるお風呂が集まる「やまんポチャ山の湯」、「抱きっこ石」「饅頭ふかし」「打たせ湯」、トルマリンの石で作られた「不思議な石のサウナ」など、一風変わった遊べるお風呂が集まる「やまんボチャ里の湯」、四季折々の彩りにかこまれた温泉ゾーンには、洞窟風呂や巨大風呂、陶器風呂など趣きの異なる湯船が揃っていて、その数28もの温泉が楽しめます。最上階の展望大浴場からの眺望は抜群です。新緑や紅葉の山々を眺めながらの入浴は、体だけでなく心までも癒されます。また、部屋も露天風呂付き客室があるなど、プライベートな時間をゆっくり過ごせます。

 

群馬と新潟を結ぶ三国街道(国道17号線)の山の中の宿場が三俣集落です。スキー場があってスキー客で賑わいますが温泉がありませんでした。そこで最近になってできたのが町営の温泉「街道の湯」です。建物はログハウス風でまだ新しいですが、昔の三俣宿を想像させるかのような落ち着いた佇まいです。太い梁の天井が印象的な大浴場は男女別で、清潔感漂う石造りで、湯船からはお湯が溢れています。お湯は弱アルカリの無味無臭で飲用不可です。館内は贅沢に木が使われており、気分よくゆったりと湯に浸かれます。湯加減はちょっと熱めにしてあります。銘石の感触が素肌に心地よい露天風呂は、ゆったり30人ほどが入浴できます。山の緑を眺めながらすがすがしい雰囲気に包まれて入浴が楽しめます。

 

湯沢フィッシングパークやスキー場からほど近い、ロッジ風のつくりの1991年にできた比較的新しい町営の温泉共同浴場です。越後湯沢町の東側、魚野川の川岸にあり、JR信越線岩原スキー場前駅のそばに位置しています。施設は。窓の大きめな浴室からは清流・魚野川や山並みが眺望でき、釣りやスキーの帰りにおすすめです。湯温が41度で、長湯が出来ます。それでいて、元々低温泉のため湯当たりがし難いです。その湯量は豊富で、岩の湯前に2棟あるマンションにも供給されるほどです。浴室は内湯のみで、10人サイズの浴槽があるシンプルなものです。お湯は無色透明で少し塩素臭があります。とても綺麗なお湯で、温度もちょうど良かったです。温泉は浴槽から掛け流されているようにもみえますが、実際は循環で使用されています。

 

雪ささの湯の湯は、湯沢町のリゾート地苗場地区にある日帰り温泉です。三国街道に名湯あり。茶褐色のにごり湯は、湯沢温泉の中でもココだけ濃厚なミネラル成分と癒し露天風呂が好評です。元々は旅館だったものを日帰り温泉に転換した施設で、建物自体は大きめですが、実際は1階しか使われていません。全国的に有名な苗場の中心にあり、スキーシーズンには結構混み合う施設ではないかと思います。源泉はたっぷりとミネラル成分を含んだ濃厚泉質で、湯上りには しっとり身体の芯から温まります。当施設のお湯は無色透明な温泉が多い湯沢町では珍しい「茶褐色のにごり湯」です。恵まれた豊富な湯量を、薄めず、循環させず、贅沢に「源泉かけ流し」しています。湯口から注がれる源泉は透明だが、空気に触れる事により、赤茶けた黄土色のにごり湯となります。 浴室に一歩足を踏み入れると感じるふくよかなさび鉄の匂いは、木の壁の美しさと相まって、 温泉らしい風情を醸し出しています。露天風呂もあります。屋根が架かったもので、雪や雨でも濡れることなく湯を楽しむことができます。

 

三国峠によって隔てられる新潟県と群馬県を結ぶこの道は、かつて三国街道と呼ばれ、上杉謙信が関東へ向かうときに利用したり、江戸時代になると長岡藩、与板藩、村松藩などが参勤交代などで利用する幹線道であり、この辺りは、宿場となっていました。三国峠付近には、その当時「三国峠越えの三宿」と呼ばれた、浅貝、二居、三俣の三宿場があり、この「宿場の湯」のある二居はそのうちの一つがあったところです。国道17号沿いの二居地区に立つ町営の温泉施設。苗場から湯沢方面に向かって、「かぐら」スキー場田代ステーションの少し手前右側です。広々とした駐車場が完備されていて、建物も最近建てられたのかとても綺麗です。湯船はそう大きくありませんが、ジャグジーがあります。残念ながら露天風呂はありません。お湯はやや熱めにしてあって、疲れにはよく効くと評判です。特にジャグジーは太股のマッサージ効果がすばらしく、ずっと浸かっていたい気がします。湯はさらっとした感じです。

 

上杉謙信が三国峠越えするために通った道は三国街道と呼ばれ、現在の国道17号線にもこの名が冠せられています。この峠は、戦国時代、上杉謙信が関東平定のため、27年間で14回も越えています。貝掛温泉は標高800mの自然豊かな谷間にあり、開湯は約700年前と言われ、土地柄だろうが上杉謙信の隠し湯と称されています。温泉は、江戸時代から眼病に効くと言われ、昭和初期までは目薬として発売されていたそうです。白壁に黒木の格子が入った瀟洒な外観、内部も木材をふんだんに使い、どこもよく磨かれて、かつての豪農の家を感じさせます。男女別の大浴場で、それぞれに「露天風呂」と内湯に「加温浴槽」「非加温浴槽」があります。非加温浴槽は37度、加温浴槽は42度ぐらいになっており、2つを行ったり来たりすると本当にいつまででも入っていられます。非加温浴槽には湯枕も置いてあり、みなリラックスしてお湯に浮かんでいる感じです。また、湯小屋の雰囲気も大変良いです。秘湯っぽさは残しつつ清潔感はありますし、露天風呂は、片方の大浴場は大きく、やはり加温されている露天風呂と、加温されていない露天風呂があるのですが、片方の大浴場には加温の露天風呂1つしかありません。

 

秋山郷は平家落人の隠れ住んだ里、その中にある逆巻温泉の一軒宿川津屋は、吉川英治が「新平家物語の構想を練り、執筆した宿として知られています。国道405号線から宿の看板を右折、信濃川の支流・中津川に掛かる猿飛橋を渡って山道に進むと中津渓谷を見下ろす断崖に建つ宿に到着します。創業は江戸末期か明治初年といわれていますが、建物は平成12年リニューアルされました。興味をそそるのは、岩山を刳り抜いた不思議な造りのお風呂「めいそうの湯」温泉は、風呂の奥から自噴しています。肌触りが優しいお湯はラジウムを含み心身の疲労回復に効果があります。

 

結東温泉は、国道117号線から約13km中津川に沿って山間の道を上った所にあります。1997年リニューアルオープンしたばかりで綺麗な施設です。広い敷地内には、木が植えられ、芝が敷き詰められて心安らぎます。本館「栃の実館」から、山沿いに2~3分程小径を歩くと、山彦の湯があります。そこには野趣あふれる露天風呂が待っています。この露天は高台にあり、露天風呂から眺める秋山郷の自然は素晴らしく、ダイナミックな山と空の眺望を満喫することが出来ます。

 

新潟県の最南端(津南でも長野県に近い側)、マウンテンパークに向かう橋を渡ったすぐの所の、信濃川河畔の静かで小さな隠れ家的旅館です。新潟にも数ある温泉の中で通のお客様にも喜ばれる自慢の泉質です。家庭的で気取らない、のんびりできる温泉旅館です。温泉は掛け流しで春夏秋冬 ロケーションがすてきです。しなの荘のお風呂は、自家源泉100%で、源泉かけ流しの、しっとりとスベスベお肌に優しい茶褐色の温泉です。(源泉は35.8℃。少々低いので、沸かしています。)つるつる美人の湯として、地元津南の方々にも親しまれています。内湯の浴室の中に露天を付けてありました。従ってしっかりした屋根のある外湯で、景色も池と庭園も見え露天の気分が味わえます。

 

雄大な角田山を背景に2万坪のブドウ畑に囲まれたワイナリー(カーブドッチ)に温浴・宿泊施設が誕生しました。(ヴィネスパ)とは「ぶどうの湯」という意をこめたものです。内湯はアルカリ性単純温泉で、淡黄濁りで茶色湯華があり、微アブラ臭微硫黄臭があり、微たまご味のする掛け流しのお湯は、トロトロでまるで美容液につかっている気分です。とても入浴感がよい湯です。2つの異なる泉質を楽しめる露天風呂は、大小2つあります。露天風呂大浴槽は内湯と同じ第二号源泉を使用しています。湯口が3か所あり掛け流しです。浴槽手前は半身浴ができるような深さになっています。露天風呂小浴槽は第一号源泉を使用し、湯口2か所あり透明微濁りあり、無味で微硫黄臭があります。、すべすべ感があります。温度が適温に設定されており角田山を眺めながらの入浴はとても気持ちがいいです。露天風呂の脇にはサウナと水風呂もあります。他に内湯内に立ち湯(ジャグジー)があり、ここは循環です。

 

福寿温泉は、岩室温泉から約3kmのところ、岩室から日本海側に向かう途中にある日帰り温泉施設です。自然豊かな角田山麓に広がる「新潟市巻ほたるの里」内にある温泉保養施設で、趣の違う源氏の湯と平家の湯があり、日替わりで男女交替になっています。緑に包まれた露天風呂や各種サウナがあります。浴室は和風の「源氏の湯」と洋風の「平家の湯」があります。内湯は、かなり長細い浴槽で、手前はジェット付、奥は岩風呂風になっており、無色透明の湯が満ちています。その後は円形の丸太風呂です。露天風呂は、サンダルを履いて、37段の階段を下りて行かなければなりません。露天風呂は打たせ湯付の不整形な浴槽で、緑に囲まれて、静かな空気が漂っています。湯温は内湯より高く、温まりは良好です。癒されます。帰りは37段の階段を上らなければなりません。湯に浸かりすぎてボーっとした頭で上るのは少々つらかったです。

 

岩室の街が見渡せる小高い丘の上に建つ新潟市施設で丘の上から街が見渡せます正式名は新潟市岩室健康増進センター(遊雁の湯 よりなれ)で日帰り温泉施設「よりなれ」と食事・宴会・法要施設「静閑荘」の2つがあり渡り廊下でつながっています。(「よりなれ」とは、「習うより慣れろ」の意味です)館内は狭く、受付のすぐ奥が浴室であります。脱衣場、浴室ともに狭いです。左右の浴室は男女で交互に使用されています。内湯は大小2つの浴槽があります。露天風呂は、左の浴室は岩風呂、右の浴室は檜造りの木風呂となっています。浴槽は狭く、特に右の浴室の露天風呂は2人でもきついという狭さです。2004年にリニューアルされ、多少広くなり、板壁が取り払われて開放的になりました。高台で見晴らしはよく、温泉街や角田山が一望できます。