温泉三昧26

 

 

日新館は草津温泉最古の宿です。数ある草津の源泉の中でも、特に良質とされている湯畑の湯を直接引湯しています。一切混ぜ物はなく、純粋な天然温泉を贅沢に使用しています。湯もみをしている「山ちゃん」解りますでしょうか?草津の温泉は、白根山の活発な火山活動がもたらしたもので類まれなる優れた泉質と、毎分36000ℓにも及ぶ(湧出量全国第二位、自噴泉としては第一位)湯量を誇り、古くから幾多の人々の心と体を癒してきました。日新館は、草津のシンボル湯畑のすぐ下という絶好の地を活かして、江戸期以前より「宿 湯本安兵衛」として湯宿を営んできました。

 

草津温泉には20軒近くも無料で入れる共同浴場があってまさに温泉天国です。お湯が激アツなのと私の大好きな酸性湯なので、お気に入りの温泉地です。大滝乃湯は日帰り温泉施設で、草津温泉で唯一混浴がある温泉です。スーパー銭湯のような造りですが、お湯は草津温泉と同じ本格派です。大滝乃湯は、古くから草津に伝わる合わせ湯があります。これに入りたくて、大滝乃湯に訪れる人か多いです。温泉の豊かな成分を水で薄める事なく、自然冷却して適温になるよう源泉が浴槽を順々に巡って行って、一番湯から順に熱くなっているので、一番手前のぬる湯から入って少しずつ体をならしていきます。季節により変わるけれど、一番温度の低い浴槽は38度~40度、一番温度の高い浴槽は45度〜46度もあります。初めての合わせ湯です。2つ目の42度がちょうどよかったです。久々の酸性ですが硫黄もそれほどきつくないです。大浴場は天井が高く窓も広くて開放的な空間です。合わせ湯よりも、大浴場の方が快かった。あまりにごりがなく透明なお湯でした。表に出ると露天風呂も用意されています。

 

白幡の湯に続いて温泉マニアに評価が高い共同湯「地蔵の湯」は、湯畑より少し離れるので以外と空いています。地蔵の湯の建物は改築さ2006年4月に再開され、元の位置から西に少し移動して全体も大きくなりました。周囲を鄙びた湯治宿やお堂に囲まれ、古びた湯小屋も相まって雰囲気抜群です。湯元がすぐ横の「地蔵源泉」ときているので鮮度抜群の極上湯が楽しめます。「地蔵の湯」は2006年に山小屋風に建て替えられ、他の共同浴場とくらべて新しく広々としているところが特徴です。脱衣所と浴槽が一体化しており、木をふんだんに使った内装はぬくもりを感じさせます。高い天井は開放感たっぷりで、温泉は少し青みを帯びた湯に、天井からの光が差し込む様子はとても綺麗です。地蔵源泉から引いている自慢の湯はかけ流しで、pH2.1という草津らしい強酸性の湯です。硫黄臭は程よく、草津温泉の中ではマイルドな方といわれています。浴槽には「天然の入浴剤」ともいわれる草津名物・湯の花がフワフワと漂います。「地蔵堂」のそばには地蔵湯畑もあります。草津温泉のメインの湯畑のような大きなものではなく、地蔵源泉単独の小さな湯畑です。湯の花がたくさん沈んでいる様子など、なかなか他では見られない景色を見ることができます。

 

草津町長 黒岩信忠の掲げた湯畑再生計画「湯源湯路街」の一環として、2013年4月に草津温泉街の中心、湯畑上流にオープンした日帰り温泉が御座之湯です。御座乃湯の御座の由来だが、日本武尊が東国征伐の帰りに湯けむりを発見し湯に浸かった時に腰を下ろした石を御座石と呼んだとされているが、一方、源頼朝が座った石を御座石としている記述もあり、そもそも室町時代以前に草津温泉は発見されていなかったという説もあるようです。浴室は天井が高く、開放感があってとても広いです。浴槽は2つあり、2種類の源泉「万代鉱」と「湯畑」がそれぞれに投入されています。湯畑の源泉は古くからありましたが、万代鉱源泉は後の掘削で利用できるようになった源泉です。湯畑源泉は湯量が多く新鮮、万代鉱源泉は湯船の大きさに対してちょっと少ないかなという感じでした。まず万代の湯へ入ると、やはり他の同源泉のところと同じく肌にピリピリと刺激があってすっぱい味が強いです。肌も溶けてヌルヌルします。湯畑源泉はすっぱさはほどほどで刺激はまだマシといった程度の刺激です。この二つを交互に入り比べられてなかなか楽しかったです。奥が湯畑源泉で手前が万代鉱源泉です。

 

草津にたくさんある無料の共同浴場の中で観光ガイドでも紹介されている所の一つです。草津のシンボル湯畑の下流側、湯滝のすぐ近くにあります。建物は大きな旅館にはさまれています。男女の内風呂のほかに時間湯を行うところがあり、時間湯は治療を目的とした草津の特別な入浴法で、今でも行われている。時間湯の利用は湯長に申し込む必要があります。千代の湯は、草津温泉の中心にある共同浴場ですが、他の共同浴場よりも風格の異なった造りになっています。浴槽の縁の部分は木製で、洗い場も石を敷き詰めたもので、全体的に温かみのある印象を持つ造りになっています。源泉は湯畑から引いています。温泉は無色透明です。源泉温度は51.3℃。パイプが詰まるため、蛇口は24時間開けっ放しで、閉めることを禁じられています。入浴客がいないと湯温が上がり、水を入れないと熱くて入ることが出来なくなります。温泉を口に含むと非常に酸っぱい味がして歯が溶けそうです。浴槽は広くありませんが、地元の方が毎日清掃されているので非常に清潔です。入浴客はひっきりなしにやって来ますが、それでも湯温は高いです。施設の年季の入り具合が、この施設の味わいを深いものにしています。

 

湯畑から10分、大滝乃湯から1分のとこにある木造りの煮川の湯は、18ヶ所ある共同浴場のなかでも湯質が素晴らしいです。草津の中で3番目に熱い源泉で浴槽温度では1番熱いのだそうで、熱い湯好きの地元の方にファンが多いようです。草津共同浴場の中では珍しくタマゴ臭プンプン、湯口にはコテッと白黄色の湯花が付着しています。更に煮川乃湯で利用している煮川源泉に入れるのはここだけなので貴重です。浴室は、4人サイズの浴槽に源泉がかけ流されています。湯は見た目黄色っぽくとても綺麗なお湯です。いかにも酸が強そうに見えます。かけ湯をするとかけ湯だけで肌にピリピリと刺激がきます。熱かったので何度も何度もかけ湯をしてから入浴しました。長湯はできませんが、出たり入ったりを繰り返して入るのが最高に気に入りました。5分入って5分休憩して繰り返して入るのが通の入り方だそうです。源泉投入口では49.8度あるそうです。源泉投入量も熱い温度でドバドバと投入されてます。湯の匂いは硫黄のいい香りがし、味は酸味が強くわずかなコクを感じました。草津温泉の中で「白旗乃湯」と同じぐらい「煮川乃湯」が一番クセになる温泉です。

 

ホテルヴィレッジの温泉は、湯畑・万代鉱・わたの湯の3源泉を引湯しています。草津温泉のシンボル「湯畑」の源泉を引く温泉大浴場は、ゆったりくつろげる広さです。露天風呂は自然の音に耳を澄ませ、四季を感じることができます。テルメテルメ浴場は草津源泉の中でも湯量が多く、比較的刺激度の高い「万代鉱源泉」を引いています。乳白色で肌あたりが柔らかく優しい、草津温泉の中でも希少な源泉のわたの湯は、明治初期から伝わる、草津温泉独特の集団入浴法で、時間湯も体験できます。①湯もみ②かぶり湯③入浴(または足湯)の順で行います。湯もみは貸切で体験できるので、ゆっくりグループ・ファミリーのペースで楽しめます。湯畑まで行かなくてもできるのが嬉しいところ!草津の伝統に触れられるので、草津温泉らしいこの体験は是非やっておきたいです。ホテルオリジナルのリラクセーションの「湯蒸し」もおすすめです。「湯蒸し」とは温泉の温熱効果を利用した独自のリラクセーション体験です。

 

草津温泉は、標高1200mに広がる豊富な湯量と泉質のよさを誇る温泉地です。湯畑を中心に温泉街の雰囲気を今に残し、旅館・ホテル・土産店・飲食店が立ち並ぶ街並みを浴衣でそぞろ歩き、共同浴場の湯めぐりをするのも楽しみの1つです。草津温泉 ホテルリゾートは周辺の山を見渡す丘の上に建つホテルです。草津温泉ホテルリゾートの温泉は、草津温泉の数ある源泉の中でも新しく、草津随一の湧出量を誇る「万代鉱源泉」です。酸性度が非常に強く、殺菌力に富み、大腸菌は1分と生きていられないと言われています。浸かった瞬間に、草津温泉の「強さ」が全身を駆け巡ることでしょう。また、皮膚表面の古い角質を剥ぎ取り、膚の新陳代謝を促しお肌を美しく甦らせる(よみがえらせる)美人の湯です。男女入れ替え制の温泉は、趣の異なる広々とした内湯と、庭園のような開放感あふれる露天風呂があり、内湯には草津温泉ならではの「湯もみ板」が置かれており、草津温泉の風情を楽しむことができます。

 

源頼朝が発見してから800年以上の時を紡いできた川原湯温泉、この温泉で多くの人に愛された共同浴場「王湯」が、ダム建設に伴って移転リニューアル。平成26年7月、名残惜しまれながらも新天地へ引っ越し致しました。今までのフォルムを玄関に残し、新たな1歩を踏み出しました。そして湯かけ祭りの舞台もここに移ります。施設の脱衣場浴室ともに規模は小さく、浴槽は内湯が6~7人サイズ、露天風呂でも同じく6~7人のサイズです。内湯の浴槽は木の縁取りをした石造りの浴槽です。無色透明のお湯は、若干の硫化水素臭がします。浴槽内の温度は適温です。源泉温度が高いため、加水しているとのことです。内湯のガラス戸の外には露天風呂がつながっています。露天風呂も内湯に似た造りで、外に向かって腰掛けるように湯の中にベンチがあります。露天風呂からは間近に雑木林を眺められます。吾妻川を見下ろす高台にあり、八ッ場ダムが完成したら、水位も上がり、眺めも多少変わってくるのだろうか。

 

薬師温泉は群馬県吾妻郡に約200年前より自噴する天然温泉で、7000坪の敷地に全国より移築した由緒あるかやぶき家屋7棟あり、その中に5000点ほどの古美術品が展示され、古きよき日本を彷彿とさせる湯宿です。温泉は江戸時代に発見された源泉を所有し、目の前に滝が見える露天風呂が魅力です。薬師の湯は男女ともに三つの浴槽があります。源泉掛け流し浴槽、ゲルマニウム温浴槽、ゲルマニウム寝湯です。一番大きいのが掛け流し浴槽で、お湯は貝のすまし汁のようなうす濁りです。肌触りは絹を滑らせたような不思議なすべすべ感で、ぬるめ適温です。湯口にカルシウムの析出物が固まっていました。浴室は一面が広い窓で渓流がのぞめられます。味は薄甘塩辛く、鰹節のような香ばしいにおいが少しします。郷の湯は、独立した浴室棟で、お湯は温泉ではなく薬湯です。昔からこの辺りで使われてきた地元吾妻産の薬草をネットに入れてお風呂に沈めてあります。滝見乃湯は、ロケーションが絶品です。それだけでも入る価値があります。お湯に温泉らしさもちゃんと残っています。手前に青紅葉、対岸に藤の花。そよぐ風、そして轟々と音を立てて流れ続ける滝。奥行きと躍動感がまさに五感が愉しめる露天風呂です。これは実際に入った人にしか味わえません。

 

三鳩館は、明治時代に建設された入母屋造り、200年以上の歴史を有する老舗宿の雰囲気を漂わせています。館内も同様で、まるで時の流れが止まった様な宿です。また、ネット上のホームページを有しない宿なので情報が少ないです。銘木の柱を使い、歴史を感じさせる館内、フロントも帳場と言う言葉がピッタリの雰囲気でした。2階の露天風呂は、露天風呂なのに一面ガラスばりになっているのが特徴で、周辺の景色を楽しみながら虫が苦手な人も心配なく入浴できます。青白く濁った少しぬるめのお湯が堪能できます。自然の音だけが響きわたり、これぞ秘湯という風情です。木と石づくりの浴槽に、たっぷりとたくわえられた温泉に浸かっていると、ときの流れを忘れ、心身共に癒されます。露天風呂の先にある内風呂は、2mほどもある18枚の桧の蓋を自分で開けて入るスタイルです。この重く分厚い蓋が、湯温を保ってくれるという江戸時代から変わらない方法という事です。お湯は露天に比べ少し熱めなのです。

 

視界いっぱいに広がる昔懐かしい田園風景、それはまさに日本の原風景です。悠久の時を感じさせる茅葺家屋と、移りゆく四季の色の変化に身を委ねつつ"時感を感じるひとときを味わえます。古い歴史と文化に支えられた川場村ののどかな田園風景の中で、かやぶき屋根を見渡せば懐かしい日本の原風景に出会える悠湯里庵は自然と歴史が育んだ時感を思い起こさせる源泉湯宿です。日帰りでも利用出来る「武尊乃湯」の中には、浴槽が3つあります。源泉を温めることなくそのままの状態で注がれた少しぬるめの「源泉浴槽」、源泉を適温に温めて注がれた「加温浴槽」、そして露天風呂です。ぬるめの温度なので芯から温まるまでゆっくりと温泉に浸かって、じっくりと時間をかけることでリラックス効果も高まります。露天風呂から見える小さな神社は、1755年に創建された武尊神社で、神社を眺めながらお湯に浸かるなんて体験はなかなかないので、悠湯里庵ならではの入浴目線を楽しめます。

 

川場スキー場まで10分、山道を登っていくと右手に山小屋風の湯宿があります。薄根川の支流の桜川の脇にあり、世田谷区民健康村「ふじやまビレッジ」の上流にあります。近くに冨士山と言う山があるのでそのあたりが名前の由来らしいです。雪解けから秋まで庭には山野草が咲き、杉林を背に可憐な花畑があらわれます。ここは宿泊も出来ます。家族経営の民宿みたいでした。休憩所では食事もでき、「けんちん」うどんが名物らしいです。肌触りが優しいアルカリ単純温泉を内湯です。2方面がガラス張りになっているので露天に入っているような感覚です。浴室の中央にでんと大きな岩があります。浴室全体も岩風呂風です。お湯はその大岩に穴を開けそこから注ぐように造ってあります。浴槽は二つに分かれ、片方がジャグジー、もう片方はジェット水流でした。天井は高く、大きくて太い梁で、木のぬくもりを感じる浴室でした。

 

日本百名山のひとつ武尊山の麓にはいくつもの秘湯が湧きだしています。川場村から薄根川沿いに片品方面へ向かう県道沿いにひっそりと佇む「小住温泉」は、40年ほど前までは一軒の湯治宿がありました。その地に復活したのが「せせらぎの湯」で2001年11月にオープンした日帰り温泉施設です。その後「清音の湯」を経て「湯郷小住温泉」と名称が変更になりました。内風呂は御影石を使った石風呂で12人ぐらいが入れる大きさです。窓からは横を流れる薄根川がよく見えます。お湯は、湧出量は少ないですが自噴の硫黄泉で、少し白濁した感じで硫黄の臭いもします。薄根川に面した露天風呂がここの売り物です。大きな岩風呂で20人以上はらくらく入れる大きさがあり、屋根もあるので雨の日でも入浴ができます。露天風呂からは川の流れが良く見えます。お湯の温度は少しぬるめなので、川風にあたりながらのんびりとお湯につかることができます。

 

「日本観光地百選」にも上位入賞した景勝地、阿賀野川ラインのほとりに10軒ほどの旅館・ホテルが建ち並んでいます。眼下には静かに流れ行く雄大な大河、背後には秀麗な菅名岳などの山並みをひかえる渓谷美が見事です。どの宿も、“薬湯”と評判の良質な温泉を売りにしており、温泉街のほとんどの宿で立ち寄り湯も可能です。宿泊客はもちろん、湯めぐりや日帰り入浴を楽しむ観光客も多数訪れます。春には小山田彼岸桜が咲き誇り、夏には咲花温泉水中花火大会なども開催され、心休まる川岸の温泉地として、自然と温泉を楽しむ人々に親しまれています。「花咲の湯」の建物は大きなカーブを描いた細長いもので、カーブの内側に駐車場、外側に露天風呂があります。お風呂は露天風呂と内風呂、サウナがあります。露天風呂は、岩風呂と香り湯と小さな露天風呂になっていて、日によって男女を入れ替えています。露天風呂の囲いが少し高いので眺めは今一です。そのかわり、湯船の周りが花壇になっていて、花を見ながらのんびり入浴できます。

 

丸沼高原に近い国道120号沿いにあり、大小の川石で組んだ露天風呂が自慢の温泉です。ここは丸沼から流れる大滝川沿いにあって、片品側の最も奥にある日帰り温泉です。金精峠は雪深く、この一帯も寒さの厳しい土地です。薬師乃湯の内風呂は石造りで一見大きくないように見えますが、クランクのような折れ曲がった形をしており、20人以上は入れる大きさがあります。お湯は無色透明で温度は適温でかけ流しになっています。庭園調に造られた露天風呂は2つのお風呂があります。大きいほうの湯船には30人ぐらいは入れそうです。温度は適温ですが、外気とお湯の温度差が大きい季節は、湯船からはもうもうと湯気が上がります。毎分600?もの湧出量があるという事で、お風呂はどちらも掛け流しです。かなりの量のお湯が溢れ出て排水口へと吸い込まれています。泉質は単純泉ですがお湯の注ぎ口の近くでは硫黄の臭いが漂い、お湯の中には茶色の湯の花も浮いています。また、湯船の中の石はお湯の成分のせいか金属のように黒光りしています。

 

座禅温泉は、奥白根山の西、丸沼スキー場の中に湧く温泉です。関東以北の最高峰(2578m)で日本百名山の一座、日光白根山の中腹にある温泉です。「座禅」とは、白根山の外輪山「座禅山」に由来します。ここは日本百名山のひとつ日光白根山への登山者の利用も多い宿泊施設です。シャレー丸沼は、大きな岩風呂の露天風呂と、こぢんまりとした石風呂の内湯があり、座禅温泉の源泉から湯を引いています。内風呂は石風呂で、5~6人が入れるこぢんまりとした湯船ですが、温泉の成分で石が黒ずみ、ちょっと重厚な感じがします。この小さな湯船にけっこうな量のお湯が注がれ、掛け流しとなって溢れでています。お湯は透明な硫酸塩泉でしっかりと温泉らしい臭いもあり、温度は少し熱めです。露天風呂は大きな石を使った岩風呂で、10人ぐらいが入れる湯船に湯滝のようにお湯が注がれています。屋根もついているので雨の日でも入浴はだいじょうぶです。露天風呂からは周囲の山々や木々が眺めることができます。

 

標高1430m日光国立公園内で、真夏でも25度を超えず避暑地として多くの人が訪れる丸沼に、湖を独り占めしたように建つ一軒宿です。白根山の溶岩によってせき止められた湖は、白樺やブナの原生林、高山植物の草花、野鳥のさえずりに、はっきりと四季の色を変えてくれます。避暑に、紅葉狩りに、釣りにと丸沼を満喫できます。「環湖荘」自慢の温泉のニジマス風呂は男女入れ替え制で、水槽内を優雅に泳ぐニジマスを眺めながらの入浴をお楽しみいただけます。広い窓からは裏庭が見え、明るい雰囲気の浴室は、10人くらいが入れる浴槽にはお湯がトコトコと控え目に注がれており、42℃の適温になっています。無色澄明で黒砂粒状が少量沈む,ほぼ無味無臭の綺麗なお湯です。すべさらっとした浴感のさっぱりとしたお湯で、特にこれといった特徴のないお湯質ですが、鮮度は悪くありません。

 

片品村の戸倉地区は尾瀬への群馬県側からの入口であり、鳩待峠や富士見下へのバスの発着場所でもあります。ここに湧くのが尾瀬戸倉温泉です。その尾瀬へ向かうバス停や駐車場の入口に、2009年4月22日にオープンしたのが尾瀬「ぷらり」館です。館内には日帰り温泉の「戸倉の湯」や「東京電力自然学校」などがあります。尾瀬「ぷらり」館の建物はかなり大きいが、温泉施設はこぢんまりとしています。内風呂には4人ぐらいが入れるタイル張りの湯船がひとつあるだけです。お湯は無色透明なアルカリ性の単純泉で、けっこうヌルヌル感もあり、温度は適温でかけ流しです。洗い場も4人分でシャンプーやボディソープも用意されています。露天風呂は4人分の大きさで、こちらはぬるめのお湯となっています。露天風呂からは、山並みと緑が目に映り、ほっこり気分にさせてくれます。

 

吾妻川河畔に湧く「塩川温泉」(旧名)は、昭和56年、旧小野上村の村営「小野上温泉センター」として誕生しました。公共の日帰り温泉施設としては全国でも先がけ的存在で、開湯以来27年間にわたり、愛され親しまれてきました。その名湯が趣きも新たに、「小野上温泉さちの湯」として新しくなりました。温泉は内湯が2種類、露天風呂が1つ、水風呂とサウナがあります。内湯が2種類と言ってもタイルで仕切られているだけなので、ほぼ繋がっているのですが、お湯の温度が違います。広さは十分ありますので、よほど混んでいなければゆっくり入れると思います。露天風呂は岩風呂となっていて、10人以上は入れる広さです。基本的にお湯の温度は熱めなので、ぬる湯好きの人はあまり長く入っていられません。湯上りでも肌がつっぱらない美人の湯と言われているとおり、ぬるぬるした泉質は誰もが認める良泉だと思います。

 

渋川からJR吾妻線で1駅目、のどかな田園風景の中に金島駅があります。金島駅と吾妻川の間に小さな日帰り温泉「富貴の湯」があります。気取りがない民家風の建物で、落ち着いた雰囲気です。この温泉はすぐ近くのセメント工場の社長が福祉施設として掘ったものだそうです。内湯は縁が檜の浴槽です。湯口にはコップがあり、ここから出るお湯は循環ではないと記載されています。湯面では鮮度の良い鉄の臭いが勝っていますが、湯口からは淡い硫黄の臭いもします。お湯はにごり湯で、湯の中が見えないほどの濁りではありませんが、緑色と茶色の混じった色です。茶色っぽい細かい湯の花が浮遊していました。伊香保温泉によく似ています。内湯はオーバーフローありますが、加熱目的のために浴槽内吸引があります。露天風呂もあり、四方を高く囲われていてまったく景色は望めないが、休むための椅子なども用意されていて、長湯ができそうです。

 

伊香保温泉は万葉集の歌に詠まれるほどの歴史があります。群馬県の名峰、榛名山の中腹にあって「子宝の湯」として有名です。伊香保温泉露天風呂は伊香保温泉の源泉地に作られています。この源泉から温泉街の中心の石段に湯がひかれています。昔は混浴だったそうですが、今は広い湯船を中央で仕切って、奧が女湯になっています。湯はやや白濁した茶褐色で鉄分が多いです。湯温は適温になっています。源泉のすぐ横に湯屋があるので、もちろん新鮮で良い湯でした。熱い湯とぬるい湯の浴槽があり、特に熱い浴槽は鮮度がよく気持ちがいいです。やはり伊香保温泉で数か所入った中では一番の湯です。訪問した日は平日でしたが、露天風呂は非常に人気があって、とにかく人が多く、特に若い人が多くひっきりなしに数人のグループが入ってきます。

 

群馬県の伊香保温泉は、都内から2時間ほどで行ける温泉地。シンボル的存在である「石段街」の周辺には、食事処やお土産店、昭和レトロな射的場など、恋人と散策を楽しめるスポットがギュッと集まっています。さらに特徴的なのが「黄金の湯」と「白銀の湯」という2つの源泉を持つこと。宿によって引き入れている温泉が異なります。内湯は手前に30人サイズ、奥に10人サイズの浴槽があります。奥の方の湯口には源泉かけ流しと記されていて、手前よりはお湯がやや濃い印象です。お湯は薄茶色で、細かい茶色い湯花が多数浮遊しています。ただ鉄臭はありません。手前側の大浴槽は色も薄く、湯花もありませんでした。露天は10数人サイズの浴槽があります。ペンギンの像が飾られてるのが、意味はわからないけど個性的です。こちらのお湯は内湯とは全く違い、無色透明で塩素臭があります。温泉は加水・循環されているようです。湯上がりには休憩用大広間などがあり、ゆったりできます。

 

伊香保には「黄金の湯」と「白銀の湯」の二種類の温泉が湧き出しており、松本楼ではその両方をお楽しめます。 8階の高さから山並みを臨む開放的な展望露天風呂と木の温もりあふれるお風呂でリラックスできます。かつて佐渡の金を江戸に運んだ金街道にちなんで名付けられた純金小判風呂は、浴槽の底に純金の小判が敷き詰められた縁起の良い造りです。大浴場の大黒の湯、いったい何が大黒なんだろうと思ったら、黄金に輝く打ち出の小槌を持った大黒様がいました。このセンスは正直どうなんだ?という気もします。とは言え、広い浴槽で楽しむ黄金の湯は、それはそれでなかなか良いですね。内湯には、黄金の湯を使用した浴槽と、白銀の湯を使用した浴槽が両方あります。大黒の湯には一寸おしゃれな雰囲気の露天風呂もありました。2階なので眺望は特にないのですが、あまり人も来なくて快適な露天風呂です。エレベーターで8階に上り、吉祥の湯へ。こちらは、大黒の湯に比べると普通な感じの大浴場かなと思いきや、何か、浴槽内にキラキラしたものが沈んでいます。これはやっぱり打ち出の小槌?そして小判です。男湯は木の温もりを感じさせる落ち着いた雰囲気で、女湯は8階からの眺望が素晴らしく開放感にあふれます。