温泉三昧22

 

 

JR只見線の会津中川駅、さらには国道252号沿いの道の駅奥会津かねやまにも近い奥会津・金山町の日帰り入浴施設が「中川温泉福祉センターゆうゆう館」です。観光的にはまだまだ知られないので穴場の入浴施設になっています。隣接して「道の駅奥会津かねやま」には、江戸中期に建てられた民家(平屋中門造り)「旧五十島家住宅」も建っています。沼沢地区にあった古民家(五十島吉次宅)を昭和54年に移築復元したもので、福島県の重要文化財に指定されています。2種類ある浴室は男女日替わり制となっています。この日の男湯は小さな浴室でした。浴槽は2人サイズといったところで、詰めればもう1人は入れそうな気もします。石の湯口から落とされたお湯は、湯船を満たした後に浴槽縁の切り欠けより直接排水口へと捨てられており、完全掛け流しの湯使いとなっています。浴槽や床は温泉に含まれる金気が付着して赤茶色に染まっていました。金気臭を放つ湯船のお湯は橙色に濁っており、金気味や芒硝味に少々の土気味が感じられました。湯船の中ではツルスベとキシキシが混在する浴感ですが、湯上がりは優れた温浴効果を発揮すると同時に、程よく粗熱が抜けて爽快感が体を優しく包んでくれたので、熱と涼の両方を得られる一挙両得的なお湯であると実感しました。

 

福島県奥会津地方の金山町は、知る人ぞ知る秘湯の宝庫です。中でも体温程度の温湯の名湯として、温泉通や温泉マニアに人気なのが「大塩温泉 共同浴場」です。水害の影響で新築リニューアルし、2015年8月8日に再オープンしました。外観も館内も猛烈に美しくなり、地方の共同浴場としては「美し過ぎる」と感じる程です。快適な休憩室もあり、旅の途中で立ち寄るのにも最適です。内湯は男女とも5~6人サイズの浴槽で、かなりの量の源泉が投入され、ザバザバと溢れ出ています。湯口付近とオーバーフローする部分は茶色く変色し、なかなか濃い温泉であることがわかります。お湯は茶褐色のにごり湯で、透明度は70cmほど。若干石油臭がし、味は鉄味・塩味に甘ったるさを感じる個性的なお湯です。湯温は40℃ほどですが、含有成分が多いためか、意外と長湯ができません。

 

滝沢温泉は金山町の西側、只見町との境界近くにあります。温泉宿は源泉を持つ民宿松の湯1カ所のみですが、湧出量が多く温泉成分も濃厚です。お風呂は男女別の内湯が一つずつです。浴槽隅の岩の湯口から源泉が投入され、浴槽手前側の切り欠けから排湯されていきます。源泉温度が高いため加水されていますが、加温循環消毒は無く、完全放流式の素晴らしい湯使いです。薄い翠色とクリーム色を混ぜたようにも見える黄土色に濁ったお湯からは、明瞭な塩味に石灰味・弱金気味・微炭酸味があり、弱金気臭と芒硝臭・弱石膏臭が感じられます。湯面にカルシウムの薄い膜が張っていました。浴槽の底にも砂みたいな沈殿が溜まっていましたが、これもカルシウム分でしょうね。浴室の窓を開けたら目の前に聳えているこの源泉櫓です。こちらの温泉は平成2年7月に掘り当てた自家源泉で、目の前の櫓から湧出したお湯をそのままダイレクトかつ短距離で浴槽へと供給しているわけです。

 

只見川の河畔に公共の日帰り入浴施設「只見保養センター ひとっぷろまち湯」があります。。旧施設「只見町営温泉保養センター」は鄙びた外観が特徴でしたが、2011年7月の新潟・福島集中豪雨の影響により営業を停止しました。2013年9月、改名・改装しリニュアルオープンしました。「春夏の湯」と「秋冬の湯」という2つの浴室。春夏の湯にはサウナがあります。薬湯、ぬる湯、うたせ湯もあります。浴室は、真新しくなりました。露天風呂はありませんが、サウナつきです。ユッタリと過ごすにはもってこいでした。浴室に掲げられた絵は、JR只見線でしょうか。イメージは、只見界隈の春の風景かと思われます。源泉は黒みがかっていますが、循環風呂のため湯は無色透明となっています。公共施設だけに衛生管理上塩素臭がするのがちょっと残念ですが、温泉はツル感があり浴槽も広く奇麗で眺めも良いです。立派な設備なので土・日等は人も多いと思います。のんびり時間が過ぎていくような自然と良い温泉でリラックスできました。

 

只見町は福島県の南西の端、新潟県の県境にある山深い町です。只見川の電源開発で鉄道が引かれるまでは静かなところでした。只見町の中心部に西から只見川の支流、伊南川が流れています。伊南川を見下ろす高台に町営温泉ホテルの季の郷湯ら里があります。内部は洒落たリゾートホテルという雰囲気です。温泉施設は、大浴場、ミストサウナ、露天風呂があります。それぞれ季の湯、郷の湯として造りが異なっています。浴室は広く、壁がガラスになっていて外の日本庭園の眺めがよいです。お湯は適温で透明です。温泉の名前は深沢温泉、源泉は湯ら里の隣りにある入浴施設「むら湯」にあって、鉄分を含んで赤褐色です。それを濾過して使っています。露天風呂は石組みとタイルで清潔な感じです。塀が高いので外の景色は楽しめませんが、周囲の庭も手入れされていて気持ちがよいです。只見の辺りに大きな温泉施設はここだけなので人気が集中するようです。

 

昭和村と称する村は日本全国に12ヶ所あるそうです。元号を村名にしている事からもわかるように、何れの「昭和村」も昭和の時代に複数の村が合併して誕生した村であり、当事者になる村同士の面子を潰さないため、敢えて抽象的で時代感を背負っているこの元号を名乗った事は想像に難くありません。村屈指の収容客数を誇る昭和温泉「しらかば荘」は乾坤一擲(けんこんいってき)のリニューアルを図り、2014年7月、綺麗に生まれ変わりました。内湯は2つの浴槽が据えられています。6~7人は入れそうな大きな浴槽は、浴槽縁の切り欠けから絶え間なくお湯を溢れ出ています。この大きな浴槽のお湯は小さな浴槽から流れてくるお湯を受けており、専用の湯口はありません。小さな浴槽は2人サイズ熱めの湯です。丸い焼き物の湯口から熱いお湯が注ぎ込まれています。露天の岩風呂は3人サイズで、やや茶色く色づいた岩の湯口からお湯が注がれ、その反対側の湯尻からオーバーフローしています。お湯はわずかに山吹色を帯びているように見えます。赤茶色の浮遊物がチラホラと舞っていました。湯を口に含むと甘塩味と共に芒硝の味と匂いが感じられ、湯口に華を近づけると僅かながらタマゴ感も得られました。

 

伊南川の清流と豊かな自然に包まれた南郷町の広々とした田園地帯を一望できる高台にある「さかい温泉」背後には、スキー場で名高い伝上山がそびえ、四季の表情も格別です。会津の奥座敷に湧き出る温泉と高台から四季折々の絶景を見渡せます。また尾瀬、奥只見など奥会津観光の拠点として広く利用されています。浴室は宿の奥にあり、ちょっと小さめです。湯船は15~6人が浸かれるものが1つあるのみです。湯船の前には大きな窓ガラスが広がり、湯に浸かりながら奥会津の景色を眺める事ができます。中々いい景色です。外に出て階段を下りると、3~4人が浸かれる小さな半露天風呂があります。露天風呂は囲いがあるので、立っていないと景色は眺められません。湯は循環していますが、少し赤みを帯びた透明なものです。少し塩分を感じ、すごくスルスルスベスベ感がある肌触りの良い温泉です。

 

福島県の南西部、栃木と県境を接する南会津町は、高山植物の宝庫である尾瀬国立公園の田代山や駒止湿原があり、四季折々に変化する大自然に囲まれています。小豆温泉「花木の宿」はそんな南会津町のいちばん奥、檜枝岐村に近い山あいの渓谷沿いに佇む一軒宿です。山奥の秘湯というと、鄙びた建物を想像しますが、花木の宿は全体的にとても洗練された雰囲気が漂います。オープンから20年を経過していますが、建物はどこも美しく、特産の木材を随所に活かした清々しい空間になっています。離れには源泉かけ流しの露天風呂が付いています。裏山の自然と一体になったような気分になる造りで、屋根がないので、見上げれば空が広がります。浴槽の湯はいつも新鮮です。少し熱めなので、適度に加水してから入ります。ほんのり漂う硫黄の香りが温泉気分を盛り上げてくれます。母屋にある温泉大浴場「花木の湯」にも入れます。大浴場には木の湯、石の湯の2種類があり、それぞれに露天風呂が付いています。大浴場の露天風呂は、眼下に印南川の渓谷があり、川音が絶えず響きます。ひとりで独占できる離れの露天風呂もいいですが、ゆったり足を伸ばせる大浴場のお風呂も気持ちがいいものです。

 

道の駅山口温泉きらら289の和風山桜の湯は、気泡浴やドライサウナがあり、洋風リンドウの湯にはジャグジーや圧注浴、掛け流しの源泉風呂があります。いずれにも、大浴槽と四季折々の景色が楽しめる自慢の露天風呂があります。目の前を流れる小屋川のせせらぎを聞きながら、のんびりとひと時を過ごせます。ゆったりとした時の流れ、いいお湯と人々の楽しい語らいがここにあります。ここで入れるのは、茶色が特徴の、体をよく温めてくれるナトリウム塩化物温泉です。浴場は洋風の「リンドウの湯」と和風の「山桜の湯」の2つがあります。どちらにも四季折々の景色が楽しめる露天風呂があるほか、リンドウの湯にはジャグジーや圧注浴、山桜の湯には気泡浴やドライサウナもあります。浴場は日替わりで男女入れ替えになるので、どちらも楽しむことができます。

 

檜枝岐村の「森の温泉館・アルザ尾瀬の郷」は、温泉とプールを楽しめる総合温泉施設です。国道352号で檜枝岐村に入ると、「よくきらった」と書かれたアーチを抜けます。その先の右手にある立派な施設がそれです。オープンは平成3年5月で、鉄筋コンクリート製の建物の背景には、深い森が広がり、まさに「森の温泉館」です。また建物正面、丸窓の中に描かれた尾瀬檜枝岐温泉のマスコット・オコジョが愛嬌を振りまいています。窓の外に緑が広がるロビーは広々としており、落ち着いた雰囲気です。館内には温泉ゾーンとプールゾーンに分けられ、どちらもゆったりした広さが魅力です。1991年にできた施設は豊富な温泉を使った温水プールと露天風呂があり、充実しています。温泉ゾーンには内湯はなく、露天風呂だけがあります。しかし、目を見張るほどの広さがあり、しかも周囲は木立に囲まれた好環境です。お湯に浸かって、移りゆく季節を体感したり、自然の息づかいを感じられます。ちなみに付近の森が新緑の季節を迎えるのは5~6月ごろ、紅葉は10月中旬~下旬だそうです。露天風呂には大きな浴槽のほかにも、打たせ湯と泡風呂もあります。泡風呂では、細かな気泡が肌にまとわりつき、疲労も少しずつ解消していくようです。

 

尾瀬への玄関となる静かな檜枝岐村にある会津駒ヶ岳登山口に近いこともあって、トレッカーに人気の温泉です。ハイキングや観光の拠点としてとても人気のある公衆浴場です。露天風呂は川に面しており、緑豊かな眺めを楽しみながら入浴できます。駒の湯は最近建て替えられた共同浴場で、以前のものよりだいぶ大きく、ロッジ風の建物でなかなかよいです。木造の天井の高い浴室にある内湯は、15人強は浸かれるサイズの石造りの清潔感溢れる浴槽があり、加水された源泉が投入されているようです。泉温はけっこう熱めでした。単純泉なので硫黄の香りなどはありませんが、ほんのりと温泉っぽい香りがします。露天風呂はやや小さめですが、開放感や眺めがよく、檜枝岐川と後ろの山が眺められます。露天風呂は内湯よりややぬるめなので、景色を眺めながらのんびりつかっていました。

 

2000年7月にリニューアルした新しい施設です。館内から大浴場、露天風呂の柱まで檜をふんだんに使った造りで、森林浴のような爽やかな温泉が楽しめます。浴室には20人は浸かれる内湯があります。大きな長方形の湯船は、木の縁を湯がさらさらと溢れてゆきます。窓からは新緑を望みながら湯に浸かる事ができました。湯は無色透明の適温で、すべすべ感触とちょっとトロットしてるような半透明の細かな湯華が舞っていて香りは微玉子臭がしました。残念ながら循環しているそうです。湯を口に含むと、硫黄泉らしく口の中がキリッとします。内湯から外に出ると伊南川を望む石造りの露天風呂があります。屋根があるけど高いので眺めがよく、開放的です。こちらも20人ほどが浸かることができます。山の風を感じながらの湯は気持ちよかったです。露天にはハートの石が隠れてます。

 

安達太良山の麓に広がる爽やかな高原の温泉郷「岳温泉」は、豊かな水と緑に恵まれています。、国民温泉保養地でもある岳温泉は、自然に囲まれつつも、昔ながらの温泉街の風情を感じられます。標高約950mに位置する「あだたら山 奥岳温泉」は、遮るもののない眺望が自慢です。高村光太郎が『智恵子抄』の中で「ほんとの空」と詠ったことで知られる「ほんとの空」を全身で楽しむ事ができます。日本百名山にも数えられている安達太良山は、登山初心者や家族連れでも気軽にトレッキングを楽しむことができ、1年を通して多くの登山客に愛されています。「富士急ホテル」は、奥岳に位置する唯一の温泉宿です。

 

岳温泉は、福島県二本松市の安達太良山麓に広がる爽やかな高原の温泉郷です。豊富な源泉から引き湯した、全国でも珍しい酸性泉です。自然環境に恵まれ空気と水が美味しいこの地は、日本温泉協会のアンケートで「自然環境日本一」に選ばれました。岳温泉は、自然湧出の温泉で、坂上田村麻呂が東征の折りに発見されたと云われ、湯元は安達太良山連峰の鉄山直下、標高1500mにあり、8km引き湯されている間に適度に揉まれ肌に優しい柔らかいお湯となっています。

 

安達太良連峰の一つ、和尚山の登山口がある大玉村、稲穂や蕎麦の花がそよ風にゆれるのどかな田園風景の中、草津川の清流と赤松の林につつまれた一角に、源泉が湧き出る数寄屋風の一軒宿「金泉閣」があります。大勢の観光客でごったがえす温泉地ではなく、かといって深山幽谷の秘湯でも有りませんが、文字と゛うり奥座敷のような静寂な雰囲気が魅力!この趣に魅せられて、特に夫婦ずれの常連客が多いそうです。

 

大玉村の県民の森入口から道なりに進み、杉田川の橋を渡って左に折れ、まもなくのところに安達太良温泉があります。村の人々をはじめ、登山客にも利用されています。安達太良温泉は、大玉村の県民の森入口から遠藤ヶ滝に向かう道路沿いにあります。開湯は50年前!山麓にある遠藤ヶ滝は、平安時代の僧、文覚上人(遠藤盛遠)が修行を積んだ霊場と伝えられています。滝の近くの不動尊への参拝客が、山道の途中に雪解けの早い場所があることに気づいて掘ってみると、温泉が湧き出したそうです。村内外の湯治客や、登山客に利用されています。

 

芦ノ牧温泉は、伝説では千数百年の昔、旅の老僧「行基上人」によって発見されたと伝えられています。阿賀川の渓谷沿いに位置する芦ノ牧温泉は、約1200年前に開湯したといわれ、会津若松市の奥座敷として親しまれてきました。そのなかで、阿賀川に面して立つひときわ大きな建物が「大川荘」です。すべての客室が渓流に臨み、館内からは荘厳な渓谷美を眺められます。大川荘の温泉は、自慢の露天風呂『四季舞台たな田』は正に絶景温泉そのもの源泉温度が60℃にも達し、湯量豊富で知られる芦ノ牧温泉の湯を惜しみなく露天風呂や内湯、足湯へと注いでいます。

 

会津若松中心部より国道118号線を南下、芦ノ牧温泉の近くにある芦の牧ド岐岐ライブインだった所にある温泉施設です。なんともB級な共同浴場といった感じの施設です。おみやげ売り場の奥に男女別のオーソドックスな、共同湯スタイルの浴室があります。浴場はそれほど大きくなく12畳くらいです。ちょっと年季が入っていますが、きちんと手入れされています。一切飾り気のない温泉浴場で、その源泉湯はまさに澄んで美しく透き通って、湯が独特の光沢を放っています。浴槽は二つに分かれて一方は熱湯、もう一方は適温の湯です。熱湯の方は名湯芦ノ牧の源泉が注がれていますか本当に熱くて歯が立たないので適温の浴槽でしばし湯を楽しみます。奥にはタイル貼りの露天風呂があります。こちらはちょっとぬるめの湯温になっていました。湯船の周りには目隠しの塀があって見晴らしがないのが残念なところです。古びた露天風呂の屋根の庇を通してみる空も又景色になります。「青空は陋屋から見上げるのが一番美しい」古人の格言を噛みしめながら、ぬる湯をじっくり楽しみました。

 

渓谷沿いに凛と佇む老舗宿です。大川渓谷を一眺できる長さ30mに及ぶ総ガラス張りの渓流展望大浴場をはじめ、樹齢2000年の古代檜の浴槽に森林浴気分で入浴できる檜大浴場や、岩を配した露天風呂など風呂自慢の宿です。緑したたる山々の景観を眺めながら、ゆったりと温泉を楽しめます。窓枠など少し古さのうかがえる浴室は、黒で統一されて和風ではなくどちらかというと洋風です。曲線で造られた横長の浴槽は右端の方に水風呂やジャグジー設備があります。お湯は加水・循環と館内に明記されていたが、特別消毒の臭いがするわけではありません。無色透明できしつきと少しべとつきがあります。広い窓の外は鬱蒼と茂る夏の木々の緑が揺れていますが、渓流は近いのだが立ち上がらないと川は見えません。お湯は熱くも無くぬるくもなくほどよい適温です。浴槽に向かって一番左側に露天風呂に出る出口があります。露天風呂は岩風呂ですが、宿の規模からして小さいです。3~4人ぐらいしか入れない大きさです。

 

会津若松の奥座敷・東山温泉は今から約千三百年前、名僧・行基によって発見されたと言われ、奥羽三楽郷に数えられる歴史ある温泉郷です。人口十二万人の会津若松市の中心地から車でわずか10分程度の便利な場所にこれだけの規模と歴史、豊かな美しい自然を誇る温泉地は他に類を見ません。竹久夢二や与謝野晶子などの墨客にもこよなく愛された湯の街でもあります。御宿東鳳は東山温泉の玄関口に建つ温泉宿で、会津若松市内を見下ろす高台に位置しています。浴室は左手にある朱雀亭と右手にあるタワー館の両方にあります。棚雲の湯は、まるで宙に浮いたような大絶景の露天風呂で、非日常感にどっぷり浸ることができます。12~3人が浸かれる湯船が棚田状に3段につながっています。高台にあって、会津若松の町並みを望みながら浸かれる湯はとても気持ちがいいものです。湯は無色透明。塩素臭がして特徴を感じるものではありません。

 

一年中その魅力が溢れる会津の奥座敷・東山温泉は今から約1300年前、名僧・行基によって発見されたと言われ、奥羽三楽郷に数えられる歴史ある温泉郷です。人口12万人の会津若松市の中心地から車でわずか10分程度の便利な場所にこれだけの規模と歴史、豊かな美しい自然を誇る温泉地は他に類を見ません。竹久夢二や与謝野晶子などの文人・墨客にもこよなく愛された湯の街。泉質はサラサラの単純泉。四季折々の自然を満喫して癒せる東北屈指の温泉地といえます。羽黒山と奴田山の谷間を流れる湯川に沿って旅館が立ち並ぶ、温泉情緒あふれる会津の奥座敷です。その温泉街から離れ、東山温泉の一番奥にある東山グランドホテルは、周りは豊かな自然に囲まれ、心静かな空間を与えてくれます。また、四季折々に変化する自然の姿は、訪れる人々を楽しませてくれます。お風呂は内湯・露天・サウナの構成で男女ともほぼ同じ大きさです。内風呂や洗い場の広さや数は十分ですが、露天は狭い感じがしました。泉質は硫酸塩泉で無色透明で無臭です。残念ながら加水・循環・塩素投入になります。

 

磐梯熱海温泉は、郡山と猪苗代湖を結ぶ磐越西線と国道49号線に沿って発展した温泉です。約800年前に領主の伊東氏が故郷の伊豆をしのび「熱海」と名付けたのが温泉名の由来です。この温泉地は凝った浴場を持つホテルや、広大な池泉庭園の見事な高級旅館が沢山有り、リハビリテーションの為の温泉病院や共同浴場の湯治場的なムードもある歴史有る温泉街です。緑深い山々に囲まれた郡山の奥座敷、南北朝時代後醍醐天皇の重心の一人娘の萩姫が京からはるばるこの地を訪れ難病を治したという伝説があります。肌をスベスベにする美肌の湯として女性に人気があります。女性好みの宿が多いのも特徴だそうです。磐梯熱海温泉の「紅葉館きらくや」は、熱湯とぬる湯の二つの温泉に入浴出来ます。温泉街周辺には北欧ムードの石筵牧場や銚子ヶ滝などが有ります。紅葉のシーズンは特に素晴らしいです。八月初旬には温泉の繁栄と自然の恵みに感謝する萩姫祭りがあります。

 

磐梯熱海の温泉街は磐梯熱海駅のすぐそばと、五百川に沿って旅館が建ちならぶところと二つに分かれていますが、非常に近接しているため、通常は一つの温泉街として扱われています。五百川の渓谷沿いにある温泉街の方が比較的歴史が古く、現在も20数軒の旅館が存在します。今から650年ほど前の南北朝時代に、万里小路重房という公卿の一人娘だった萩姫は京中で指折りの美女といわれながら、原因不明の病を患っていました。ある日、萩姫は「都から東北へ五百番目の川のほとりに霊泉あり」との不動明王のお告げを聞いて旅に出ると、やがて五百川の上流に湯煙の立つ温泉を見つけ、湯 治を始めると病が全快しました。その後、萩姫は奥羽を鎮定した北畠顕家に付き添われて京に戻り、幸せな日々を送りました。以来、磐梯熱海の温泉は「美人の湯」として語り継がれています。四季彩一力の温泉は、内湯の湯船は少し小さいですが、その分源泉の成分を十分に実感できます。庭園大露天風呂は、季節の香りを肌で感じられるよう源泉掛け流しで、趣あふれる温泉です。アルカリ単純温泉の効能であるヌルヌルっとした湯ざわりです。

 

豊かな潤いに満ち、美しい自然に囲まれた郡山に新たな温泉「郡山八山田温泉」が誕生しました。八山田の住宅地の中にあって気軽に立ち寄れる天然温泉です。極楽湯福島郡山店は、「郡山八山田温泉」を源泉とし、広々とした内湯、開放感が自慢の露天風呂、どちらも天然温泉を使用しています。他にも多彩な湯船はジェットバス、電気風呂、寝ころび湯など、内湯も露天風呂も充実しています。中でも、露天の檜風呂は、森林浴の効果も期待できる湯船として大変好評です。陶器で作られた「壺風呂」や浅い浴槽にゆっくり浸かれる「寝ころび湯」は、一人でゆっくりと温泉を楽しみたい人におすすめです。他にも、野外には「檜風呂」や「天然岩風呂」なども用意されています。また、室内には「ジェットバス」や「遠赤外線タワーサウナ」「電気風呂」など、好みや体質に合わせて堪能できる設備が揃っています。

 

郡山市にある天然温泉「なりた温泉」は宿場町として栄えた町です。湯量豊富な源泉の湯と、気取らない雰囲気が好評です。さらりとした肌触りの天然温泉をかけ流しで満喫できます。さらに整体やあかすりを楽しめるリラクゼーション設備もあります。郡山南インターから車で5分とアクセスの良さも魅力です。単純温泉と硫酸塩泉、2本の源泉をかけ流しで楽しめる温泉は、打たせ湯や露天風呂・大浴場・泡風呂・サウナなど多彩な風呂が用意されています。浴室は10人以上入れる大きな浴槽と5人ほど入れる小浴槽があり、小さい方はぬるめのお湯になっています。大きい方はバブルバスも付いていて、これが浴室内に鉱物っぽい香りを良い感じに拡散させています。お湯はあまり特徴がないですが、微かに硫黄臭があります。露天風呂は8人ほど入れる岩造りの浴槽でした。浴槽に入るとつるつる系の温泉です。

 

四季の山野を眺望できるのが、郡山市三穂田町に誕生した自然温泉掛け流し「のんびり温泉」です。1999年11月にオープンした施設は、同市三穂田町の小高い丘にあります。「この地域で雪が積もらない場所がある」そんな話を聞いた茨城県の倉庫会社会長さんが「自分が掘った温泉に入りたい」という夢を実現させるため掘削し、地下800mで掘り当てました。施設の森の中に温泉が配備されたログコテージ10棟あります。名前が「のんびり温泉」という温泉名ですが、本当にのんびりと出来る良い温泉です。郡山の市街地から15分くらいで到着する位置にあります。内湯は、タイル張りの浴室で、日帰り温泉ではよくある作りです。源泉掛け流しの温浴槽と水風呂、サウナあり窓が大きいので開放的です。温度は高めでした。内湯から出て、外の階段を下りたところが露天風呂があります。柔らかい日の光が差し込み、眼前には安積平野を望む雄大な景色が広がっています。内湯・露天ともに源泉掛け流しですが、お湯の鮮度は露天風呂のほうが良好です。湯口に近づくと、ぐっと良さが際立ちます。無色透明で特徴が薄いように見えるものの、しばらく入っているとジワジワと効いてくる感じです。

 

郡山市文化通りから、大槻町を抜けて湖南町方面に向かって、奥羽山脈を目指して、西へ15km程です。三森峠入り口手前に、井戸川温泉があります。井戸川温泉の人気は、地元に密着した普段着のまま気軽に行ける雰囲気にあります。施設の外観は地味というかシンプルというか、いかにも普段使いの温泉といった感じですが、周辺には住宅も少ないというのに、平日の朝方でもかなり賑わっていました。内湯は、5~6人入れる大きさで、少し温めの温泉です。内湯の中から露天風呂へ繋がるドアがあります。露天風呂は3人くらいなら楽に入れる広さで、こちらもぬるめで気持よく長く入ることが出来ました。露天の途中よりちょっと短い屋根があります。単純な感じの硫黄の香りがするお湯は、「サラサラとした温泉」です。肌に微粒子の粉が付着した様なスベスベ・サラサラ感が残ります。鄙びた山小屋風情の井戸川温泉は結構心落ち着く安らげる場所だと感じました。

 

休石温泉太田屋旅館は郡山市から猪苗代湖に向かって真直ぐ進む県道号線ぞいにある。坂がだんだん急になってきて、いよいよ峠道に入るころ左手に大きな日本庭園が見える。休石温泉は地名の休石からきている。この付近には平安時代の末期に東北の豪族を鎮圧するために派遣された武将、源義家にちなむ伝説が多い。義家が腰を下ろした石が休石だという。休石温泉は義家勢が発見したという。太田屋の温泉は、内湯には熱めの湯がかけ流されています。窓ガラスが大きく取られているので、閉塞感はまったくありません。太い柱の屋根囲いのある本格的な露天風呂は、敷地内の山林が目の前に広がります。渓流の音、鳥や虫の声が心地よいです。お湯は薄く黄色みがかり、ほのかな甘い香りのあるゆったりとした湯で、柔らかく包み込まれる感じです。お湯は加温されていると思いますが、それでもかなりの量がかけ流されています。循環はしないで単に加温してあるだけなのがうれしいです。

 

天然の川床をそのまま生かした自噴泉岩風呂は、享保13(1728)年に造られ、その名の通り、浴槽の底の岩の割れ目から、小さな気泡を出しながら、ぷくぷくと温泉が自噴しており、まさに生きた温泉です。でこぼこした浴槽の底には、大きなポットホール(小石が水流でころころ転がって削り取られた丸い穴)が3つあり、昔は川だったことを雄弁に物語っております。ブナ林に囲まれ、手を伸ばせば二岐川に届くほど眺めの良い渓流露天風呂が魅力です。江戸時代から続いているという歴史ある浴槽です。昔は河床だったゴツゴツした浴槽の底は大きな岩でできていて岩の間から湯が湧いています。慣れるまで大きなポットホールに吸い込まれそうで1人で入浴するのが怖い感じです。湯はそれほど特徴はなく透明で綺麗な湯です。ただ源泉投入量の調節ができないのでとにかく熱いです。5分と入っていないです。源泉投入量はあふれだしを見たところそんなに多くはなく毎分8~10ℓ程度かと思います。しかし床の岩の重厚感と静寂が漂うの雰囲気は素晴らしいので一度は入る価値あります。

 

森のトンネルを抜けると、そこは渓谷の谷間の一軒宿です。阿武隈川の支流・細野川の清流と森を吹き抜ける風の音だけが聞こえる鉱泉宿は、都会の騒音を離れ、また忙しい日常を忘れ、ゆったりと時が流れる森の中で過ごせます。その昔、金鉱山だった天栄山で働く人夫が体調の良くない時に飲んでいた鉱泉水だそうです。近郷の人々にも「身体にいい」という鉱泉の効能が広まったそうです。鉱泉はブームとなり人々はこぞって汲んで自宅へ持ち帰り、生活用水として使ったそうです。そんなこんなで、明治末に宿ができてからは湯治療養の湯として多くの人々に愛される宿となりました。燦々とした陽光と風が通り抜ける浴室は、窓際に据えられた赤御影石の浴槽があます。露天風呂は無く男女別の内湯だけですが、窓は広く、天井もガラスで採光が良いです。浴槽は四角いものが一つだけで、お湯はわずかに濁りがあります。無臭のサッパリとしたお湯で、湯口からは結構な投入量、常時湯尻からの溢れ出しがあります。

 

湯の神様が住むといわれている湯野上温泉は、絶景の大川渓谷沿いに点在する素朴な温泉街です。雪の無い期間だけしか入れない湯野上温泉露天風呂は、渓谷の美しい風景を眺めながらのんびりと入浴を楽しめます。周辺には、江戸時代の宿場町を残した萱葺屋根が連なる「大内宿」、切り立った岩が不思議な風景を作り出している国の天然記念物「塔のへつり」冷風が吹き出す風穴が幾つもある「中山風穴公園」等があり、自然に満ちた温泉地です。えびす屋は、阿賀川沿いの道路に面したシンプルな温泉民宿で、夫婦岩を目の前に眺めながら入浴できる露天風呂が大人気で、山の景色を一望できる位置にあります。

 

元湯甲子温泉大黒屋の湯は1384年に発見され、その年が甲子の年だった事にその名の由来が有ります。白河藩主、松平定信が湯治に訪れていた由緒ある名湯として、その名が知られています。阿武隈川上流の渓谷に建っている「大黒屋」は、古くから多くの湯客で賑わっている宿です。永い湯歴のある温泉へは、階段を下り、さらに渓流に掛かる橋を渡って行きます。橋を渡りますと、正面にお目当ての大岩風呂、右手に女性専用風呂、左手には夏に利用出来る屋外温泉プールが有りました。さて大岩風呂ですが、天井は太い梁で支えられており、その広さには驚かされます。

 

新甲子温泉みやま荘は、日光国立公園内、ブナの原生林に囲まれた高原の避暑地です。施設は高原ロッチ風な外観です。源泉かけ流しで自家源泉100%の湯が自慢の大露天風呂に注がれています。一度に30人は入れるほどの広さがある露天風呂は圧巻です。甲子高原の自然を愛でながら入る温泉は、四季の移ろいが楽しめます。新甲子温泉は、甲子温泉からの引き湯で1961年に開湯した標高800mに位置する温泉地です。みやま荘は、蔵造り風の大屋根を持つ素朴な雰囲気の温泉旅館です。

 

湯本温泉で最も古い記録は、延長五年(927)の延喜式神名帳に「陸奥国磐城郡小七座・温泉(ゆ)神社とあります。いろいろな文献から開湯は奈良時代に遡ることが出来ます。南北朝動乱期には南朝方の湯本城が築かれましたが落城しました。戦国期には岩城氏の所領で湯本は若松氏が治めていました。延亭四年、内藤氏の延岡転封後は小名浜代官領となり、明治維新まで続きました。浜街道が整備されると、唯一の温泉宿場として栄え年間二万人前後の浴客で賑わい、温泉は地表に湧出していました。しかし、明治期中央資本が常磐で大規模な石炭採掘を初め、坑内に湧出する温泉を汲み上げ、温泉面の低下をきたし、大正八年には湯脈が断たれ温泉町としての機能を失いました。反面出炭量は増大し石炭景気で繁盛し昭和40年頃まで続きました。しかし先人達の活躍により温泉揚湯会社を設立し毎分5トンの揚湯を確保しました。昭和40年中頃から石炭の斜陽と共に閉山が続き、人口の流失がありましたが、炭鉱会社は温泉娯楽施設(現スパリゾートハワイアンズ)などを設立し企業転換を図ったため、他の鉱山都市のような大きなダメージは受けませんでした。

 

スパリゾートハワイアンズ モノリスタワーは、常磐興産株式会社が運営しており、2012年2月に開業しました。いわきのエンターテインメント地区にあり、いわき湯本温泉まで歩いてすぐ、スパリゾート ハワイアンズまで歩いて 5 分です。 このホテルは、いわき市石炭・化石館「ほるる」まで 1.1 km、いわき市石炭 化石館まで 4.3 km の場所にあります。最寄り駅である、JR常磐線湯本駅から車で約10分のところにあります。"未来構想の、シンボルタワー先進のネオ・ジャパネスク・リゾートをキャッチコピーとしています。客室は、スタンダードからコネクトルーム、ユニバーサルルームがあります。館内には、源泉かけ流しのスパがあります。泉質は硫黄泉です。3万年前の化石海水と海洋深層水が源の蒼い温泉は日本三古泉のひとつに数えられています。浴場は源泉かけ流しの半露天風呂です。客室は宿泊するだけでなく、ここに住まう住人のように心地よい空間です。日常のフェンスを越えたリゾートを満喫でき、時にはフラガールとふれあう事もできます。

 

福島県いわき市の「いわき湯本温泉」温泉宿の多い湯本の街なかにある宿の1つで、お部屋は和室のみの総部屋数14室の小規模旅館ですが、宿泊者数が少ないおかげと大浴場が夜通しで利用可なおかげで、貸切状態で入れる時間が多いです。男女別大浴場はどちらも1階にあり、それぞれ内湯の浴槽1つのみですが、窓は開けられるようになっています。源泉掛け流しで一切の加水なしのため、いわき湯本温泉でも珍しく白く濁ることがある硫黄泉です。気温の影響などにより濁らない日もあるそうです。硫化水素臭はあります。

 

いわき藤間温泉くじらの湯は、「かんぽ」の宿いわきの中にある温泉です。目の前は、黒松林と白い砂浜が続く磐城海岸県立自然公園で、施設からは雄大な太平洋を一望でき、朝は素晴らしい日の出が、夜は美空ひばりの名曲「みだれ髪」で有名な塩屋崎灯台の灯りが印象的です。宿の目の前は、黒松林と白い砂浜が続く磐城海岸県立自然公園で、客室からは雄大な太平洋を一望でき、朝は素晴らしい日の出が、夜は塩屋崎灯台の灯りが印象的です。鮮度と味で定評のある海の幸に山里の味も添え、グルメや星空を眺める温泉もご満喫できます。温泉は、6種類のお風呂があります。「かんぽ」の宿では、塩化物泉の湯が日頃の疲れを癒してくれる事間違いなしです。塩化物泉の湯は、冷え性や疲労回復にも効果的です。大浴場をはじめ、家族風呂も充実しています。

 

蟹洗は、地元の人々には「ガニアラエ」とよばれていました。昔、武将がここで、泥で汚れたカニを磯で洗ってやったから、あるいは磯のカニを洗うような波がたえず打ち寄せていたから、または近くの鉱山から採れる鉱物を洗ったことから「金あらい」と呼ばれ、これが転用されたなど、諸説あります。ボーリングで温泉を掘り当てた会社は、平成8(1996)年7月、「太平洋健康センターいわき蟹洗温泉」として整備しました。蟹洗海岸は新たな趣きを見せることになりました。平成23(2011)年3月に発生した東日本大震災の津波では、海岸に接する同温泉施設も大きな破損を被り、さらに放射線被害の風評も広がりました。関係者の努力で営業再開にこぎつけたのは、平成25(2013)年7月でした。温泉は数種の内湯・展望露天風呂・サウナ・ミストサウナがあります。温泉は無色透明の優しい湯です。泉温が低いので、加温・加水・循環されています。太平洋側に面しているので、数種の内湯・露天風呂から太平洋を望めます。