温泉三昧10

 

 

「新観光秋田30景」に選ばれ、昔より民話で語り継がれる四季折々の自然豊かな「鶴ヶ池」のほとりに佇む一軒宿です。そこに湧く「あいのの温泉」は昭和42年に天然温泉として湧出しました。温泉や「鶴が池」の景色を存分に楽しめる宿です。全館から美しい水辺の景色を一望出来る施設で、施設は平成10年にリニューアルオープンし、自然豊で四季折々の自然の変化と落ち着きと、安らぎを醸し出す佇まいです。

 

かまくらで有名な横手市のJR横手駅から徒歩2分という抜群の立地条件が魅力の天然温泉。館内は落ち着いた雰囲気でロビーからは日本庭園が眺められ、市街地に居ながらにしてリゾート気分を味わえる。毎分720ℓ自噴の湯は、とろみがあり肌がすべすべになると評判で美人の湯としても有名です。駅周辺は高速バスのターミナルやホテル・デパートが建ち並び近代的な賑わいを見せている繁華街です。普通、東北の温泉は、山の中の物静かな所を連想しますが、この施設は例外です。

 

横手は歴史と文化が薫る、旅情あふれる城下町。宿は緑豊かな横手公園の高台に位置し、春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の「かまくら」と、横手の四季を身近に感じる絶好のロケーションを誇ります。「簡保の宿横手」は、横手駅から車で約10分。横手公園の高台にあり鳥海山を望み、町並を眼下に広がる絶好のロケーションです。また、街中のすぐ近くにあって明永沼を望み、横手城まで歩ける立地はナなにものにも替え難いです。お城のある横手公園は、春は桜、秋には紅葉も美しく、冬は雪の中の横手城は絵になります。豊かな自然に囲まれた気取らない雰囲気の庶民的な温泉ホテルは、アート作品を展示した開放感ある吹き抜けロビーは気さくな雰囲気です。旅の疲れを癒す天然温泉は露天風呂をはじめサウネに打たせ湯等多彩な浴槽設備が楽しめます。オススメは、木の温もりを伝える東屋風の庭園風露天風呂で、開放感たっぷりで体の芯から温まると評判です。

 

横手市の旧山内村に位置する南郷地域は、標高681mの南郷岳をはじめとした山々に抱かれた自然豊かな地域です。古くから、南郷岳に建立されている金峰山神社の維持管理を住民が行うことで、地域のまとまりが作られてきました。南郷夢温泉・共林荘は、湯田温泉郷から国道107号線を秋田側に少し入り、山中に分け入った位置にあります。地元密着型の温泉施設で、ここの温泉は、比較的新しく、平成2年にオープンしたものである。社長のこだわりなのか、建物の表示もパンフレットもカレンダーも、全て「南郷(夢)温泉」となっています。

 

企業などの保養地として人気のある大森リゾート村にある温泉施設です。公営の温泉施設なので料金がとても良心的な大森健康温泉は、すぐ近くに「大森リゾート村」があり、こちらは総合スポーツ施設でテニスコートやプール、野球場、多目的広場のほか、スキー場まで備えているという広い敷地が特徴です。スポーツで汗をかいた後に、大森健康温泉でゆっくり過ごす人も多いようです。広々とした大浴場と指導を受けられるトレーニングルームが人気で、健康増進に利用されています。浴室は、内風呂一つの小さめな温泉です。地元の人の利用が多い印象です。湯加減も良く気持ちの良い温泉で、ついつい長湯になってしまいます。館内若干暗く感じましたが、休憩所もあり自販機もあり清潔な館内でした。木の温もりが感じられ、ゆったりとした気分で天然気分が楽しめました。近くに温泉スタンドも有ります。

 

雄物川温泉「えがおの丘」は、大自然の中にある日帰りの温泉保険施設です。雄物川が見渡せる露天風呂が評判で、25mプールが4コース、歩行者用プール、ランニングマシン、ウェイトトレ-ニングマシンなどが設備されており、運動不足の解消や体力作りにも利用することができます。浴室は、大きな内湯があり、そこへ低い所から落ちる打たせ湯が注ぎ、またブクブクのジャグジーがお湯を撹拌し、なかなかいい感じです。窓側の廃湯溝にはは、お湯をオーバーフローさせてあります。お湯は無色透明で、源泉自体には匂いはなく、肌をこするとスベスベするアルカリ性の温泉を肌で感じます。右側には一部ジェットバス・左側は泡風呂となっています。ジャグジー風呂もあります。外の露天風呂は、2つの浴槽がありますが、使用されているのは1つだけでした。ヨシキリの鳴く雄物川の眺望が爽快で、湯上がりにはこちらで涼み、クールダウンするのに最高です。

 

「ゆとりおん」大雄は、2005年に横手市と合併した旧大雄村の中心部にある公共系の温泉です。横手市役所大雄地域局の目の前にある横手市運営の天然温泉です。心身の健康保持増進及びコミュニティ活動の利便性を図り、ゆとりある生活の実現、地域の活性化に寄与するために設置されました。薄暗い浴室には、アールのついた壁沿いに10人ぐらいが浸かれそうなメインの浴槽がありその右手に4~5人用の円形のジャグジーがありました。うす黄色で笹濁り、特徴のある匂いや味は感じられませんでしたが、ややツルツルする肌触りの熱めの湯が掛け流しされています。湯面からはっきりとした塩素臭が立ち上っています。浴室に掲げられた説明書きには、「塩素系薬剤で消毒のうえ、源泉100%として、温泉の理想である完全掛け流し」云々と書かれていますが、オーバーフローはありません。塩素系薬剤を添加した時点ですでに源泉100%ではないのは明白です。お湯そのものはキシキシ感が強く、浴後も長いことポカポカ感が残ります。

 

平安時代前期の女流歌人であり、絶世の美女と言われた小野小町は、湯沢市小野が生誕地とする伝承が残っています。しかし生誕地とされる場所は全国各地に点在してるので真偽は定かではありませんが、秋田新幹線の「こまち」はこの伝承に由来しています。横堀温泉は小野小町のふる里として知られる小野芍薬塚の近くで、横堀駅より徒歩5分、雄勝「こまち」ICより車で1分の便利さです。天然温泉の大浴場と玉川産北投石を使用したラジウム岩盤ミスト浴も人気です。入り口から入って立派な和風作りの廊下の奥に、男女別の浴室があります。十和田石を敷いた8人サイズの浴槽には無色透明なお湯が注がれておりますが、オーバーフローはありません。手前の小さな湯口からちょろちょろと温めのお湯が注がれています。湯温は熱めでビリッとした良く感がありますが、温泉の香りは感じられません。湯を口に含んでも全くの無味です。浴槽の真ん中には温浴効果を高めるためにラジウム鉱石を囲ったカゴのような柱が立てられています。

 

秋田県湯沢市の中でもかなりの山中に泥湯温泉はあります。この地域には3軒の宿が有ります。泥湯と言っても、泥の湯が湧いている訳では有りません。白濁りの硫黄泉が湧いています。 この地域の広範囲にわたって火山活動が活発で奥山旅館に通ずる道路アスファルトが高温のため維持出来ず、工事用の厚い鉄板が敷いてある道路を通って行くのです。その場所に長時間駐車すると、タイヤが溶けてしまいそうです。泥湯温泉は、藩政時代に開かれ後に「明治の宿」として栄えて来た歴史有る温泉郷です。その名のとおり温泉の湯は白く濁っており、この白濁色の湯は古くより伝わる天狗の伝説があります。それは、天狗が乙女のために、温泉に入りやすいように色を変えたという伝えです。地獄の泥が地中からボコボコと泥が湧き出る様を見ていると、何故泥湯という地名がついたか頷けます。前回泥湯温泉は、暖かい季節に訪れましたが、この度は雪の泥湯を訪れました。更衣室の槇ストーブの温かさが嬉しいです。

 

泥湯温泉は山を越えると宮城県という秋田県の最南端にあり、栗駒国定公園内に位置する手付かずの自然のなかでゆっくり過ごせる温泉地です。山懐に佇む秘湯の雰囲気があって宿が並ぶ地帯はいつも硫黄の匂いと蒸気がたちこめています。室町時代に開湯したという歴史ある温泉地には3軒の温泉宿があって、小椋旅館は2番目に大きな旅館です。小椋旅館には全部で3つのお風呂があり、もちろん全て源泉掛け流しの100%天然温泉です。「山の湯」と書かれた浴場棟を入りますと、薄暗い館内は天井が低くて床が軋み、山奥の秘湯らしい鄙びた風情たっぷりです。男女別の内湯があり、至って古典的且つシンプルなお風呂があります。総木造の浴室には四角い浴槽が一つと洗い場の水栓が2つ、そして奥の方には打たせ湯も用意されています。総木造の浴槽にはパイプから源泉が投入されており、縁からしっかりと溢れ出ていました。湯船のお湯は薄いグリーンを帯びた明るいグレーに濁っており、浴室に入った時には浴槽内のステップが目視できましたが、私が湯船に入ると槽内の沈殿が撹拌されて濁り方が強くなり、透明度がほぼゼロになってしまいました。お湯を口に含むとマイルドな酸味があり、口腔を少々収斂させます。湯面からは仄かにイオウ臭や泥のような匂いが漂っています。ややぬるめの湯加減となっており、じっくり長湯を楽しめました。

 

川原毛地獄は、青森・恐山、富山・立山と並ぶ日本三大霊地の一つです。硫黄ガスの噴気孔を間近に眺められる遊歩道が整備され、200mの標高差を散策できます。周りの山は木々が生い茂っているのに、その一帯だけは草木も生えず、真っ白い異様な光景が広がり、まさに「地獄」を連想させる風景です。所々から硫化水素や水蒸気の白煙が「シュー」という音をたてて噴き上げており、硫黄独特のにおいが漂っています。吹き出る熱水と湧き水がほどよく交わって流れている川が、全て天然温泉で、自分に適した湯温のところで温泉が楽しめます。当然の事ながら、上流ほど湯温が高くなります。



駐車場から下を覗くと噴煙が噴き出しているのが見えます。渓谷を流れる皆瀬川沿いに遊歩道があり、直ぐ側の岩肌から蒸気が噴き出しています。摂氏90度以上は有るでしょう。流れる川全てが温泉です。こんな露天風呂が他に有るでしょうか。石で流れをせき止め、自分専用のお風呂を作るのです。多少のギャラリーは覚悟の上ワイルドを楽しめます。川原毛地獄は、奇岩怪石が広がる荒涼とした山肌に、硫黄や水蒸気が噴き出すさまが地獄絵図に例えられこの名が付きました。日本三大霊地の一つで、奇勝と雄大な風景はまさに、地獄の様相を呈しています。神秘的ともいえる川原毛地獄山に囲まれてはいる露天風呂は、まさに格別の味わいがあります。

 

川原毛地獄は日本三大霊地のひとつで、昔の硫黄鉱山の跡地です。そこから徒歩で20~30分ほど下ると高さ20m程の川原毛大滝湯があります。多量に流れ落ちる滝が全て温泉で、滝壺が丁度良い湯船になっています。左側の緩やかな滝に打たれて、気持ちよさそうにしている叔父さん見えますでしょうか?勿論山ちゃんです。アップにしますと天然の露天風呂に打たせ湯!それに大好きな硫黄泉だから、大好きな温泉の一つです。

 

木地山高原は自然豊かな高原で、学術的にも貴重な自然を残しています。この高原は自然と触れ合うには絶好のロケーションです。ミズゴケを基とする浮島が発達した湿原で、約40数種の植物が群生しています。木地山高原には趣を異にする田螺沼、桁倉沼など大小6つの沼があります。標高700メートルの木地山高原に位置する温泉地で、栗駒国定公園の眺望がすばらしいです。木地山高原温泉は「秋田いこいの村」の施設内で、県道51号線沿いに建っています。三途川渓谷や河原毛大湯滝入口を過ぎて2~3km進んだ右手の奥に建っています。秋田いこいの村は、西栗駒の玄関口に位置し眼下に「つぶ沼」を見下ろし、近くには出力28800KWの地熱発電所など 地球のエネルギーを体験出来る見所がたくさんあります。

 

下の岱温泉は湯沢市中心部から泥湯方面に行く途中にあります。県道51号に大きな看板があり、その誘導で細い林道のような道を登っていきます。かなり狭い道で冬期間は大変だと思われます。施設は木をふんだんに使った立派な建物でした。民宿のような佇まいでシンプルですが、宿の規模の割には浴槽が大きいです。加水できる小さめの浴槽と、熱めの温泉そのまま掛け流しされている大きい浴槽があります。無色透明な湯は、ヌルヌルと肌触りが気持ちよい温泉でした。

 

小安温泉スキー場に併設しているキャンプ場「とことん山」にある露天風呂です。3段になった湯船の高低差が10mくらい、山の傾斜地を利用した露天風呂があります。男女とも同じ構造で各々3つあり、上の湯船は木造り、真中と一番下は岩造りです。脱衣所を抜けるとすぐに1段目の露天風呂があります。アブ対策のため洗い場は脱衣所のすぐ横にあり、ドアが閉まるようになっています。木組みで作られた風情のある浴槽で、パイプ湯口からうっすら硫黄臭が香るお湯が注がれています。浴槽中の壁中央付近に循環湯が注がれる湯口があり、こちらからも熱いお湯が出ています。周りは栗林になっていて、シーズン中は、お風呂の中で栗拾いができます。広大な敷地内には、キャンプ場・炊事場・スキー場マウンテンボードなどがあり、「とことん山」をベースに渓流釣りや森林浴散策など村内各地に行動半径を広げる人達も増えてきているそうです自然の景観を生かしたエリア内にアウトドアライフを快適にするための施設や設備も完備しています。テントやキッチン用品のレンタルも充実しています。

 

小安峡温泉は、秋田県の南の玄関口、栗駒から車で30分程にある温泉地です。宮城県へは花山を抜けて、岩手県へは須川温泉へと他県に繋がる交通の要になっています。村に沿って流れる美しい渓谷とのどかな自然が魅力の地です。元湯クラブは、小安峡大噴湯から車で一分の温泉宿です。宿の周りには、不動滝や樹齢200年を超えるブナの原生林がある女滝沢遊歩道があり自然豊かな環境に位置しています。木のぬくもりが優しい宿です。

 

温泉や稲庭うどんで名高い秋田県湯沢市小安峡温泉にある「多郎兵衛」は、四季折々の自然が美しい山間に佇む宿となっています。温泉は肌触り柔らかな湯を源泉掛け流しで堪能することができます。現当主が12代目という事は、江戸時代に遡る老舗の宿です。国道に面しており、見落とす事がないロケーションです。シンプルな外観に対し、館内はしっとりとした和風旅館の雰囲気を醸し出しています。お風呂を含めて、館内は地元の樹齢100年を越えた秋田杉で近年リフォームをしたそうです。「源泉掛け流しです。風呂は4カ所あり3年前にリニュアルしました。大浴場は秋田杉を存分に使った吹き抜けです。大浴場は石造りで、材料は九州の阿蘇から取り寄せたそうです。床が滑らないのと浴槽が石なのでほのぼのと温めてくれるようです。風呂が4つあるので、湯めぐりを楽しむお客さまもいて評判です。

 

栗駒山の北西方向にある小安峡温泉の中心部から国道398号線を宮城方面に少し車を走らすと、国道を挟んで二軒の温泉宿があります。その一つが阿部旅館です。付近は一面蒸気が噴出していて、国道沿いながらいかにも温泉地の中を通過していると思わせる環境です。宿は皆瀬川の支流の一つである大湯の沢に面しています。毎分920ℓという豊富な湯量があります。渓流をせき止めて造った野趣あふれる露天の川風呂を持っています。湯は皆瀬川から湧き出る源泉を使っています。渓流を眺めながら入浴出来る男女別の露天風呂は、緑濃い山間に囲まれてそのワイルドさに魅了させられます。新しくなった本館の中には、宿泊者専用の桧風呂の内湯があります主なお風呂は何と言っても宿の裏手の露天風呂です。宿の裏手の湯小屋には、今昔風呂、それに隣接している男女別の四角い浴槽の露天風呂、その下に野天風呂さらに沢の中に混浴の天然川風呂があります。

 

小安峡・大湯温泉にある「民宿・よし川」は、民宿と名乗っていますが民宿にしては立派な外観です。ココはすぐ下が渓谷になっている立地で窓からは渓流が眺められます。玄関入口際には木の葉の湯源泉を汲む場所があります「よし川」は、美しい清流に面して建つお宿です。変に民芸調ではない清潔な造りが印象的です。廊下や広間の床がピカピカに磨かれて、小さいながらも手入れの行き届いたお宿のようです。階段を下って一番奥へ向かうとそこに男女別の浴室があります。脱衣所はエアコン完備で浴後の汗を止めるのに役立っています。浴室は窓の外の緑が目に入ります。すぐ横を皆瀬川の渓谷が広がり,湯面に写る緑色がとても美しいです。浴槽はひのきで作られており,浴槽の底にもひのきのスノコが敷かれています。湯口もこれまたヒノキ製で上品にお湯が注がれています。お湯は無色透明,無味無臭でやや熱めで,つるつる感があるアルカリ泉です。加水は一切しておらず,自然に冷ましてから注がせています。浴槽は透明なお湯が一際引き立つような造りをしていて,美しさを倍増させています。

 

湯沢市では、高齢者及び身体障害者の福祉の向上並びに健康増進を図り、併せて温泉を利用した市民の憩い及び交流の場として、湯沢市リフレッシュ交流センター「ほっと館」を設置しています。院内駅からほどちかくにある温泉施設。遠赤サウナや水風呂がある大浴場には気泡湯やジェットバスが付いている広々とした湯船があります。旅人の疲れを癒すとともに、地元の人に親しまれるくつろぎの空間です。施設は、左が風呂、右に大広間です。浴場内には、大浴場、ジャグジー、遠赤サウナ、水風呂があり、シャンプー、ボディソープがあります。浴室は内湯のみで、10人サイズの大浴槽がメイン浴槽です。その右に5人サイズのジャグジー、ジェットバスがあります。源泉は湯ノ沢から引湯しています。やや熱めの湯は無色透明で特徴は全くなく、よく臭いを嗅いでも塩素臭がするぐらいです。温泉は循環で使用されています。周囲は自然豊かなところですが、浴室の窓はすりガラスで景色は全く見えないです。

 

秋の宮温泉郷は、栗駒山の麓をうるおす役内川のほとり、武者小路実篤などの文人にも愛された風光明媚な保養地です。秋田県最古の温泉地として知られる秋ノ宮は、その名にふさわしく静かで落ち着いた佇まいを見せます。各宿がそれぞれに源泉を持っている極めて贅沢な温泉地で、せせらぎの音を聴きながら浸かる露天風呂には、桃源郷の趣きさえ感じられます。秋の宮温泉郷は、秋田・山形・宮城3県の県境の山の中に位置しています。雄物川支流の役内川に沿って幾つかの温泉が点在しています。メインの道路(R108)は、宮城県側の鬼首や鳴子温泉に通じています。秋の宮山荘は古い国民宿舎を建て替えて、1996年に再開したもので、ほてる会社と共同して第三セクターの形で運営しています。リゾートホテル風の公共の温泉宿ですが、豪華で清潔な雰囲気になっています

 

地域住民の町おこしのアイディアとして生まれたのが「川原の湯っこ」です。「湯っこ」とは、この地域の言葉で「温泉」のことです。役内川の川原は温泉が湧く場所があり、スコップで自由に川原を掘って自分だけの足湯をつくることができます。掘った穴の湯に足を浸すと、野趣あふれる温泉気分を満喫できます。掘るためのスコップがあり、誰でも自由に掘ることができます。足ふきタオルもご用意してあります。皆様が気持ちよく利用できるよう地域の方々が準備しているものです。

 

秋田県の最南端、栗駒山系の秋の宮温泉郷は温泉宿が十軒程ひっそりとした、佇まいを見せ、湯量豊富なことと県内でも一番古い温泉地として知られています。周囲の山に囲まれた豊かな自然の中、林の中からこぼれる柔らかい陽ざし、清流の音を身体いっぱい感じ、四季の移り変わりを肌でうけとめ、日頃の雑多な疲れを癒すにはこの温泉地が一番です。「新五郎」は、湯玄関を上がって右手に浴室があり、2つ並んでいるうちの奥側が男湯です。浴室は内湯のみですが、湯治宿とは思えない清潔感のあるタイル貼りに統一されています。浴槽は6~7人は同時に入れそうな大きさがあり、その縁をグルッと廻るようにして檜のカバーが這わされており、カバーの終着点から突き出た口より源泉がチョロチョロと注がれています。投入量が絞られているのは湯温調整のためかと思われます。お湯は無色透明で薄い塩味とパラフィンっぽい薬品的な味・匂いが感じられますが、味・匂いともに薄くてアッサリとしていました。少々トロミのある湯船に浸かると、入りしなはちょっと引っかかる感じがあるのですが、肌に馴染むとサラスベ浴感が全身を覆ってくれました。浴室の奥には打たせ湯があり、室内に滝のような音を轟かせていました。

 

古川からなら鬼首峠を越え、新庄からなら国道13号から108号を役内川沿いに進むと、そこが秋の宮温泉郷です。豊かな自然と清流に育まれた11軒の温泉宿があなたを待っています。日帰りの利用から長期滞在まで、皆様のペースに合わせてご利用できます。保養センター太郎兵衛は、目の前を清流役内川が流れ、また秋の宮の昔の風物を伝える秋乃宮博物館や足湯「川原の湯っこ」といった名所まで至近の好ロケーションです。浴室は、装飾性の少ない実用的な造りです。地味な雰囲気の浴室にあって、男女の仕切りはガラスブロックとコンクリブロックが交互に組まれており、向こう側が見えるか見えないかという、ちょっとしたエロチックな意匠が施されていました。浴槽は5~6人サイズで、天井を這ってきた配湯パイプが湯船へと潜り、槽内底部にて源泉が投入されています。館内表示によれば清掃時のみ加水されるそうですが、利用時には加水されている様子は無く、鮮度感も良好でしたから、完全掛け流しに近い状態だったものと思われます。お湯は無色透明で薄い塩味を有し、食塩泉にありがちなフンワリとした温泉臭を漂わせていました。湯船に浸かるとちょうど良い湯加減で、弱いツルスベ感があり、湯上がりもしばらくは温浴効果が続いて、汗がなかなか引きませんでした。昔ながらの湯治宿風情が漂う静かなお宿で、新鮮な掛け流しのお湯を楽しめる、素敵なお風呂でした。

 

幹線道路から坂を下った行き止まりに一軒宿鷹の湯温泉があります。自然の樹木の間を通りますと四季折々の自然色を楽しむ事ができます。道幅が狭かったですが、鷹の湯温泉の私設道路のようでしたので交通量が少なく、路上に車を止めて写真撮影もゆっくり出来ました。この時期四季を通し一番美しい光景ですね。駐車場の紅葉も目の覚めるような色合いです。玄関には 「日本秘湯を守る会」の提灯が目を引きました。敷地内に源泉の湧出口があり豊富な量のお湯が湧き出ています。豊かな自然に囲まれた秘湯の宿、宿の前は役行川が瀬音を立てて流れています。山々の四季の色合いを映し出す清流を目の高さに眺める露天風呂が何とも言えない満足感がありました。

 

秋の宮温泉郷は秋田県内で最も古い温泉地と言われています。R108号線は雄勝町から宮城県の鳴子町に抜ける道路で、情緒溢れる温泉が点在しています。役内川沿いに散在する自然豊かな環境の中にあります。俗化されていない雰囲気は文人にも好まれ、武者小路実篤の「稲住日記」で有名な温泉です。そのほか伊藤永之助らが長く逗留しました。栗駒山麓の高台に、純和風造りの風格ある一軒宿「稲住温泉」があります。旅館の裏庭には赤松の林が広がる自然庭園があります。清流「荒場川」に面する露天風呂は入浴しながら四季折々の素晴らしい渓谷美を楽しむ事が出来ます。また、豊かなブナ林から庭園に流れ出る清らかな水の音が、安らぎと潤いを与えてくれます

 

秋の宮温泉郷は栗駒山の山の中にひっそりとたたずむ秋田県では最古の温泉といわれています。宝寿温泉は早朝から日帰りも営業しております。ここはややぬるめの温泉です。ここの施設は無人で、向かいの「峠の駅」で入浴料を払って入る、無人販売所のような温泉です。建物自体はちゃんとしていて、たぶん先代「峠の駅」だったりしたんじゃなかろうか。かつての「峠の駅」だったとおぼしき、建物右側部分は、閉鎖されてて廃墟状態で、左半分の温泉部分だけが生きながらえてます。薄灰色のにごり湯でしっとり美肌によく、源泉100%掛け流しの温泉は、「肌がしっとりすべすべになる」と言われる美肌の湯です。少しぬるめの温度で、ゆったり浸かるのにぴったりです。

 

国道108号、秋ノ宮温泉郷と鬼首道路との中間点あたりに、湯ノ又温泉入口の看板が立っています。そこから狭い道路を上って行くと、一軒宿の「湯ノ又温泉」があります。大自然に囲まれたこの施設の雰囲気は、他の温泉地では味わえない時間が過ごせる温泉です。近くには、湯の又大滝があり、高松岳登山コース入口の展望台からの眺めがよく、四季を通じて楽しむことが出来ます。湯の又大滝は落差が40mあり、ゆざわジオパークのなかでも小安峡の女滝に次ぐ大きさです。