温泉三昧4

 

 

屈斜路湖のほとりにひっそり佇む露天風呂です。国道から砂利道を折れて進むと、その名のとおり、直径20mほどの大きな湯池が現れます。湖畔に広がる森の中はとても静かで、いつでも心地良い空気が流れている場所です。湯池は、湖岸より湧き出す温泉を囲ったとてもシンプルで開放的な造りです。湯池の脇には男女別の簡素な脱衣所が建っていて、脱いだ服を置いておくことができます。湯温は少々ぬるめで、いつまでも入っていたい温かさです。混浴の大野天風呂からの景観と開放感は抜群でこれぞまさしく北海道の露天風呂という感じがします。

 

その昔、アイヌの言葉で「ワッコチ」(魚の尾の付け根のくびれの意味)と呼ばれていた半島に「和琴」という美しい日本語を当てたのが、明治、大正期に活躍した土佐出身の大町桂月です。層雲峡の命名者としても有名な北海道に縁の深い文人です。「桂月の湯」はその和琴半島入口から約1km屈斜路湖の東湖畔に位置し、湖面すれすれに枝を広げた大木の木陰にある露天風呂です。近くの岩間から湧く48℃の湯を波打ち際に手作りの湯船を掘って溜めている原始的な温泉です。目線に広がる屈斜路湖の静で少し寂しさの漂う風景は「桂月」の見た風景そのもの」と思われます。

 

屈斜路湖畔和琴半島の東岸にある無料の混浴共同浴場です。和琴露天風呂から徒歩で(散策路)7~8分の距離に有ります。湖畔にひっそり佇む湯小屋があり、脱衣所・浴槽とも一つだけつまり純粋な混浴です。湯は熱く、おまけに温度を調整する水は有りません。もっとも、表は大きな湖が有る訳ですから、用意してあるバケツで数十回往復すれば適温の温泉を楽しむ事ができます。日によっては適温の日も有るそうです不思議です。内湯から湖に流れ出る湯小屋の裏手が適温でした。

 

和琴温泉は釧路市の北方面に位置する弟子屈町の温泉地。阿寒摩周国立公園にある屈斜路湖の南西部に位置する和琴半島の湖畔沿いに温泉が湧出し、いくつかある温泉の総称です。屈斜路湖は、北海道東部の観光拠点です。湖に突きだした和琴半島は特に観光客の集まる所です。その半島のくびれに無料の露天風呂がかり賑わっています。長さ20mほどの半月形の露天風呂は底から温泉が湧き出て位置によって温度差があります。観光客が多く集まる所なので水着を着て入浴するのが良いです。道東の無料野天風呂は数多くありますが、冬期間でない時期に入りますと結構熱い所が多いです。

 

屈斜路湖のほとりの露天風呂。秘湯として知られるコタンの湯は、広々とした湖に面した石造りの湯船。地元の方による清掃が行き届き、とても清潔です。男女別の脱衣所も設けられていますから、着替えをするのも安心。ただし湯船は、真ん中の大きな岩が男女を分けていますが、基本的には混浴と同義。そのため、水着の着用やタオルを巻いての入浴もOKです。お風呂の水面は湖面とほぼ同じ高さ。冬には目の前に白鳥たちが浮かび、さながら白鳥と混浴しているかのよう。また、湖が金色に染まる黄昏時は、誰もが息を飲むほどの美しさです。数多くの雑誌、テレビで取り上げられてきたコタン温泉です。

 

砂浜を掘ればたちまち露天風呂の出来上り!そんなワクワクするような楽しい場所が、ここ砂湯。頑張り次第でお好みのサイズの露天風呂を作ることができますから、小さな子ども達はもちろん、大人たちも思わず童心に帰って砂を掘ってしまいそう。湖畔にはキャンプ場やレストハウスがあり、お土産を買ったり食事をしたりする観光客で一年中にぎやかです。温泉熱で暖かいため、厳寒期でもここだけは凍ることはありません。シベリアから渡ってきたオオハクチョウたちが群れをなして休憩する冬の風景は、砂湯の風物詩にもなっています。

 

弟子屈温泉の事を、摩周湖に一番近く便利なことから現在は摩周湖温泉と呼んでいます。この温泉は、摩周パークホテルの初代「本山七右衛門氏」が明治18年に温泉経営の為に定住した道東最古の温泉です。ホテルパークウェイの湯は、毎分4000ℓを湧出する豊富な源泉に恵まれ、それを利用したティラピラの養殖場を持っています。ティラピラの味や姿が鯛に似ていることから、「摩周鯛」と名付けられ宿の名物料理になっています。又、この地は真冬の気温が氷点下28~30℃にもなり、ダイヤモンドダストがよく見られ冬の観光名物になっているとの事でした。

 

屈斜路湖湖畔川湯温泉は、湯量豊富にそそぐ「酸性硫黄泉(酸性明礬緑盤泉)」です。日本では群馬県の草津温泉や大分の別府温泉に代表される、全国でも屈指の名湯です。透き通ったその湯は、金属を浸すとたちまち黒ずんでしまうほどの、強酸性で、湯に浸かると、ピリッと引き締まるような感触がありますが、強い殺菌作用があることから、慢性皮膚炎などに効果があるといわれています。豊富な湯量と泉質を誇る川湯温泉は、神秘的な佇まいで知られる摩周湖や屈斜路湖に挟まれた、絶好の立地も大きな魅力です。「湯の閣池田屋」は屈斜路湖から10kmで、庭の景色が望めます。4つ星の旅館です。露天風呂は建物より離れ、屈斜路原始林に隣接して作られているため露天風呂の周りは自然がいっぱいです。景色は季節に合わせて見られるほか、露天風呂の周りでは野生のリスや小鳥たちが巣箱によって来ています。

 

屈斜路湖ホテルは、北海道東部・阿寒国立公園の屈斜路湖畔・仁伏温泉にあります。温泉は24時間豊富に湧き出る「源泉掛け流し」です。大風呂にゆったりと浸りながら移り変わる湖の景色を眺めていると、まさに人生の休日を感じられます。夏は、湖水周辺での水遊びや散策、冬は全面結氷する湖にシベリアからオオハクチョウが飛来します。川湯温泉と砂湯の中間にあって、摩周湖や知床などの観光拠点に最適です。内湯には壮大な屈斜路湖に面して大きな浴槽が一つ。「水晶の湯」と呼ばれる仁伏温泉特有の澄んだ温泉がそのまま掛け流しです。窓のすぐ目の前が屈斜路湖です。浴槽の片隅にある湯口から47.6度の温泉が注がれています。コップが置いてあるので飲泉も可能です。単純泉ですがかなり温まります。浴槽の底に敷き詰められた玉砂利は屈斜路湖の碁石浜から採取された仁伏温泉の名物です。現在は採取禁止だそうです。長い通路の先に男性用露天風呂があります。女湯の露天は内湯に直結しています。露天風呂も屈斜路湖に面して作られているので爽快な気分です。

 

ウトロ市街地から知床峠の方へ海岸線を2kmほど走ると、「むらの湯」のある「しれとこ自然村」の案内標識があります。そこから500mほど、細い道を上っていくと施設があります。高台にあるため、露天風呂からはオホーツク海が一望出来、真冬には流氷も見る事が出来るそうです。温泉は黄土色濁りで鉱物臭のある塩辛い湯が豊富に掛け流しされており、熱めの湯は入り応えがありました。炭酸水素を含むため滑らかさもあります。オホーツクの沖を航行する漁船のエンジン音が、心地よく聞こえてきます。

 

岩尾別温泉は2005年に世界遺産にも登録された知床にあり、知床五湖からも近い大自然に囲まれた静かな温泉地です。知床はアイヌ語でシリエトクと言い、「地の果てる所」「という意味があります。ホテル地の涯は温泉宿としては日本最北東にあり、道道93号線が通行止めになる11月上旬~4月下旬以外に営業していています。羅臼岳登山道が近くにあるので登山されるかたの拠点としても、また、知床の自然散策のお休み処としても人気のホテルです。温泉は、宿泊客専用の内湯と露天風呂と丸木風呂がホテル中庭にあります。昔は混浴風呂になっていたが、今は分かれているようです。ホテルの源泉は自然湧出61℃と熱いお湯なので加水していいますが、すべて掛け流しです。ホテルは、大自然に佇む源泉かけ流しの天然風呂が自慢だという。露天風呂に入りながら、春は新緑、秋は紅葉を楽しむことができます。また、うっそうと生い茂る原生林をバックに、大自然に溶け込んだ庭園岩風呂も楽しめます。男女共に湯浴み着を用意しており、男女別の内湯も併設しています。内湯を出た所に、屋根付きの半露天風に丸太の湯が2つ並んでいます。加水し調整された湯が掛け流されています。

 

自然が造った天然の湯壷が三段なのでこの名です。湯は「ホテル地の涯」方面の源泉を引いて分配箱で上段の湯と中段の湯に分配しています。面白いことに中段の湯の湯温が一番高く、苔生した周囲の岩肌にアクアブルーを帯びた透明の湯壷が見事です。脱衣所はありません。登山客やバイクで来る若い旅行者でにぎわっています。当然混浴で、露天風呂の周りは森の中で、静かにせせらぎの音が聞こえます。湯船は斜面にそって3段に作られて、それぞれ3~4人入れるほどの大きさです。お湯はやや熱めにしてあり、澄んだ気持ちの良いお湯です。空を見上げると木の枝がドームのように覆っています。いろいろな鳥の鳴き声も聞こえてきます。

 

岩尾別温泉露天風呂には三段の湯のほかに「滝見の湯」という露天風呂もあります。三段の湯から滝に向かう途中(三段の湯から約50m離れた場所)にひっそりと佇む岩風呂があります。石積みが目隠しになっている。2~3人も入れば一杯になりそうな楕円形の露天風呂で微緑を帯びて見えるが、殆ど無色透明です。源泉は近くの岩場から引いているようです。女性専用という噂もありますが、公式HPには混浴となっている。目の前に落差約5mの滝があります。知床の森の深い位置なので、野生動物の多いところです。何事もなく入浴できてよかったです。

 

ウトロはオホーツク海に面した漁港で、知床最大の観光拠点です。町を見下ろす高台である夕陽台に1972年にウトロ温泉が開発され、ここに大型観光ホテルが並んでいます。夕陽台の湯は知床斜里町ウトロの市街地から温泉街に向かう坂を登ったウトロ港を見下ろす高台の上にあり、木立の中にログハウス風に建てられた公共温泉施設です。露天風呂と内風呂があり、露天風呂は薄い茶褐色のお湯で塩味がします。夕陽台というので期待しましたが、残念ながら木々が邪魔をして海は見えません。内風呂にはシャンプーなども備えられていて、キャンプ場に併設された温泉と思えばたいへんすばらしい設備です。浴室はシンプルで5~6人サイズの内湯が1つです。浴槽には淡緑色の透明感のあるお湯が張られています。小さいながら露天風呂もあります。岩風呂になっていて知床の海から吹く風が心地良いです。

 

女満別空港より車で約2時間。JR知床斜里駅よりバスで約50分。ウトロ温泉ターミナルから徒歩約5分。知床の地で60年、ウトロ温泉「知床グランド・ホテル北こぶし」は、世界自然遺産・知床にある大自然に囲まれた、壮大なオホーツク海の大パノラマを望む大型リゾートホテルです。世界遺産知床は遊びの宝庫です。息をのむ雄大な大自然に、深紅に燃える夕陽、壮大な流氷原、手つかずの自然に暮らす野生動物たち。悠久の時に育まれたロケーションの中で、自分だけの知床時間を、存分に過ごせます。ウトロ港に面した、最上階大浴場など好立地を活かしたウトロ温泉は、ナトリウム-塩化物泉でよく温まると評判の湯です。ウトロ港に建つ「知床グランド・ホテル北こぶし」は、ウトロ随一のゴージャスなホテルですが、その大浴場・露天風呂もオホーツク海を一望にして、圧巻です。「なんといっても絶景。ここのお風呂は外せません」と力説するのはテレビ朝日『秘湯ロマン』を監修し、出演もする温泉達人・飯出敏夫さんです。湯船につかると、どこまでも続くオホーツク海に浸かっているような感覚になります。眼下をすべるように飛ぶカモメや冬期の流氷など、より知床を身近に感じながら湯浴みを楽しめます。

 

ウトロ市街地から国道334号で東方向に向かうと、ウトロ海岸沿いに創業32年の「国民宿舎桂田」があります。当初は1975年に深度503m掘削したウトロ眺洋台泉源を利用していましたが、現在は、1997年に深度620mまで掘削した赤澤温泉を利用しています。赤澤温泉は温泉地名ではなく、泉源所有者の赤澤さんに因むものです。昭和の香りが漂うロビーは実用的な作りです。浴室は、民宿を思わせるようなコンパクトな造りで、亜麻色の濃淡のタイルが張られた室内には、海に面した窓の下には3人サイズの浴槽が据えられています。湯口の下には温泉に含まれる成分によって赤茶色に染まっています。湯船のお湯はチェックインした日には若干赤みを有した山吹色に弱く濁っていましたが、時には灰色と緑色が混在したような黄色に混濁するそうで、コンディションや室内照度によって見え方が変わってくるようです。湯口のお湯を掬って口にしてみると、塩味+出汁味+金気+石膏+炭酸がミックスされた味が感じられました。入浴中の肌への泡付きこそありませんが、意外と炭酸味がはっきりしていたように記憶しています。宿自慢の露天風呂は、オホーツク海を一望できます。大海原を眺望できるロケーションで火照った体を海原から吹いてくる風でクールダウンさせると爽快この上ありません。

 

広大な斜里平野の東端、オホーツク海を望む斜里町峰浜に自然休養村管理センターはあります。斜里市街とウトロの中間にあるので、知床観光は勿論、単純硫黄泉の天然温泉で旅の疲れを癒せます。知床連山の一座、海別岳(1419.3m)の北麓にあるウナベツ温泉は、斜里町にある温泉地で、知床半島の付け根に位置し、流氷を見ながらスキーが楽しめるウナベツスキー場の敷地内に3棟の建物が並びます。ウナベツスキー場スキーハウス・ウナベツスキー場ロッジ・ウナベツ自然休養村管理センターです。ウナベツ自然休養村管理センターはウナベツ温泉に建つ一軒宿で、日帰り入浴も受け入れています。浴場はシンプルな造りで露天風呂もありませんが、肌がつるつるになる温泉として地元の愛好者が多いのが特長です。極微乳白色を含んだほとんど透明の湯が、湯口から毎分約10?注いでいます。知覚的には、微弱玉子臭、微弱塩味で、溢れた湯は湯縁からオーバーフローしています。アルカリ性のつるつるした浴感あり。泉質は掘削直後の単純硫黄泉からアルカリ性単純温泉に変わっていますが、資料によると掘削してから数ヶ月後には、療養泉の定義に対して硫化水素イオンになっているので、昔からアルカリ性単純温泉だった可能性もあります。

 

8月は、一般車は乗り入れ禁止となり、バスで行かなければならなりません。バスへ乗る停留所は3箇所あります。「知床自然センター」「臨時駐車場」「ウトロ温泉ターミナル」がありますが、前日泊まったホテルの駐車場にレンタカーを停めさせて頂いて、斜里バス・ウトロ・ターミナルからバスに乗りました。往復乗車券を買いましたウトロ・バス・ターミナルは、世界自然遺産「知床」の玄関口JR知床斜里駅に隣接し、知床(ウトロ温泉)方面へ乗り継ぐバスのターミナルです。道路は、バス一台が走るのにギリギリの道幅でエゾシカも飛び出てくるダート道路です。湯の滝バス停に到着して、先ず水着に着替え、素足だと川底が滑るので滑り止めの靴(私の場合はチカタビ)に履き替えました。



バス停から川底の岩盤を上ります。登り始めは緩やかで温泉の温度もそれほど熱くはありません(ほんのり暖かい程度)時々湯溜まりがあって浸かれるような箇所もあります。当然、そんな湯だまりを見逃さず入ってしまいましょう。全国的に有名になった“カムイワッカ湯の滝”は、シーズン中は多くの人でにぎわいます。流れ落ちる湯の川を登っていくのは気持ちのよいものです。滝の上部は落石の恐れがあるため、一の滝まで行くことができます。一の滝までは入口から川の中を歩き、10分程かかります。

 

北海道清里町にある道の駅です。清里町は北海道の東側、道東地域に位置します。摩周湖の伏流水が湧き出ているのが清里町にあり神の子池と呼ばれています。清らかな水が美味しい野菜を育てるので地元の野菜を使った料理はとても美味しいです。清らかな水は全国的にも評価の高いいも焼酎「北海道清里」を産み出しました。気持ちの良い温泉も水が綺麗だからです。パパスランドさっつるは観光の拠点として温泉、レストラン、新鮮野菜、特産品を提供しています。施設は、かけ流しの天然温泉です。オホーツクを1日堪能した後、またパークゴルフで汗を流した後など、様々な活動のしめくくりに温泉でゆっくり疲れをとることができます。お風呂は内湯が2つあり、奥が「あつ湯」で、手前が「ぬる湯」でです。少し薄い緑に見えますが無色透明のお湯です。刺激のないお湯なので入りやすいです。露天風呂もあります。

 

羅臼の町から知床峠へ通じる国道を車で3kmほど走ると、キャンプ場入り口から羅臼川が削った深い渓谷に掛かる「いで湯橋」がありその橋を渡ると、原生林の中に湯煙が上がるのが見えてきます。24時間無料で入浴出来る「熊の湯」は、含食塩硫黄泉の露天風呂です。知床峠に向かう山腹にあるだけに眺望も素晴らしいです。それゆえ、「熊の湯」には、地元の人のみならず多くの観光客が立ち寄り、賑わっています。日本最後の秘境、知床の秘湯の一つで、明治時代の地図にも載っていますから、歴史は古いようです。

 

セセキ温泉は、知床半島最東端にあり、相泊温泉より少し手前に位置しています。個人の方が掘った温泉を一般に開放しています。その個人の方とは、漁師さんで主に羅臼昆布などを扱っています。セセキ温泉は、満潮になると海の中に沈んでしまいます。従って干潮の時間に行かないと入浴することは出来ません。セセキのバス停の前から海岸へ降りて行った波打ち際にあり、水平線には国後島の山並みを見る事ができます。残念ながら私が訪れた時は潮の引き初めで、気温も低かったので入浴出来ませんでした。

 

相泊温泉は知床半島の東岸の集落にある露天の温泉です。相泊集落は知床半島の先端へ向かう道路の終点にあります。ここから先は車では行けません。半島の先端への交通手段は船のみになります。日本最北東端に位置するこの温泉は、明治32年セセキ温泉同様「堀内市太郎氏」によって発見され、昔は「ドブ湯」と云われていました。砂浜ではなく、玉石の海岸線に木の枠で出来た温泉がありました。この温泉は相泊の漁師が昆布漁で冷えた体を暖めるために作られたものなのです。浴槽の底の小石の間から熱いお湯が湧き出ています。お湯は澄んだ食塩泉のようでした。



 

川北温泉は知床半島の付け根にある標津町の温泉地で、標高約310mの山の中にある秘湯として知られます。周辺は森ばかりで、熊の巣と言われるほど熊の多い場所です。明治時代頃に、竹沢の湯が開業したのが川北温泉の始まり。その後、温泉宿がいくつか廃業し、今に至ります。川北温泉は、以前あった町営の温泉保養所が台風で破壊、その後タイル張りの浴槽だけがのこりました。その残った施設を地元の温泉愛好家達が、木造の脱衣所などを造り、温泉を引き直し、新たな無料の温泉を立ち上げました。

 

茅沼温泉は釧路市の北部に位置する標茶町の温泉地。釧路湿原国立公園の北端に位置し、摩周国道(国道391号)を曲がって、北海道道959号に沿って約2.5km進むと、終端附近にあるのが一軒宿のくしろ湿原パーク 憩の家 かや沼で、シラルトロ湖を臨む小高い丘にあるくしろ湿原パークという複合施設の一つです。釧路湿原のシラルトロ湖畔に湧く温泉で、釧路湿原国立公園で唯一の天然温泉です。浴場内には露天風呂が1つ、内湯が2つ、岩風呂が1つ、打たせ湯が1つ。タイル張りの浴室はうなぎの寝床のように細長い造りで、両脇に浴槽が配置されています。

 

鶴居村は、その名の通り国の特別天然記念物タンチョウが数多く棲息する地であり、冬には華麗な舞を村内の給餌場で見ることができ、また夏にはここを起点として、釧路湿原・阿寒・知床の道東三大国立公園へ足を伸ばすのにも適した位置です。温泉は、ろ過・循環はもちろんの事、加水・加熱すらも一切行わない、源泉100%かけ流しの天然温泉です。源泉温度は、比較的高温の為、季節ごとに湯温を熱交換器及び、各浴槽に注ぐ湯量によって温度調節を行っています。山に囲まれて建つ落ち着いた雰囲気の温泉ホテルで、たんちょうをモデルにしたオブジェや絵をかざった吹き抜けのロビーラウンジを備えています。

 

ナウマン温泉は、ナウマン象化石発掘の地「忠類」に佇む、古代のロマンを感じる温泉宿です。「日本一の清流」と言われる歴舟川のパワーストーンに囲まれた石造りの館で、不思議なパワーを体感できる美肌の湯とも称される肌触り柔らかな温泉です。1969年にナウマン象の化石が発掘され、日本で初めて全身骨格の復元に成功したことから、忠類はナウマンがシンボルになっています。1992年に温泉の掘削に成功し、ナウマン温泉と名付けられました。日高の山で採られた丸い麦飯石が埋め込まれている一風変わった外観は、ここ忠類村で化石が発見されたナウマン象の肌をイメージして造られたそうです。