オーニソガラム・サンデルシーは、南アフリカ原産のキジカクシ科オオアマナ属の春植え球根です。 オオアマナ属は、ほとんどが秋植え球根ですが、このサンデルシーは春植え球根になります。 また、オオアマナ属の中では大型で、草丈は50㎝ほどですが1mを超える長い花茎を伸ばして、その先に一重の白い花が集まって咲きます。秋咲きの本種と春咲きのの4種が総称されてオーニソガラムで流通しています。花序は球形で、中央部にある小さなつぼみを包む緑色の苞葉はキクの花のようで、1小花に1枚の苞葉がつきます。花が開くと花梗が伸び、苞葉は褐変し花梗の基部に残りますか、落下します。
カッコウアザミ属は、戦前から栽培されていたのは、カッコウアザミ でしたが、現在栽培されているのは、ほとんどがオオカッコウアザミです。メキシコ原産の、半耐寒性常緑多年草または亜灌木ですが、園芸上は春播き一年草としています。草丈は15〜20cm、切り花用種や四倍体の「ブルーミンク」などは、70cmくらいになります。全草に粗い毛が生えています。茎は直立ですが、根元からよく分枝し、匍匐状になることもあります。葉は直径10cmくらい、ほぼ円形で対生します。花は、1cm位の頭花が円錐状に十数輪またはそれ以上まとまって咲きます。花の色は、明るい青紫が基本ですが、白やうす桃色の品種もあり、最近かなり濃い紅色のものも出ています。
キズイセンはヨーロッパや北米では野生化しています。日本には江戸時代後期に渡来しました。花に強い芳香があり、精油のナルシス油が得られます。ズイセンは地中海地域および西ヨーロッパの一部に自生する植物です。自然に広がる一方、栽培によってヨーロッパの他の地域にも成功裏に導入されました。また、キズイセンは自生範囲外のさまざまな地域でも栽培されており、その美しい花が庭園で珍重されています。キズイセンは、あらゆる種類の庭や風景で栽培される人気のある球根植物の一つです。花壇、庭の境界、コンテナガーデンに植えることができ、春には美しい花を咲かせ、切り花としても優れています。また、この球根の品種は様々な色に分かれており、単色のブロックや混色の風景作りに最適です。
キミガヨラン(君が代蘭)は、北米からメキシコ原産の常緑低木で、剣状の葉と下向きの鐘形の白い花が特徴です。乾燥や寒さに強く、庭木や公園の植栽に用いられます。日本では花が結実しないため株分けや挿し木で増やし、花茎は優雅ですが、先端が鋭い葉は注意が必要です。葉は剣状で、先端が鋭く、葉の縁が黄色く縁取られていることがあります。アツバキミガヨランと比べると、葉がやや柔らかく反り下がります。花は5~6月と10~11月の年に2回、夜間に開花します。白く、外側に紫色の模様が入る鐘形のベル状の花で、一つの花茎に多数咲き下向きに垂れます。日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。水はけの良い土壌が適しています。乾燥に強く、過湿を嫌うため、水やりは控えめにし、土が完全に乾いてから与えます。
ギンバイカは、芳香があるかわいい白い花を枝先に開花させる常緑低木の花木です。ハーブとしてマートルの名前でもよく知られています。葉には油腺があり、葉をたたいたりもむことでフルーティーな芳香が放たれます。秋に黒っぽく熟す果実も芳香と甘みがあり食べることができます。刈り込みにも耐えるため、生け垣やトピアリーの素材にも適しているので、庭木としての利用価値も高い樹種ですが、寒冷地では防寒が必要です。枝は羊肉の香りづけなど料理にも利用でき、庭木としてだけでなく楽しめます。刈り込みにも耐えるのでトピアリーの素材にしてもよいです。ギンバイカ(マートル)には、抗菌・抗ウイルス作用、リラックス効果、抗炎症作用、収れん作用など、様々な効能が期待できます。具体的には、風邪予防、ストレス軽減、ニキビや肌のたるみのケア、呼吸器系の症状サポートなどに活用できます。
コハウチワカエデは本州・四国・九州に分布する落葉小高木で、暖温帯上部から冷温帯に広く分布しています。尾根筋などの風の強い場所にも生育しますが、スギ植林地などでも見られます。多様な場所に生育しており、攪乱地に生育する傾向が高いのではないかと思います。葉の形は整っており、やや堅いです。コハウチワカエデは、日本原産の落葉広葉樹で、秋の美しい紅葉と繊細な葉姿が魅力のカエデの仲間です。葉は小さく、名前の通り“羽団扇(うちわ)”のような形をしており、可憐な印象を与えます。雑木風の庭や和風の庭にぴったりで、シンボルツリーとしても人気があります。
サンシュユは葉が開くより先に開花するため、株全体が鮮やかな黄色に包まれます。花は黄色い小花が30個ほど集まり、直径2~3cmほどの小さな花房(散形花序)をつくって開花します。各花には4本の雄しべがあり、これらが花序の輪郭をぼかし、花序全体が輝いているように見えます。開花期以外も、若い枝の樹皮が薄くはがれて琥珀のように日光に映え、秋には紅葉とともにサンゴのようにつややかな赤い実が楽しめます。最近ではセイヨウサンシュユ(別種)の斑入り品種数種類も人気があります。サンシュユの花言葉には「持続」「耐久」「気丈な愛」といったポジティブなものがあり、これは薬用として利用されてきた歴史や、逆境にも負けない強さ、そして春の訪れを告げる鮮やかな黄色から連想されるものです。
シュロは「捨てるところが無い」と言われるほど繊維や葉を利用されていました。 鳥にとっても巣作りの材料にもなる貴重な木です。 鳥はみずからシュロの実を食べ、 糞をし、 あちこちに種をまく手伝いをしています。ヤシの木の仲間なので、 樹形は南国の木のよう。 大きな葉っぱを広げて太陽をあびようと上を目指します。 生長点が幹のてっぺんなので、 幹を切ると生長できず枯れてしまいます。50~80cmの大きなうちわのような葉。 葉先が折れ曲がります。トウジュロは葉先がぴんとしていて葉の開きが160度ぐらいのものが多く、 シュロは葉の開きが200度以上あります。ふつうの木とは生長の仕方が違い、 年輪はなく太りません。 毎年背が高くなるだけで、 幹の太さは変わりません。 葉を守る苞がけばだち、 幹を繊維で包んでいます。 その繊維をより合わせてシュロ縄やホウキを作ります。
ハイビスカス属には、およそ250種の植物があると言われます。ムクゲやフヨウ、モミジアオイ、ハマボウ、ケナフなどもすべてこの仲間ですが、普通ハイビスカスと言えば、熱帯~亜熱帯の気候を好むブッソウゲやハワイアンハイビスカスなどを指す事が多いようです。沖縄で「アカバナー」と呼ばれ、古くから親しまれてきたのはブッソウゲです。よく枝分かれして樹高5mほどになり、最大で直径15cm、雄しべと雌しべが合着した長い蕊柱を持つ花を咲かせます。ひとつの花の寿命は一日限りですが、次から次へと咲き継いで、沖縄では一年中咲いています。ブッソウゲの原産地ははっきりしませんが、インド洋諸島とも言われ、ヒビスクス属の植物同士の交雑によって誕生した雑種と考えられています。よく茂って花が絶えないことから沖縄では生垣に利用され、また「グソーバナ(後生花・来世、あの世の花の意味)」とも呼ばれて墓地に植栽され、墓前・仏壇に供える花として用いられてきました。
フレンチタイムとは、料理に適した香りが特徴のハーブで、コモンタイムの選抜種です。肉や魚、野菜などの料理の風味付けや臭み消しに利用されるほか、ハーブティーやポプリ、ハーブバスなどにも活用できます。タイムは、南ヨーロッパ原産のシソ科ハーブで、肉や魚の臭み消し、風味付け、ハーブティー、そして殺菌・防腐効果で料理や健康に広く活用されます。細くて小さな葉を持ち、爽やかな香りやほろ苦さが特徴です。特に魚との相性が良く「魚のハーブ」とも呼ばれ、煮込み料理、香草焼き、ムニエルなど幅広い料理に利用され、パセリやローレルと合わせてブーケガルニにすることもできます。フレンチタイムは、小さな丸みを帯びた葉をしており、すっきりとした爽やかな香りが特徴的です。
肉や魚、野菜など幅広い料理に使え、臭み消しや風味付けに役立ちます。 枝は上に伸びる立ち性で、料理に手軽に取り入れられるのが魅力です。
ヤエヤマブキは、バラ科ヤマブキ属の落葉低木で、春から初夏にかけて鮮やかな黄色の八重咲きの花を咲かせます。日本原産のヤマブキの園芸品種であり、雄しべが退化して花弁化した八重咲きが特徴で、果実は実りません。日当たりが良く、湿り気のある土壌を好み、病害虫にも強く、手入れが容易で庭園などに広く利用されています。4月から5月にかけて開花し、鮮やかな黄色の八重咲きが特徴です。山吹色という言葉の語源にもなっています。雄しべが退化して花弁に変わっているため、果実は実りません。落葉低木で、株立ちとなり、緑色の枝が多数出て、アーチ状に伸びます。日当たりの良い場所を好み、水はけが良く、やや湿った土壌を好みます。庭園の景観木として、また、生垣などにも利用されます
リナリア・パープレアは、一年草のリナリアは淡い花色と花つきのよさで人気ですが、多年草のプルプレアは野性的な印象で見た目や性質がだいぶ異なります。花は長く伸びた花茎に穂のように咲かせます。花色は紫が一般的ですがピンクや白花種もあります。葉は線状で青緑色です。株は地際で数本枝分かれし、その枝は直立して伸びてかなり背が高くなります。暑さにはやや弱いもののこぼれダネでも増える丈夫な花ですが、大きくなるので狭い場所では持て余し気味になります。日当たりと水はけのよい場所が適地です。条件が悪いと間延びしがちになります。丈夫ですが、やや暑さや過湿に弱いため、風通しのよい涼しい場所に植えたほうがよいでしょう。暑さで真夏に枯れても運がよければ秋にこぼれダネが芽吹いてきます。株は直立するものの、横にも広がるため株間は十分に取ります。
ロベリアは、春から初夏に小さな小花を無数に咲かせるキキョウ科の草花。種類は数百種に及び、立性やほふく性など、生長の仕方も様々です。花形が蝶のような形に見えることから、瑠璃溝隠(ルリミゾカクシ)や瑠璃蝶草(ルリチョウソウ)の和名があります。日本でロベリアの名で早春の頃から流通するのは、ほふく性のLobelia erinusが多く、日本のような高温多湿の気候に弱いため、夏前までの一年草として扱われています。よく分枝してこんもりとした株に育ち、花径1~2cmの花が株全体を覆うようにして咲き、遠くから見ると色の塊のように見えます。青、水色、白、ピンク、紫などの色があり、小花なので周囲の植物と調和しやすく、花壇や寄せ植え、ハンギングバスケットなどに利用されています。
「ワルシャワ・ニーケ」という言葉は、検索結果に直接はヒットしませんでしたが、文脈から「ワルシャワ条約機構(ワルシャワ条約)」を指している可能性が高いです。これは1955年にソ連を中心とする東欧8カ国がNATOに対抗して結成した軍事同盟のことで、ポーランドの首都ワルシャワで締結されたことから、この名前で呼ばれます。クレマチス(ワルシャワニーケ)の花は、ベルベット生地の上質な質感を感じさせるような外観をしており、濃い紫色の花色が静かで優雅な印象を与える園芸品種です。花は直径約10~15cm、萼片は6個~8個、萼片の色は紫色です。樹形はツル性、高さは約200~250cmに成長します。樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると葉柄を巻き付けて茎を固定します。花は四季咲き性があり、開花は初夏頃に最も沢山の花が咲き、後は秋まで散発的に花が開花します。
ナツズイセンは、中国や日本に分布するヒガンバナ科の多年草(球根植物)です。丈夫で耐寒・耐暑性に優れ、植えっぱなしで毎年開花します。名前の由来は、水仙に似た葉で夏に花が咲くことにちなみ、水仙とは別種です。ナツズイセンの葉は、早春に芽吹き夏前に枯れます。その後、株元から花茎が伸び、8月の暑い盛りに花茎の先に数輪の淡いピンクの花が開花します。開花中は葉がなく、地面から花茎だけが出ている見た目です。このことからハダカユリという別名があります。日当たりが良い場所が適しています。半日陰程度でも栽培可能です。地植えは、植え付け直後にたっぷりと水やりをし、それ以降は基本的に降雨だけで問題ありません。鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。極端に乾燥すると球根が弱り、花つきが悪くなるので注意しましょう。
イングリッシュラベンダーはアングスティフォリア系に属します。すっと華奢な茎の先に粒々を固めたような花穂を付けます。香りが良く、ハーブとして昔から愛用されているのは、このイングリッシュラベンダーです。耐寒性はありますが、耐暑性が弱く、夏の高温多湿に弱いという特徴があります。多くの種類があるラベンダーですが、中でも特に香りが良く、最も知られているのがこのイングリッシュラベンダーです。他品種より寒さに強く、北海道でも栽培が可能です。一方、ラベンダー全体の傾向として高温多湿に弱い面もあります。地植えの場合は土を盛り上げて、水はけをよくしましょう。地中海原産なのにイングリッシュラベンダーと付けられているのは、イギリスのように冷涼な気候の土地で自生しているからです。5品種に大別されるラベンダーの中で「アングスティフォリア系」に属します。
エンジェルストランペットは、大きなラッパ状の花がぶら下がるように開花する熱帯花木です。品種によっては夜間、花が香ります。熱帯植物ですが寒さには比較的強く、関東地方のほとんどの地域では地上部が枯れても地下部から芽が出てまた開花します。鉢植えでは大株に仕立てないと花が楽しめず、風で倒れやすいので、庭植えにして楽しむほうがおすすめです。庭植えにして大株にすると、一度に50~100輪ほどのたくさんの花が咲くことがあります。エンジェルストランペットは花・葉・樹液全てに毒を持ちます。 一定量以上を摂取してしまうと、おう吐・瞳孔散大・呼吸の乱れ・けいれん・呼吸困難などの症状を引き起こすので、取り扱いには注意しましょう。 子どもやペットがいる場合には、誤って食べないように徹底した管理が必要です。口に入るような事は避け、作業は手袋を使い、作業後には手洗いを行いましょう。 毒をもつこの植物は、人間にとっては危険であり注意が必要と言えます。 ですが、鑑賞や作業中の花粉や触る事で人体に何らかの影響は出ず、また人体に影響が出るには口等からの摂取が必要です。
ニューギニア・インパチェンスはアフリカホウセンカ(通称インパチェンス)の仲間で、ニューギニアの高冷地に自生する原種をもとに育成された園芸品種グループです。インパチェンスと比べて、株、葉、花ともに大きく、生育おう盛で、エキゾチックな印象です。また、豊富な花色に加え、葉にも黄色の中斑が入る品種があるなど多彩です。かつては、鉢花として出回ることが多かったのですが、最近はポット苗でも流通するようになり、ほかの植物との寄せ植えや庭植えなどで楽しめます。特に、「ファンファーレ」シリーズやドイツで開発された品種は分枝性と花つきがよく、耐暑性もあり、育てやすいです。自生地では多年草となりますが、耐寒性がないため日本では春まき一年草として扱われます。冬も10℃以上で栽培すれば冬越しできます。生育期を通じて、やや日陰で湿り気のある環境を好みます。インパチェンスを育てる際の注意点は、乾燥に弱いため、水切れに注意すること、直射日光による葉焼けを防ぐこと、そして多湿による病害虫の発生に気を付けることです。
タイマツバナ(松明花)は鮮やかな花と芳香のある葉で知られ、装飾用および昆虫養蜜植物として一般的に庭で育てられます。植物は日光にさらされた場所と排水のよい土に適しており、乾燥と湿潤の両条件にも適応します。タイマツバナに特に注意を払うポイントは、カビの発生を防ぐために十分な空気循環を確保し、連続的な花の咲き方を促進するために定期的に枯れた花を取り除くことです。これらのニーズが満たされていれば、通常、タイマツバナのお手入れは比較的簡単です。元々湿潤で肥沃な土壌に適しているタイマツバナは、根元と同様の一定の湿度を好みます。この種は適応力がありますが、水が豊富にある環境を好み、中程度の水分補給が必要です。そのため、週に1回の水やりで茂りを保つのに適しています。多年草の一般的な屋外栽培植物として、花期中は水を多めに必要とし、鮮やかな花を育成するための支援を受けます。
オオセンナリ(大千成)は一般的に初心者のガーデナーに適した手入れの簡単な植物と見なされています。特に注意すべき点は、最適な成長と花をサポートする直射日光を好むことです。さらに、この植物は排水の良い土壌と適度な水やりだけを必要としており、耐干ばつ性です。根の問題を引き起こす可能性のある過剰な水湿を避けることが重要です。アブラムシなどの害虫の定期的な監視を手入れの一部として含めることが必要です。オオセンナリは直射日光条件で繁栄し、その直接的な光線が誘導する強健な成長と花を受けます。これらの最適な光の条件下で、オオセンナリは効率的にエネルギーを合成して健全な成長を促進します。オオセンナリは直射日光を好むものの、部分的な日光にも耐えることができ、光の露出に対する柔軟性を示します。しかし、好む光よりも低い光のレベルでは、オオセンナリの成長は停滞し、花が力強くなりません。順応として、オオセンナリは葉の向きや色素濃度を調整して光の吸収を最大化しようとします。豊富な日光を浴びることができる屋外の開かれたスペースに最適な位置に配置されるべきです。
ナツツバキは古くから寺院などの庭に「シャラノキ」と称して植えられてきました。葉は明るい黄緑色で表面に深いしわがあります。幹は樹皮が灰褐色で薄く滑らかで、花とともに高い観賞価値があるため、近年は家庭の庭にも好んで植えられるようになりました。6月ごろ、新梢の基部近くの葉腋に、直径5~7cmのツバキに似た白い5弁の花が咲きます。ただし、花は一日花で、開花後1日で落ちます。枝分かれが少なく、軽快な印象の楕円形の樹形となります。宮城・新潟以西の山地に生える落葉高木で、生長するにつれて樹皮が剥がれて独特の斑模様になります。夏に白い大きな花を咲かせます。ツバキは冬も落葉しませんが、ナツツバキは落葉樹で、冬には全ての葉を落とします。木肌、花ともに美しいのでよく庭に植えられます。別名シャラノキと呼ばれています。
名前の由来は、夏にツバキのような花を咲かせることが名の由来で、釈迦ゆかりの沙羅双樹に例えられて「沙羅の木」とも呼ばれています。
日本では、北海道に生息するエゾスカシユリ(蝦夷透百合)は、黄色、オレンジ、赤の斑点が入った花を上向きに咲かせる多年草です。 花弁の根本が細くなっており、中の雄蕊が透けて見えることから「蝦夷透百合」という和名がついています。この種は自然生息地に限定されるだけでなく、栽培も行われており、野生地域と選択された園芸景観の両方で存在感を示しています。エゾスカシユリは、その静かで抑制された特性のために人気があります。 植物エゾスカシユリは、特に球根が、猫と犬の両方に対して非常に有毒です。猫は植物のどの部分を摂取しても病気の兆候を示す可能性がありますが、犬は嘔吐、下痢、腹痛、場合によっては腎不全を経験することがあります。直ちに獣医の診察を受けることが重要です。エゾスカシユリは常に湿った状態を好み、活発な成長期には毎週水やりを行うことで、強い花と葉を育てます。この球根植物は中程度の耐乾性がありますが、休眠期には湿度を減らす必要があり、球根の腐敗を防ぐために注意が必要です。
グロリオサは、熱帯アフリカから熱帯アジアに、10種ほどが分布する春植え球根です。葉の先端にある巻きひげで、周囲のものにつかまって、つるを伸ばす性質があります。熱帯原産の植物のため低温に弱いので、球根は暖かい場所で芽出ししてから、4月から5月に植えつけると、早く成長します。葉が20~25枚開くと分枝する性質があるので、発生した枝は、誘引しましょう。品種によって球根の大きさが異なりますが、大きな球根ほど立派な花が咲くので、入手する際は、大きな球根を選ぶとよいでしょう。初夏に売られている開花鉢の多くは、品種の特性上、花後に休眠せずに再度芽を出し、秋まで花をつけます。なお、球根には、痛風の薬として使われるコルヒチンが含まれます。濃赤に黄色の覆輪が入るロスチャイルディアナ種の流通量が多いのですが、黄色のスペルバ ‘ルテア’や、赤紫に黄色が混じるカルソニー、これらを交配してつくられたピンクや白の品種もあります。
ディモルフォセカは、早春から初夏まで咲き続け、6月ごろには枯れる秋まきの一年草です。ディモルフォセカ属には多年草の種類もありますが、日本で出回っているのは一年草の種類です。タネが大きくてまきやすく、成長が早いので、タネまき初心者にもおすすめです。よく似ているオステオスペルマムは、多年草として扱われています。夜間や天気の悪い日は花を閉じる性質があります。高温多湿に弱く、特に開花中に雨に当たると、枯れてしまいます。原種のディモルフォセカ・シヌアタは、切り花として利用されています。なお、属名の「ディモルフォセカ」は2つの形の果実を意味し、舌状花できるタネ(角張っている)と、筒状花にできるタネ(薄い円盤状)の、形状が異なることに由来しています。
ルドベキア・ヒルタは北アメリカに自生するキク科の多年草です。日本では荒毛反魂草(あらげはんごんそう)と呼ばれ、日本全国で自生しています。黄色、オレンジ、赤、茶系、グリーンなど色合いが豊富で、シックなアンティークカラーのものも多く、同じ品種でも個体差があるものもあります。夏の入り口から秋深くまでたくさんの花が開花し、切り花やドライフラワーにもなり、生花としての流通も年々増えています。園芸品種が豊富にあり、毎年のように新品種が作出されています。一・二年草として扱われることが多いのは、霜などに弱く越冬できないことが多いことからのようです。寿命としては短命な宿根草として考えたほうがよいかもしれません。ただし、最近作出された園芸品種の中には耐寒性を強くした品種が登場しています。日当たりと風通しの良い場所が適しています。半日陰程度でも栽培可能ですが、日光が足りないと花数が少なくなります。6月~10月に開花します。温暖地では11月頃まで開花していることもあります。終わった花茎は、根元でカットすると、次の花芽ができやすくなります。
キクイモモドキは、北米原産の多年草で、短い地下茎があります。明治時代から観賞用として育てられてきたものが、逸出・野生化して、路傍や空き地などにも生育しています。和名は、地上部がキクイモに似ているからですが、同じキク科で黄色い花ながら、ヒマワリ属 Helianthus であるキクイモとは属が異なり、ヒャクニチソウに近いグループの中の「ヒマワリモドキ(ヘリオプシス)に属しています。このグループは開花後も舌状花が枯れずに、結実するまで(色は褪せるものの)残存する特徴があります。葉はすべて対生し、開花期はキクイモよりも早く6月頃より、よく分枝し花数が多く、にぎやかな印象です。塊茎や塊根(イモ)はできず、食用にはなりません。ヒメヒマワリ(宿根ヒメヒマワリ)と呼ばれる場合もありますが、園芸利用の際に「モドキ」では印象が良くないための、流通上の通称といえます。ヒマワリ属にもヒメヒマワリとよばれる(よりヒマワリらしい)種があるので、混乱を避けるためにも、本種をヒメヒマワリと呼ばないほうが良いでしょう。
リーガルリリーは、英国人のプラントハンターE.H.ウィルソンが、四川省の麗江沿いの山で見つけた本種を、英国に持ち帰り開花したのが1905年のことでした。白の美しいユリとして有名になりました。氏は屋久島にも調査に訪れ、スギにウィルソン株の名を残しています。のちにアメリカのアーノルド樹木園の園長になり活躍されました。麗江沿いではリリウム・サ―ジェンティアエが同時期に開花します。川からの風はユリを振り回します。当館では楽にこの珍しいユリも撮影できます。リーガルリリーの花言葉は「純粋な愛」、「威厳」、「再生」などです。また、「荘厳」、「無垢」といった意味も持ちます。これらの花言葉は、リーガルリリーの美しい花姿や、高貴な印象に由来しています。リーガルリリーは、中国原産のユリで、イギリスで品種改良されたことから「リーガル(王室の)」という名前が付けられました。その名前の通り、花言葉には「威厳」や「荘厳」といった、王者のような高貴な意味が込められています。また、純白の花を咲かせることから、「純粋」や「無垢」といった花言葉も持っています。
ルドベキア・ヒルタは北アメリカに自生するキク科の多年草です。日本では荒毛反魂草(あらげはんごんそう)と呼ばれ、日本全国で自生しています。学名の種小名hirtaは「毛深い」を意味し、葉や茎に毛があることに由来します。黄色、オレンジ、赤、茶系、グリーンなど色合いが豊富で、シックなアンティークカラーのものも多く、同じ品種でも個体差があるものもあります。夏の入り口から秋深くまでたくさんの花が開花し、切り花やドライフラワーにもなり、生花としての流通も年々増えています。園芸品種が豊富にあり、毎年のように新品種が作出されています。一・二年草として扱われることが多いのは、霜などに弱く越冬できないことが多いことからのようです。寿命としては短命な宿根草として考えたほうがよいかもしれません。ただし、最近作出された園芸品種の中には耐寒性を強くした品種が登場しています。
クサキョウチクトウは、ハナシノブ科の多年草で、観賞用植物として世界各国で栽培されています。和名の「クサキョウチクトウ」は、渡来した明治時代から呼ばれていますが、キョウチクトウ科とは全く関係がありません。名前が長すぎるため大正期から戦後にかけて、園芸界では「オイランソウ」と呼ばれていました。1958年の売春防止法制定を機に「花魁」のイメージも余り良いものではなくなったため、現在では学名の英語読みであるフロックス・パニキュラータまたは宿根フロックスと呼ばれることが多くなっています。草丈40~120cm、茎は直立し、通常分枝しません。茎は無毛ですが、上部で柔らかい毛があることもあります。花は通常6、7月咲きで、直径2cmくらいの合弁花が数十輪比較的密な円錐花序を作って開花し、花序はよく作ると十数cmから20cm以上になります。花色には青紫、藤色、紅、白などがあり、筒の部分が白く抜けるものもあります。
クサギは漢字で書くと臭木、つまり臭い木という意味です。枝や葉の汁には強い臭気があり、鼻でその存在に気づくこともあるほどです。ただ、臭いの好みは人それぞれのようで、実際に葉の臭いを嗅いでもらうと、思わず顔をしかめる人と、ピーナツのように香ばしくて嫌な臭いではないという人とに二分されます。若葉は山菜として食用になりますが、臭いで好みが分かれるかもしれませんね。身近な場所にごく普通に生える落葉小高木です。タネが鳥によって運ばれるため、実生苗はどこにでも大量に生えています。ただ多数の開花結実が見られるほどに充実した株は、林縁などに限られるようです。夏に白い花を樹冠いっぱいに咲かせます。がくは淡い赤紫色で、優しい色の対比が目をひきます。花は甘い芳香があり、アゲハチョウ類など多くの昆虫が蜜や花粉を求めて訪れます。晩秋から冬にかけて、丸い果実が青黒く熟します。がくは果実期にも残り、実が熟す頃には赤く色づいて、星形に開きます。がくと果実のコントラストが美しく、鳥に食べてもらうためにアピールしているものと考えられます。
ナガバオモタカは、北アメリカ原産のオモダカ科の抽水性の多年草です。高さは通常0.2~0.6mです。オモダカ属は世界に約20種あり、日本に4種あります。在来種のオモダカも観賞用に流通しています。オモダカ属には食用に利用されるクワイも含まれます。別名(販売名)ジャイアントサジタリア。観賞用の水草として、水槽内での繁殖は可能とされています。1970年に京都市深泥池で確認された後、東京都井の頭公園等で群生が報告されています。また、各地で野生化しています。観賞用の水草として利用されています。冬も枯れず繁殖力が旺盛なため、一度侵入すると、在来の水生植物群落に大きな影響を与える可能性があるとされています。ほとんどの水質に適応し、耐寒性もすぐれています。日本では雌株のみがみられ、結実は確認されていません。既に野生化している湖沼等があり、今後、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が必要でです。
エゾミソハギは湿潤な環境で繁茂し、手入れが容易とされる多年草です。繁栄するためには日向から半日陰と一貫した湿った土壌が必要です。その広がりをコントロールするために特別な注意が必要で、道化し、現地の植生を追いやる可能性があります。花をつけない部分を定期的に除去することで成長を管理するのに役立ちます。エゾミソハギはフルサンシャインの下で最もよく育ち、その旺盛な成長を最適にサポートし、花の可能性を最大化します。エゾミソハギは部分的な太陽にも耐えられますが、光の exposure が減少すると成長が鈍り、花が少なくなり、全体的な健康状態や美しさに影響を及ぼします。ダイナミックに言えば、低光条件下では茎を伸ばすことで適応しますが、これにより頑丈さが損なわれる可能性があります。アウトドアの植栽に適しているエゾミソハギは、直接日光を存分に受けることができる開放的な場所に位置付けることが最良です。これにより、その成長能力と装飾価値を最大限に発揮できます。
オランダカイウは、水をよく通す肥沃な土壌で繁栄し、根腐れを引き起こすことなく一貫した水分を必要とします。部分的な日陰と明るい間接光で配置されたオランダカイウは、適度なケア要件があり、十分な光と過酷な直射日光から保護する必要があります。高湿度は有益ですが必須ではなく、湿度に関する考慮事項はオランダカイウの成長を最適化するための特別なケアポイントです。オランダカイウは、拡散された明るい光を受ける部分日陰で繁栄し、強固な成長と最適な開花のためにはこのレベルの照明が不可欠です。オランダカイウは完全な日光と完全な日陰に対して耐性を示しますが、そのような変動は活力に影響を及ぼす可能性があります。直射日光のもとで、オランダカイウの成長が阻害され、葉焼けが起こる可能性がありますが、完全な日陰では開花が減少し、レギュラーグロースが示される可能性があります。光の強度による変化により、葉は向きや色素を変えてストレスを緩和することがあります。屋外で育てる場合、オランダカイウは、本来の生息地を模倣した場所で、朝日と午後の日陰を受ける場所で最も繁栄します。屋内では、オランダカイウは、北向きの窓の近くなど、明るく間接的な光を受けるように配置する必要があります。
ペンタスは春から秋まで長期間開花し、暑さに負けずによく開花します。本来は低木状に育ちますが、タネから育てる矮性に改良された品種が小型~中型の鉢物や花壇苗としてよく普及しています。主な品種のシリーズとして「グラフティー」シリーズ、「バタフライ」シリーズ、「ニュールック」シリーズなどがあります。また、ほかに栄養系品種として、八重咲きの「ライカ」シリーズや大きく育ちボリューム感のある「パニックタワー」シリーズ、葉に斑が入った品種なども流通しています。ペンタスの和名は「クササンタンカ(草山丹花)」です。
同じアカネ科で熱帯植物のサンタンカ(山丹花)に似ていることから名付けられました。ペンタスは本来、多年草または常緑低木ですが、日本では冬の寒さに弱いため、一年草として扱われることが多いです。
カリブラコアはペチュニアによく似た小輪花を、長期間咲かせる草花です。カリブラコア属は、1990年にペチュニア属から分割されてできた新しい属で、25種からなります。園芸植物としての歴史は浅いものの、短期間のうちに急激に品種改良が進んでいます。花色が豊富で、ペチュニアにはない、鮮やかな黄花やオレンジ花、チョコレート色の花もあります。近年はペチュニアとカリブラコアの雑種とされるものも出回っています。ペチュニアに比べて多年草としての性質が強く、茎が木質化して低木状になる園芸品種もあります。さし芽で小苗をつくって冬越しさせれば何年も楽しめますが、次第にウイルス病に侵されて花や葉にモザイクなどの症状が出て観賞価値が下がるので、一年草として扱ったほうがよいでしょう。市販の苗はさし芽でふやされていますが、自分でタネをとってふやすこともできます。硬い皮に傷をつけてまけば簡単に発芽します。