温泉三昧5

 

 

大間町は、本州最北端に位置し、人口7千人の漁業を主産業とした町です。津軽海峡を挟んで北海道汐首岬までわずか17.5kmしか離れておらず、晴れた日には間近に北海道を見渡す事が出来ます。函館とはフェリーが就航しており、町民の暮らしや観光ビジネスに大きな役割を与えています。三方を海に囲まれているこの地には、海峡にまつわる多くのドラマが眠ってます。海峡は人を寄せ付けない反面、多くの恵みを与えてきました。本州最北のいで湯大間温泉はマグロで知られる大間崎近くの山間にあります。昭和55年に湧いた新しい温泉です。

 

本州最北いで湯の里下風呂温泉は、室町時代から刀傷や槍傷に卓効があるとして知られた硫黄泉の湯治場です。海辺での硫黄泉は珍しく、その環境も津軽海峡を望む彼方には北の大地が見え隠れしています。この地のテレビ番組は全て北海道の放送局のものです。この地から望める北の大地は、函館と恵山で特に恵山を眺めるには絶好の場所だそうです。下風呂の名の由来は、アイヌ語のシュマ(岩)フラ(臭い)に由来すると言われています。察するに岩盤から硫黄泉が滲んでいたのかも知れません。井上靖の「海峡」と云う小説はここで執筆されました。

 

桑畑温泉「湯ん湯ん」は、津軽海峡を見下ろす高台に位置しています。桑畑温泉「湯ん湯ん」の露天風呂からは、天候が良い日は津軽海峡を隔てて北海道渡島半島の山並みを望むことが出来ます。また、6月から8月頃に掛けて「本州最北端へ沈む夕日」が絶景です。更に8月から10月頃にかけては津軽海峡のダイヤモンド「漁り火」を望みながら入浴する事ができます。半透明の湯は、切り傷や関節症に効くほか、ヒバ造りの中温サウナもあります。2007年4月に小学校の跡地に完成致しました。

 

恐山は日本三大霊山(恐山・高野山・比叡山)、日本三大霊場(恐山・白山・立山)、日本三大霊地(恐山・立山・川原毛)の一つで862年に慈覚大師が開山したと言われています。立ちこめる硫黄臭と荒涼とした風景はまさに異空間、地獄と極楽を垣間見られます。また、恐山境内にある4つの薬湯は、それぞれに効能があり、参詣者は自由に入浴出来ます。恐山温泉は、イタコで有名なこの恐山の中に湧く温泉です。荒涼とした風景の中に誰かが備えた風車が回りカラスが舞い、まるで西部劇に出てきそうな風景の中に湯小屋がありました。硫黄の臭いが心地よくお寺の中で入浴中なんて不思議な気分でした。

 

美しい景観を見せる薬研渓流沿いには、奥薬研温泉の名物露天風呂が有ります。千人風呂とも言われる大きなものです。周囲は葉樹林に囲まれ、新緑や紅葉の頃は四季折々の風情が楽しめます。今から1100余年の昔、円仁慈覚大師が恐山を開山した後、この地に向かいました。途中で日が暮れ道に迷った大師は足を踏み外して大怪我をしてしまいました。河原で身体を休め困っていた所、大きなフキの葉っぱをかぶった河童が現れ、大師を運び去りました。翌朝、眼を覚ました大師は、大きなフキの葉っぱに包まれこの湯に入っていたのです。身体の痛みはすっかり消え、元の元気な姿に返っていました。以来「河童の湯」と名付けられました。満月の夜には、大きなフキの葉っぱを被った年老いた河童が、芦の笛を鳴らして踊る姿が見られるかも知れません。

 

海に囲まれた下北半島の山中、イカ漁の盛んな漁港のある大畑町の中心部から大畑川を遡ると幾つかの旅館が建ち並ぶ薬研温泉があります。その先に奥薬研温泉がある。ここは薬研渓流を形成する大畑川と支流の合流点で、渓流沿いの湯船から眺める新緑・紅葉が美しいです。夫婦かっぱの湯は石の壁に囲まれていて男女別になっています。薬研渓流の本流を眺めながら、のんびり入浴出来ました。ここはかつて湯ノ股温泉と呼ばれ昔から薬研温泉の外湯として地元の人や湯治客に親しまれて来ました。露天風呂に行くにはレストハウスの中を通って階段を下ります。周囲を城壁のように石の壁で囲み、渓流側を開けてあります。綺麗に管理された広い湯船に透明で適温の湯がふんだんに注がれていました。

 

むつ市の北、大畑方向へ向かう国道279号線で津軽海峡に出る手前の道沿い左側にある温泉です。ドライブインと旅館業を兼ねる傍ら公衆浴場としての機能を有しており専ら地域住民の公衆浴場として親しまれており、次から次へとお客さんがやってきて賑わっています。建物は本館と浴場棟からなり、男女別の浴室は内湯と露天風呂があり、ともに敷地内の地下700mから湧出する金気と茶錆鉄沈を伴う強食塩泉で加熱かけ流しで利用しています。床が赤黒く染まり,天井はやや煤けてきていますが,これはお湯の素質が良いためです。

 

むつ市の東部の丘に位置し、市内はもちろん下北を一望できる「むつグランドホテル」に湧出する温泉で、ホテルの別棟にある露天風呂も備えた温泉施設の「斗南温泉美人の湯」が人気です。日帰り入浴客にも開放しています。肌にやさしいアルカリ性単純温泉で、薄茶色の濁り湯を湯船にたたえています。電気風呂やサウナも併設。他にも宿泊客専用浴場もあります。湯冷めしにくく肌がツルツルになる湯は、特に女性に好評です。入口から入ると丼や茶碗など日常の骨董品が並んでいるのに驚かされます。

 

昔の馬門温泉をしのぶ構築物として、源泉付近には熊野宮の祠が残されています。馬門は、津軽藩、盛岡藩の境界付近に位置し、馬門を含む野辺地は旧南部領でした。近くには、両藩によって築かれた藩境塚もあります。馬門地区は、幕末の戊辰戦争では津軽南部両藩による野辺地戦争の舞台にもなりました。下北半島の玄関口に位置しています。「鶴の湯」大浴場は、青森ヒバの香りが心地よく漂う総檜の浴槽で、無色透明・微硫化水素臭無味の温泉なのでお肌の余分な皮脂を落とすクレンジング効果が期待できるアルカリ性温泉の湯です。露天風呂は、潮風薫る森の中の露天風呂です「鹿の湯」大浴場は、浴槽内に「寝湯」が出来るスペースもありで、ゆっくりと寛げます。こちらも無色透明・微硫化水素臭無味で、pH値9.21の温泉なのでお肌の余分な皮脂を落とすクレンジング効果が期待できるアルカリ性温泉の湯です。露天風呂は、四季の風景を楽しめる、東屋掛の大岩露天風呂です。歴史ある古湯で、日頃の疲れをしっかりと癒したいです。

 

青森県の上北地方、東北本線・小川原駅の真ん前に、素晴らしいお湯を楽しめる共同浴場「姉戸川温泉」があります。駅前だというのに閑散とした場所ですが、そんな土地柄だからか、いつ訪れても空いているような気がします。勿論その方がお湯を独占して楽しめるわけです。湯船は内湯1つと打たせ湯があります。浴槽へは金属のパイプから豪快にドバドバお湯が注ぎ込まれ、浴槽からもザブザブと溢れ出ています。従ってお湯は常に新鮮そのもので、やや褐色掛った透明のお湯で弱い重曹味が感じられ、ほぼ無臭です。ツルツルスベスベの気持よい浴感で、肌に泡つきがあります。ぬるめの温度で長湯できて爽快です。いつまでも浸かっていたいお湯です。浴室中に響き渡る、大瀑布のような打たせ湯の音が豪快です。滝の音以外には何も聞こえません。大量掛け流しを目にしながら広々した浴室を独占できる時間は、まさに至福のひと時です。

 

青森県の東北町にある「スーパー銭湯」です。建物自体は新しくないものの、きちんと手入れされて清潔面で問題はありません。昭和の風情を色濃く残す館内は、玄関上には温泉名を染め抜いた横に長い暖簾が掛かっています。いかにも昭和の銭湯らしい佇まいです。更衣室内に貼られた湯使いに関する掲示とモール温泉についての説明文を呼んでみると「モール温泉に含まれている「メタケイ酸」という成分が玉勝温泉の温泉にも含まれている事が判明しました。モール温泉の特徴の一つに「肌のツルツル感」があります。このことからも、玉勝温泉も「モール温泉」と呼んでもいいのではないかと考えております」とありました。お湯は薄い黄褐色透明で、ほうじ茶を薄めたような色です。ほぼ無味無臭ですが、ツルツル感がとても強く、とても肌触りの良い爽快な浴感でした。ただこの感触のため床が滑りやすいので要注意です。

 

東北町は、豊富な湯量を生かした町内全湯源泉掛け流しという贅沢で豊富な湯量の源泉が町内に32ヵ所もあります。温泉毎温度や肌触りが微妙に異なり、自分の身体に合った温泉を探すという楽しみもあります。上北さくら温泉は、東北町上北地区に位置し、近くには小川原湖、そして三沢市などがあり観光の拠点としても大変便利です。湯口から絶え間なく注がれる源泉は、温めの自噴源泉と熱めの二つをブレンドして温度調整をしつつ浴槽へと供給しています。薄い黄色の透明でほぼ無味無臭ながら、僅かにモール泉の痕跡みたいな知覚が感じられました。銭湯なのに露天風呂があるのは立派です。和風テイストを強調した造りで、頭上は屋根で覆われており、浴槽は岩風呂風の四角形です。周囲を塀に囲まれているので入浴しながら景色を楽しむことはできませんが、湯口から源泉がしっかり掛け流されており、内湯同様に優しいお湯を堪能できました。

 

植物性モール温泉のモールとは、ドイツ語で「亜炭」のことをいいます。 その亜炭層を通過して湧出する温泉を「モール温泉」と呼びます。モール温泉は、かつては世界でもドイツ南西部・バーデンバーデン地方と北海道・十勝川温泉の2ヶ所しかないといわれていましたが、掘削技術の進歩と共に日本国内でも数少ないものの、湧出が見受けられるようになりました。東北温泉は、日本のモール温泉の中でも「最も色が黒い温泉」という評価を岩手大学大学院工学研究所工学博士の成田栄一教授から分析評価をいただきました。大浴場の一角にドアが付いており、露天風呂に繋がっていました。黒いお湯や水風呂が売りのこの東北温泉ですが、一番印象に残ったのはやっぱりにゅるにゅるの肌触りでした。これだけでも楽しめます。

 

青森県上北郡七戸町にある中規模の立ち寄り温泉施設です。国道4号線から同394号線へ入り盛田牧場を右手に見ながら暫く進み、細い脇道を右折すると突如現れます。ほっとプラザという名前が割としっくりくる、親しみやすい温泉銭湯です。浴室の奥に据えられている主浴槽は幅約5m弱、奥行2.5mほどです。やや深めで入り応えがある造りです。この浴槽には加水によって温度調整されたお湯が大量投入されています。そのお湯は主浴槽の隣にある小さい副浴槽へ流れ込み、副浴槽から惜しげもなく洗い場へと溢れ出ていました。露天風呂は、いろんな浴槽があります。お湯についてですが、見た目は無色透明で、湯の中に小さな浮遊物がチラホラ見られました。食塩泉なのでしょっぱいのですが、匂いは特にありません。湯中では食塩泉的なツルツル浴感がしっかりと肌に伝わってきます。

 

東北新幹線七戸十和田駅のすぐそばにあり、七戸町で唯一の宿泊のできる温泉です。泉質はアルカリ性単純温泉で、肌当りもやわらかく程好いツルツル感があり、お湯は掛け流ししています。東八甲田温泉は、青森県七戸町にあるゆったりのどかな温泉です。源泉かけ流しのヒバ製の湯船に身体を沈ませると、全方向から『ざざあー』と、豪快にお湯があふれ出ます。繊細なヒバの香りと肌にぴたりと付く細かな泡が、身も心も癒してくれます。大浴場には、熱湯・ぬる湯・寝湯・うたせ湯・水風呂があり、地元の方々の憩いの場となっています。浴場は、新しい大浴場とヒバ風呂の2ヶ所あります。ヒバ風呂では、青森ヒバでできている箱形の浴槽に、源泉をそのまま注いでいますので、加水してお好みの熱さでご入浴できます。アルカリ性の湯は、肌当たりも柔らかく優しく、ほどよいツルツル感があります。

 

三沢市内にある温泉銭湯です。温泉銭湯としては規模が大きな建物の造りとなっています。立派な大きさを誇る温泉施設は、大きな浴槽を備え、長方形の湯船の両側には、大量のお湯がドバドバ~ッと注がれています。注がれるお湯は無色透明薄い緑色のアルカリ泉で肌に心地よく、かなりつるつるするお湯で,広めの浴槽にじっくり浸かっていると、自分がところてんにでもなってしまったような気分になります。熱くなったら,外のテラスに出てじっくり休憩します。上がり湯も,カランのお湯もかなりつるつるです。これといって特徴はないですが、サウナもあり設備が充実しているので満足度は高く、ここのお湯は好きです。

 

R三沢駅から徒歩5分の位置にあり、。73万平方mの広大な敷地に温泉・ホテル・公園が点在しています。温泉は、敷地内の地下1050mから湧出する殆ど無色透明無味無臭のツルツル感を伴うアルカリ性の単純温泉をかけ流しで利用しています。源泉は昭和46年に掘削開発されたもので、敷地内の六戸町側に所在します。内湯のお湯は、無色透明無味無臭で、ツルツル感があります。左手に熱湯があり、25人のサイズの浴槽で、湯口から加温掛け流しさけています。右手がぬる湯で、30人サイズの浴槽で、こちらの湯口は無く、熱湯と繋がっていての温め設定になっています。どちらの浴槽も総ヒバ造りと贅沢な印象を受けます。露天風呂は、スペースに露天風呂、水風呂、サウナがあります。露天風呂は30人サイズの「浮湯」と名付けられ、池の中に浴槽が浮いているような造りになっています。噴水状湯口から加温掛け流しになっています。浴槽に浸かっていると池の鯉が寄って来ます。素晴らしい庭園に感動すらします。

 

三沢駅のすぐ南西にそびえる22万坪もの巨大な敷地面積を誇る古牧温泉渋沢公園内の北門にある温泉公衆浴場です。昭和46年の温泉の開発に成功したのを機に設けられたもので、現在も地域の人を主とした常連に人気があります。平成20年4月から経営が引き継がれた「青森屋」が所有管理しています。男女別の浴室は内湯のみで露天風呂はないものの、岩を配した浴槽は大きく、ともに敷地内の地下1050mからゆう出するほとんど無色透明無味無臭で、ツルツル感を伴うアルカリ性の単純温泉をザバザバとかけ流しで利用しています。浴槽は岩風呂で、巨岩が埋め込まれています。30人ほど入れる大きさで、ちょっと熱めの設定になっています。湯口はどうやら巨岩の下の方にあり、浴槽内に直接投入されています。加温掛け流しで、微かにカルキ臭がするのが残念です。展望窓からは庭園と池が眺められ、池には錦鯉が泳いでいます。ツルツル感が気持ち良く満足な温泉でした。

 

六戸町の大型日帰り温泉レジャー施設です。国道沿いにある大きな日帰り入浴施設で、男女別に浴場があり、内湯や露天さらには新設されたヒバ浴場(内湯)などのほかサウナも完備の充実振りです。銭湯スタイルの内湯は水風呂やサウナもあります。浴槽は3つに分かれていて熱さ別になっています。外へ出ると10人サイズの石造りの露天風呂と別の場所に打たせ湯があります。湯は透明で適温で、ツルッとする肌触りが感じられます。露天から矢印に従って長い廊下を進んだ先にヒバ大浴場があります。透明な湯が常に溢れています。湯は熱めで入り応えがあります。室内はヒバの香りが充満し、温泉の匂いはまったく分かりませんでした。温泉の成分というよりヒバの効果のような気がしますが、ヒバ風呂だけでも十分楽しめます。

 

八戸の市街地から西に向かって車で30分ほど走ると、静養向きの「まきば」温泉があります。江戸時代、幕府直下の牧場を有していた五戸町の、牧場の中にある牛の水飲み場から湧いたお湯が元と伝わり、温泉でくつろぐ牛のイラストロゴを掲げるのが五戸「まきば」温泉です。まきば温泉は、肌に優しく体の芯から温まる天然温泉かけ流し.で、湯冷めしにくいと評判の天然温泉です。八戸の市街地から西に向かって車で30分ほど走ると、静養向きの施設があります。名前からも解る通り、牧歌的な雰囲気が漂う温泉施設です。牛が温泉に浸って一杯やっているユニークな絵が目印になっています。

 

熊ノ沢温泉は100%源泉かけ流し。地下800m程の源泉を汲み上げています。その地層は数千年前の太古の樹木が数多く堆積しているため、温泉が茶褐色で、また樹木のにおいがするのも当温泉が「古樹の湯」と呼ばれる由縁です。源泉をかけ流ししている為に表面の微細な浮遊物がみられるときがありますが、それは古樹の湯の湯花です。見た目はモール泉ですが、源泉はほぼ無臭で、淡い甘味は感じました。白や茶色の細かな湯の花が舞っています。何より特徴的なのはしっかりとしたツルスベ感があります。露天風呂へは、使用源泉は同じで、こちらも加温かけ流しですが、オーバーフローの量は内湯よりもずっと多いです。湯使い的には露天が一番良い気がしました。湯口周りの沈着もよい感じです。眺望はあまりよくありませんが、ゆっくり楽しめる露天風呂でした。

 

昔、傷ついた鷲がその傷を湯に浸しているのを見ていた猟師が、でき物が消えずに困っていた娘をその湯で洗ったところ、綺麗に治り以来、湯守となり村人に薬効を広めたと云われています。約600m離れた場所にある公衆浴場「野沢温泉」からお湯を引いています。山の景色を望むお風呂からは、野鳥の囀りが聞こえ心身ともに癒されます。人里離れた山あいの景色を堪能しながら、ほっと癒しのひと時を過ごすことができます。

 

十和田湖から流れ出る唯一の河川、奥入瀬渓流が焼山地区で蔦川と合流する地点に奥入瀬渓流温泉があります。この温泉の他にも、すぐ近くの明るい台地の上にも猿倉温泉から引き湯している十和田湖温泉郷もあります。「現代湯治の湯おいらせ」は以前、「焼山温泉グランドホテル」でした。この地一帯に観光協会やスナック・居酒屋宿泊施設などがあり、温泉街を形成しています。おいらせは、中心部の先の少し高台になった所にあります。

 

奥入瀬渓流温泉は、奥入瀬渓流と支流の蔦川が合流する焼山地区に位置している温泉地です。温泉の周りにはカエデやブナなどの広葉樹が生い茂り、豊富な自然に囲まれた場所です。温泉の周辺には遊歩道も整備されており、春には新緑を秋には紅葉を楽しみながら散策出来ます。お湯は、猿倉温泉からの源泉100%の引湯です。猿倉温泉の高温の源泉を、長湯が出来るように温めのお湯へ温度調整されています。

 

十和田湖から流れ出す奥入瀬渓流と支流の蔦川との合流点に広がる温泉で、猿倉温泉から湯を引いている。周囲はトチ、ブナ、ミズナラ、カエデなどの原生林が鬱蒼(うっそう)と茂り、豊かな自然を満喫できる。温泉地の名の通り奥入瀬渓流へのアクセスにも好適で、温泉地を起点に遊歩道も整備されている。奥入瀬の自然美に囲まれた空間で入浴できる2種類の温泉。みずみずしく輝く新緑の若葉、赤から黄色に彩る紅葉のグラデーション。季節ごとに表情を変える風景を眺めつつ良質の湯に浸かるひとときを過ごせます。

 

渓流や湿原を眺望する緑豊かな八甲田山の山あいに佇む、懐かしみのある温泉旅館で、湯治場としての機能も備えた木造の建物が特徴の谷地温泉は、谷地湿原・高田大岳の入口にあります。素朴な山小屋風の木造二階の建物。本館と西館浴舎の三棟に別れています。本館にある売店が入口でありフロントになっています。気兼ねの要らない気さくな宿でした。浴槽は二つあり、手前は透明の温めの湯、奥が白濁した適温の湯でそれぞれが湯船の底の簀の子の間から湧きだしています。二つの浴槽の間には、木の蓋を開けて汲むことが出来る飲泉があります。

 

元湯猿倉温泉は、高田大岳の南麓、猿倉沢の渓畔に建つ静かな山間の一軒宿です。国道から脇道に入って400mほど進みますと、広々とした敷地にロッジ風の新館の建物と昔の校舎を思わせるような木造二階建ての本館が並んで建っていました。フロントのある本館入口には湧き水が引かれ、ここを高田大岳などへの登山の基地にしているクライマーが喉を潤したり給水したりしています。敷地の前は渓流が流れていて野趣たっぷりでした。猿倉温泉は毎分3000立の豊富な湯量を誇り、一部は13km下にあります十和田湖温泉郷にも配湯しています。露天風呂は青っぽく濁りのある湯がふんだんに溢れていました。

 

奥入瀬グリーンホテルは十和田湖から奥入瀬沿いに車で走り、奥入瀬を少し通り過ぎたところに有るホテルで、2階建ての小規模なホテルです。ハイキング 観光でも有名な奥入瀬渓流の下流に位置する 小さな旅館で 一見見た感じはホテルというより アパートみたいと感じです。ホテルの温泉は、内湯は大人4人程のサイズで、微硫黄臭がする猿倉混合泉がかけ流しで利用されています。その時によりますが、基本熱めの設定が多いという印象です。老朽化していた箇所は所々リフォームされています。壁板、シャワー付きカランや鏡など一部新しくなりました。比較的空いてることが多いので、かけ流し部でトドタイム(ゆっくり休む事)を満喫できます。露天は大人3人程サイズで、こちらもかけ流しで利用しています。ここでもトドタイム出来ますが、夏場は虫刺されに注意が必要です。