温泉三昧30

 

 

「おふろの王様 大井町店」は、JR京浜東北線・りんかい線「大井町」駅から徒歩1分に位置する阪急大井町ガーデンの中に誕生しました。2011年新設オープン大井町駅前の好立地にあり、広い露天風呂と首都圏最大級の岩盤温熱「王蒸房」や2種類のサウナ、高濃度炭酸泉、絹の湯(超微細の泡がつくりだす真っ白で柔らかなお湯)など、男11種類、女13種類のおふろがあります。駅チカの施設内なので、深夜に女性一人で訪れても安心です。

 

夢枕に現れた不動明王のお告げから掘り当てられたという「勘太郎の湯」は箱根のちょうど真ん中あたりに位置している鉄筋3階建ての日帰り温泉施設です。周辺の観光などにも向いています。箱根大文字焼きで知られる明星ケ岳を真正面に見られるのも良いです。温泉は芦ノ湖を源流とする早川のほとりにある「掘削温泉井戸」から汲み上げた良質の天然温泉は豊富な湯量を誇る自家源泉を使用しています。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉で、肌にやさしい温まりの湯で、体の芯からポカポカと温まるいいお湯です。83℃という高温の湯が満たされている「大理石露天風呂」は源泉かけ流しになっており、新鮮な温泉を存分に堪能することができます。

 

箱根火山が30万年の年月をかけてカルデラや温泉を生んだ土地です。箱根の温泉の開湯は奈良時代。街道や電車など交通機関の整備と共に、人気の旅先として発展してきました。過去の資料では、湯本をはじめ箱根七湯すべてが番付に入り、湯治の湯として認められています。江戸庶民が“温泉”を”観光”として発展させた「箱根」は、現在では、「都心に一番身近な温泉郷」として宿泊利用者数が全国一位の温泉リゾートになっています。弥次喜多の湯は温泉街の中心部にある比較的新しい立ち寄り温泉です。浴室には内風呂、外には露天風呂、桶風呂、屋根のあるジャグジーがあります。

 

湯河原と真鶴の間、山手にある日帰り温泉。いわゆる昔ながらの湯河原温泉とはかなり離れた場所にあり、この温泉のことを「新湯河原温泉」と呼ぶこともあるそうです。もっと規模の大きな入浴施設だと思っていましたが、意外にも小ぢんまりとしています。みかん畑に囲まれた、相模湾を一望出来る小高い丘の上の閑静な場所に建っています。源泉は敷地内から毎分320ℓ湧く弱アルカリ性の単純温泉。なめらかで優しい肌ざわりで身体の芯から温まり、館内で飲泉ができます。浴場は「ささはなの湯」「こちょうの湯」の2つを男女日替わり交代で使用しています。

 

青巒荘は、足柄の土肥の河内に「出づる」湯の世に「もたよら」に「子ろ」が言は「なくに」と、万葉集にも詠まれた古湯で、創業八十余年。県立自然公園に指定されている奥湯河原の豊かな自然に抱かれ、昭和の古き良き懐かしさを遺す宿です。落差38mの白龍の滝を眼前に仰ぐ野天風呂は、その景観と泉質とともに、古くより文人や多くの方々に愛されました。宿名の由来でもある空の青、山の巒(あお)、また、四季折々の風情、万病に効くといわれるやわらかな温泉です。奥湯河原の豊かな自然に囲まれ、渓流からの川音や気持ちのいい空気の中、自慢の美肌の湯を楽しむことができます。客室は書院造りの落ち着いた雰囲気です。

 

寄居町は自然に囲まれた城下町で、地名は「人が寄る町」に由来しているといわれています。温泉は1999年に開湯した寄居町唯一の天然温泉で、展望露天風呂からは秩父の山並みを遠望できます。荒川や秩父鉄道を見下ろし、遠く秩父の山並みを望む抜群のロケーション。開放感あふれる景観を眺めながらの入浴は最高の癒しです。自慢の大浴場内湯(内風呂も窓側が全面ガラス張りで、眺望がすばらしい)&露天風呂は寄居町で唯一の天然温泉で、高アルカリ性のお肌がツルツルになる美肌の湯です。

 

道の駅大滝温泉は埼玉県の西部に位置し山梨県からの入口になります。秩父地方の西端で急峻な山と、二本のV字渓谷が顕著にみられる大滝地区にあります。埼玉の秘境への入口に位置する大滝温泉は荒川の畔にあり、深さ1,000mから湧き出す大滝温泉を使用した、日帰り温泉「遊湯館」を中心にお食事処や特産品販売センター歴史民俗資料館が併設されています。大滝温泉遊湯館の地下1階露天風岩風呂は開け放した大きな窓からは、眼下に流れる川からの心地よい風を感じることができます。大滝温泉・三峯神の湯は、イオン成分が日本の温泉の平均含有以上に含まれ、関東でも1、2位を誇る高濃度の名湯です。

 

百余年の温もりを伝えるここは奥秩父白久の湯、奥秩父の山あいに佇む和風旅館「谷津川館」。谷川のせせらぎと木の香り豊かな山里の露天風呂。そして自然の息吹を感じながら地産地消の創作料理とまろやかな肌ざわりの温泉が評判のお宿です。谷津川館では日帰り入浴も可能で、谷津川の流れが見下ろせる露天風呂で、自然の息吹を感じながら湯あみを楽しむことができます。源泉は毎分120?の冷鉱泉で、アルカリ性で肌ざわりなめらか。四季折りの自然美が自慢の浴場は樹木が眼前に迫り、BGMは鳥のさえずりと渓谷のせせらぎです。

 

甲府盆地は温泉に関しては不思議な地域で、自噴温泉は皆無に近いが掘削すると豊富な湯量の温泉が湧き出します。甲府盆地から抜けて、山間地帯に入って日帰り施設「みとみ笛吹きの湯」を通り過ぎて間もなく、国道に面した左手に白龍閣が見えてきます。風呂は、かなり大きな内湯と笛吹川の清流を真下に見る露天風呂があります。内湯は川に面していて窓も広いですが、窓の外に木々が生い茂っているのと、壁一面が黒っぽい岩肌なので全体に暗めです。その暗さがかえって落ち着いた雰囲気を醸し出しています。浴槽は2つあり、タイル貼4人サイズの熱めと、25人サイズのぬるめがあり、両槽とも竹筒の湯口から打たせ湯状に熱湯を毎分30ℓ以上も投入されています。熱湯からぬる湯への流し込みもあり、ぬる湯の端全面から手前の洗い場に向かってオーバーフローしています。露天風呂は熱湯横の狭いドアから出て、階段を降りたところに岩組鉄平石貼の10人サイズの東屋付きの浴槽があります。笛吹川の渓流を見下ろし、滝も眺められます。竹の湯口から熱湯を毎分40ℓほども投入で掛け流しになっています。無色透明のお湯には内湯で白い湯の花、露天で茶色の湯の花がただよい、かすかな苦味があります。甘い石膏臭ただようお湯にはキシキシとヌルすべが入り混じる肌に染み入るような絶妙な湯触りがあり、浴後は充実した爽快感とともに肌がしっとりして味わい豊かです。

 

東富士五湖道路の山中湖ICと山中湖の間に紅富士の湯があります。大きな日帰り温泉です。山中湖村が建てた村営温泉です。紅富士の湯は富士山の北の山麓にあって、そこから朝焼けの赤い富士山が見えます。この事から「紅富士の湯」と付けられました。浴室には3つの浴槽、サウナ、ミストサウナ、打たせ湯などがあり、屋外には2種類の露天風呂があります。富士山に近いので、浴室の大きな窓から富士山頂が近くに見える。山頂が近すぎるので裾野は隠れてしまい、かえって全体が見えないのが少し残念です。浴室は、ジェットバス、寝湯など趣向をこらしています。源泉のぬるいお湯にそのまま入る源泉風呂もありました。

 

富士河口湖温泉湖南荘は、1949年に創業し、2016年5月1日に全室禁煙となった旅館です。富士河口湖町の湖畔に佇む温泉旅館は、世界文化遺産でもある霊峰富士や、河口湖の美しい風景を一望できるロケーションが魅力です。河口湖畔で一番の賑わいを見せる、湖畔の中心地にある和風旅館です。麓峰の湯、天水の湯、霊水の湯、芙蓉の湯の4つの源泉から湧出しています。大浴場「ときめきの湯」は、内湯と露天風呂を備え、男性用の大浴場「きらめきの湯」には、御影石の内湯と露天風呂があります。浴槽から雄大な富士山を一望できます。

 

ホテルニューセンチュリーは美しい河口湖畔に位置します。ゆったりとした和室の客室から湖や富士山を見渡せます。富士山の河口湖/西湖に位置する富士河口湖温泉ホテルニューセンチュリーは、市内の穴場スポットが当施設からたった0.1kmです。観光名所を訪れたい方には河口湖, 河口湖天上山公園カチカチ山ロープウェイ, 河口湖オルゴールの森美術館などの観光スポットがおすすめです。ホテル全体の概観は少し古い感じを受けますが、清掃がしっかりとされていて気になりません。又、館内のスタッフの方の挨拶が徹底しており大変良い印象を受けました。ホテルの立地としては、部屋より河口湖が目の前に見えてその後ろに富士山ですので、申し分ありません。「ホテルニューセンチュリー」では、河口湖や霊峰富士の景色を見渡せ、最上階の広々とした展望風呂や溶岩で作られた眺望岩風呂の2箇所あり、そのどちらからも富士山を眺める事ができます。ホテル最上階の広々とした総桧風呂の展望風呂では、天高くそびえる富士山と静かに横たわる河口湖を眺めながら身も心も癒されます。霊水の湯と雄大な景色は心まできれいに洗い流してくれるようです。温泉の温度もちょうど良かったので、ゆっくりとくつろげました。

 

精進湖は、富士山世界文化遺産構成資産のひとつで、富士五湖の中で一番小さい湖です。富士山の火山活動によって形成された堰止湖である本栖湖と剗(せ)の海に、9世紀の噴火でさらに溶岩が流れ込み、現在の地形が形成されました。上九温泉は、精進湖畔に沸く温泉で、かつての村名が上九一色村であった事から上九温泉と呼ばれています。精進湖畔にはたくさんの民宿・旅館・ホテルがありますが、日帰りで温泉入浴が利用できるのは恐らく「山田屋ホテルの日の出の湯」だけではないかと思います。風呂は大人が5人程度入れる大きさの内風呂が一つ、露天一つです。露天と言っても完全に外にあるのでなく、道路側に設置されていて、外の空気がかなり入るようになっているものです。富士山も湖もよく見えますが、湯船が床より低いので外で誰かが、外の道路に立ってると自分も外から丸見えになるような感じです。富士山からの冷たいおろし風がちょうどいい具合に入ってきて気持ちいいです。

 

雄大な富士の懐に抱かれた「富士山 溶岩の湯 泉水」は浴壁・浴床に、富士山の溶岩素材を使用しています。富士山に降った雪や雨が玄武岩層の溶岩の地層を数百年もの長い歳月をかけて通り抜ける際に、地下水に溶け出した天然バナジウム水を、全ての風呂と飲用水に使用しています。血行促進を高め、お肌が若返ると言われる超微細な、気泡のマイクロバブル露天風呂、湯治泉、療養泉として名高い二股鉱石を使用した、二股炭酸カルシウム温泉とヒマラヤ岩塩を用いた内湯、肌に滑らかな木肌の温もり、香りは郷愁の趣を感じさせる木曽檜風呂、サウナ、岩盤浴と豊富な種類の湯を楽しめます。マイクロバブル風呂は超微細な気泡のことをいいます。気泡は血行促進を高める作用があります。二股炭酸カルシウム温泉は、二股鉱石を使用した温泉です。ヒマラヤ岩塩風呂は、硫黄やミネラルが多い貴重な岩塩です。このようなお湯があります。

 

日本の名湯100選に選ばれている下部温泉は、信玄公が合戦で受けた傷を兵と共に度々癒しに来たと伝えられる温泉です。優れた効能で古くから湯治場としても名高く、平成18年4月には新源泉が湧出しています。「下部温泉会館」は誰でも気軽に日帰り温泉が楽しめる公衆浴場で、下を眺めると富士川の支流の下部川が流れていて、川を眺めながらのんびりと湯浴みを楽しめます。温泉会館は、地下が駐車場、1階が浴室と休憩室、2階が有料休憩室になっています。建物の外には 温泉プールがあります。温泉会館の浴室はそれほど大きくない。湯船は5~6人で一杯の大きさです。窓からの下部川はけっこう眺めがよいです。お湯は透明で、すこし温めのやわらかいお湯です。泉質は、下部温泉は、けがに効くぬる湯と聞いていたので、どんなお湯なのか興味がありました。際だった特徴はないですが、やわらかく温めのお湯なので、長く浸かっているのが体に良いのだと思います。

 

スパティオ小淵沢はホテル、コンベンションホール、レストラン、体験工房、そして日帰り温泉「延命の湯」から成る複合型の施設で、「道の駅こぶちざわ」に隣接しています。八ヶ岳の南麓にあり、周囲には清里、野辺山といった高原リゾート地を控えているため、小淵沢ICを降りてすぐという立地は観光の拠点としても申し分ありません。「延命の湯」の浴室は洒落たホテルの大浴場といった印象です。ゆるいカーブを描いた大きな内風呂には、お湯がジャバジャバと注がれています。給湯口は2段になっており、少量の源泉と大量の循環湯です。パンフレットには「南欧をイメージしたお洒落な大浴場」との記載がされています。露天風呂はタイル張りの湯船が1つ、屋根が付いた岩風呂が1つです。まわりをぐるりと竹垣が囲んでいるため眺めは今一ですが、その背後には森が広がっている事がわかります。源泉は黄緑色に茶色を混ぜたような色で、循環ろ過の程度なのか湯船によって色が若干異なります。塩素臭いのが残念です。

 

熱海温泉といえば静岡県、いや日本を代表する三大温泉地の一つで歴史は古く開湯は1250年前の奈良時代。時を経て徳川家康がこの地で湯治をしたのをきっかけに歴代将軍にこよなく愛され、江戸まで定期的に檜の樽で運ばれた「お汲み湯」として知られる。その湯を加水加温なしの源泉かけ流しで堪能できるのが「日航亭・大湯」です。元は旅館であったという、どこか懐かしい昭和の香り漂う木造の建物です。泉質は人間の体内と同じ濃度で優しい入り心地のナトリウム-カルシウム‐塩化物泉で湧出温度98.2度の高温泉。趣きが異なる浴場が2つあり、男女日替わりで交代。別料金不要で気軽に利用できる家族風呂もあります。

 

伊豆半島東海岸の観光地・伊東市の南部に、化粧品で有名なDHCが手がける総合リゾート「赤沢温泉郷」内に「赤沢日帰り温泉館」があります。相模灘を眼下に見おろす国道135号沿いの高台にそびえ建っています。源泉は地下1,000mより湧くカルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。無色透明のさらっとしたクセのない湯質です。太平洋を一望できるかつてない大パノラマと驚きの開放感。空と海と浴槽が一体に見える眺望抜群の大露天風呂は、水平線までさえぎるものなく、かつてないスケールで海と空の大パノラマが広がります。日常の喧噪を忘れられる贅沢なロケーションです。

 

伊東温泉の開湯は平安時代とされ、江戸時代には徳川家光への献上湯を行い、湯治場 としても栄えました。明治以降は、幸田露伴、川端康成などの多くの文人も伊東を訪れ、戦後は歓楽街温泉としても栄えました。ラヴィエ川良は、和を強調したセントラル館、ゆとりと寛ぎのイースト館で構成され、リゾートホテルの機能美が心地よい館内施設など、ゆったりと横たわる伊豆の海と、伊東の街や山々など様々な景色をお楽しめます。伊東駅より徒歩7分、8つの源泉を持ち大浴場や露天風呂に室内プールなどの温泉設備をはじめ、客室も全て温泉を給湯してあります。

 

海抜0メートル、波打ち際の「黒根岩風呂」は北川公営の露天風呂で、日本全国から温泉ファンが訪れる町の自慢の天然温泉です。春夏秋冬、朝昼夜と、様々な景色を楽しませてくれる北川の海は、波しぶきがかかるほど、海の近くにあります。黒根岩風呂も毎日違う表情を見せてくれます。キャッチフレーズは「アメリカを見ながら入る野天風呂」です。伊豆大島をまさに正面に控えた北川温泉は、「黒根岩風呂」に代表される海辺の温泉に加え、伝統の定置網漁で獲った新鮮このうえない海の幸に恵まれた観光地です。

 

熱川温泉は、江戸城を築城した太田道灌が川から湯煙が上がり、猿が傷を癒やしているのを見て発見したといわれています。熱川温泉街のはずれ、海岸沿いにある高磯の湯は、1994年にオープンした公営のは露天風呂で、濁川沿いのお湯かけ弁財天の噴泉塔から99.5度の湯を引いています。ここからは伊豆諸島と太平洋の素晴らしい展望が望めます。温めのお湯に浸かっていると、まるで海の中に入っているような迫力。波打ち際の露天風呂ならではの風情を存分に楽しむことができます。男湯と女湯に分かれ、20~30人の大人数で入れる広さがあります。

 

大川温泉は東伊豆町温泉郷の玄関口にあります。大川温泉の中でも人気なのが小さな漁港の隣にある「磯の湯」です。海に面した素朴な露天風呂で、波が砕ける振動が湯船まで響くほど海辺にあります。波の音や波飛沫を眺めるなど、海沿いの露天風呂ならではの臨場感がたまりません。お風呂は男女別の露天風呂があるだけです。湯船からは海は見えませんが、涼みがてら柵のところに行けば、海の景色が堪能できます。リピーターが多く、一日置きに通って来る人もいるそうです。腰痛には半身浴がおすすめ。塩分を多く含むお湯のため、身体の芯まで温まります。

 

舟戸の番屋は河津町の施設として、河津町見高地区の産業観光の活性化を目的に2014年10月にオープンしました。運営は地元の漁業者や農業者の方、民宿経営者の方が中心となって行なっています。以前は「サンショップ今井浜」の施設だった露天風呂は建物から150メートルほど離れた崖の上にあり、階段を上っていきます。野鳥の鳴き声や道端に咲く野草を楽しみながら歩いていると、まもなく木立の中に貯湯タンクが現れ、その先に湯屋が見えました。その先には大海原の水平線が広がり、ほとんど海と一体化している絶景露天風呂が。この日は波飛沫が湯船に届きそうな勢いです。もう少し波が高いと被ってしまいそうなほど。この臨場感がたまりません!

 

伊豆半島の東側、賀茂郡河津(かわづ)町は広く知られた河津桜の名所です。例年、2月に満開を迎える河津桜は、1月下旬からポツポツと咲き始めます。日本一早く咲くともいわれています。峰温泉踊り子温泉会館は、河津川沿いに建つ純和風の建物で、テラスからは河津川を眺めることができ、川のせせらぎを聞きながら露天風呂に入れます。男性用が岩風呂、女性用が伊豆石の落ち着いた造りになっていて、自然石造りの大浴場に露天風呂、打たせ湯、泡風呂、サウナといろいろなお風呂を楽しめます。踊り子温泉の名前は、この辺りが川端康成の名作「伊豆の踊り子」の舞台となったことから名付けられました。正面玄関の上には踊り子の絵が飾られています。

 

康成、井上靖文学にもっとも深い影響を与えた中伊豆の名湯、それが天城湯ヶ島温泉です。猫越川と本谷川が落ち合い狩野川となる合流地点に、国の登録有形文化財の重厚感あふれる宿があります。創業は1874 年、金山の経営者が訪問客の迎賓館として建造したと伝わる国の登録有形文化財の名宿です。「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠が近づいたと思う頃…」。川端康成が「伊豆の踊り子」を執筆し、同小説の舞台にもなった天城湯ヶ島に位置しています。2本の渓流の落合う絶景の源泉掛け流しの温泉宿です。渓流沿いの露天風呂・貸切露天風呂、歴史を今に残す施設です。

 

町の中央を流れる桂川沿いに、20数軒の宿が点在する修善寺温泉は、町全体が史跡のような静かな風情を保っています。鎌倉時代に源氏興亡の悲劇の舞台とされた名残であろうか。平安初期に弘法大師によって開基され、地名の起こりともなった『修禅寺』があります。この地はもともと「桂谷」といい、寺も『桂谷山寺』と呼ばれていましたが、鎌倉初期に寺名が『修禅寺』と改められると、地名も同様に呼ばれました。室町後期に寺を修禅寺、温泉地を修善寺と区別して呼ぶようになりました。温浴施設はアルカリ単純泉の源泉かけ流しの湯を引いている大浴場を備えています。

 

昭和52年7月にオープンし約40年間、優しいぬる湯で疲れた身体や心を癒してきた「駒の湯 源泉荘」。2017年の9月に一旦閉館していましたが、経営者が新しくなり2017年11月28日から「源泉 駒の湯荘」としてリニューアルオープン、営業を再開しています。渓流のせせらぎと緑に包まれた「源泉 駒の湯荘」は、2本の自家源泉からこんこんと湧き出るぬる湯が自慢の日帰り温泉。毎分約200ℓもの湯量を誇っています。豊富な湯量を生かして、内湯には大きな浴槽が5つ、小さな浴槽が3つもあり、熱湯、半身浴、浴槽ごとに湯温が異なる温度差浴が楽しめます。

 

堂ヶ島温泉の南、仁科漁港の奥にある露天風呂です。人気の沢田公園露天風呂へは温泉街を通り過ぎ、仁科漁港の中を通り抜けていきます。駐車場があるので、車で行かれても大丈夫です。駐車場から階段を上ったところに湯小屋があります。小さな脱衣所のドアを開けると、目の前に5~6人も入ればいっぱいになってしまう、小さめの露天風呂と海が見えます。湯船はかなり高い崖の上にあり、海を見下ろす露天風呂は爽快感たっぷりです。波の砕ける音を聞きながら沖に浮かぶ島々とカモメの飛ぶ姿を見ながらの湯はとても気持ちよかったです。夕暮れには水平線に沈む夕陽を見ながら入浴できて開放感満天です。

 

なぎさの湯は、堂ヶ島温泉の中心部から車で松崎方面に向かって南へ3分ほど、国道から右折して入った海岸沿いの道、西伊豆で最も長い海水浴場である大浜海岸の高台にある。温泉施設です。堂ヶ島の海岸線を望む露天風呂が魅力で、潮の香りと波の音で癒されます。あまり大きくない施設ですがアットホームで、夕暮れ時の露天風呂からの風景は言葉では言い表せない絶景です。なぎさの湯の露天風呂には垣根があるため、お湯につかってしまうと、外の景色が見えませんが、立ち上がると景色を見ることができます。晴れ渡る青空を見渡すのもすてきで。内湯は、大人4~5人ほどでいっぱいになる浴槽です。

 

西伊豆松崎町にある、大沢温泉「大沢荘・山の家」は、南伊豆の松崎から少し内陸に入ったところにある小さな温泉場です。300年の歴史を誇る源泉を所有しています。露天風呂が温泉ファンの間で有名なところです。大沢温泉の中心部は那賀川沿いにありますが、山の家は少し奥にある那賀川支流の池代川沿いにあります。川沿いの狭い道を行きますと、小さな木の橋の向こう側に山小屋のような建物が見えてきます。清流にかかる掛け橋を渡り、少し歩いたところに「大沢荘・山の家」があります。風呂の底からボコボコと音を立てて温泉が湧き出し、洗い場のパイプからは無造作に源泉が出っぱなしです。常に湧き立ての新鮮な温泉が流れ出しています。一度入れば誰もが虜になってしまいます。そんな温泉ファンを唸らせる、リピーター続出の湯が「大沢荘・山の家」です。

 

下賀茂温泉は伊豆半島の南端に近い山間にあって、いたるところに源泉があり、温泉旅館が多いです。下賀茂温泉の町営温泉会館が銀の湯会館です。新しく大きな建物で、入り口部分に木で囲った温泉井戸がモニュメントのようにそびえています。温泉井戸は遠くからも見えるのでよい目印になります。「銀の湯」の名は源泉名から来たそうです。浴室には大風呂、サウナ、水風呂があり、外には露天風呂があります。2ヶ所の浴室は少し風呂の構成が違っているので日によって男女を入れ替えています。泉質はさらっとした弱食塩泉で、無色透明であす。お湯はやや熱めで体の芯から温まります。露天風呂は内風呂と同じくらい広く気持ちがよいです。展望はさほどないですが南伊豆の低い山が見えます。

 

伊豆は温泉の数が多く、ここ下田も例外ではありません。昭吉の湯は天城山系の南端、標高300m以上あると思われる山腹にあります。下田というと海のイメージが大きいですが、「昭吉の湯」があるのは市中西部の山あいです。駐車場の隣には普通の一軒家が建っています。どう見ても普通の民家ですが、玄関先には「休憩所」と表示してあります。以前からある建物に玄関部分と休憩室を増築したような感じです。浴室には柱、桁、梁いずれも古民家から再生したような、立派な材木を使用しています。かと思えば湯船は雰囲気に似合わずきれいな石造りで、半露天風呂といった構造です。男湯と女湯の間仕切りは竹垣ですが、湯船の正面はよしずで目隠しをしただけです。お湯はつるつるとした肌触りですが、ローションのようなすべすべ感もります。

 

下田港が目の前にあり、全天候型のドームプールとその大きさで、下田温泉街のホテルの中でもひときわ目を引くホテルが「下田温泉 黒船ホテル」です。航行する黒船遊覧船「サスケハナ号」も眺める事ができ、日本開国の往時をしのぶ宿になっています。大浴場は7階にあります。男女内風呂と展望露天風呂からは下田港を眼下に一望できます。白い柱と、石を敷き詰めた床の洗練された白い浴室は、海に面した窓から光があふれます。展望露天風呂からは夕暮れどき、満点の星空など、刻一刻と違った景色をお楽しめます。下田温泉の湯はその高温度により肌に染み渡るような強さを感じるのではなく 少し長くお湯に浸かる事により体の芯から温まるという効果を感じながら楽しむ温泉です。