温泉三昧23

 

 

大丸温泉旅館は、那須温泉郷の最奥地に位置する一軒宿で、標高1300mに有ります。創業200年以上続く秘湯の宿です。明治の時代には「乃木将軍」が毎年湯治に訪れていました。大丸温泉旅館は、那須温泉の最奥地にたたずむ一軒宿です。歴代の館主が200年以上前から守り続けてきた湯は、メタケイ酸を多く含み保湿成分が高いため「美人の湯」と呼ばれています。歴史ある「川の湯」は、湯量豊富な天然温泉が川となり、流れをせき止めてできた野天風呂。川の流れを聞きながら、趣のある秘湯の雰囲気を楽しめる温泉宿で、日帰り入浴も可能です。ここへ来たら、なによりも早く露天風呂へ飛び込まねば!ここを目指して訪れる人々の思いです。宿の裏の白土川の渕が自然の露天風呂になっています。なんと素晴らしい環境でしょうか。お湯はかなり熱いのですが、外気がほどよく湯加減をしてくれて、入湯気分は上々です。

 

休暇村の源泉は那須七湯のひとつ大丸温泉で那須七湯の中でも2番目に高い標高1300mより湧き出ております。付近は森に囲まれ、映画「テルマエロマエ」のロケ地としても名になった秘湯です。日本百名山にその名を連ねる茶臼岳の南麓にあり、ロビーからは雄大な那須連山、温泉からは広大な那須野ヶ原を望むことができ、新緑、紅葉、雪景色へと移り行く景色を楽しむことができます。歴代藩主に愛されたという、古くより知られる大丸温泉相の湯は、刺激が少ない身体にやさしいお湯で、登山や周辺散策後に疲れを癒やせます。「休暇村那須」の内湯は浴槽が2つで、入って手前の小さい浴槽には「ジェットのマッサージをお楽しみいただくため、温度を低めに設定してあります」とありました。奥の大浴場は大きなガラスがあって開放的で那須高原が一望できます。下界を見下ろす絶景温泉の露天風呂は美しい日の出や、雲海も楽しめます。お湯は、無色透明で若干のつるつる感があります。

 

栃木県の那須温泉発祥の地の鹿の湯は、1,390年もの歴史を誇る県内最古の温泉です。那須の観光名所「殺生石」のそばに、共同浴場「鹿の湯」があります。泉質は硫黄泉で、白濁した湯が特徴。あたりに漂う硫黄の湯の香りが温泉気分を盛り上げてくれます。100年前の姿を受け継いだノスタルジックな雰囲気の建物は、古くから湯治場として親しまれてきたことを感じる佇まいです。「鹿の湯」は、那須七湯のひとつで傷ついた鹿が、この湯で傷を癒したことからその名がついたといわれています。その名前を受け継ぐ共同浴場は、それぞれ温度が異なる小さな四角い湯船が並び、「かぶり湯300回、のぼせ無し」との入浴心得もユニークな温泉です。女性にうれしい美肌の湯でもあります。

 

那須の名湯と言えば1300年の歴史を持つ「鹿の湯」です。その鹿の湯を露天で楽しめるラグジュアリーな絶景ホテルがあるのをご存知ですか?那須高原湯元の高台にある「ホテルビューパレス」がそれです。850メートルの高台に佇むホテルからは関東平野を一望でき、目の前に広がる絶景に、森に囲まれた静かな佇まいと庭園、白濁の名湯「鹿の湯」の湯です。露天岩風呂は、当然乳白色の濁り湯で、若干青みがかっているように見えます。「鹿の湯」と同じ那須湯本温泉ですので、硫黄分を多く含み、酸性なので白く濁ります。硫黄の臭いはそんなに強くはないです。湯口から離れるほど温度が低くなるので、ゆっくり入りたい時は湯口から遠い所で入って、お湯から上がる時は湯口のそばで体にたっぷり新鮮な温泉を染み込ませるといいですね。内湯は温泉ではありません。内湯を温泉にすると、硫黄を多く含んだ温泉の湯気によってカランの蛇口など金属のものがすぐに黒く錆びてしまうそうで、仕方なく内湯は普通のお湯にしているんだそうです。

 

東北自動車道・那須ICから車で約21km、JR黒磯駅から車で約15km、標高800メートル那須温泉の中央、緑に囲まれた静かな環境に佇む小さな隠れ家が「ひがしやま」です。那須インターから那須湯本温泉に伸びている那須街道沿いにあります。那須高原とは、栃木県北部の那須岳の南側山麓地域を言い、那須岳の標高千数百メートルの地域より東北本線、国道4号が通る標高300m辺りまで、緩やかな斜面が広がります。江戸時代に発見されたと伝えられる「那須温泉郷・大丸温泉」は、茶臼岳東側の中腹、那須温泉郷の中でも2番目に高い標高1,300mの地点にあります。古くより旅人を迎えてきた源泉掛け流しの湯を、二つの貸切風呂と1F蜉蝣の月フロア客室専用の半露天風呂で楽しめます。自慢の温泉は、「洞窟を思わせるドームを持つ貸切の大浴場」、「二つの陶器の浴槽」、「専用半露天風呂」があり、源泉掛け流しになっています。無色透明無臭のきれいなお湯が注がれています。

 

那須温泉神社すぐ近くにある鹿の湯源泉かけ流しの宿で、開湯1380年以上の歴史を持つ鹿の湯と大丸温泉のさらに上から引湯する奥の沢源泉の2種類の温泉を引湯しています。『元湯・鹿の湯』や那須温泉神社、殺生石等にも近く、栃木にごり湯の会の宿です。浴場は、男女別の露天付き大浴場と2つの貸切湯があります。男性用大浴場「那須の湯」には鹿の湯源泉の湯船しかありませんが、那須の湯は、は3つの層に分かれており、入り口手前側に大きな湯口があるため、最も熱い層になっています。無加熱、無加水、無循環、薬品無添加の源泉かけ流しとなっており、この湯遣いがこのホテルの売りでもあります泉質は、単純酸性硫黄泉で白濁しており、湯の華が沈殿しています。浴場全体に硫黄臭がし、舐めると酸味があります。外の露天風呂は定員3名ほど、内湯に比べれば小さめの浴槽です。景色が良いためかこちらで長湯する人の方が多いようです。肌をなでるとツルツルとした浴感で、強酸性ですがそれほど肌を刺激する感覚はありません。透視度は低いです。湯船の温度は少し高めなので、涼んで景色を楽しみながら入るとよいと思います。

 

共同浴場「鹿の湯」を頂点にして湯川沿いに川下へ伸びて分布する那須湯本温泉街の旅館の中でも、比較的下の方にある「はなやホテル」には、離れの浴場棟「小鹿の湯」があり、日帰り入浴を積極的に受け入れています。本棟より低い位置に離れの湯小屋「小鹿の湯」が隣接しており、両棟に挟まれている階段を下ったと所ある、浴場専用のプレハブ小屋の受付で料金を支払います。湯小屋は「鹿の湯」のイメージをしたシックな総木造です。内湯はとっても綺麗です。脱衣室は杉材でしたが、この浴室は松材が用いられており、総木造ならではのぬくもりと落ち着きを兼ね備えた温泉風情たっぷりのお風呂です。浴槽は大小に2分割されており、こちらも総木造です。小さな方は4~5人サイズでかなり熱く、大きな方は6~7人サイズです。この「小鹿の湯」には露天風呂が設けられています。内湯・露天とも湯中では微細な白い湯の花が無数に浮遊して強い白濁を生み出しており、光の入り方によって青白かったり灰白色になったりと、いろんな表情を見せてくれます。

 

栃木県那須温泉郷に世にも奇妙な天狗と入浴できる宿があります。那須の山奥にある一軒宿「北温泉旅館」です。2012年に公開され大ヒットした映画「テルマエロマエ」の舞台にもなったレトロな宿には、「天狗の湯」や広大な「温泉プール」など魅力的で不思議な温泉がたくさんあり、日本を代表する秘湯となっています。元々は源泉の岐路が多いことから岐多温泉と呼ばれていましたが、北温泉と変わったそうです。江戸時代からの建物もあり昔ながらの湯治の雰囲気を残しています。豊かな湯量を誇るお風呂は混浴・男女別合わせて7つあります。「天狗の湯」は、大きな天狗の仮面に見守られながら入るという独特の雰囲気を持つ浴室です。天狗の湯の源泉は湯小屋裏に見える山から湧いており、崖を滝のように源泉が流れ落ちているのが見えます。

 

弁天温泉は、天保年間には温泉場としての記録がありますが、その発見の由来は不明で、1884に小林佐秀氏によって再発見された温泉です。伝えられる話によると、ある夜、小林氏の夢枕に現れた弁財天のお告げにより、出湯のあることと地に埋もれている自分の像を世に出すよう教えられたといわれています。現在の旅館の裏にこの弁財天を祀る祠があり、その奥の岩窟内から温泉が湧出しています。この弁天温泉は、那須温泉の湯ただれを治す「仕上げの湯」としても知られており、褐色の浮遊物を有する無色無臭の単純泉です。弁天温泉は『那須七湯』のひとつに数えられる温泉地です。内風呂が広くて30人くらいは入れます。露天風呂、半露天風呂は外に5つ並んでいて、どれも混浴です。露天風呂2つは大きい浴槽で、両方とも20人くらいは入れます。半露天風呂はそれぞれ釜風呂、樽乃湯、そして夫婦かめの湯と呼ばれています。

 

「おおるり」山荘は、標高1,200mの位置に有ります。那須七湯の一つ高雄温泉は湯本の温泉街から少し離れた場所にあります。歴史はかなり古く、記録に登場するのは江戸時代の天保年間、元代官が少し離れた所に浴場を造り、山岳信仰の登山者に利用された事から、「行者の湯」と呼ばれていました。現在の場所に移されたのは明治との事でした。「おおるり」山荘は2004年にオープンしました。おおるり山荘の大浴場は、豊かな硫黄臭に包まれ、大きな浴槽があります。湯は硫黄泉で白濁していますが、湯口から流れ出る源泉は透明で、湯口下の仕切がありそこを溢れた湯が白濁することが見て取れます。無論掛け流しであることは言うまでもない。なにせ毎分1000?の自然湧出の源泉です。露天風呂は、建物に沿って数10m進むと木の柵に囲まれた所にあります。手前が女湯、先が男湯で、奥には源泉の湧き出し口があり大量の湯が流れ出しています。広い浴槽からは那須野ヶ原が見渡せ、遠くに八溝山が見えています。

 

那須高原の自然の森と、40面のテニスコートに囲まれた中にある温泉施設「芦野温泉」は、松尾芭蕉も立ち寄ったと伝わる旧奥州街道の芦野の里の小高い丘陵に立つ一軒宿です。浴室は2つの内湯と露天風呂からなり、所謂、続き間の造りになっています。内湯は、大きな湯船に源泉そのままを掛け流しです。無色透明で、「ヌルッ」とする肌ざわりはお湯に浸かった瞬間に実感でます。循環ろ過を一切行わない事で源泉そのものの成分が実感できます。施設自慢の薬湯は、10種類の薬草を調合した茶色のにごり湯で、男湯の湯船は4帖ほどの大きさなので、膝を抱えての入浴です。女湯はその倍ほどの大きさがあるようです。ぬるめの温度で、身体に負担がかからぬよう浅めの湯量に設定されています。においは強烈なものではありませんが、暫く浸かると急所などにヒリヒリとした刺激を受けます。休憩を挟んで5分ほどの入浴を2~3度という事ですが、刺激が苦痛に感じれば露天風呂の薬湯につかってみると良いと思います。こちらは7種類の薬草を調合した、同じく茶色のにごり湯ですが、皮膚に受ける刺激は殆どありません。外の風を感じられる分、ついつい長湯してしまい、気づいたら寝てしまったほど気持ちのいい入浴です。露天風呂には源泉そのままの湯船もあります。

 

2013年の7月にオープンしたばかりの那須で一番新しい源泉かけ流し日帰り温泉です。敷地内に、地下1400mから湧き出た源泉は殺菌効果が高く、湯冷めしにくいという特徴があります。優しい鳥の鳴き声と清らかな川のせせらぎが聞こえる、緑溢れる自然の中で露天風呂が楽しめる、源泉掛け流しの日帰り温泉です。お風呂は内風呂と露天風呂のシンプルな造りで、露天風呂は大きく、足を伸ばしてゆったりと入浴ができます。源泉かけ流しの天然温泉は、那須エリアでも数少ないナトリウム・塩化物温泉弱アルカリで、若干黄緑色を帯びていて、アブラ臭も感じられます。体の芯からポカポカと温浴感が長続きし、お肌がしっとりすべすべになるとってもいいお湯です。浴室には,木枠が施された6人程度が入れる広さの浴槽が一つあり、源泉掛け流しになっています。外に出ると露天風呂があります。内湯よりも広く10人程度が入れる広さの岩風呂です。滝のような湯口からは熱いお湯が注がれています。内湯も露天風呂も良い雰囲気で,十分に寛ぐことができました。

 

大網温泉を過ぎて福渡温泉に入る少し手前の箒川の右岸、ブナやナラなどの広葉樹に囲まれた中に開かれた広大な敷地を誇るリゾート施設の、塩原グリーンビレッジ内にある日帰り温泉施で、塩原最大級の自噴毎時20トンという、豊富な温泉に恵まれた100%天然温泉を贅沢な源泉かけ流しています。無色透明な泉質は美白と潤いに効果が期待できる美肌の湯です。内湯やサウナのほか開放感ある露天風呂では四季折々の自然を堪能しながらお湯に浸かることができます。浴室は内湯と、露天風呂があります。お湯はやや濁っていて、赤茶色の湯花が舞っています。微かに何かの温泉臭があります。大浴場は広く景色がよく、ややすべすべ感のあるお湯は温めの設定でじっくりと温まります。露天風呂は大浴場の脇のドアから屋外に出ると、半分屋根の下にあり、ゆるく下った場所にあって、ここも見晴らしがよいです。

 

もみじの湯へは、「塩原もの語り館」から川沿いの遊歩道を歩き、新しくできた橋を渡ればすぐに辿り着きます。湯船と脱衣所は昔と変わりありませんが、川向いのホテルから見えがないように湯船の川側に目隠しが新しく設置されていました。景観は犠牲になりましたが、これがないと日中に入浴するのはかなり難しくなりそうなので仕方ないです。川を渡る橋からも、完全ではありませんが一応湯船は隠れています。「もみじの湯」は無人の共同浴場で、料金箱に100円を入れて入浴します。実は混浴なので、女性にはハードルが高いかもしれません。浴槽は真ん中でふたつに区切られ、一方は源泉が直接注がれて熱め、もう一方は幾分冷めたお湯が流れてくるので適温となっていました。無色透明無味無臭のお湯は弱いキシキシ感があり、湯上り後はさっぱりします。川を吹く風がお湯で火照った体を冷ましてくれるので、泉質由来のさっぱり感と相俟ってなかなか爽快です。

 

栃木県塩原温泉郷元湯温泉の開湯は、1200年程前に徳一大師が、この地を発見したことに始まります。秘湯の宿元泉館は、塩原温泉発祥の地で、奥塩原元湯温泉を流れる赤川渓谷沿いの旅館です。周囲は原生林に囲まれており、 秘湯の雰囲気に満ちた心安らぐ静かな環境の中に佇んでます。塩原温泉の歴史を今に語り継ぐ古書、「塩原之縁起」にも「名湯」と謳われた伝統の温泉です。元泉館は奥塩原元湯温泉にある明治17年創業の老舗宿です。浴場は高尾の湯(大浴場・露天風呂)、邯鄲の湯(岩風呂)、宝の湯(檜風呂)があります。乳白色や緑色など3種の自家源泉を持ち、4種のお風呂との最高の組み合わせで温泉を楽しめます。内湯と露天が付いた大浴場は、10人ほどが入れ木のぬくもりが感じられる浴槽となっています。泉質は、刺激の少ない中性の硫黄泉です。美肌効果の高いメタケイ酸の湯は、美人の湯”として有名です。ひょうたん型のユニークな露天風呂は灰がかった乳白色でした。

 

長い歴史を誇る塩原温泉のなかで、最古の温泉とされている元湯温泉にあり、自然の神秘を肌で感じられる温泉があります。世にも珍しい間欠泉に入れる宿「元湯温泉 ゑびすや」です。明治40年(1907年)の創業で、濃厚な硫黄泉が湧くことで知られており、かつては源泉を煮詰めた「長命丸」という薬も販売していました。二つある湯舟はそれぞれ異なった源泉が使用されています。向かって左の浴槽には塩原最古の源泉とされる「梶原の湯」の温泉となっています。ぬるめなのでのんびりと浸かることができます。炭酸ガスが含まれているため、浸かっていると身体に気泡がわずかに付くのが確認できます。右側の浴槽は「弘法の湯」と呼ばれる源泉が使われているのですが、実はこの「弘法の湯」、天然の間欠泉です。5分から6分おきに温泉が噴出しており、湧き出す瞬間には「ゴオーッ」という音ともに勢いよく源泉が飛び出てきます。自然の神秘を感じる事ができる貴重な場所なのです。温泉が流れ出る場所には温泉成分が沈殿し、厚さ20センチメートルほどの結晶になっています。見るからに、成分の濃さを物語っています。

 

塩原温泉は、国道400号線沿いに続く塩原温泉街から、4kmほど離れた広い谷間にある温泉地です。箒川の源流付近にあって、保養向きの温泉旅館がぽつぽつと散在しています。上塩原温泉の国道沿いに新しくできた公営日帰り温泉が「華の湯」です。塩原温泉中心部から行くと国道400号線の左側にあり、広い駐車場があるのですぐ分かります。浴室は窓が広く明るいです。床や湯船は石を敷きつめてけっこう贅沢な雰囲気に作られています。お湯は無色透明であっさりとした感じです。内湯から外に出ると大きな岩を組み合わせて豪華な雰囲気の露天風呂があります。お湯が岩の上から注がれていて趣向がこらしてあります。塀があるので眺めは今一ですが、日本庭園風でけっこう満足できます。

 

標高1000メートル以上・塩原温泉の奥地、硫黄山が噴煙をあげる奥塩原新湯温泉は湯治場の趣きを今に残す出湯の里です。渓雲閣は、江戸時代初期に奥塩原新湯温泉が出来て以来、硫黄泉の源泉掛け流しを守っています。風呂は男女別の内湯と貸切霧風天呂2ヶ所があります。内湯は男女同じ造りで、6~7人が一度に入れる大きさで、南面に開け山の景色を眺める展望風呂になっています。温泉は噴火口から直接タンクにいれ、そこから内湯と露天風呂に注がれています。源泉温度が80度の高温なので、こうすることによって加水・加熱せずに浴槽では適温となります。泉質は硫黄泉の所謂濁り湯で、硫黄の臭いがかなりあります。成分が濃く、グレーに近い色になっていて、酸性度が高く、飲むと酸っぱく、皮膚に柔らかな感触があります。、貸切り露天風呂は1階にあります。左右相似形で湯船の大きさも同じです。入口の札を確認して、空いていればいつでも利用できます。

 

奥塩原温泉は栃木県北部の那須塩原市の標高1000mの山あいにある温泉宿場で、日光国立公園塩原温泉郷の豊かな自然の中にあります。柔らかな木漏れ日と爽やかな風が渡る高原の温泉ホテルです。浴室は木造りで落ち着く雰囲気です。4~5人が入れるぐらいの大きさに青白く濁った綺麗な湯が満たされています。源泉は共同源泉のなかの湯で、造成雰囲気泉、いわゆる噴気して噴き出している水蒸気に沢水などをあてて温泉を作りだしているもので、有名なところで言えば箱根の大涌谷造成泉などがあります。源泉が熱いせいもあり、投入量は少なめです。湯の表面には造成泉ならではの少し分離した成分が浮いています。お湯は硫黄味、薄いレモン味、わずかな苦みといった感じです。温度は熱めに設定されています。露天風呂は、湯船に辿り着くまで、少し歩かなければなりません。白い濁り湯なので深さが判りませんが、意外に深い浴槽で温度は適温ぬるめです。奥塩原新湯の宿はみんな共通の源泉を引いているはずですが、引き湯の関係なのか、湯遣いなのか、ここだけはちょっと違った感じがあります。浴槽の縁は木製ですが、その木の所が硫黄で白くなるだけじゃなくてあちこちエメラルドグリーンに染まっていました。

 

新湯地区は1683年の日光大地震(グニチュード6.8の大地震、葛老山が崩壊するなど大きな被害が発生)で元湯が壊滅的な打撃を受けた際に移住して開かれた温泉場です。大沢山円通寺の末寺の円谷寺も宇都宮藩主・本多忠平の許しで新湯に移っていますが、移転先が現在の寺の湯の場所だそうです。茅葺きの本堂の向かいには、寺の専用浴場がありましたがこれが寺の湯のルーツです。円谷寺は明治初年の神仏分離令、廃仏毀釈で廃寺となり、本尊の阿弥陀如来は君島屋(現「渓雲閣」)に安置されています。寺の湯は、新湯のシンボルである噴煙上がる硫黄山(爆裂火口跡)の直ぐ下にあります。乳白色の硫黄を含む温泉が流れ込んでいます、浴槽は2つあるのみの共同湯らしい雰囲気です。向かって右側が、熱い浴槽で左側がぬるめ、交互に入って楽しめます。、混浴で脱衣所は男女別にあります。建物外観は、背後には温熱地獄が見えて、いい源泉を引いているっていうのが一目でわかります。

 

新湯温泉街から細い階段を少し下がったところにある温泉小屋です。その昔、むじな(タヌキ)がここの温泉に入って傷を治したと伝えられる名湯です。ネット上でも度々話題に上がる奥塩原の顔的存在です。 浴槽の奥の岩(霊岩とも言われています)より染み出る温泉をそのまま利用しています。直ぐ側の山で硫黄が湧き出ているのでお湯の成分も匂いも濃く硫黄臭に加えてちょっと鉱物油っぽい匂いもしています。ある雑誌で、日本の共同浴場ベスト10に入りました。以前は混浴だったそうですが今は壁で仕切ってあります。男女は交互に入れ変わるそうです。浴室に入って最初に目に入ったのがホースって事は、そうとう熱いお湯のようです。恐る恐る手を付けるとやっぱり熱くてピリピリします。源泉に水を入れるのは、熱い湯になれている地元の方に申し訳ないと思い頑張って入りましたが、長くは居られなかったです。神経痛に効く温泉だそうですが一瞬にして痛みが飛んでいきそうでした。仕切りの向こうから女湯の会話が聞こえてきます。風呂の横にある岩の割れ目からお湯が湧いてくるのがわかります。強酸性なのでコンクリートだと酸でボロボロになるので木の浴槽です

 

那須塩原市の温泉は古くは平安時代まで遡ることが出来、弘法大師も訪れたと言われています。塩原温泉郷への玄関口、もみじ谷大吊橋や回顧橋の入口近く、国道400号沿いに開かれた「みかえりの郷」内にある温泉施設で、敷地の最上部に立つ「彩花の湯」は、木をふんだんに使った平屋建ての施設です。「彩花の湯」は、自家源泉から湧き出る温泉を直接ひいた天然温泉です。お風呂は、「内風呂」と高台から広大な景色を展望できる「露天風呂」の2つです。御影石縁の長方形内湯は10人サイズのものです。見る限りでは無色透明の湯ですが、浸かってみる弱「とろみ」感があり、薬臭のするお湯は結構な濃さを感じます。肌をさすると弱く「キシむ」浴感があります。源泉そのままの掛け流しで、鮮度も良好でなかなかのお湯です。浴槽縁にオーバーフローする湯が、そのまま塩ビ管経由で露天風呂へ流れ込む仕組みです。露天風呂は10人サイズ、半屋根掛けの岩風呂です。寒い外気に触れながらの湯浴みは心地よいです。

 

岩の湯は、塩原温泉の中心部を流れる箒川(ほうきがわ)の川岸にある露天風呂です。温泉街の反対側の岸にあって、人が通れるだけの吊り橋を渡って行った右側にあります。箒川の川岸は遊歩道になっていて、そこを散歩すると赤い吊り橋と岩の湯の囲いのヨシズが目に付きます。岩の湯は湯船が2つあって、どちらも混浴です。料金は吊り橋のたもとにある料金箱に入れます。岩の湯は野湯と言っても差し支えが無い程に、開放感溢れる露天風呂です。簡単な棚があるだけの男女兼用の脱衣所が一つあり、対岸からも丸見えで、女性にはとても入りにくいお風呂と言えるでかも知れません。

 

塩原温泉の共同露天風呂はたいてい箒川(ほうきがわ)の川岸にありますが、不動の湯は岸から少し山に入った所にあります。福渡温泉の小さな吊り橋を渡って川沿いの遊歩道を歩いていくと、散歩には丁度よい距離です。川岸から離れて100mほどのところに露天風呂が見えてきます。箒川の支流、不動沢の沢沿いにある露天風呂不動の湯は、ひょうたん型の湯船に打たせ湯のように豪快に湯が注がれています。 緑豊かな自然の中で、鳥のさえずりやせせらぎを聞きながら温泉を満喫できます。脱衣所は小さな屋根があるのみです。