温泉三昧18

 

 

漁場として世界でも屈指の三陸沖に近い気仙沼漁港のすぐそばに気仙沼プラザホテルはあります。一年を通して活気のあるこの港町には、新鮮で美味しい魚介類があつまります。陸中海岸国立公園の南の玄関口、気仙沼湾を一望する高台に建つホテルの窓からは魚市場の賑わいが手にとるように見えます。自然の恵み豊かな、スローフード宣言都市気仙沼に開湯した「気仙沼温泉」は三陸海岸随一の濃くてまろやかな高張性のナトリウム塩化物泉です。地下1800mから湧き出るイオン濃度の高い深層天然温泉です。

 

みなみかた温泉は宮城県北部の塩釜に近い内陸部にあります。伊豆沼、長沼の南にある南方町の外れに位置しています。一見温泉施設に見えません。何か建築会社の倉庫風なのです。最初に出迎えてくれるのがワンちゃんで、受付で声をかけると気さくなお父さんが出てきました。温泉の湯量は豊富で黄色く濁った湯がジャンジャン供給されていました。露天風呂も有りますが、山ちゃんの訪れた時はお湯が入っていませんでした。余り知られていないのか貸し切りでゆっくり入浴できました。

 

栗駒山は秋田・岩手・宮城県の県境に位置しその周りには多くの温泉が湧き出ています。湧出する湯量豊富な駒ノ湯温泉は高原から坂道を下っていった谷間にある鄙びた温泉宿です。今でもランプを使用している秘湯の雰囲気を味わえる有名な温泉です。宿は山中の谷間ながら、木をふんだんに使用して近年建物の一部をリニューアルしました。浴場はナラの木造で大型の窓からの眺めは自然の絵画を見ている雰囲気です。残念ながらこの施設(駒ノ湯)は、2008年6月の岩手・宮城内陸地震の再、土石流に飲み込まれ消滅してしまいました。

 

岩手・宮城内陸地震による土石流により、旧施設に配湯していた全ての源泉は土砂に埋まってしまいました。しか、2008年の岩手宮城内陸地震のあと暫くして、これまで使用していなかったやや高台にある源泉から再びお湯が湧き出し始めたのです。但し源泉の湯温はかつてと比べても低く、湧出部における実測でも約38度。引き湯の過程でも湯温が下がりますからはっきり申し上げて温湯です。もちろん湯小屋の再開に際しては加温も考えなかったわけではありませんが、しかし費用の面はもちろんですが、やはり湧き出たままの自然の恵みを手を加えずそのままお届けしたいという気持ちもあり、当面はこのままでの営業です。温泉は男女別で内湯の4人がサイズ位の浴槽に、源泉をドバドバ掛け流しがとても気持ちいいです。フレッシュな証の細かな泡付きがあり、硫黄の臭いもするぬる湯です。加温や加水なしで注がれています。最近な少しずつ認知されつつあります。温泉好きの目線ならば源泉をそのまま浸からせていただけるなんてこの上ない幸せです。

 

栗駒山の麓、標高650mにあり、四季折々の風情を眺め、名峰栗駒山の懐に湧く名湯が自慢の温泉宿泊施設。この霊山のいで湯は、発見されてから380年の古い歴史があり、多くの湯治客に親しまれてきました。源泉は、栗駒山の登山路の途中標高570mの所に位置しており、その泉質は身体の芯深くまで暖め、湯当たりが柔らかく、肌を潤してくれます。ハイルザーム栗駒は、山の中に忽然と建っています。場違いに思えるような建物です。内部は快適で、外の寒さをまるで感じないです。ここは水着着用の温水プールと、裸浴のお風呂と両方あり、プールはナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉、お風呂はナトリウム-硫酸塩・塩化物泉と、それぞれ違う源泉を使っています。内湯は大小の浴槽が二つあり、露天風呂は小さなものがひとつあります。残念ながらこちらのお風呂は、温泉を楽しむと言うには今一かなと感じました。プールと同じ無色透明で浴感は普通のお風呂でした。大きさが広いわけではなく展望も特にありません。ここはやはりお風呂ではなくクア施設を重視しているのでしょう。このハイルザーム栗駒は、くりこま高原振興公社という第三セクターの経営で、社長は栗駒町長が務めています。

 

東北の秘湯・名温泉が集中する、栗駒山の周りが特に魅力があり数多くの温泉宿が点在しています。湯ノ倉温泉は栗駒山麓の宮城県側に位置しています。八幡平と並ぶ日本有数の大湿原「世界谷地」を水源とする川原小屋沢の支流に湧く温泉です。川原小屋沢にかかる橋から山越えた山中、徒歩で20分という適度に手の届く所に、楽園とも言える昔のまま、自然のままの天然林と渓谷につつまれた温泉があります。露天風呂から見る渓谷は名の如く美しく、岩魚も魚影濃く棲息しています。残念ながら入浴写真がピンボケになってしまいました。文政3年の発見、よく温まる塩化物泉です。(湯栄館は、2008年6月の宮城岩手内陸地震で水没し、200年の歴史に幕を閉じました)

 

一迫川の清流のほとりに佇む山間のいで湯「花山温泉」は、遡ること8世紀、1150年ごろのある日、山が崩れたのがきっかけで温泉が湧き出したといわれています。江戸時代になると、鎌倉時代の公安七年(1285年)頃から奥州に隠れ住んでいた三浦氏の子孫が、関守りとして伊達家に支えていました。以来、湯宿として栄えてきました。現在の花山温泉温湯山荘は、市民や観光客の憩いの場として、観光やレジャーに幅広く利用されています。近くには、国指定史跡、仙台藩花山村寒湯番所跡があり、藩政時代の面影を今に残しています。

 

温湯温泉佐藤旅館は、仙台藩花山村寒湯御番所跡のすぐそばにあり、旧街道が宿の建物の中を通っていたためその雰囲気が残っています。黒光りする廊下や手摺り、外の風景が歪みをみせる鉛入りのガラスなどは貴重です。館内に入り口と脱衣場は別ですが混浴になっている大岩風呂があり、毎分併せて100立という「花の湯」「月の湯」「芳の湯」の混合泉が注がれています。館内の奥のドアから備え置きのサンダルに履き替えて本館建物から少し離れた庭にある露天風呂の御番所風呂が設置されています。一迫川の清流に向かって開けていて、折り重なるように連なる山々の眺めが素晴らしいです。

 

栗駒山の南西麓 標高700mの地にある大自然に抱かれた 秘湯ランプの宿です。周りにはなにも有りませんが、大自然だけは本物です。その昔、まだサムライが刀を腰に走り回っていた幕末文政七年春三月の事、熊狩りのマタギにより此の温泉が発見され、三浦一族により守られ今日に至りました。現在は、宿のすぐ近くに国道398号が出来たので車でも来れる様になったものの駐車場より徒歩7分はかかる秘湯なのです。檜造りの内湯、渓流に面した野趣あふれる露天風呂は、どちらも源泉掛け流しでお湯が常に湯船からあふれる心地よさがあります。

 

金成温泉は、宮城県北部、岩手県の県境に近い所にある温泉です。「延年閣」は、長寿祈願・千秋万歳・五穀豊穣の祭事と歴史の町の誇りとして名付けられました。栗駒山を彼方に望む金成の地は、藤原文化の平泉と遠く京を結ぶ金成路として、また有壁宿本陣・金成生教会・日枝神社など歴史の見所も多い地です。お湯は肌にやさしいアルカリ性のお湯で、サラリと肌になじむのが特徴です。大浴場には信楽焼陶板「小迫延年」の壁画が施され、落ち着いた雰囲気です。栗駒山を望む露天風呂でリッチな気分を楽しめます。

 

宮城県北西部に位置する大崎市には、「鬼首(おにこうべ)」と呼ばれる地域があります。鬼首は広々とした牧場や、スキー場、ゴルフ場などが有り、空気が綺麗で静かなところです。鬼首なかで隠れた穴場と言えるのが、源泉噴き出す間欠泉です。世にも珍しい二種類の間欠泉を持ち、露天風呂まであるその名所は、知る人ぞ知る穴場です!ただし露天風呂は、間欠泉の見学者から丸見えの衆人環視です。恥ずかしいため、多くの人は足湯などとして利用しています。間欠泉は、15~20分毎に高さ20~30m位お湯が吹き上がります。大自然の息吹を感じます。そんなギャラリーの多い場所に露天風呂があり、入浴するには一寸勇気が必要です。「わぁーお風呂だ」「暖かい!」「誰か入ってる」ここは動物園では無いのですよー!!露天風呂なのだー!!そんな、珍しい物を見るように見ないでほしいよー!!

 

もともと150年の歴史を有する温泉で、目に効く温泉として知られた「目の湯旅館」という旅館がこの場所にありました。この旅館が廃業したあと、役場を退職したご主人が日帰り入浴専門の「銭湯」に改築して現在に至っているのだそうです。木材をふんだんに使った建物。目の病や美肌に効果があるアルカリ性の湯が満ちています。シンプルな内湯と岩を組んだ露天風呂があり、効能のよさから遠方から訪れる人も多いです。浴室は内風呂、露天風呂共に男女別であります。ロビー奥の内風呂は、タイル張りで湯はかなり熱いです。サラサラとした無色透明の湯が掛け流しになっています。温泉の効能書きには、神経痛、関節痛などに効能記載はありますが、眼病に効くとは書かれていませんでした。科学的に検証されている訳ではないようです。内風呂から続く露天の岩風呂は、4~5人が入れる大きさです。内風呂同様、掛け流しとなっています。露天風呂からの眺めはよく、仕切り塀の外側に大きな山桜の木があります。満開の時期はさぞかし見事であろうと想像できます。。傍を流れる荒雄川の瀬音も聞こえてきます。山々を眺めながらゆったり寛ぐことができます。

 

鬼首温泉の明確な開湯時期は定かではありませんが、平安時代には温泉神社があったとされ、鬼首という名は坂上田村麻呂によるものという事です。江戸時代になると湯治場として利用され、昭和34年には国民保養温泉地に指定された。間欠泉があるように地熱が高く、いくつもの地獄地帯が点在しています。地熱を利用した鬼首地熱発電所もあります。「ホテルオニコウベ」の温泉は、大浴場が2階にあります。そんなに広い浴室ではありませんが、木造でここはちょっと和風のイメージがあります。浴室の窓側に、10人サイズの浴槽があります。大きな窓からは、ゲレンデや周囲の山が見渡せます。湯口からは、熱めのお湯がチョロチョロと注入されています。湯は無色透明でちょっと塩素臭がするのが残念なところですがちょっとつるつる感を感じる湯でした。周囲の景色を見ながら、のんびりと寛ぐことができました。

 

宮城県鳴子町吹上温泉「峯雲閣」は、荒雄岳のふもとに広がる鬼首温泉郷の一つで、標高約300mの高原にある一軒宿です。山林を含めた一帯、約4000㎡は宿の所有地だそうです。木々の間に見え隠れする木造平屋の宿は、「こじんまり」としていて、静けさに包まれています。鳴子温泉郷では北部の鬼首地区にあり、閑静なたたずまいを見せる宿、渓流の中に湯滝が流れ込み、滝壺がそのまま浴槽になっている名物の仙人風呂は見逃せません。 蛍が飛び交う姿を眺められます。自然そのままが作りだした露天風呂の醍醐味は最高です。

 

轟温泉は、鬼首温泉郷の一つに数えられ約350年前に温泉の存在が知られました。近くに有る「禿岳」の雪崩が春の訪れを告げることから、雪崩の轟音にちなんで轟温泉と名がつきました。緑の中、落ち着いた佇まいの一軒宿のとどろき旅館は江戸時代に開湯し今のご主人で五代目を数える老舗です。過去幾多の水害に見舞われ現在の建物は 昭和30年に建てられたものです四季織りなす川の流れゆく美しさ、そよ風になびく木々の美しさ、そのどれもが自然の調和の中で美しく彩られ私たちの五感を刺激してくれます。

 

宮沢温泉は鬼首温泉郷にある4つの温泉の一つです。この地は間欠泉や地獄谷・片山地獄など至る所に熱湯が噴出しています。宮沢温泉の玄関の右手からも、もうもうと湯気が立ち上がっていました。玄関を入って先ず気が付くことは、骨董品店に入ったような、昔の主に木こりの道具が沢山陳列されていることです。明るく気さくな女将さんが親切に説明して下さいました。館内は表から見た目と違って奥行きがありかなり大きな施設です。そう新しくはないですが、良く管理されていて清潔感がありました。施設は山の斜面に有るために、露天風呂は二階に上がった所にあります。

 

雄大な大自然に囲まれた吹上高原にある「すぱ」鬼首の湯、、鳴子温泉からさらに奥に入った鬼首の吹上高原キャンプ場内に位置しています。露天風呂からは鬼首の美しい自然を眺めることができます。 みちのくには鬼が棲む。この場合、鬼とは中央権力に逆らう者、即ち蝦夷と呼ばれる人達です。この蝦夷討伐を命じられたのが、坂上田村麻呂。元々は夷、東北以北に住む人々を成敗する役目を仰せつかった官を意味しています。田村麻呂は、蝦夷の首長「大武丸」を倒し、首を落としたところ、首は空を飛び大岩にへばり付いたと云われていて、その地を鬼首(おにこうべ)と呼ばれるようになりました。

 

鳴子温泉郷:鳴子温泉を中心に荒雄川沿に点在する、川渡・東鳴子・中山平を総称して呼んでいます。何れも湯の街情緒が残る温泉街を形成し、東北でも有数の観光温泉地として賑わっています。地域の至る所源泉の蒸気が立ち込め、湯量の豊富さが伺えます。昔、花渕山に花椿姫という美女が住んでいました。山々に住む山王たちは自分の妻にしたいと求愛をしました。その中で黒森山の大蛇と霊峰耳突山の大百足が決闘する事になりました。決闘は七日七夜も続き、大蛇は大百足に破れ大怪我をしました。東沢を逃げ下りここの源泉の所で失神してしまいました。十日余り後に気が付いて見ると、傷は綺麗に治っていました。神の恵みに感謝した大蛇は、薬師如来と化身し里人に温泉の効用を伝え、それ以来この湯は蛇毒と火傷に特効があると有名になり、蛇の湯と呼ばれるようになりました。

 

「琢秀」のある中山平温泉は、東北でも有名な温泉地「鳴子温泉」の近くにひっそりと温泉宿が点在しています。琢秀は、山間に建つ落ち着いた雰囲気の温泉旅館。木をふんだんに使った館内は、石畳の廊下や明るい光が入るロビーなどぬくもり溢れる空間です。ぬるぬるした「うなぎ湯」と呼ばれるアルカリ性の湯が特徴です。300年も昔から「うなぎ湯」として親しまれてきた湯は、化粧水のように「とろり」とした肌触りが特徴です。美しい肌作りの湯として特に女性客に好評です。

 

中山平温泉は、花渕山の大自然に囲まれた1,000年以上の歴史を持つ温泉地です。温泉街の外れ、鳴子温泉側にちょっと戻った林の陰にひっそりと建つ、「花淵荘」は、東北自動車道・古川ICから車で約33km、奥の細道湯けむりライン・中山平温泉駅から車で約2km、のどかな山あいに建つ温かみのあるノスタルジックな温泉旅館です。調度品の飾られたこぢんまりしたエントランスロビーは昔ながらの庶民的な雰囲気。鳴子峡まで徒歩10分ほどです。中山平温泉地区の鳴子峡から程近い国道47号線沿いに看板があるので、そこを曲がって登っていくとあります。露天風呂の方は、中山平の特徴である「うなぎ湯」らしいヌルヌルする硫黄香のする「うなぎ湯」は最高です。のどかな山あいに建つ温かみのあるノスタルジックな温泉旅館です。

 

中山平温泉の開湯は元和・寛永の頃、玉造り十五湯の奥の湯として大沼の遠祖が開いたとされています。硫黄泉、食塩泉、重曹泉、単純泉など多彩な泉質をもつ鳴子温泉郷にあって中山平は最大の湯量を誇ります。この地の鳴子峡は紅葉に覆われる頃、川沿いの散策道からの眺めはまさに絶景です。仙庄館は鳴子温泉から鳴子峡を5km程さかのぼった豊かな森や清らかな渓流を背景に建っています。歴史有る中山平温泉の中で最も規模の大きい施設です。仙庄館の露天風呂は乳白色の熱いお湯が惜しみもなく多量に注がれています。そして廻りを見渡すと、良く手入れされている庭が!日本庭園の中にある露天風呂なのです。一方は渓流がながれていて、そのせせらぎの音も風流です。ここでの湯浴の一時は何ものにも代え難い幸福感がありました。

 

東北の宮城県に位置する鳴子温泉郷の中山平温泉は、古来より湯治が盛んないで湯で、環境省指定の国民保養温泉地です。全国11種類の泉質のうち、5種の豊富な源泉が楽しめ、美肌の湯・美人の湯として知られています。アルカリ度の高い、ぬるぬるした感触が得られる湯のため、ウナギ湯という名称でも親しまれています。一階の奥に浴室があります。内湯には15~6人が浸かることができる湯船が1つあります。少し灰色に濁り、ヌルヌルする肌触りです。また大量のお湯が投入されていますが、源泉の温度とは違っていて、丁度良い温度になっておりました。露天風呂は12~3人が浸かることができる大きさです。石と岩で造られたかなり広い湯船で、奥の岩場の2本の湯口からお湯が豊富に投入され、その1本は熱く、もう1本は丁度良い温度のものです。露天風呂のお湯は、無色透明のかなりヌルヌルする「うなぎ湯」で、硫黄の匂いも結構します。

 

しんとろの湯は、鳴子温泉郷の外れ中山平温泉に2005年に出来た比較的新しい温泉入浴施設です。施設の裏には源泉から木の樋で湯を流すことにより温度を適温に下げて浴室に注がれています。合計で約200メートルの長さの木の樋で源泉を流すことにより温度を適温に下げて浴室に注がれる。自然冷却されて加水することなく源泉本来の「湯の良さ」を味わうことができます。湯は硫黄の匂いがしており、肌をこするとヌルヌルする、まさしく「うなぎ湯」そのものです。

 

鳴子温泉は承和四年(837)鳴子火山の爆発により誕生しました。豊富な温泉資源と幅広い効能を持つ温泉は日本を代表する温泉地です。はるか平安の昔から数えて開湯千年、絶え間なく溢れる湯量と、季節の移り変わりによりお湯が七色に変化する多彩な温泉は地下80mの所から自噴しています。鳴子の温泉街は山の斜面に有りますが、「天鳳」はその最上部の高台に位置し、その敷地面積は7万坪もあります。

 

鳴子温泉「姥の湯旅館」は、国道47号線沿いにある湯治も出来る街の中でも開湯400年という歴史のある宿です。。国道から少し下って行った所に駐車場があり、その反対側に玄関が有ります。その敷地内に4本の泉質が異なる源泉を有する贅沢な宿でもあります。一滴の水も加えない天然百パーセントのかけ流しの源泉が4種類ある宿です。文治元年義経が奥州に難を避けた時、北の方が出産の際に河原に湧出する温泉を産湯に使い初めて産声を上げたことに当温泉と鳴子温泉の命名に由来しています。鳴子温泉では、滝の湯と共に最も古い温泉です。

 

農民の家は1949年に設立された、日本唯一の温泉保養施設としての専門農協です。「湯治をしながら、農業改革に取り組むことができるだけの教養を積むことができるような、農民の施設があったらよいのに」という話になりました。そして「宮城県農民の家農業協同組合」として、1949年に正式に設立しました。ここ鳴子では、ひとつの宿が複数の源泉を持つことは珍しくありませんが、農民の家でも館内4カ所の浴場で湯巡りを楽しむ事ができます。白濁した硫黄泉や、透明な炭酸泉などがあり、期待を裏切ることはありません。

 

鳴子温泉郷は1000年を超える歴史を持っています。温泉の発見は837年。鳥谷ヶ森(鳴子火山)が大爆発し、熱湯が噴出したといわれ、一説には、そのときの轟音から村人が「鳴郷の湯」と名づけたとも伝えられています。温泉郷の高台に建つ『鳴子ホテル』は、1873年に創業、138年の歴史をもつ老舗ホテルとして親しまれています。館内に3つの源泉をもち、泉質の異なる湯をかけ流しで楽しむことができます。彩り豊か、様々な色に変化する源泉かけ流しの温泉宿と湯煙が最大の特徴です。当館には3本の源泉があり、硫黄塩泉、硫酸塩泉、ナトリウム塩化物泉で美肌効果、婦人病などに効果があります。また、外気や湿度によってお湯の色が透明、緑色透明、乳白色、鶯色等に変化し季節ごとに微妙な湯の色を楽しむことができます。